『さや侍』『ゆれる』『SUPER 8 スーパーエイト』

本日日曜日、ジムに。
ストレッチ、筋トレ、ランニング・マシン。
ランニング・マシンは傾斜を3度から9.5度をランダムに変化させ、スピードは時速5km〜13.5kmぐらいを自分で調節して65分で6.5kmぐらいになるようにした。
結果は65分で6.55km。
このぐらいでも結構汗だく。
久しぶりにそこそこに走れた感じ。
体重91.11kg。


普段はとにかく安静に過ごす事を心がける。
意識的に食事を控えるようにしている。
とは言っても、間食を前よりしなくなったり、寝る前に食わないw呑まないw、という程度のものである。
痰自体はおそらく耳鼻科でもらって抗生物質が効いているようで前よりは楽になっている。
朝、一日一回の抗生物質の服用であるが、その朝がやや痰がつらい事になっている。
息苦しさは最近は出ていない。
思うに具体的に痰がを減らす効果は耳鼻科の薬で、息苦しさの解消は心療内科の薬の効能かと。
実際、先週の朝方鼻がつまったりしたのだが、それが直接息苦しさには繋がらなかったからだ。
このあたり、全部オイラの素人考えであるが、問題はかかる医者かかる医者、決定的な診断をくだしてくれないのが問題だ。
異常なしと診断されても苦しんでる状況を、医者は患者の単なる我慢の足りない甘えと捉えているのかもしれん。
しかしね、オイラが息苦しくなってた時は本気で死にたいと思ったよ(笑)。
だって原因分かんないんだもんな。
治りようが無いと絶望的な気分に。
取りあえず現状、自律神経が原因ではないかとアタリをつけているので、心療内科には続けて通院するつもりである。
今週末は耳鼻科と歯のメンテナンスである。


吾妻ひでお公式HPの今月のひでお日記に漫画賞の審査をする安彦良和と吾妻ひでおの会話が載っている。
安彦曰く
「よく原稿を裏がえしてデッサンの狂いチェックする人がいるけど あんなことする必要ありません 表から見て合ってればそれでいいんですよ」
眼から鱗、かつ、合理的な意見であるが、それはネ申ならぬ安彦良和だから言えるこった(笑)。


CUT誌 7月号。
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興味深い内容が山盛りである(笑)。
『タクシードライバー』のラストの殺戮シーン。
DVDのメイキングのスタッフのコメンタリでは、オリジナルは彩度の高い色合いだったが表現規制の為にやむなく再度を落とした、ということになっていた。
しかし、CUT誌のマーティン・スコセッシの言によると、表現規制の為というところは同じだが、結果的に音楽も無くただただ殺伐としてあのシーンの視覚的な刺激を抑えたあの彩度の落ちた色調を気に入っていると。
タブロイド紙っぽい汚れた感じがお気に入りとのこと。
なるほどなと思う。


月刊ガンダムエース8月号。
安彦良和の『THE ORIGIN』完結なので、なんとなく買ってしまう。
安彦の手のみで描かれた『ガンダム』を見れた事の幸せ。
完結してよかったな、というのが率直な感想。
ただ、『THE ORIGIN』をベースにしたアニメ化の話もあるようだが、止めた方がいいんじゃないか。
安彦が作ったものだから、ということで眼もつぶっていた部分もあるが、新エピソードやなにかを入れ込む事で別の辻褄が合わなくなってる事もあるんだから。
キャスバル・レム・ダイクンとシャア・アズナブルの入れ替わりなんて、あまりにも杜撰な展開だと思ったしね。
そうするとアルテイシアがシャアという名前を敵の名前という以上に知らない訳ないわけだし。
その他細かくあげればいくらでも出てきそうなんだけど、『1st』はここらで納めて終わりにした方が晩節を汚さないと思うのだけど。
出来れば安彦には『逆襲のシャア』のコミカライズをやってもらいたいところだ。
今月号から北爪宏幸の手による『機動戦士Zガンダム Define』が始まったが、雑誌を買うほどの魅力があるとも思えん。
庵野秀明監修の安彦の原画集が楽しみである。

更に月刊ガンダムエース8月号で安彦良和とかわぐちかいじの対談。
興味深いのは眼の良さと描き込みの関係。
眼が良いと細かいところまで見えてしまいディティールを必要以上に描いてしまうとのこと。
大友克洋も相当に眼が良いとの事らしい。
なんとなく納得してしまう話である。


『涼宮ハルヒの憂鬱』のデータ化完了。
後はレンタル店からスピンオフ作である『にょろーん☆ちゅるやさん』をレンタルできればパーフェクト。
『涼宮ハルヒの憂鬱』の並び順は最初の放映順にするのは色々複雑になるのでやめて、本来のあるべき順番にならべることにした。
それを最初から見直しているのだが、やはり最初の放映時の順番をシャッフルした訳の分からない(笑)衝撃が無くなってしまったのが残念だ(笑)。
仕方ないが。


宇多丸の映画評で『X-MEN:ファーストジェネレーション』。
やはり複数回観ないと分からないディティールがあるものだという事を思い知らされる。
それにしても宇多丸の評論は聴きごたえがある。
次回は『SUPER 8 スーパーエイト』の評論とのころで非情に楽しみである。


『さや侍』
先週の感想の続き。
蛇足である。
松本人志は役者に演技を含めた演出をしてるのであろうか?
子役であるとか素人のおっさん相手には通常の監督らしく演出もできるだろうが、これが伊武雅刀であるとか國村隼にもちゃんと監督としての演出をしたのか?
これまで、というかオイラは『大日本人』しか観てなかったが、あの映画も本人が主役でその本人が主軸で映画が進んでいた。
つまり、他人を演出するということを回避していたように思える。
監督である本人の演出のとおり、その本人が演技するというのも技能ではあると思うが。
役者もスタッフも松本のイエスマンで固めて、それで結果がついてくればそんな事はどうでもいいのだが。
自分を演出する一人芝居というものもあるが、映画の、それも松本がやろうとしている形態の映画はそのような体裁で成立するとは思えない。
ベテランの役者の演技に対し時には「ノー」と言わなくてはいけないのが監督である。
それが例え自分より演技経験のある役者であってもだ。
俳優のする演技を経験であるとか大御所であるとかのフィルターを通さずに判断する事は、演技経験があるないに関わらずできること。
通常の映画監督ならみんなやっている。
そして松本人志はポッとでの新人監督と違い芸能人としてのキャリアも実績もある。
いうなればどんな新人監督よりも監督として俳優に対し意見が出来る立場である筈だ。
今回の『さや侍』は自分を出さずに他人に対し演出しようという目論みはあったのかもしれないが、多分に不徹底に終わったように思える。


『ゆれる』
iPod touchで視聴。
良いという評判をずっと聞いていたが評判通り良かった。
映画を作る時、キャスティングし、そして演出するということがどれだけ重要な事かという事を思い知らされた。
これはキャスティングが良かったのか、それとも監督の演出力だろうか。
オダギリジョーも良かったけど、なんと言っても香川照之。
香川はある特定の役柄にハマると途端にリアリティーが増す。
ある特定というのは、うだつのあがらない、なさけない、生真面目で、気の弱い、優しげなetc...という役柄である。
決して権謀術数でやり手でセクシーな総理候補の国会議員(『SP THE MOTION PICTURE』)の役は無理なんだと思う。
有り体に言ってしまえば顔つきがそういう顔ではないから。
顔がどんなでもどんな役だってできるというのであれば、例えば『SP THE MOTION PICTURE』でも香川の演技力と役作りが不足してたようにオイラは感じた。
しかし、この『ゆれる』の香川はすばらしかった。
周りを考えずに出て行き、仕事も順調、女にも不自由しない弟に対し、兄を演じる香川の屈折した感じが実に良く出ていた。
香川の雰囲気と演技力。そして監督の演出力が合わさっている。
香川の演技はこの映画の物語に重々しいリアリティを与えている。
今まで観た香川出演の作品で一番いいんじゃないだろうか。
オダギリジョーもよかったけど、香川にくらべるとちょっと「もうけ役」だなと思えてしまうが。
演出力とキャスティングの重要性が認識出来た傑作であると思う。


『SUPER 8 スーパーエイト』
ネタバレあります。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
スティーヴン・スピルバーグとJ・J・エイブラムス。
あの暴力的で謎めいた予告編。
てっきりアクション・ホラー的な、『ジュラシック・パーク』のようなパニックムービーを予想していたら、ハズレ(笑)。
どちらかというと主軸はボーイ・ミーツ・ガール。
心に傷を負った少年がいて、同じような境遇の少女がいて。
彼等の父親同士はある事故によって関係が非情によくない。
それでも少年と少女は惹かれ合っていく。
最終的には彼等の父親同士が和解。
少年は災厄から少女を連れ戻す。
古典的な枠組みを現代的に語り直しているのは好感がもてる。
ただ、しかし(笑)。
前記したとおり<スティーヴン・スピルバーグとJ・J・エイブラムス。あの暴力的で謎めいた予告編>という徹底したエンターテイメント映画であるというバイアスがオイラにかかってしまったせいか、なんとなくあまりの地味な展開にギョっとなってしまったのも事実である。
スピルバーグの『未知との遭遇』に感じが似ていると思った。
とはいっても、列車が脱線し、戦車が町を蹂躙し砲撃するなどという展開もあり、決して地味な映画な訳ではないのだ。
この映画、劇中で出てくる宇宙生物に対する科学者たちのレポートや映像資料などを出して、最低限の理屈めいたものは提示しているが、完全に説明は仕切れていない。
むしろ理屈というものを徹底的に排除した映画であると思う。
映画の年代を過去、1979年という事にしたことにより、この物語がちょっとした昔話のていにする事により細かい理屈を排除することに成功している。
昔話に理屈はあまり必要ではないからね。
必要なのは昔話の曖昧な記憶補填しリアルに感じさせるものである。
それが感情である。
感情表現である。
物語の終盤、関係の悪かった父親同士が言い訳めいた台詞をしゃべるでなく、表情の演技と間の演出で和解を表現するのも感情的なものとして観客に理解される。
圧巻は宇宙生物と少年の対峙である。
英語で宇宙生物に同情と慈悲と謝罪の言葉を投げかける少年。
宇宙生物に英語が通じるかよ、という理屈を越えた瞬間がこの映画にはある。
真摯な気持ちというものは言語を越え、生物間の種をも越えて感情は共有されるのかもしれないという希望だ。
少年のが思いの言葉を発した時、それまで攻撃的な白目をしていた宇宙生物の瞳に、黒目が現れた。
だからなんだ?というのは理屈の部分。
これを観た観客の多くは、この表現で少年の感情が宇宙生物に伝わったと感じる事ができる。
ちなみにこの部分台詞としても「この宇宙生物、ぼくの言葉がわかったんだ」的なものは一切ない。
宇宙生物の表情の変化のみで表現しているのだ。
E.T.のようにエリオットが英語を教えてお互いのコミュニケーションをはかるという理屈を越えている。
音楽で宇宙人と対話をした『未知との遭遇』にやはり似ている。
言葉を否定しているわけではない。
手っ取り早くコミュニケーションをする手段としては最適なのが言語なのだから。
しかし、必ずしも言語を介さなくても分かり合えるものなのだ。
たとえば、手をしっかりと握るだけでも感情は伝わる。
そういう意味では非情にエモーショナルな映画であると思う。
観た直後よりも観た後にジワジワとくるタイプなのかもしれん。
あの男の子同士のなかに女の子が一人入っただけで、男共がシュンとなっちゃう雰囲気が微笑ましいね。
スピルバーグの映画って夜とか闇がよく似合うね。
それは作っているもののノー天気さ以上に、作家としてのスピルバーグの心の闇の部分かなとも思う。
本作でも明らかに市街戦のような描写をしてる。
そして戦火の中でのラブロマンスをぬけぬけとやった本作。
DVDは買うつもりである。
by 16mm | 2011-06-26 19:32 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(3)
Commented by chata at 2011-06-26 21:22 x
メンタル低下で肌荒れや結膜炎・ものもらいを引き起こした自分から
すると、自律神経が原因ってのは大いに賛同できます。
どとはんを取り巻く環境が心配ですが、ご無理のないよう。

>『THE ORIGIN』
アニメ版の監督も庵野がやれば・・・いや言うまいw
富野とアニキの連載終了お疲れ様コメントないのが気になりまして。
最終回のカラーページは永久保存ですね。
一方北爪の漫画は予想通りのアレっぷりでしたw
アニメ出身なのにマネキンにポーズとらせたような画でダメすぎる。
島本のは人物以外のガンダムなどはアシが描いてるそうで、雑すぎ。

>『SUPER 8 スーパーエイト』
爆発道場なシーンがお気に入りです。
服さえ着てない宇宙生物とハイテク宇宙船の組み合わせは
既視感バリバリでしたが、なかなか楽しめました。
にしても、なんで宇宙船は光らなきゃいけないんすかねぇ?w
Commented by 16mm at 2011-06-26 21:43
■re:chataさん
自律神経なんて自分とは関係ないと思っていたのですが、調べてみると結構それが原因で悩んでいる人がいるようですね。
一番ムカつくのは、まあ診断できないということもありますけど、医者がまともにとりあってくれないのがイタイっす。おかげさまでなんとなく原因が特定できて症状が安定してよかったと思ってます。
自分の取り巻く環境は意識的にはそんなに劣悪なものだとは思っていないので、これまた意識的には何が原因なのか分からないのが現状です。
chataさんには本当にご心配おかけして、毎週コメントをいただけることがなによりありがたいです。

>『THE ORIGIN』
いっそのことゴローという選択肢はないだろうか。
一応フリーだけど、サンライズの懐刀、最終兵器、リーサル・ウェポンではないかと思うのだが(笑)。
ちなみにゴロー・タニグチね(笑)。
Commented by 16mm at 2011-06-26 21:43
■re:chataさん
>END
最終頁の見開き。本当に感無量でした。

>北爪
袂を分かったけど、元湖川 友謙一派だからねえ。
そう考えると描き方に理屈のないネ申の画って本当にオンリーワンだわ。
つくづくアニメーションには向かない画ですな。
それでも最近は女性を中心に安彦タッチを汲み取れるアニメーターが増えたとは思いますが。

>『SUPER 8 スーパーエイト』
これは、後々にズシリときた感じです。
爆発や曳光弾の軌跡だとか、市街戦のシーンはオイラも好きです。
あの宇宙生物の扱い、『エヴァ』の使徒みたいと言う人もいたぐらいで(笑)。
エンドクレジットの自主映画はなかなか楽しかったですな(笑)。
ロメロ工場(だったかな?w)ニヤリとさせますな(笑)。


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