鬼頭莫宏諸々

休みになると薬を飲んで思い存分寝てしまうので土曜日など半日は寝て過ごす。
観たい映画が無い事をいい事に、寝たおす(笑)。
先週、いきなり寒くなって朝起きて鼻がつまった。
が、例の息苦しさの発作起こらず。
ヤクが効いているとはいえ、鼻づまりでは窒息はしないという世間並みな全うな気持ちを持つ事ができている。
今週の土曜日はまた心療内科の通院である。


本日日曜日ジムに。
ここのところプールだけでストレッチをやっていなかった所為か妙に腕周りが硬く感じた。
ので本日から以前からのメニューにプールを加える事にした。
念入りにストレッチ。
筋トレ。
ランニングマシンで傾斜をランダムで35分48秒で2.94km。
その後プールに。
先週からはじめたウォーク&ジョグのプログラム20分に参加。
結構な有酸素運動で身体があったまる。
先週はこの後ウォーターラッシュを30分やったのだが、今回は腰がつかれてしまいパス。
そのかわり30分プールの中でウォーキング。
ただのウォーキングをするよりプログラムに参加した方がいいので、無理しないていどに今後参加することにする。
体重93.33kg。
先週晩飯をずっと抜いていたが、あまり減ってない(笑)。
眠気覚ましの間食がイカンかなあ(笑)。


プールでペチャクチャ喋りながらチンタラ歩ってるオジジとオババ。
最近とみに所謂オトコのオバさん化が進行しているのではないか。
妙に徒党を組みたがってニヤけてる。
身体鍛えにきてんのかオバさんとお話にきてるのか。
どうせ告れもしないくせにうっとうしいぞオトコのオバさん。
逆にオンナのオバさんが割とサバサバしてる感じである。
とにかく、真面目にやって遅いのは全然オッケーだけど、ペラペラ喋ってダラダラしてるのは一緒のレーンにいるオイラに迷惑である。
ヤメレ(笑)。


『塔の上のラプンツェル』『ファーゴ』『愛についてのキンゼイ・レポート』をレンタルする。
今週の通勤はこの3つを観る事になるだろう。


BRUTUS誌で映画監督の特集。
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ソッコーで買うが特集しているラインナップが悪くはないんだけど、スピルバーグもリュック・ベッソンもギレルモ・デル・トロもジム・キャメロンもラインナップから外れているのはいかがなものか(笑)。
まあオイラが好きだからってことだけなんですけど(笑)。
一人の監督につき見開き2頁分の特集ではあるが割と面白い内容ではあった。


中島みゆきの新譜『荒野より』を購入。
最近はiTunesでの購入が多くなってしまったなか、中島みゆきの新譜は頑にCDでの購入である。
今後もそうであろう。
今回ジャケットの写真も良かったけど、歌詞カードについてる写真も綺麗でグッドでした。
長年ほぼ専属で撮影している田村仁氏と、もう一人田村姓の写真家がたっているのでこの人は仁氏の息子さんだろうか?


OLYMPUS PEN E-P3用のアダプター2種(ニコン用とコンタックスG用)を購入。
これでレンズの幅が広がった。
取りあえずマイクロフォーサーズ用のレンズはもう買わなくていいかな(笑)。
35mmカメラのレンズを中古で揃えて、その都度アダプターでカメラにつける。
やっぱり35mmカメラのレンズの方がいいや。
広角系は薄くなっちゃうけど、それは諦めよう。


『ヴァンデミエールの翼』
相変わらず鬼頭莫宏についてである。
こんなに一人の作家にトコトンのめり込んだのは大友克洋以来であろうか。
大友はもうほぼ漫画を描いていないが、鬼頭は現役で描き続けているオイラと同世代である。
この『ヴァンデミエールの翼』全二巻は単行本の装丁が結構雑な感じがしてちょっと敬遠していたのだが、内容はやはり期待を裏切らない。
"自律胴人形"<まあロボットみたいなものだと思うが>の少女との交流を描いた、ほぼ一話完結の連作である。
話は横道にそれるが、『イノセンス』における押井守のジレンマはアニメーションで人間と人形の描き分けをする事が表現上不可能であったという事だと思う。
辛うじて無機質な人形に見える、というだけで、実際線で描かれた絵では人間も人形も単にキャラクターになってしまう。
実写でなら人間と人形は一目瞭然で区別することもでき、尚かつ見かけは人間のロボットとして表現することだって可能なのだ。
押井の目論みは人形にしか見えないモノにゴーストがあり、人間同士としての交流が生まれる様を表現したかったのだと思う。
人間と人形が対等な関係いるというシュールさと緊張感はアニメーションや漫画では表現するのは困難だ。
本作『ヴァンデミエールの翼』に出てくるヴァンデミエールは"自律胴人形"であるのだが、見た目他の少年少女のキャラクターと同じにしか見えない。
そこでヴァンデミエールの裸体を晒す事によって彼女が人ならざるモノであることを表現している。
それは表現的にはエロティックなものであるとも言える。
機械人形の乳房に、ヒトは欲情するのであろうか?
小説の登場人物や二次元のキャラクターにも恋愛感情や劣情をもよおす本能の壊れた存在たる人間。
身体の大部分を損傷しても頭さえ残っていれば苦痛も無く生きていられる。
暖をとるのに、その身体組成が木であればそれを燃すことに躊躇無くいられる便利な道具としての人形。
取りあえず本作において、人間にあって人形にないものとは何かと考えてみた。
それは禁忌(タブー)ではないだろうか。
人間が人形を犯す事がタブーだとしても、人形は人間を犯す事に禁忌を感じない。
それが人間のまがい物たる"自律胴人形"が人間として生きて行く最大の武器になるのではないだろうか。
ところでこの頃の鬼頭莫宏はやはり藤原カムイの影響下だなあw。
端正な細い描線が実に魅力的である。


『なるたる』
ネタバレあります。
鬼頭莫宏作。全12巻。
この長編作がどんなものかと言えば、解り易いところで言えば『デビルマン』であり、『エヴァンゲリオン まごころを、君に』でありというところではあるが、実はそのどちらとも似ていないとも言える。
やはり『なるたる』は『なるたる』でしかないのだと思う。
この作品には当然ながら明確な主人公は存在するのだが、常にその主人公を物語の軸にはせず、ある時は主人公の友人、友人の母親、主人公の父親、主人公の男友達の友達、etc...。
様々なキャラクターがその人となりや行動原理などをまさに掘り下げて作品にしている。
しかもエンターティメント作品としてまったく飽きさせずにだ。
主人公以外をこれほどまでに魅力的に構築しえる熱量と才能にただただ呆然としてしまう。
人間とはなんなのか?という考察をオイラが読んだ限り一片の妥協も無く描き切っている。
有り体に言えば性と暴力というまさに人間の根源の物語である。
性と暴力は鬼頭の重要なモチーフである。
人間が自分以外の人間と共存して生きて行く事は、否応無く性と暴力の渦中に留まらざるを得ない。
それは本来表面上その二つを感じる筈も無い家族関係の中にでさえある。
鬼頭の上手さは作品として自分の思想を入れ込む事に妥協はないが、絵的な表現として巧みなバランス感覚と節度をもってあたっているということだ。
つまり読み手が容易に想像しうる事はわざわざ絵にしない。
特に残酷描写に関しては顕著で、『ぼくらの』のなかでも少女の脚が溶解液を浴びた状態の描写は一切描いていない。
台詞で「脚が...」とかいう表現で十分に伝わる。
描けるものを全て無自覚に描くという大友克洋のようではない。
『なるたる』では登場人物の青年がヤクザの男に犯されながら、生きながらにして身体を解体されるという凄惨なシーンがあるが、そこでも直接的な描写はしていない。
それでも表情などでどんな状況であるのか解るものだ。
宮崎駿的なキャラクターに対して真剣な態度というのが本当に好感がもてる。
が、それでいて作劇上必須であると思える描写はきっちりと描写する。
本作の主人公であるシイナが米軍の砲撃で身体をズタズタにされるところはキッチリと描写している。
この描写がある事でその後の展開が生きてくるのは言うまでもない。
『ぼくらの』でもそうであったが『なるたる』を読んで更にこの鬼頭莫宏という作家を信頼できるようになったね。
現状、絶版になっている作品以外の単行本は全て手に入れて読んだ事になる。
来年には『のりりん』の4巻と『なにかもちがってますか』の2巻が出るとの事。
同時にサイン会も開催だという。
東京近辺だったら絶対行きたいなあ。

ところで、この『なるたる』もアニメになったとのことで、ちょっとユーなんとかチューブで検索してみた。
ビックリである。
いまだに信じられないオープニングアニメーション(笑)。
歌も絵柄もまったく原作に則してない。
本当にあれがオープニングで使われたのだろうか?
だとしたらこのアニメ作ったヤツらはとんでもなクソである。
本編の抜粋もチラリと観たが、作画のレベルの低さに愕然とする。
アニメーションの労働環境を考えるとあまり酷い事は言いたくないのだが、自分の好きな作品が完全に貶められていると感じたら本当にハラがたってきたねw。
鬼頭の原作はアニメーションと相性が悪いのか、スタッフに恵まれないのか。
唯一最近知った鬼頭のデザインのアニメーションがコレ。
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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の冒頭に出てきた第3の使徒が鬼頭のデザイン。
これはカッコよかったですけどね。
で、鬼頭氏のご尊顔。
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こんなハゲちらかした男なのに(笑)
なのに(笑)
それなのに(笑)。
なんともカッコいい漢(おとこ)に見えてしまったよ(笑)。
by 16mm | 2011-11-20 21:42 | | Comments(2)
Commented by chata at 2011-11-20 23:48 x
帰宅しますた。明日は休みますー(報告w

>オトコのオバさん
健全な出会いの場にも見えますが、鍛てる人には大迷惑っすねw
最近はゲーセンの高齢化も凄いらしいですね。

>鬼頭
どとはんのハマリっぷりに興味湧いてきました。
ツタヤでコミックかアニメ探してみるです。
Commented by 16mm at 2011-11-21 06:12
■re:chataさん
おはようございますお疲れさまです。

>健全な出会いの場
ああ、なるほど(笑)。心を広くすればそういう解釈もなりたちますね。
これでは中年のオイラが老人に嫉妬しているような図式ではないか(笑)。いかんいかん(笑)。
ゲーセンも高齢化ですか。なんともまあ。

>鬼頭
アニメは多分あまりオススメはしません。
観るならオイラが途中でやめた『ぼくらの』のアニメかな。
それでも多分原作コミックの足下にも及ばないのではないかと。
最初に読むならお気楽に『のりりん』あたりがいいんでないかな。


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