『失踪日記』

会社がイヤだ!!!!、というわけではなく、実生活に煮詰まっているというわけでもないのだが、ひたすら桜 玉吉の漫画を買い続け読み続けてる。
ケミカルでハイになれるなら強引にでもハイになっていたいもんだと思うが、どう考えても一時しのぎにしかならんので実際にやる気はおきないよな〜(笑)

もうアチコチのサイトで話題になっているようなので今更という感じではあるが、吾妻ひでおの久々の新作『失踪日記』を買った。
自身が漫画をほっぽって失踪しホームレス(作中では"こじき"と表記していた)生活をしていた事を漫画に描いているのだが、驚く程自分をクールに見つめている。
私小説風、というと自己憐憫を思わせぶりに哲学風を装ったりしてエラそうだが、吾妻ひでおは家族をおいて二度も失踪するというシャレにならない事態をギャグにしているのだ。
これは誰にでもできるこっちゃない。
おまけに最近では珍しくコマ割が4段組だ。そのコマひとつひとつに丁寧に背景を描いているわけである。
私は後半のアル中になり家族の手で精神病院に入院させられた話がすごく好きである。
アルコール中毒になって、なんでもない子供や女子高生が幻覚で恐怖の対象に見える所の描写などゾっとするほどリアル。
フィリップ・K・ディックの世界みたい。
だれにでもオススメはしませんが、吾妻ひでおの漫画を一度でも読んでオモシロイと思った人は、買って絶対損はない。
by 16mm | 2005-03-08 23:09 | | Comments(0)


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