『ウォッチメン』

先週も一度池袋泊。オカネ、無くなるなるなあ(笑)。
んで、寝る前に一蘭(笑)。
このラーメン店、行った事がある人なら分かるだろうが店の構造がラーメン食べる事のみに集中させるようにできている。
つまり、友人知人同僚恋人、だれと行ってもラーメンを喰うだけというストイックさを強制するのである(笑)。
それでも喋りながら食べてる人もいるが、あそこは黙々と食べる方がいい店だと思う。


土曜に会社で自主トレ。
延々とZBrush (ゼットブラシ)の教本を追いかける。


『シュトヘル 1』
モンゴルやアジアの大陸モノの作品はどーも苦手なのであるが、伊藤悠の作品なら読まずにおれない(笑)。
毎週のスピリッツ誌が楽しみである。


『新クロサギ 2』
単行本にヤングサンデー誌時代の未読の作品があってうれしい。
いまスピリッツ誌はモーニング誌よりも好きかもしれん。


本屋で『電脳コイル』の作画を集めた本を立ち読み。
これだけの画とさらにキャラクターの演技をつけて一枚ウン百円...。アニメーターへの報酬やすすぎ。
ただ画を描いてるわけではないからね。微妙な表情やモブシーン、すべて描き手や演出家の意図によって描き出されなくてはならない。ヘタすると一日一枚なんてこともあるかもしれない。
この手の本を買って印税がアニメーターに還元されるなら買う事も考えようかと真剣に思う。


『PLUTO』
ビッグコミックオリジナル誌での最終回。
自分としては納得いかない緩いエンディング。
毎度のことではあるが浦沢直樹はスタートダッシュでエネルギーと作品への興味の大半を消費して、エンディングはどーも終わらせる為だけに惰性で描いているのではないかと思ってしまう。


『毎日かあさん』
サイバラが一生に一度の稼ぎ時(笑)と言っていたなかの一つのアニメ化。ファンなのであまり強い事は言いたくないが、原作に対してかなり緩めになっているのは仕方ないか。
声優がすごく上手い。長男役と長女役が特に上手い。
ナレーションが島本須美でアラびっくり(笑)。
土佐つながりか(笑)。関係ないと思うが。
視聴の継続はたぶんしない、かもだ(笑)。


pen誌
ダ・ヴィンチの特集。
やはり眼がこわい(笑)。


日曜日。ジム。ストレッチとボクシング。
92.75キログラム。先週より1キロ増なのは測る前にウンコをしなかったからだと思われる(笑)。


『東のエデン』
録画予約完了。
主役が全裸とな(笑)。


『ウォッチメン』
土曜日、109シネマズ菖蒲。
映画を観終えて猛烈に原作が読みたくなったので本屋を物色。
ない(笑)。
アメコミは苦手なのだが絵物語だと思えば読めるかなと思った(笑)。
『ウォッチメン』の名前を聞いたのは大学生のころ。約20年前。その頃はたしか『ウォッチマン』と言われていたかな。
『バロン』を撮ったテリー・ギリアムの次回作として紹介。
アメコミが原作という事は後で知って読んでみたいなとも思っていた。
あれから20年。
ギリアムが制作から手を引き、企画はなかなか芽が出ない状態で『300』のザック・スナイダーが映画化。
映画は非常に面白かった。
もはやギリアムが撮ったら、とかを感じさせないほどの強さをもった映画に仕上がっている。
コスチュームヒーローものと思って『スパイダーマン』のようなものを想像していたが違った。
『ダークナイト』はまだハデであった。
『ウォッチメン』をヒトコトで表すのは非常に難しい。
言ってみればコスプレした気違いが刃物を持って大暴れ(笑)といった内容が近いかなと思っている。
高校時代に読み始めて途中で投げ出した(笑)『戦争と平和』をなんとなく思い出した。
『ダークナイト』のブルース・ウェインも歪んでいたが最終的には彼への敬意で結ばれている。
しかし、『ウォッチメン』は複数のヒーロー達のそれぞれの内面を掘り下げ、彼らの精神の歪みを晒している。まったく同情はない。
考えてみれば苦悩した『スパイダーマン』や『Mr.インクレディブル』の設定なんかも『ウォッチメン』なくしては出来てなかったかもしれん。
そういう意味ではエポックメイキングな作品であろう。
セックスとバイオレンス。リアルで悲観的な世界情勢の分析と哲学的な思考を気の狂ったコスプレをしているヤツらが宣う。
ウォッチメンは"監視者"という意味と"時計"を意味する両方で成り立っている。
世界終末時計が世界の緊張を象徴的なものとして描かれているが、殺戮するコメディアンの胸のスマイル・バッジやヒーローのコスプレ同様、緊迫した世界情勢を呑気に時計で表現する事自体が悪趣味なジョークではないか。
最終的には自警団としての『ウォッチメン』はなくなったが、実行力をもった神(DR.マンハッタン)がウォッチマン(監視者)となって世界の緊張を二国間の冷戦状態から解放した。
しかし更にオチがあって、アメリカ大統領に西部劇の役者が就任する。
これは夢物語ではなくリアルなバッドジョークだったのだろう、アメリカ人にとっては。
この原作が世に出たあと、冷戦が終結しソビエト連邦が崩壊。
世界は終末時計の進みを逆転させるかに見えたが、大規模な環境破壊や内戦の勃発で新たな火種が顕在化したのだった。
冷戦構造が脅威だったからこそDR.マンハッタンが機能したわけである。
それが崩壊した以上、世界は新たな神を作らなければいけないのかもしれない。

本作のヴィジュアルは素晴らしかった。監督も言っていたがニクソンの作戦室はキューブリックの『博士の異常な愛情』にでてくるウォールームまんまである(笑)。
眼鏡からしたたる雨や飛び散る血の描写の美しさ。
子供の上目遣いなスゴみの表情は『300』同様、人間というものがBornToKillな感覚を原初的にもっている可能性を示唆していると思う。
バイオレンスを悪趣味に驚かせる演出としてではなく、作劇にあったやり方で描写していたので安心して観れた。

DVDは、買いだ。
by 16mm | 2009-04-05 21:31 | 映画・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(11)
Commented by chata at 2009-04-05 22:42 x
>測る前にウンコをしなかったから
爆笑w

>『PLUTO』
いつもの浦沢かーというラストでしたね。毎度のスタミナ切れ。
アトムの台詞とか、原典と似てて萎えますた。

>『ウォッチメン』
原作みたくなりましたか。オラもですw アマゾンの試し読みをみたら、「アメコミもイケる!」なんて思っちゃいましたw 欲しいですねー。
好きなシーンは、ロールシャッハ爆散&フクロウの絶叫、そしてビキニパンツをはかないモロダシDr.マンハッタンw
いやーおもしろかった(・∀・)
どとはんが時間について触れてないとこをみると、満足されたことが良くわかりますw
Commented by 16mm at 2009-04-05 23:05
■re:chataさん
>ウンコ
不覚でした。測る前にするべきでした(笑)。

>『PLUTO』
なんかですね、こっちの期待が大きすぎたのかもしれませんけど...。
ぢつは『20世紀...』じゃなくて『21世紀少年』のラストも気に入らんのですよ。
でも『BILLY BAT』は読んじゃうんだな(笑)。

つづく
Commented by 16mm at 2009-04-05 23:06
つづき


>『ウォッチメン』
ああ、たしかに時間が長く感じたなと思うとブログにかいてましたね(笑)。結構無自覚でしたわ(笑)。
chataさんが原作読みたくなる気持ちがわかりました。
東京のデカめの本屋ならまだ売ってるかな。
フハハハハ。オイラもアマゾンの試し読みしましたよ(笑)。
んで、同じく「アメコミ、イケる!」と思っちゃいました(笑)。
内容はかなりの重量級。
細かいディティールはDVDで観ようと思ってます。
オイラも好きなシーンはchataさんと同じ(笑)。ロールシャッハの爆散は内容的にも印象深いですね。
爆散の形がスマイルマークだったらよかったかな(笑)とチラと思いましたが、それはやり過ぎですやね(笑)。
さらにロールシャッハ(コバックス)が刑務所に入れられる時の弁護士との接見のシーン。「オレはリベラルなやつがきらいだ」とか言うセリフにシビレマした(笑)。
しかし、Dr.マンハッタン、よく映倫が通ったな(笑)。
できればケネディーと握手するときも全裸でいてほしかった(笑)。
Commented by chata at 2009-04-05 23:12 x
どとはん飛ばしすぎですw 笑いが止まらんっww

>爆散の形がスマイルマークだったら
>ケネディーと握手するときも

ぶはははは!!!今夜はぐっすり眠れそうw
Commented by 16mm at 2009-04-05 23:43
■re:chataさん
爆散したシーン上から見た時、「スマイクマーク」に見えるのでは、と(笑)。
火星でも
スマイルマークが掘られていたし(笑)

Dr.マンハッタンのパンツを穿く基準が分からん(笑)。
ベトナムにも全裸で行ったら、相手国もバカバカしくなって戦争止めたかもしれないし(笑)
あ、全裸だったっけかな?w
DVDで確認だ。ヤツは被ってるのか?とともに(笑)。
Commented by chata at 2009-04-05 23:54 x
>相手国もバカバカしくなって
巨人化してまで見せ付けられたら、もう・・・w

>ヤツは被ってるのか?
雁を確認したのでムキ○ポかと思われますww
Commented by 16mm at 2009-04-06 00:18
■re:chataさん
今ショービズみてたら、この映画のネックになっていたのが件のDr.マンハッタンだったらしいです(笑)。
青白く光り、全長14メートルまで巨大化して、さらに全裸だと(笑)。
Dr.マンハッタンを演じた役者は全身に青いLEDがついたスーツを着て演技してたもよう。
当然全裸ではない(笑)。
Commented by JunBo at 2009-04-08 19:46 x
毎日かあさん。
16mmタンがオススメしていたようだったので見てみたとですよー
アニメは楽しかったけど
あのリアルちびっこ達の出てくるコーナーは 今後も続くのかなあ・・
純ぼ的に あの生キッズのコーナーは萎える~(´・з・`)
((録画して見たので アニメ部分以外スキップしたけど;
Commented by 16mm at 2009-04-08 23:25
■re:JunBoどん。
オススメしといてなんですが(笑)、多分継続視聴はしないでしょう(笑)
リアルちびっこは特番だけだと思うので今後はないとはおもいます。
が、オイラもその部分は早送りしました(笑)。
んで、高須クリニックのCMだけ何度も見たりしてね(笑)。
Commented by chata at 2009-04-10 21:44 x
帰宅の途中、本屋さんで『ハガレン』を大人買いしようと勇んで行ったら
それを阻止するかのように『ウォッチメン』がズドンと鎮座してますたw
そろそろ重版が出回ってるみたいですねぇ。重かったけど購入。
今から読むますぅ~(゜∀
Commented by 16mm at 2009-04-11 12:45
■re:chataさん
オイラはここ一週間『ウォッチメン』を探しても見つからず。その代わりに士郎正宗の『PIECES』を見つけてしまい買っちまいました(笑)。
なんでもそうですけど、欲しいと思うと見つからんもんですね。
近場の本屋に注文することにします。



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