『告白』『孤高のメス』

土曜日、ヘアカット。
お店と人の雰囲気が良いので毎月行きたいぐらいだが、そうはいかない(笑)。


ヘアカットの前に漫喫で時間を潰す。
『ピンポン 2』
アクマに感情移入。
映画版と漫画版、似てるようで似てない。

『ソラニン』
映画版ほど若造達のモラトリアムが鼻につかなかったのは、媒体の差であろうか。
素直に面白く読めてしまった。
当然だが映画版よりも広範囲に登場人物達を掘り下げている。
芽衣子と種田の父親との対話など原作の方がいい。
宮崎あおいは好演しカワイイんだけど、カワイすぎ(笑)。
なんとなく宮崎あおいが配役された時点で解釈が違うものになった気がする。
しかし、宮崎あおいがキャスティングされなければ映画としては制作されなかったろう。
難しい所だ。



先週の週刊朝日で西原理恵子登場。
坂本龍馬テロリスト説に爆笑である(笑)。


同じく必ず後ろから開く雑誌、週刊新潮。
サイバラの漫画で、バカのリトマス試験紙があったら某柔道の議員候補につけたら真っ赤になるだろう、と(笑)。
柔道議員同様、言えば出馬しそうな奴らに、亀田父、安達祐実の母親、金が無くなった中田ヒデ(笑)。
もうボチボチ国会議員になるための資格試験というのを作ったらどうかね(笑)。
いまだに議員になったら勉強しますなんていう図々しいのがいるぐらいで。
なりたいと思ってる人間がなれなくなる、なんて批判はあるだろうが、そもそも国会議員になりたい奴がなってもらっては困るのである。
なる能力がある人間がなるべきなのである。


非実在青少年◆読本。
条文や改正案を読むにつけ背筋が凍る。
安彦良和や吾妻ひでおのインタビューや対談も掲載されている。
なかでも押井守のインタビューが良かった。
総論として言えるのは文化には暗黒面がついて回るものだという部分が一致した見解なのではないだろうか。
空想や妄想することと、現実に実行することはまったく違う。
いかがわしい写真や絵やフィギュアを集めるのと、実際の中学生とセックスするのとが違うように。
危険な妄想を持っていてる者が、必ず危険な行為を現実に行うわけではないのだ。


本日日曜日ジムに。
ストレッチと筋トレ。
ランニングマシン、65分で8.78km。
なんとか60分以内で8kmはいけたが、結構キツキツ(笑)。
なんとなく65分なら9km行けそうな感じだが、多分無理(笑)。
右の膝関節と腿の付け根が痛い(笑)。
体重90.55kg。


『アウトレイジ』
公開前にサントラの中の一編"Outrage"を購入。
なんとなく同じフレーズの繰り返しが『ソナチネ』を思い出されて期待は高まる。


劇場で初めて『借りぐらしのアリエッティ』の予告編を観る。
おお、アリエッティかわいいじゃねーか(笑)。
ポスターの絵よりも動いている絵の方が魅力あるな。


同じく劇場予告編で『悪人』を観る。
妻夫木聡と深津絵里。なんか面白そうなのだが、タイトルが『悪人』(笑)。
どーも邦画の実写のタイトルはアカぬけんな(笑)。
慣れれば納まりがよくなるのかもしれないが。
原作も同じタイトルだけど媒体によって印象が違う事もあるのかなあ。


このブログの映画の感想のインデックスを作っていて、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』についてかいてなかった。
ので、書く為に今iPodTouchで再見しているところである。


押井守の『勝つために戦え! 〈監督篇〉』を読んでいると、映画の批評についての定義ともいうべきものがかかれていた。
というか、押井も蓮實重彦からの引用だ(笑)。
つまり、映画監督が無自覚に撮った映画についてそれを言語化するのが批評家の努めだ、ということ。
なるほどなと思う。溜飲が下がる。
そう言う意味ではオイラが書いてるのは圧倒的に感想でしかないな。卑下してるわけではないよ(笑)。
なんとなく納得できる言葉だなと思う。


ちょっと時間があくとiPodTouchで『N.O.V.A.(ノヴァ)』をやる。もうハードでやっても半日もかからず終わる。
宝箱を一切開けなくても弾は補充されるものだ。


GoodsPress誌でiPad特集。
おおよそその手のものからほど遠い印象の安彦良和が使っている(笑)。
おお、佐藤秀峰も購入していたか(笑)。


今週は『アイアンマン2』と『アウトレイジ』だ。



『告白』
土曜日、109シネマズ菖蒲。
このタイトルもストレートすぎてイマイチだが(笑)。
んが、しかし、傑作
おもしれえ。
今までの中島監督のなかで一番好きかな。
いや、今んとこ本年度ナンバーワンかしらん(笑)。
DVD購入決定(笑)。
予告編や宣伝でオイラは、自分の子供を殺した犯人を突止めて行く映画だと勝手に思っていた。
それがまったく違い、犯人が誰かなんて始まって30分で分かっちゃう。
これは宣伝が上手いなあと思ったよ(笑)。
だからこの映画のポイントは犯人探しではない。
一言で言えば生きる希望を見失った教師が冷酷なテロリストになって、子供達を恐怖に陥れる映画なのだから(笑)。
この映画は『逆襲のシャア』のように、子供というものを愚かで忌むべき存在で、敵として冷酷に対峙する事をテーマにした映画である。
子供というものから発する<未来>であるとか<希望>であるとか<無垢>であるとかいう、国会議員が喜んで使いそうなフレーズを一般論とすれば、かなり勇気がいるテーマであると言えよう。
この映画、まったく救いがない。
救いがないのに、観賞後さほど落ち込まずにすんでいるのは、これが自分たちのいる世界とは別で映画でしかないんだよ、という魔法の言葉が使われるから。
すなわち、
「な〜んてね」
この劇中何度か出てくる「な〜んてね」のおかげで、まだこんな酷い大人はいないよ、という気を観るものに与えてくれる。
この言葉のおかげで見かけ上、映画の観賞後の印象を軽くしているが、やはり冷静に考えれば背筋が凍る台詞だ。
松たか子演じる先生は、自分の子供が殺されたことで夫の前では感情的に取り乱しもするのに、犯人である生徒の前ではまったくの冷静さを貫く。
犯人の生徒以外の生徒達に対しても冷たく感情を排した接し方をしている。
彼女は子供を憎悪しているから、子供に対して希望を失わない新任教師なぞ冷笑の対象でしかなく、良心の呵責などなく犯人の生徒を追いつめる為の道具としてしか見ていない。
「命の大切さ」「犯罪を犯した事への反省と更生」「未来への希望」
それらをどんなに真摯に語っても実は誰一人それを信じてはおらず、それを信じている者は能無しとしていいように利用されるだけ。
良い行いをするよりも悪事をはたらいた方が世間的なインパクトがあるという理不尽さ。
いや、悪事にこそ人間本来の素質を魅力として垣間見る事ができるからか。
この映画、フィクションとしてはかなり上質な作品である。
この映画のクライマックス、先生が恐いほどの冷静さで犯人を追いつめ、もう立ち直る事が出来ないほどの報復を完遂する。
飽きれるほど凄まじいクライマックスであるが、現実にやったら松たか子演じる先生だって何らかの罪に問われるはずだ。
それを感じさせないように、少なくとも鑑賞中にはそんな現実的な事を考えないような怒濤のスピードで観る者の感情を加速させていく。
つまり、現実にはこんな事出来る筈がない、ということだ。
フィクションを高度なレベルでリアリティーをもって信じ込ませるように演技や演出がなされている。
本当に圧倒された作品だ。
さらにこの映画の映像がすばらしい。
ブルーのトーンとスローモーションを多用した印象的な映像。
シャボン玉が割れる、飛び散る雨の雫。
CGを使用し全ての要素を演出の必要上からタイミングをコントロールする。
監督の映像に対する生真面目な美学を目の当たりにした感じ。
オイラがかなり説明的な能書きを書いてしまったが、映画は驚くほど映像的ですべての事象を映像で語りきろうとしたと思われる。
このように珍しく凄まじく感動してしまったわけだが、いくつかケナすとすれば、『告白』というタイトルと、少年Bの告白のパートかな(笑)。
少年Bの告白パートはちょっとやり過ぎかな、とね(笑)。
他のパートから浮いてるような気がするのだが、これは好みの問題かもしれん。
は〜やくDVD出ないかな(笑)。


『孤高のメス』
土曜日、109シネマズ菖蒲。
話は面白い。
演出もすごく好み。
特に最後のシーンで看護士の中村さんの息子と当麻が実際に会うシーンを作らなかったのはいい。
作らなくても息子と当麻が繋がった感じが出ていたのが良かった。
この演出はすごく良かった。
ただこの監督の所為なのか撮影監督の所為なのか、映像にまったく官能性がない(笑)。
映像の力というものをあまり信じずに、役者の演技と適切な台詞があれば良いと思っているのだろうか?
カットやシーンの映像を美しく印象的に切り取ろうという意思がまったくない(笑)。
芝居や話の筋に集中させる為と考えての事だろうか?
話はすごく面白くて良い映画ではあるのに、どーもまた観たいという気にさせる映画ではない。
したがって、後々DVDでとっておきたいという気もおきないのである(笑)。
同じ日に『告白』の映像に圧倒されたから余計にそう思うのだろうか。
決してCGを使って情報量を上げればいいってものではない。
ちょっとした構図や人物の配置、照明の当て方だけで映像の表現力は驚くほど変わる。
『孤高のメス』は最低限の人物配置(人物同士がカメラからみて重ならないとか)だけは気を配っているものの、それ以上の映像そのものに官能性をもたせる工夫は皆無だったと思う。
by 16mm | 2010-06-06 19:49 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2010-06-06 22:25 x
>『ソラニン』
ベースの彼が原作にいちばん近いかとw

>バカのリトマス試験紙
あらためて…サイバラすげぇw

>『悪人』
ブッキーだとしばらく気付きませんでした。

>『告白』
終わったあとで松さんの泣くシーン必要かな?などと思ったのですが
よくよく考えると必要ですやね。
少年Aのプライドをズタズタにする松さんがたまらんですw
Commented by 16mm at 2010-06-06 23:12
■re:chataさん
>ベースの彼
たしかに近いですね。
アイちゃんとのやり取りも原作にちかいかもしれませんね。
映画でもなんとなくそうかな、と思っていた事に、ビリーも実は芽衣子が好きだった、というところが切ないっすね。

>ブッキー
いや、オイラも最初わかりませんでした(笑)。
新人かな?と思ったぐらいで(笑)。


>『告白』
松たか子もすごかったけど、生徒役の役者さんたちも負けずにすごい。
最後の最後まで悪意の固まりのような感じがすごい。
「どっかーん」っていう台詞、一歩間違うとギャグになったちゃいそうですけど、ギリギリ踏みとどまった感じですね。
というか、あの台詞をちゃんと成立させるのがすごすぎです。
少年A、更生だとか以前に、生ける屍として生きて行くのかもしれないと思うと死刑制度がなくてもいいかな、と思ったりしますが、やはりこの結末は映画だから出来たんだと思います。
見事な復讐劇でしたな。


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