『ブレードランナー リサーチ試写版』『バイオハザードIV アフターライフ』『御法度』

今年観た新作の劇場映画は33本。
その他に旧作なんかをDVDだとかで観ているので大雑把にいってその倍ぐらいの映画に触れたであろうか。
数で言ったら映画を総論で語るには少なすぎるな。
宇多丸は少なくとも週一本観てるわけだから新作映画だけで約50本。もっと観てるだろうけど。
で、中途半端だけどオイラの今年の新作映画の8本を決めてみた。
なぜ8本かと言えば、同率一位にしたい映画が8本だったからである(笑)。
それに半ば強引に順位を付けてみた。

1.『ヒックとドラゴン』
2.『トイ・ストーリー3』
3.『告白』
4.『キック・アス』
5『ハート・ロッカー』
6.『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』
7.『機動戦士ガンダムUC』
次点『十三人の刺客』

気分次第でこの順位は変わる筈。
もしかしたら来年『告白』をDVDで観なおしたら『キック・アス』の下になるかもしれないけど(笑)。
この7本はDVDなりが出たら確実に買うであろう作品。
んで、新作ではないけどDVDやiPod touchで初めて観た映画を加えてのベスト10。
今年初めて観た映画ということで、今年観ても以前に観たものは外す。

1.『ヒックとドラゴン』
2.『トイ・ストーリー3』
3.『キングダム 見えざる敵』
4.『グラン・トリノ』
5.『告白』
6.『キック・アス』
7.『ウォンテッド』
8.『パンズ・ラビリンス』
9.『フライ,ダディ,フライ』
10.『ハート・ロッカー』


上記のようなところか。
実際の所無理矢理順位をつけてしまったが上の10点はすべてそれぞれの映画ベストな作品として作られていると思っている。
次点をあと二つ三つ増やそうとも思ったが切りがないので止める事にした。
『インセプション』を外したのはヴィジュアルやストーリーは感心しつつも監督のクリストファー・ノーランのアクション演出ベタや優等生すぎるところが鼻についた感じ(笑)。
『第9地区』は惜しいと思いつつも脚本のツメの甘さに気がついてしまって、上記の11点よりは落とさざるをえなかった。
『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』が断腸の思いでベスト10圏外になったのはヴィジュアル面においてサービスがたりなかったから。
しかし、今年観た映画についていうなら昨年の『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』のような、噴飯ものな駄作がなかったのが救いであった。


町山智浩のPodcastで『Space Battleship ヤマト』の感想。
本人も言っているが批評ではなく感想。
『Space Battleship ヤマト』対しこうあってくれればという欲望全開なPodcast(笑)。
溜飲のさがる部分もあれば"?"とわけのわからんしょうもない意見もあり、全体的に褒めてはいるようなのだが、更に全体的な印象でいえば「ディスってるのか」「ほめ殺しか」などと思えてしまう部分もあり(笑)。
町山をこうまで思い入れさせるイコンなのだな、『ヤマト』はw。
『Space Battleship ヤマト』については改めて批評の回を設けるとの事。
宇多丸が先行して『スポーツマン山田』としてまっとうな批評をしているのだが、『ハートロッカー』の時の様に二人が論戦したらどうしようとヒヤヒヤものである(笑)。


今年のは『龍馬伝』で始まり、『不毛地帯』と『JIN -仁-』を観て、『龍馬伝』で終わったオイラのTVドラマ鑑賞。
『龍馬伝』はDVDを買うか真剣に悩むところである。


『たけしが鶴瓶に今年中に話しておきたい5~6個のこと』
30日夜放送の番組。
面白かった。
やはりたけしはすごい。
こういうカッコいい男になりたいもんである。
無理だが(笑)。


年末の休みは買い物で暮れた。
年末の挨拶程度のものをカメラ店に贈ったり。
自分のモノは革のワークブーツを買ったよw。38000円(笑)。
オイラにしたら結構な買い物。
ジーンズも買わなくちゃと西武へ。
商品券があったのでそれで買おうと。
リーバイスのごく普通のストレートを買ったつもりが定価20000円ナリ(笑)。
タケえ(笑)。
30%オフと商品券で8000円ほどに(笑)。
ジーンズ高いなぁ(笑)。


iTunesで『ヒックとドラゴン』のサントラ購入。
すごくいい。


先々週ぐらいからニギニギとしている、大桃美代子&山路徹&麻木久仁子問題について。
他人様の色恋についてとやかく言うのはヤボなんだけど、大桃美代子&麻木久仁子ってオイラがピンポイントでそそられる女性なんだよねw。
だれがどう悪いのかは分からぬが、この山路という男はとてつもなくいい男である事は分かった(笑)。
二人の女に好かれて、尚かつヒモのような状態であったと(笑)。
羨ましい(笑)。
マジに(笑)。
ヒモって唯一男にしか出来ないことだと常々思っていただよ。
しかも女に「ほっとけない男」と思わせるような。
大桃と麻木の二人からほっとけない男と思われたんだからね。
たいしたもんだよ。
そういう男に、私もなってみたい(笑)。


小栗旬が『時計じかけのオレンジ』のアレックス役。
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ポスター見る限り小栗旬ハマってるなとは思う。
正直舞台を観てみたい気もするなあ。
ガッカりもするかもしれんけど(笑)。
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このアレックスの扮装は多分スタンリー・キューブリックの映画のオリジナルだろう。
あまりにそれが強烈すぎて変えられなかったんだろうけどね。
だったら映画以上にやってもらいたいね。
ズボンとパンツをおろしてチンチン見せるなんてことも含めて。
そうでなければやる価値ないんじゃないかな。
不良少年のウルトラ・バイオレンスよりも国家の方が暴力的であるというアイロニカルな結末が生きないからね。


『ブレードランナー リサーチ試写版』
ネタバレあります。
iPod touchで何度目かの視聴。
『ブレードランナー』が一般公開される前に多分編集や宣伝の為のデータ集めにやった試写のバージョン。
一般公開から抜け落ちたカットなんかもあり、お好きな方にはたまらない(笑)。
ただ編集やタイミング調整がまだ十分にされていないので、『ブレードランナー』の他のバージョンに比べれば見劣りする。
特に後半、ロイ・バッティとデッカードのやり取りでの音楽の付け方が大味すぎるね。
映画としての完成度よりも『ブレードランナー』についての資料的価値ぐらいにしか意味はないだろう。
しかし『ブレードランナー』を観てると作品が後世に残る条件に物語やヴィジュアルとしての完璧さは必ずしも必要ないのだなと思う。
設定や台詞に明らかな矛盾があろうが、映像上のミステイクがあろうが関係ない。
まさに『ブレードランナー』がそういう映画だから。
では名作が名作たらしめる要素とは何か?
『ブレードランナー』が『ブレードランナー』たらしめるものはなんなのか?
町山智浩がそれらを"ヌキどころ"と表現していた。
アダルト・ビデオを観ていてヌけるところということであるが(笑)。
最初のダレ場があり、前戯でもりあがっていき、最後にイかせるというアダルトビデオのフォーマットである。
一般映画で言えばクライマックスとか山場という部分である。
山場が前半にあり後は盛り上がらず観ているのが苦痛だとか、そもそも山場がない映画もあったりして、客が金返せと言ってもしょうがないような一般映画も存在する。
アダルト・ビデオに関して言えばこの時間配分等のフォーマットは定型化されていてだいたいどんな作品を観ても同じような展開で同じような時間で収束していく。
観る側はそれを予定調和として安心してヌくわけである。
が、どんなビデオを観ても変わらないわけなので10本観ようが100本観ようが個別の作品として印象に残るという事はそうはないであろう。
ただ同じようなフォーマットのなかでヌいたとしても、例えば女の子が信じられないような巨乳であったとか、乳首が無茶苦茶きれいであるとか、一分間に200回腰をグラインドするとか、十代にしか見えないけど実は50歳の女性であるとか、etc...、観ている側が体験したことのないようなものを提示することによって印象に残るという事はある。
それが新しい価値観なのだ。
ヌキどころ+新しい価値観。
アダルト・ビデオでも一般映画でも印象に残るというのはそういうことだ。
しかし、新しいナニか、新しい価値観というのは言うは易し。
そうそう新しい価値観などが考えつく筈はないのだ。
結局名作というのが滅多に出来ないのはそう言う事なのだと思う。
『ブレードランナー』の内包する価値観はいまだに観た者のハートを鷲掴みしてる。


『バイオハザードIV アフターライフ』
ネタバレあります。
iPod touchで視聴。
Iは面白かったのでよく覚えている。
IIはアリスがビルを側面を駆け落ちていくとこだけは覚えている。
この前作のIIIをオイラは観ていない。
なのでIVでなぜ冒頭アリスがいっぱい出てくるのか分からずに物語が進行していった(笑)。
その辺りは別に前作の伏線を知らなくても物語の展開にはついていけたように思う。
本作は『アバター』で使った3Dカメラを用いて撮影している模様。
ところどころ3Dの効果を狙った演出が施されている。
が、『アバター』のように画面の奥行き感をだすような手慣れた使い方をせずに、勢い3Dにおけるケレンな演出をすることに使っている。
『アバター』のような映画を作るにはハード面のスキルだけではないのだなと。
そういう意味では『アバター』の映像演出は少なくとも2〜3年は先行しているだろう。


『御法度』
ネタバレあります。
iTunesでの映画レンタル。iPod touchで視聴。
初見は劇場で1999年に劇場で。
久しぶりに観たくなったのでレンタルしたのだが、当時の印象と同じく分かりにくい。
分かりにくいというのこの物語のキーになっている加納惣三郎だ。
加納が本当に衆道(男色)目覚めたのか、その気はないのに他の隊士達に合わせただけなのかがよく分からない。
というよりは加納が衆道に目覚めたとは思えない。
思わせぶりな態度をとって周りの男共を翻弄し玩ぶのを楽しんでいる、というのならわからないではないが。
そういうことなのだろうか。
"禁断の"という甘美が枕詞が、現在の男女の恋愛においてはあまり当てはまらなくなったからこそ男と男、女と女、という組み合わせの恋愛に燃えるような禁断の甘美さを付加できるのだと思う。
しかしこの映画ではこの甘美さが圧倒的に足りない。
ねっとりとしたエロスが表現されていない。
この映画の趣旨に照らしてもこれが十分に表現されてなければ最後に土方歳三と沖田総司が加納惣三郎を斬るところに説得力がない。
早い話が加納惣三郎を演じた松田龍平も監督の演出にも濃厚なエロスというものを表現することに躊躇したのではないか。
もっと言えば当時まだ若かった松田龍平にそんなエロスを体現する演技力も感情的にも備えていなかったのだと思う。
だから周りの男達が身を滅ぼすのを覚悟して入れあげるという佇まいが加納惣三郎には見えない。
何か分からない若い男に勝手に入れあげている感じは浅野忠信や田口トモロヲの演技によってある程度成立しているのだが、肝心の加納がまったくエロスを見せないのは致命的ではないか。
ハッキリ言ってなんで加納に男達がいれあげるのか全く分からない。
松田龍平の顔立ちはいいのだが、演技がついていかなかった。
確かこの映画一度中断しているのだが、最初のキャスティングでは加納惣三郎を木村拓哉が演じるということではなかったか。
今から考えると木村でも微妙のような気がするが。
松田も木村も"美少年"という見た目はクリアしているけど、そこから先のエロス、それも男が男に対して発するエロスを表現できる演技が備わっていたとは思い難い。
なのでテーマに対して演技力が足りない訳なので映画としては破綻してもおかしくないのだが、そうならなかったのは、私見だが、やはりビートたけしの存在の重さではないか。
たけしの存在の重さで男同士のエロスという映画の側面を断ち切り、新撰組のなかの異分子を排除するファッショ的な力を全面に出す事には成功している。
とくにラストの象徴的な展開にそれが意味付けられていると思う。
総論としては、つまらない映画ではまったくなく、小さく上手くまとまった映画であったという感想。



で、今年も後3時間ほどになりました。
現在『ダウンタウンのガキの使い!!大晦日年越しSP「笑ってはいけないスパイ24時」』観てる所です(笑)。
今年も拙ブログを読んで下さった方々ありがとうございました。
来年もこんな調子で続けていくつもりです。
またおつき合いくだされば幸いです。
来年はカメラ買うぞ(笑)。

では皆様、良いお年を。
by 16mm | 2010-12-31 20:14 | 映画・DVDの感想など。 | Trackback(1) | Comments(0)
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