『ガリレオ』『ワルキューレ』

来週の日曜日の日刊スポーツにサイバラが載るので買う事。


休み中はちょこちょことMayaの練習を。もうなかなか進まんなどと言い訳は言えない。
ので、本当にまじに、柄でもないと思いつつも真剣に。
主にアニメーションの練習を集中的にやる。会社では英語のインターフェイス。自宅では体験版で日本語のインターフェイス。微妙に混乱するだろうな、しかたないけど。
今週から会社では3ds-Maxでの作業になる。
その合間をぬってHP更新の準備と新しいカウンターの申し込みをする。


日曜日、ジムに。ストレッチと筋トレとボクシング。92.75キログラム。


『雨ン中の、らくだ』
立川志らくが著した自伝。
談春の『赤めだか』と同じような体裁で、自分が落語家になるまでと談志との関係。
そして落語家として生きるという事の業が記されている良書。
久しく忘れていたのだが、漫画家のアシスタントになるというのは自分が漫画家になる為の修行という側面がある一方で、一応会社組織として雇われるというケースも多い事から"就職"するという側面も多分にある。
なのでそのアシスタントが必ずしもその漫画家を師として尊敬していなければならない、ということがなくなってきた。
本書で師弟関係とは恋愛と同じで無償で師匠に尽し、価値観を同じくしなければならないものなのだという事を思い出した。
立川流に属し談志を師と仰ぐという事はそう言う事なのだ。
オイラは談志が好む懐メロには興味がないし、談志の映画評に出てくる映画にも興味がない。映画に関しては映画評を読む限り古い映画をノスタルジックに良かったと言っているにすぎないと思っている。
それからどーも落語家として反権力を装いつつも、権力を渇望している態度が鼻につく。
例えば政治家の加藤紘一を「紘一っつぁん」などとこれみよがしに呼ぶところに、談志のしがみついているもののつまらなさ出ていると思う。
しかし、全て聴いているわけではないので、当然総論としては言えないが、談志の説く落語の凄みというものはオイラにもわかる。
それを聞いて感動し畏怖して弟子になるのだろう。
しかし、師匠の価値観を同じくするという部分でいえば、オイラはごめんこうむりたい。談志の人間性というものに共感できない。
当然談志だってオイラみたいなのは「ふざけるな」と思うだろうが(笑)
しかし、人間性と落語はまったく関係ない。
これらの立川流の本を読む度に談志の『芝浜』を聞いてみたいなと思う。
『雨ン中の、らくだ』と『赤めだか』を比較すると、表現が談志っぽいなと思ったのが後者の『赤めだか』。
どちらも非常に文才のある人の良書という感じである。
『雨ン中の、らくだ』に関してはラストの2行が泣けた。
それは志らくの中にいた談志という神への別れが潜んでいるからだと思う。



『アニメーション映画の演出術 押井守監督作品『スカイ・クロラ』にみる映像技法』
押井のこの手の本は映像を作る上で非常に優れた良書である。
これまで『パト2』や『イノセンス』なんかのレイアウト集を買って読んできたが、そのカットの構図や動きをいちいち理屈をつけて解説しているのだ。
ま、たとえそれが後付けの理屈であってもね(笑)
原画や3DCGのガイド等も含まれていて非常に良い。
原画に関して言えば黄瀬和哉のものはゾっとするほどすばらしい。フーコの背中の原画の繊細な線。それが見れただけでも価値があるってもんだ。
アニメーションをやりたいと思うなら、宮崎駿のような理屈抜きで映像が作れる人(笑)は別にして、そーでない人は読んでおいた方がいい良書である。



『ケルベロス 東京市街戦 首都警特機隊全記録』
押井のライフワークとも言うべきものになったか。ケルベロスに関する非常にマニアックな一冊。
オイラもしちめんどくさそうなもう一つの戦後の歴史を読むつもりはあまりない(笑)
取りあえず押井のインタビューと藤原カムイの漫画を楽しんだ。
ケルベロスもので面白かったのはやはり沖浦が監督した『人狼』であろう。
で、押井の実写映画であれば第一作である『紅い眼鏡』が一番好きである。
『紅い眼鏡』も退屈だとか眠たくなったとかの悪評はあるものの、オイラは一番すき。DVD欲しいくらいだが押井のトリロジーボックスなるものの中にあって分売されてないので手に入れられない(笑)
今の所『紅い眼鏡』以外の実写はまったく面白いと思えないのだが、逆に『紅い眼鏡』が面白いとおもっちゃったがために押井の実写が上映されるたびに足を運んでしくじるのである(笑)。
藤原カムイがケルベロスを描くと押井や沖浦が作った一種浪花節のような世界が一気に乾いたクールな世界観に変わる。
浪花節も嫌いではないが、藤原カムイのタッチはカッコいいなと思う。


定期的に見回っているのに吾妻ひでおのサイトがある。
トップ頁がすげぇ事になっていた。
なんかわからんが、ちょっと余人が及ばん感覚の画だ。
これは持って生まれた資質だろうか?それともアルコール中毒のフラッシュバックか?
なんかゾクリとした。
日記ではアル中のプロの眼から見て中川昭一財務大臣をアル中と断言しているところに溜飲がさがった(笑)。


『ガリレオ』
いまさら『ガリレオ』(笑)。
iPodに入れて観ている。
おもしれー(笑)。
うはははは。更に今更だが『容疑者Xの献身』も観たくなりましたよchataさん(笑)。
なぜこのドラマがこんなに面白く感じたのか。
この手の似たドラマの中に『古畑任三郎』や『相棒』があると思う。
『古畑任三郎』の方は特番があれば観るし、『相棒』の方は映画を観て面白いと思った。
『ガリレオ』に関して言えば物語の構成などは『古畑任三郎』に近いと思う。
つまり視聴者はその事件の全容と誰が犯人かを最初に知るという構成である。
だが、同じようなドラマだと言いつつ『ガリレオ』は他と決定的に違いオイラが非常にのめり込めた部分があった。
古畑も『相棒』の杉下右京も警察官である。つまりトロいふりして平気で人の内面に踏み込む事を国家権力からお墨付きをもらった奴なのである(笑)。更に共通して非常にもったいつけた感じが鼻につき、『相棒』にいたっては主演俳優ともども泥臭い印象しかないのでTV版は観ていない。
逆に『ガリレオ』の主人公の学者は犯人の内面にはほとんど言及せず、その犯罪のトリックを含む現象のみを興味の対象としているのである。
犯人の内面を掘り下げて語られる事はなく、バディとなっている女刑事が最後に若干の顛末を語るのみとなっている。
で、ドラマでは犯人の内面を語られていないから人間ドラマとしては浅いのかといえばそんなことはない。
その犯人が動機やトリックを含めて映像で表現することで視聴者に手がかりを与えている。
後は個人の想像力でそのドラマを解釈すればいい。
そんなドラマだと思った。
そう言えば例に出したドラマと違ってバディの組み合わせが男女だった。これもなにか観ているオイラに作用しているのかもしれん。
ちょっと『SP』以来(『SP』の方が若干放映が遅いがw)ハマったね(笑)今更だけど(笑)。
iTunesで"探偵ガリレオ"なる曲を買い、久しぶりに福山雅治のCDをひっぱりだした。といっても好きなのは"Squall"だけなんだけど(笑)。
福山はカッコいいね。美形な上に俳優やって歌うたって、写真まで撮っちまう。役柄的に知的に見えたしね。
こういう男というのもいるんだねえ。
TV版が観終わったら『容疑者Xの献身』を買うかどうか決めよう。


登場人物を天才だと思わせるアイテムに飴、キャンディーを使うのは『デスノート』の影響だと思う。『ジェネラル・ルージュの凱旋』の予告編を観てそう思った。
キャンディーをなめる事で不気味さを演出したのは北野武の『その男、凶暴につき』だ。


今日の『情熱大陸』は堺雅人だ。観なくちゃだな(笑)。


『おくりびと』の初回版のDVDを購入。まだ全部観ていない。
『アイアンマン』はちょっと保留中。


『第81回アカデミー賞授賞式』
wowowで字幕版を録画していてそれを視聴。
総合司会がヒュー・ジャックマン。面白いんだけど全体の印象として前年より地味になった感じがした。
日本人が受賞したのは非常にうれしい。のだが、英語での挨拶がちゃんとできるのかとヒヤヒヤしていたがw、2人の監督は立派にウィットにとんだスピーチをしていた。
今年は助演と主演のスピーチが良かったと思う。ケイト・ウィンスレットがメリル・ストリープへのリスペクトを語っていた。メリルが『ハンニバル』のプロデューサーのディノ・デ・ラウレンティスからブス呼ばわりされた事も笑い話(笑)。女優の多くからイコンとして見られている存在なのだな。
主演男優賞でいえばプレゼンターに驚いた(笑)
隣り合わせではなかったがデ・ニーロとアンソニー・ホプキンスが同じ舞台にたっていた(笑)。
wikiを読む限り双方の役作りに関してはまったく異なっていて、トニー・ホプキンスがボビー・デ・ニーロの役作りをバカげてると言ったとか(笑)。


Podcastで『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』を聴いている。
大塚康生の話が聴ける。しかも2週で終わらず次もやるとの事。宮崎駿や高畑勲の公に知らざれる一面を聴く事ができて面白い。


FUNKY MONKEY BABYSの曲を3曲iTunesで購入。"Lovin' Life" "桜" "希望の唄"。


『ワルキューレ』
土曜日、109シネマズ菖蒲。
鑑賞中、いやに物語の進行が早いなと思っていたら上映時間が2時間だった。
製作期間の長さやトム・クルーズが主演した歴史劇ともいえるもの。さらにドイツのナチスものといったら3時間ぐらいのものかと勝手に思っていたのだ。
なんとなく『シンドラーのリスト』を思い浮かべていた所為かもしれん。
この映画は"ワルキューレ"というドイツ国内で叛乱が起きた場合を想定した計画を利用して、ヒトラーを暗殺した後に国内を掌握しようとした軍人や政治家達の話である。
つまりである、物語的には"ワルキューレ"計画についてのトム・クルーズ演じるシュタウフェンベルクを軸にしたヒトラー暗殺計画の顛末のみが描写されている。
ユダヤ人迫害や虐殺については語られてはいるが描写されてはいない。
独裁者の暗殺よりもその後の体制を樹立の重要性を説くシュタウフェンベルク。
それで彼が場当たり的な事をいうだけの無責任な軍人ではないということは分かった。
......
なんというか、思っていたものとスケールの差にギャップがあり過ぎた。
綿密に練られた計画が小さなタイミングの違いで綻び失敗する。キューブリックの『現金に体を張れ』もそのようなプロットだったっけ。
映画としては、ドキュメンタリー風でコンパクトにブレのない"良識的"なドイツ将校の悲劇という側面でしか語れない映画だと思う。
好きか嫌いかと言えば、嫌いではないが物足りないとしか言えない。
ドイツのナチスの映画であれば、やはりユダヤ人迫害と虐殺は切っても切れないものなのではないかと感じた。
あくまで私の印象なのだが。
ヒトラーが割と弱々しく感じさせるような演出も新鮮に感じて良かったとは思う。
シュタウフェンベルクがワグナーの"ワルキューレの騎行の動機"を聴いて作戦を思いつくなどというのは、その映像表現も含めて映画的な筋立てとしては面白いものだった。
それから英語もわからん私が言うのもなんだが、ドイツの話を英語でやるというのはどーよ?とも思う。
日本も日本語でチンギス・カンの映画作っちゃうぐらいだから(笑)どこでもやってる事なんだろうけど(笑)。
あとは映画の内容とは別にコスチューム・プレイという側面では見応えがあった。くやしいけどドイツの軍装や兵器はなにか魅了される。
押井も言ってたけど、「ドイツ軍が好きだ」というと「おまえはナチか」と切り返される事が多い(笑)。
ファシズムの中に芸術の崇高さがセットされているのだろうか。
ファシストが必ずしも無教養で野蛮な人間ではなかったように。
彼らは芸術を愛し洗練されたセンスを持っていた。


『ウォッチメン』今週観に行きたいもんだ。この映画こそ3時間近いんだよね(笑)
『釣りキチ三平』もなんとかしたい。
by 16mm | 2009-03-22 19:16 | 映画・DVDの感想など。 | Comments(2)
Commented by chata at 2009-03-22 19:50 x
『ケルベロス』たまたま立ち読みしたのですが、あまりのみっちりさに目眩がしましたw

『ガリレオ』映画版もぜひ。ぢつにおもしろいでっせww

『ウォッチメン』そんなに長いとですか・・・福井アニキが絶賛してるらしいので必ず観ますー。
Commented by 16mm at 2009-03-22 20:37
■re:chataさん
『ケルベロス』はちょっとマニア向けですね(笑)オイラも多分全部読めないです(笑)。

『ガリレオ』はオイラ的には大当たりでした。chataさんが映画を観たとブログでかいてましたけど、その頃は全然しらなかったですからねえ(笑)後の祭りです(笑)。
DVDが並ぶ棚を見るたびにどーしよーか迷ってるんですが(笑)
多分必ずどんな手を使っても観るつもりです。

『ウォッチメン』2時間43分とかいてありました(笑)途中で気を失わないように万全を期して逝こうと思います(笑)。
...
この大仰な決意、娯楽を楽しみにいく態度ではないっすね(笑)


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