『アバター 3D』

動物の行動学に関する用語の"刷り込み"或は"インプリンティング"と呼ばれているものかもしれん。
オイラが最初の会社に就職した時の上司に言われた言葉に
「オマエは芸術家ではない。単なる工員であり、オレたちが作ってるものはアートではなく工業製品だ」
と。
以来ずっとそう思っている。
仕事でこだわりなんてした事はほとんどない。
仕事である以上、受け取った仕事はすべて平等に思い入れをしない。
受け取った仕事に関しては言われた事を過不足なくすることが全てだと思っている。
職場で「面白くない仕事...」
などと声高に言う奴がいるが、その仕事を回された人間の気持ちをまるで考えないってことだ。
同じように会社員で無意味にこだわるディレクターなりクリエイターって奴らもクソだと思う。
時間の制限があるにもかかわらず自分の見通しの甘さの原因で後行程にしわ寄せがいってるのをまるで斟酌しない。
会社員のくせに、工業製品つくってるくせに、芸術家きどりでこだわってんじゃねーよ。
こだわりたいなら自分の趣味でのみこだわれや。
カネもらって全体を見通せないは、自分の趣味を押し通そうなんて図々しいにもほどがある。


土曜日、朝帰り。
時間が中途半端なので漫画喫茶で仮眠。


本日日曜日。
今年最後のジム。ストレッチと筋トレとボクシング。
89キログラム。
年賀状をの宛名を書き始める。
急場をしのいだ程度の年賀状用の画像であったが、それはそれで意外とがんばった感じがでていてホっとする(笑)。


『JIN -仁-』
先週の日曜日に最終回。
『不毛地帯』同様に久々に面白く視聴できた作品であった。
このドラマでは綾瀬はるかと内野聖陽が秀逸。
こいつらスゲエ。
しかしドラマの結末としては不十分であったと言わざるをえない。
原作がまだ続いている為であろうが、特にあの胎児はなんなのかという謎が解明されなかったのが心残りだ。
映画化の話もでているが、このドラマは映画のフォーマットには合わないと思うのだがどーだろうか?
原作コミックの終了時にTVでやれば良いんじゃないかと思う。


コンビニで『新 巨人の星 飛雄馬ふたたび!』を買う。
中学生の頃読んだのだが、今読むと結構失笑もの(笑)。
花形コンツェルンの若きエグゼクティブの花形満が
「おっぱじめる」
なんて台詞はないだろう(笑)。
更に伏せておくべき言葉をポロポロとしゃべっちゃう伴宙太に
「口の固さを信じて告げよう」
という台詞があったり(笑)。
画は人間の体の縮尺が無茶苦茶だけど今見ても上手い。
オイラも川崎のぼるの画は結構模写したっけな。


『機動警察パトレイバー 2 the Movie』
iPodTouchで再見。
画の上手さと全体にだだよう雰囲気がすばらしい。
戦争について考える切っ掛けになりえる作品。
この頃から若干のソフト調のエフェクトを使って(この頃はコンピュータではなく、撮影台のカメタでの処理だろう)ハイライトをにじませていたんだな。
「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。そして最高意志決定の段階では、現実なるものはしばしば存在しない。
戦争に負けている時は特にそうだ」


『ぐるりのこと。』
iPodTouchで再見。
生命力の再生に向ける物語。
生きている事の魅力、生きようとする事の魅力が描かれている。
生きる事が楽しい事だとは言っていない。
生きる努力、というよりも、他人を生かす努力をする事で自分も生かされるものだということであろう。
今後、また何度も観ていくだろう。


スタジオジブリの新作の告知。
来年夏に『借りぐらしのアリエッティ』が米林宏昌監督で公開されるとのこと。
ポスター•ヴィジュアルは見た目の状況は面白そうなのだが、画的にあまり魅力を感じない。
影なしのせいか、立体感に乏しい画だな、と。
それはともかく、主題歌を鈴木敏夫のPodcastで聴いて、即購入。
セシル・コルベルという女性の『Arrietty's Song』。
寡聞にして知らなかったのだがフランスのハープ奏者でシンガーであるという。
素敵な歌声と曲。日本語で歌ってるのがすごい。
ともかく来年夏が楽しみである。


明日で仕事納め。
果たして何時に終われるか(笑)。



『アバター 3D』
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土曜日、109シネマズ菖蒲にて。
3D上映版で鑑賞。
いや〜すげえ傑作だね。
SFという冠に恥じない作品。
ジェームズ・キャメロン渾身の作品であることは間違いない。
久しぶりにパンフを買っちゃった(笑)。
この映画、できれば3Dで観る事をお勧めしたい。
3D映画の演出を考えるという意味ではひな形になる作品であると思える。
本作の3Dはある意味非常に地味に、もしくは洗練された使い方をされていると思う。
本編上映前にティム•バートンの『アリス・イン・ワンダーランド』の予告編がかかっていたのだが、その3Dの使い方がケレン味たっぷりの3Dを強調しすぎる感じであったのでなおさらだ。
オイラも3Dの演出というものは、たとえば矢が飛んできたら観客がそれを避けるような映像をつくりだすものだと思っていたのだ。
しかし、『アバター』は、いやキャメロンはそのようなあざとい演出を完全に排除していた。
『アリス・イン・ワンダーランド』の映像が平面の書き割りを何層も置いたような立体感の3Dであったのに対し(『アリス・イン・ワンダーランド』も実際の映画になったときは違ってるかもしれないが)、『アバター』は奥行きが非常に自然に描写されていた。
特に空から何かが降ってくる時の描写はすばらしく、本当に劇場に降っている感じがした。
後発である『アリス・イン・ワンダーランド』より『アバター』の方が3D演出が洗練されているのは試行錯誤の時間の長さの差ではないかと思う。
ただ、3Dも観ているうちに馴染んで慣れてしまった所為か、あまり3Dを意識しなくなってしまった。
これが狙い通りなのかどうなのか。
3Dの感想としては非常に洗練された、使い方が5年ぐらい先に行った使い方をしていると思う。
物語についてはこの映画を凌駕するような作品は10年は出ないのではないだろうか。
人類とは違う生物とその文化を作りだしたキャメロンのエネルギーのすさまじさを目の当たりにした。
エンターテイメントの枠内で最大限に想像力を働かせたにちがいない。
植物や動物、独自の世界観。地球より重力が小さいからナヴィは地球人より背が高い、とか。
物語は要素としての戦争、アメリカが加担したベトナム戦争や湾岸戦争もモチーフにして作られているのは間違いない。
そう、舞台となったパンドラという衛星の住民からすれば、地球人が"エイリアン"なのだということなのだ。
企業の利益優先の醜悪さと軍隊のリアリズム。
軍事のリアリズムに醜悪な企業も呆然とするシーンがあったりした。
で、軍隊が悪かというと、そうではなく、その中にも考えの違う奴が存在するという事をキャメロンは忘れていない。
そういう所にキャメロンのストーリー•テラーとしての才能の豊かさがでている。
創出された一種の宗教観も自分には心地良かった。
一種のアニミズムをベースにしているのだろう。
欧米のキリスト教文化圏よりも東洋でこそ受け入れられやすいものではないだろうか。
ストーリーだけではなくデザインもすばらしい。
特にコンピューター関係のスクリーンやインターフェイスがカッコいい。
今後このようなインターフェイスができるのかは別にして、これだけのデザインなら現実はあと数年はこの映画に追いつけまい。
ジェイクが半身不随であるという設定もいい。
その設定があるからこそ、最初にアバターにリンクしたときに駆け出した開放感というものが伝わってきたのだ。
そして、最後に古いボディーを捨てる理由にもなる。
空中戦もすばらしかった。
難を言えば、ジェイクと契りを結んだバンシーを唐突に消してレオノプテリクスに乗り換えちゃったのが納得できないが(笑)。
キャメロンもそうだしキューブリックも自分のヴィジョンを実現する為に身銭を切って作品をプロデュースしたり自分のギャラを最大限に譲歩したりしているわけだ。
モノをつくるというのは、ある意味命と引き換えにする覚悟が必要なのである。
サラリーマンごときがクリエイターを気取るのとでは訳がちがう。
シガニー・ウィーバー、良かったなあ。
実際に才女なんだけど、本当にインテリジェンスな科学者に見えた。
更にそのアバターもシガニー・ウィーバーそっくりで(笑)。
どこを切ってもジム・キャメロンの映画。
待ってた甲斐があったってものだ。
押井守はくやしいだろうな。
やはり世界観を作るためにはカネだな、という部分で。
才能自体は押井もあるからね。
サム・ワーシントン、良い役者だ。
by 16mm | 2009-12-27 18:05 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback(2) | Comments(14)
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Tracked from アイドルショップ at 2009-12-27 18:17
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Tracked from 109 2 通販 at 2010-01-03 01:40
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Commented by JunBo at 2009-12-27 20:44 x
まいど お疲れさまでし<(_ _)>

乗り換えた・・赤い翼の?
あれ 最後は解放したのかと思ってたw「もう必要ない」みたいなセリフがあったような気がしてー。

字幕観たから 2回目は吹き替えも観ようかな♪
通常のデジタル3Dと imaxとではどれくらい違う感じなのかなー。
imax観ると 普通の3Dでは物足らなく感じるのかなぁ

パンドラの生物の 「リンク」できる触角みたいの・・・
エロスw (゚∀゚*)
青い肌・大きい人というと ふとアレ・・フランスの・・
ファンタスティックプラネット?の 青い人思い出したです

Commented by 16mm at 2009-12-27 20:51
■re:JunBo丼
>「もう必要ない」
あ、その台詞ありましたか。
見逃してました(笑)。
こういう時に字幕はハンデだな。
字幕と言えば、字幕も3Dで浮いてましたな(笑)。

>エロスw
ウムウム(笑)。
んだね。
Commented by JunBo at 2009-12-27 21:07 x
そうそうw
字幕が浮いて 画面のあっちこっちに出るから
うっかりして 読みのがしそうにー。

最後に解放したと思ってたのは 赤いコのほうよん?
飛び去ってくシーンの時の☆

暗がりで発光する皮膚と 森の植物。キレーかったなぁー♪
私も 次回グッズチェックしようっと♪
Commented by 16mm at 2009-12-27 21:11
■re:JunBo丼
オイラはパンフを買いました。
あとは監督のインタビューものがでたら買うかな。
Commented by chata at 2009-12-27 21:28 x
今週も朝帰りお疲れ様でございます。

アーティスト気取り!・・・弱りましたね。そやつの痛々しさがよく伝わってきます。昔いた会社にもいましたそんなの。自称芸術家だから、意地でもスーツ着てこなくてクビになって笑ったけどw

>『アリエッティ』
『アバター』の前に予告を観れましたが、顔がチラッとみえたかと思ったら終了ーw ゴローの2作目はまだか・・・w

>『アバター』
何が良かったかって、600円の安さで情報ぎっしりのパンフですねw 800円でペラペラのパンフが氾濫してる中、冗談抜きでこりは素晴らしい。3000円くらいで出してるアート集も欲しくなりましたよ。見つけたら即買いしよっと。こんなのが欲しくなったのも『ウォッチメン』以来です。

リプリー良かったなぁw なんかデジャヴを感じるセットもあってww おっかねぇ大佐も好きだw

赤に乗り換え・・・トマクなんたら?は、有無を言わさず納得させた力ですからねぇ。乗りこなすまでの過程が省かれちゃってたから、完全版がでるなら追加シーンが欲しいとこです。『ウォッチメン』みたいにね!w
Commented by 16mm at 2009-12-27 21:42
■re:chataさん
お忙しい中、ご覧になれてなによりです。

本当にね、正直こだわりはあってもいいと思うですよ。しかしね、自分の後の行程にかかる時間やカネのかかり具合も斟酌できないのは大問題です。
サラリーマンっていう安全な地位にいながら芸術家を気取るというのは本当に頭にくるなと思ってます。

>『アバター』
本当にお得なパンフでした。スタッフ&キャストのインタビューからメイキングや世界観の説明まで。
そういえばお互い『ウォッチメン』では関連書籍で散財しましたっけね(笑)。
オイラも3000円のやつ購入決定(笑)。

本当に力業であり、とことん整合性を検証して作品にいかしている部分もすごい。
観終わった頃にはちゃんとあのナヴィに感情移入できていたから。
とにかくすげえよキャメロン。
彼は本当に芸術性と興行収入の両方を狙ってくるからな。
次作(予定)の『銃夢』がすげえ楽しみ。
Commented by chata at 2009-12-27 22:04 x
なぬ!『銃夢』やるとですか?!
といってもぽくちんは原作をみてないのですが、もし映画化されたらさらに押井『アサルトガールズ』守がギギギ・・・と悔しがることになりそうな予感がw
Commented by 16mm at 2009-12-27 22:10
■re:chataさん
今回も『アバター』にするか『バトル・エンジェル(銃夢)』にするか迷って前者にしたようです。
ハリウッドって企画を持ってから10年寝かすなんてザラですからねえ(笑)。
どんなに早くてもあと2年は待たなくちゃだめだと思います(笑)。
ちなみにオイラも原作は1巻と2巻ぐらいしか読んでまへん(笑)。
ちなみに押井は来年舞台ではなく『鉄人28号』をやるとか。

さらに知ってるかもしれないけど、元旦の産經新聞に実写版の『ヤマト』の特集が載るとの事です。
Commented by chata at 2009-12-27 22:15 x
ほぅ、押井の『鉄人』は観たいかも。残念すぎる『鉄人』も2004年にありましたねそーいえば。蒼井優の黒歴史か?w

元旦の産經、iPhoneでチェックしまっす。無料バンザイ(・∀・)
Commented by 16mm at 2009-12-27 22:18
■re:chataさん
いや〜押井演出の舞台版『鉄人28号』は、オイラにはキツかったっす(笑)。
残念すぎる『鉄人』もレンタルで観て、残念な気分になりました(笑)。

元旦の産經新聞はオイラ、コンビニで購入だ(笑)。
iPhone、いいなあ。
Commented by chata at 2009-12-29 00:11 x
アバターの本買ってきますた。ナヴィの初期案が怖すぎ。
スターウォーズに出てましたよね?ってくらいの宇宙人っぷりがw
もうひとつの公式本はみつけられませんでした。
Commented by 16mm at 2009-12-29 09:31
■re:chataさん
オイラは両方見つけられませんでしたw。
これから『アサルトガールズ』観に行きます。
そんとき本屋に行こうかな。
キャメロンのインタビューとかありました?
Commented by chata at 2009-12-29 10:34 x
『アサルトガールズ』いってらっしゃいましー。

『アバター』の本はアート集だけあって、アートオンリーな感じでしたw
ハードカバーの高い絵本ってとこですねー。パンフのほうが情報量ありますw
Commented by 16mm at 2009-12-29 18:23
■re:chataさん
>『アサルトガールズ』
まぁ、分かってはいましたが......w
途中気絶したりして(笑)。
それでも途中で抜け出さなかった事は褒めてもらいたいです(笑)。


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