『サイレンサー』『コクリコ坂から』『GANTZ』

先週の日曜日から火曜日まで、夜の寝る前の息苦しさの発作。
しかし、以前と違い完全に眠れないこともなく、24時過ぎには眠れたのは幸い。
薬が効いている所為だとは思う。

先週土曜日に心療内科。
朝9時に行って実際に診てもらえたのは14時ぐらい(笑)。
予約してなかったのでしょうがない(笑)。
それまでiPod touchで『GANTZ』を観たりして時間を潰していられたので苦は無かった。
心療内科の医師が、患者のオイラには若干分かりにくい事言い始めて閉口する。
たぶん医師の治療は息苦しさなどの具体的なものをターゲットにせず、もうちょっと広く抽象的な部分を考えて治療している、ってなことを言いたかったのだろうと思う。
しかし、患者であるオイラとしてはそんなこと言われると不安になるではないか(笑)。
オイラの希望はただ一つ。息苦しさをなんとかしてくれ、ってことなわけだから。
ある種眼に見えない心の問題も含めている訳なので、医者と患者の見てる方向を合わせておく必要があると考える。
投薬の量を若干増やし、次の診療までひと月のスパン。
そりゃしょっちゅう病院には行けんが、この長いスパンで方向を見間違うとエライことなりそうだとの危惧もあるし。
ここ最近、懇意にしている歯科医師以外の医者が全て敵に見えてるからね(笑)。
そんな理解出来にくいものとオイラは戦わざるをえない。


結局心療内科に受診と会計と薬の購入で15時過ぎになってしまい、予定していた歯のメンテナンスはキャンセルとなった。


本日日曜日ジムに。
ストレッチ、筋トレ少々、ランニング・マシン。
ランニング・マシンは65分で6.51km。
一応傾斜を使うようにはなるも最低ラインとして1kmを10分のペースと決めた。
冷房が弱い所為か汗だくである(笑)。
体重89.40kg。
久々の90kgアンダー(笑)。
ここにきてやっと食事の量を減らした成果がでたというところか。
そもそもこの食事制限も、あの息苦しさの遠因に肥満があるかもしれないと思っているからだが、まあどちらにしても太り過ぎな状態なので今後も続けるつもりである。


先週注文したフォクトレンダー NOKTON 25mm F0.95が入荷未定だとカメラ店から通達。
問屋によると2月に注文してからいまだに入荷していないとの情報あり。
休み明けにメールと電話で発売元に問いただし、その時点で待つか他のレンズに換えるか考える事にする。


『サイレンサー』
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iPod touchで視聴。
ネタバレあります。
町山智浩のPodcastで紹介されていたので気になっていたのだ。
町山の評論はその映画を観る気にさせるような語り口だ。
それに騙される事もないわけではないが(笑)。
オイラは、映画に多くの内容を詰め込む、或は深い内容を詰め込むということは上映時間が長くなるのは必然だ、と当然のように思っていた。
テリー・ギリアムの『未来世紀ブラジル』の騒動を考えれば、言いたい事を詰め込むのに上映時間が長くなるものなのだ、と。
だが、長くて良い映画がある一方で、短くて良い映画もたくさんある。
オイラの好きな『キングダム/見えざる敵』は110分だし、デヴィッド・クローネンバーグの『ヒストリー・オブ・バイオレンス』は96分、『ザ・フライ』95分。
この『サイレンサー』は93分である。
しかもこの映画、様々な要素を詰め込みすぎなくらい詰め込んで、作品として少々いびつさがでてるくらい。
そして、オイラとしては関心するぐらい面白かった。
この映画、主演にキューバ・グッディング・ジュニアとヘレン・ミレン。更にスティーヴン・ドーフまで出ているが、監督はミュージック・ビデオの監督出身で本作自体は完全に監督のインディペンデント作である。
なのでアメリカ本国でもあまり話題にならず、日本でも公開されたのかどうかあやしい。
そんな作品なのである。
まず原題『Shadowboxer 』、邦題の『サイレンサー』。
キューバ・グッディング・ジュニアがシャドーボクシングをやっているシーンがあるとか、彼等殺し屋がサイレンサーを使ってる、とかタイトルと噛み合いそうな部分もないわけではないが、意味不明のタイトルと言えなくもない(笑)。
シャドーボクシングが己自身と戦う事の暗喩と言えるのかというと、映画にそんなシーンはない(笑)。
なぜこの映画に関心をもち、好きになったかといえば、"やせ我慢" "ストイック" "所謂、通俗的な男女関係の否定"。
ここまでは町山智浩の評論で期待値が高まっていた部分。
で、観終えて思ったことは "血のつながりによる家族関係の否定"までいっている映画だと思った。
遺伝子的に血の繋がらない者達が家族としての絆を固くするにはどうしたらいいか。
この映画では明白に答えている。
その家族の為に血を流し、家族の共通の敵を打ち砕くことができるか、という点である。
その打ち砕く敵が本当の肉親であったとして、愛情としての絆を感じる事ができない相手をどうして家族だといえるのか。
親子ほど歳の離れた男女の殺し屋、ローズ(ヘレン・ミレン)とマイキー(キューバ・グッディング・Jr)。
ローズはガンに犯されている。
ある時、二人はマフィアのボスの女房の殺しの依頼をされる。
妊娠していたボスの女房はローズの前で破水。
余命僅かなローズにこれまでの仕事に対する贖罪の意識と母性が芽生えて赤ん坊を取り上げる。
ボスの女房は殺した事にした。
そしてローズとマイキー、ボスの女房とその子供の4人で逃亡を続ける。
月日がたち、幸せな時間の中でマイキーはガンの末期のローズを撃ち殺す。
で、途中ははしょるが(笑)、最期に子供が血の付いた腕で
「また殺せばいい」
とつぶやいて終しまい。
なんだかはしょりすぎてなんだか分からんだろうが(笑)、はしょった部分で色々あるのである(笑)。
まずローズとマイキー。殺し屋の相棒にして、歳の離れた男女。
彼等、セックスします(笑)。
ヘレン・ミレン、綺麗ですけど、おばあちゃんです(笑)。
それを筋肉ムキムキのキューバ・グッディング・Jrが鋭い腰つきでヘレン・ミレンとセックスです。
ヘレン・ミレンはおっぱいこそ出しませんが下は丸出しです。
マイキーのシャツの臭いを嗅いで恍惚となるローズのエロいこと。
ヘレン・ミレン、米アカデミー賞を取った『クィーン』と同じ頃に本作を撮影。
いや〜、なんて太っ腹な姐御なんでしょうか(笑)。
この映画でヘレン・ミレン大好きになりました。
で、キューバ・グッディング・Jrのまっぱのシーンが結構あるんだけど、そのヌードがカッコいいんですな。
写真家ロバート・メイプルソープの撮ったケン・ムーディーごとき、彫像のような肉体。
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メイル・ヌードに萌えるオイラは淀川長治と同じか(笑)。
ローズとマイキーの最期のセックスシーンがまたすばらしい。
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ハイスピード撮影とソフトフィルターを使い花びらの舞う幻想的な映像。
そのシーンに限らず本作の映像はロケーションなどを含めて非情にスタイリッシュでカッコいい。
マフィアのボスの家の庭になぜかシマウマがいたりとか(笑)。
メイキングで監督がこのシマウマを強硬に主張していたっけ。
さすがだ。
さらに映画は進み、マイキーとマフィアの女房とその子供との生活が描写される。
肌の色も違うマイキーを本当の父親として慕う子供。
マフィアの女房はマイキーのシャワーシーンを見て欲情。
オナニーまでします(笑)。
そう、このあたりでこの映画かなり色々盛り込みすぎていびつになってます(笑)。
あの筋肉ムキムキのマイキーの女装まであります(笑)。
で、ここから衝撃のラストに行く訳ですが。
オイラがスタイリッシュでカッコイイと思うものというのは、だいたい自分に無くて、憧れてもいて、たぶん自分では出来ないことなのだけど、この映画がまさにそうでした。
オイラはこんなカッコよさがすきなんだな、というね。
時間も比較的短いし、興味のある方は観てみるのもいいかもしれませんです。
オススメです。
蛇足ですが、マフィアのお抱えの医者がジョゼフ・ゴードン=レヴィット。
『インセプション』でアーサーの役をやった役者が出てた。


『コクリコ坂から』
ネタバレあります。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
宮崎吾朗の監督作品二作目。
映画としては面白く、感動的でもあり、少なくとも『ゲド戦記』よりも全体的にまともになっている。
特に前日にTVでやっていた『ゲド戦記』をちょっと観たのだが、作画の魅力のなさに閉口した。
観た当時はそんなでもないなと思っていたのだが、作品にも経年劣化というものがある。
この『ゲド戦記』はその劣化が早くも訪れていたということか。
『コクリコ坂から』に関する感想はちょっと脇に置く。
いまさらどうしようもないが、鈴木敏夫の罪というものを誰かぼちぼち指摘してもいいのではないか。
鈴木が宣伝を仕切ればジブリの映画は必ずヒットすると思い込んでいる。
だからはっきりいってアニメーションの仕事としてはまったくの素人であった宮崎吾朗を『ゲド戦記』に起用したのだ。
鈴木の力と宮崎駿の息子という価値。ジブリの品質管理能力があればヒット作になること間違い無しという思い込み。
アニメーションでも実写でもいいが、まったく未経験で監督になった人物などこれまでどこにもいないんではないか?
大友克洋だって『AKIRA』を作る前に数本の短編アニメを作っている。
アニメーションの監督だって、最初は絵コンテを切り、TVの演出をし、運が良ければ劇場アニメの監督になれるという順を追うものだ。
それを下働き、修行というならそのとおり。
その過程で仕事の雰囲気や段取りを覚える事が大事なのだ。
押井守は演出家としては割と促成栽培的に登用されたようだが、その時はやはりスタジオの古株に「若造が」とけっこうこずかれまくったらしい(笑)。
どんなに才能があったって、周りの感情との折り合いがつかなければ上手く行かないのは集団作業の常である。
宮崎吾朗はそれらを全てすっとばして、立場だけは父親と同じ映画監督になった。
なると決めたのは宮崎吾朗本人であるが、やはり鈴木敏夫の罪というものは確実にあると思う。
宮崎駿がどこかで、息子がアニメーションに進むなら若いうちから修行させていた、と言っていたように記憶する。
宮崎駿が言うように一本作ってしまったら、その人は映画監督なのである。
自分で自立しなくてはならない。
で、この『コクリコ坂から』だが、本当に心から宮崎吾朗がやりたいと思っていたのか?
この企画自体は数十年前から駿が作品化を模索していたものでもある。
なぜこの時代に『コクリコ坂から』だったのか。
宮崎吾朗にはどうもまだ遠慮であるとか、主張の強さが感じられない。
清々しい男女の恋愛は描けていても、父親の、たとえば『天空の城ラピュタ』で表現されていたようなエロスが感じられない。
パズーにしがみついているシータの胸の膨らみを想像させるようなエロスがない。
宮崎駿だって最初のプロットをどんどん書き換えて話を転がして行く。
それが後年破綻したこともあったが(『ポニョ』とか『ハウル』)、カタを大きく破ろうという意思で強烈に作られた作品(『もののけ姫』)が魅力だったのだ。
ジブリに対しても父親に対しても遠慮して作っているようにしか見えないのだ、吾朗は。
宮崎吾朗自体は他のスタジオで監督は絶対にできない。
監督をするならジブリでしかない。
宮崎吾朗には更なる覚悟を期待したい。
ところで、『コクリコ坂から』に戻るが、あの劇中に出てきた徳丸理事長って、亡くなった徳間書店の徳間康快の面影だろうね。
『コクリコ坂から』は、すべてがノスタルジーの映画だと思う。


『GANTZ』
DVD購入。
劇場二部作の最初。
この劇場第一作は特に物語として語れるような内容はない。
ほぼ否応無く戦いに巻き込まれ、生きる為の戦いに没入していく登場人物達を描いているにすぎない。
この『GANTZ』という世界が世界観として明らかになっていくのはむしろ二作目の『GANTZ PERFECT ANSWER』である。
なので第一作はひたすらアクションを楽しめば良い。
特に第一作は玄野計、二宮和也和也の独壇場と言って良い。
コメンタリーやメイキングも割と二宮を中心に語られていた。
が、その演技と撮影中の気遣いなどを考えると主演俳優としての現場をまとめる責任をきっちり果たしていたと思えるところが好感がもてた。
しかし、今回のDVDのメイキングはがっかりだ。
同じ佐藤信介監督で『修羅雪姫』のメイキングがすごく詳しく面白く、本当のメイキングだったので期待していたのだが。
徹頭徹尾、二宮のプロモーションっぽい(笑)。
Kaempfen,kaempfen,kaempfen die Aliens
この野太い男性ボーカルとともに第一作が終わる。
今年観た邦画ではベスト位置ですな。
出てる俳優がみんなすばらしい。


今週はいよいよ新しいカメラがくる。
土曜日は歯のメンテナンスだ。
by 16mm | 2011-07-17 21:40 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from soramove at 2011-08-12 22:01
タイトル : 映画「コクリコ坂から」ノスタルジーに今は浸る時じゃない
「コクリコ坂から」★★★ 岡田准一、長澤まさみ、風間俊介、 大森南朋、竹下景子、石田ゆり子、 柊瑠美、風吹ジュン、内藤剛志、声の出演 宮崎吾朗監督 91分、2011年7月16日より全国公開, 2011,日本,東宝 (原作:原題:漫画:コクリコ坂から ) ← <リンク:>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい← 「見る予定に無かったが 上映時間が丁度良く ポイントで無料で見れたので鑑賞、 描かれる舞台、絵、音楽と ノスタルジックな気分に浸れるが だから何?という部分は見...... more
Commented by chata at 2011-07-17 22:41 x
>体重89.40kg。
前回から結構減りすぎでわ?!
でも食事制限して運動したら減るかー。次回も楽しみですw

>宮崎吾朗
パンフで『ゲド』のときはあんまり頑張らなかったというような告白をしてます。いや頑張れよw
今回は頭が禿げ上がったり体調壊すほど頑張ったようで、それなりの成果物ができましたね。
本日原作コミックの文庫版を買おうとしてやめました。絵が無理っす。
Commented by 16mm at 2011-07-17 22:53
■re:chataさん
>体重
減りはしましたけど、まだまだですね。
標準体重より20kgはオーバしてますから(笑)。
晩飯をかなり減らし、間食も減らし、寝る前のビールとつまみはここ一ヶ月半はまったくナシの成果でございます(笑)。

>ゴロ
個人的にはもっとがんばってもらいたい。
ぽっと出の監督が興行収入50億なんて本来ありえないんだから(笑)。
自分の力ではないと言う事を自覚すべきだね。
でも今回は本当によくがんばったと思う。

原作コミックは同じ理由でダメでございますw。


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