『ワイルド7』

先週土曜日、心療内科に。
取りあえず症状は安定しているが、痰が多かったり鼻が詰まったりすると窒息するのではという不安にかられる旨を言う。
薬の量を増やす方がいいかとも言っていたが、眠気の問題もあるので現状維持で。
実際普段痰や鼻づまりがあっても窒息感の不安発作がでるわけではないのだが、それも風邪を本格的にひいたり、花粉症の季節になったらどうなるか、ということである。
ちょっと痰の薬や心療内科の薬も映画を観る前などはパスしたりもしてるしな(笑)。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
左下の奥歯の神経を抜いてもらう。
それまでの奥歯のシミがなくなり楽になった。


『西原理恵子の人生画力対決 4巻』
この巻、なかなかの読み応えで楽しめた。
『岳』の石塚真一やラクガキングの猿w寺田克也など好きな作家が多く出ていたからかもしれんが。
ヤマザキマリって美人だなあと思った(笑)。


『テルマエ・ロマエ IV』
この4巻も面白かった。
本編のルシウス日本滞在や、やっと出てきたヒロインのさつきも面白さの要素ではあるが、単行本ならではの、作者と担当編集者(名編集にして名物編集者w奥村氏)のやりとりを記したコラムがまた面白い。
ヤマザキマリの芸者姿、大きな画像で見たかったなあ。
ご本人は芸者姿が似合わないと言っていたけど(笑)。
芸をする者だから芸者。
このコラムでオイラにもあった芸者に対する一定の偏見が解消された感じである。


35年ほど前のカセットテープの音源をデータ化してみた。
死んだ祖母の声やら、『タイムボカン』を歌うオイラのミラクルボイスやらが入っていた。
データ化の仕方は簡単でこのHPを参考にさせていただきました。


本日日曜日ジムに。
ストレッチに筋トレ、ランニング・マシン。
ランニング・マシンは40分で3.58km。
体重93.85kg。
晩飯を抜き、ビールも断っているのになぜ痩せぬ(笑)。
間食のチョコのせいだらうか(笑)。


先週の宇多丸のPodcast。
ライムスター宇多丸が桂歌丸に"うたまる"を名のる事の許諾を受けにいく(笑)。
「人生最大の挨拶〜タマフル・テロリズム・シリーズ〜桂歌丸師匠に挨拶せよ!!」
宇多丸が本当にテンパっているのが手に取るようにわかる(笑)。
c0022635_19143032.jpg
いや〜、宇多丸、じゃなくて歌丸師匠カッコイイ(笑)。
宇多丸、ヘタレだったけどよくやった(笑)。


森田芳光が亡くなった。
最近彼の映画を観なくなってはいたが、それでも今年亡くなった著名人の中で、オイラの中では最高に衝撃的な事であった。
c0022635_17552451.jpg
森田監督の画像を検索して探したが比較的最近のものばかりで自分が欲しいものが見つからず。
この画像もいつぐらいのものか分からぬが、オイラの森田監督のイメージに近い。
髪の毛をツンツンと立ててサングラスをして、口を曲げて立っている。
堂々としたそんなイメージなのだ。
森田監督の映画を観た切っ掛けは、松田優作フリークの友人から『家族ゲーム』の面白さを教えてもらった大学生の頃だ。
が、その前から名前は知っていて、多分浪人時代に『それから』が制作され、そのインタビューをラジオで聴いた覚えがある。
録音と台詞についての話で、かいつまんで言うと、録音機材の発達でどんな小さな声も同録できるようになった。
だからわざわざ声を張り上げて台詞を言う必要もなく、むしろボソボソとした台詞回しの方がリアルさが出る、というような事を言っていた。
世間知らずの子供であったオイラは「ほほ〜」と感心したのを覚えている。
で、大学生になってレンタルビデオで『家族ゲーム』を観た。
そこにはオイラが知らない松田優作がいた。
そして物語としての映画ではなく、映像作品としての映画というものに初めて触れた。
いみじくも松田優作が『家族ゲーム』の脚本を読んで「脚が数センチ浮いた」と感想を言っていたっけ。
その一種の浮遊感はシナリオからフィルムに変化しても確実に定着していた。
投げ捨てられたテストの用紙を校庭に拾いに行く生徒をハイアングルで撮った映像。
鉄球がぐるぐると走るスペースワープの描写。
台詞のない松田優作扮する家庭教師と恋人とのやりとり。
ラスト近くに唐突に挿入される右傾化のイメージ。
そしてラストの不気味で暗示的な描写。
今まで体験した事のない映画だったとその衝撃は今でも覚えている。
陳腐に言えば「芸術」とか「アート」であるとかのキーワードがまっ先に浮かんでもいたのだ。
新しいイメージを作り出す人が映画監督に出てきた。
この『家族ゲーム』の真のクライマックスである長回しのワンシーンワンカット。
この映画での一番愉快でバイオレンスなシーンを森田監督はTV放映でカットした。
自分の作品がTVの時間枠の為とはいえカットされるのに憤った監督が、一番の見せ場を丸ごとカットしたのだ。
監督なりの反抗。
新しくて尖ったこの監督を心底カッコいいと思ったよ。
この監督の映画は割と観ていて、
『家族ゲーム』(1983年)
『ときめきに死す』(1984年)
『それから』(1985年)
『悲しい色やねん』(1988年)
『失楽園』(1997年)
『39 刑法第三十九条』(1999年)
『黒い家』(1999年)
『模倣犯』(2002年)
『椿三十郎』(2007年)
9本。
加えてプロデュース作の『バカヤロー』シリーズの第一作。
森田監督のフィルモグラフィーの中でいったらささやかな量ではある。
実際のところ『家族ゲーム』以外は新しすぎたか、それとも監督自身の空回りか、作品全体がオイラの琴線に触れる事はなかった。
そう考えても9本も観ているのだ。
森田監督はディティールの人だと思う。
船でやってくる家庭教師。
猫背の鈴木京香。
空手使いでホモ?のヤクザの組長。
設定にものすごく興味をひかれ、それが新しく感じられたのだと思う。
明らかに森田芳光はニューウェーブ作家であった。
蛇足だが森田監督の『ライブイン・茅ヶ崎』のポスターだかチラシを大友克洋が描いてるんだよね。
森田も大友もそれぞれの分野でニューウェーブだったから呼び合ったのかしらん。
c0022635_19252398.jpg
ただ、その感覚が映画として息切れせずに走り切れたのはオイラが観たなかでは『家族ゲーム』のみ。
他の作品はディティールに凝りすぎたあげくに物語とのリンクが希薄になってしまった『模倣犯』のようにオイラばかりではなく原作者の不興かったのもある。
それでも森田監督自身は常に新しくあろうと努力していたのかもしれない。
最近は好んで森田監督作を観る事もなくなった。
遺作で来年やる作品もオイラの食指が伸びそうなテーマではない。
が、そうではあっても森田監督の不在というもので、オイラの中では日本映画の一時代が終わったなという感慨。
生前プライベートについてほとんど情報を知らなかった氏であるが、結婚して奥さんがいらしたんですな。
当たり前と言えば当たり前だが。
ご冥福をお祈りいたします。
合掌。


来年観たい映画備忘録。
●ヒューゴの不思議な発明
●ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
●J・エドガー
●宇宙人ポール


『ワイルド7』
ネタバレあります。
先週金曜日、109シネマズ菖蒲。
本作については先週のラジオ番組で宇多丸も評論している。
だいたいオイラも宇多丸と同意見の感想なのであるが、宇多丸がヨシとしたところもオイラとしてはかなりきびしい感想をもった。
本作で良いとされていたところは他の映画の流用で、製作者のオリジナル部分はまったくもって最悪であった。
早い話がこの映画を作った製作者達はこの『ワイルド7』というコミックに対してシンパシーもリスペクトも理解しようとすらもしていない。
作品全体がものすごくヘタクソな説明台詞に終始していてウンザリ。
現代で『ワイルド7』という組織を納得出来る形で成立させる困難さは分かる。
やるとしたら押井守の『ケルベロス』シリーズのような体裁でならギリ成立できるというところか。
この『ワイルド7』という作品の、悪党には悪党をぶつけ、法的な手続きを経ずに文字通り悪党を退治する集団という荒唐無稽さを上手く現代的にマッチングさせようとするあまりの説明台詞。
劇中に出てくる新聞記者達の目線が現代の我々の目線となるように設定されているのだが、かなりまどろっこしい台詞を言わせてる割には納得のいくような事を言ってるわけでもないという最悪さ(笑)。
瑛太については、顔つき的に飛葉の役はアリかなと思った。
実際コミック版の飛葉ちゃんの雰囲気は上手く出していると思う。
ただ飛葉ちゃんのもっている殺気の表現がイマイチなのだ。
これについてはユキ役をやった深田恭子が結構力演していた。
この映画のオリジナルとして飛葉役を深田恭子にしてもいいんじゃないの。
で、他のワイルドのメンバーが本当にミスキャストに見えてヘキエキしたよ。
宇梶剛士がオヤブン役って、宇梶自身の出自をベースにしてないか(笑)。
ナリでいったらオヤブンでなくヘボピーが適当だろう。
なので原作では存在感の大きかったヘボピーがとてつもなく印象が薄い(笑)。
本作の飛葉にしてもセカイや他のメンバーにしても、やたらバックボーンがお涙ちょうだい的な感じになっているのも気に入らない。
セカイになんて娘がいるなんて設定を作ってる。
どうやらこの製作者達は原作が持っているワイルド7のメンバー達の語られない出自や何故の前科であるかについての謎を謎のままにしておくことが我慢できなかったようだ。
ナチュラル・ボーン・キラーズとは言わないが、それでもそれぞれのメンバーが持つ犯罪歴に一定の善人としての理由付けをしないと感情移入ができなかったのであろう。
原作の方では凶悪な前科を持っていたり、元ヤクザのオヤブンであったりしても通常生活ではお人好しで楽しい人物として造形されていた。
それ故、その同じ人物が任務となると容赦なく悪党を排除する冷酷さを見せる事で多面的な怖さを感じる事が出来たのだ。
なので全体に本来コミック版の『ワイルド7』の持っていた殺気や殺戮や傷の痛みや血の香りが一切しない。
ものすごくマイルドな『ワイルド7』なのだ。
それからクライマックスの情報機関「PSU」での銃撃戦。
特殊部隊はなぜ拘束したワイルド7のメンバーを射殺しないのだ?
一種の騒乱罪だもんね。
銃器を持っている訳だし射殺するべきだろう。
なぜ行きて捕らえるんだ。
あの展開でまったく緊張感がなくなった。
ああ、今後飛葉ちゃんが死ぬことはねえな、ってとこで。
それから現代的な制作の制約という意味では、ワイルド7の相手が所謂警察ではなく特殊部隊というのもね(笑)。
これは多分映画製作の制約になっているんだろうけど。警察を敵にしないということが。
よっぽど原作のマンガに思い入れる事ができない人達が作ったものなのだなという感想である。
それと宇多丸が褒めていた飛行船のシークエンス。
ビルに映る飛行船だとか、これは明らかに押井守の『機動警察パトレイバー 2 the Movie』からの流用、というかイメージ的なパクリだよ(笑)。
冒頭の能面を被っての銀行強盗シーンが良いというのも、明らかに『ダークナイト』っぽいから安心して観れていただけにすぎない。
事ほどさように、この映画の良い部分は良い映画からの流用であり、製作者達が独自で考えたであろう部分はまったくのお粗末なもの。
『ワイルド7』もこんな製作者達に作られたのが不幸というべきか。
つーか原作に思い入れが出来ないならつくるなよってことだね(笑)。
ベタだけどこの作品をうまく作れる人は三池崇史あたりならよかったんではあるまいか。
本作の監督は羽住英一郎。
『海猿』の監督だ。
『海猿』の一番最初のヤツは面白く観れたんだけどね。
この人は警察官に思い入れする事は出来ても、犯罪者の集団に思い入れする事はできない人なんだろうな。
最後にもう誰もが言ってる事であるがエンドクレジット。
これはもう問題外。
悪役主役に関係なくカチンコを持たせたり、エグザイルの真似をしてみたりのおちゃらけなオフショット集にしてること。
この監督のトレードマークっぽい演出らしいが、こんなセンスだから映画自体も甘いんだよ(笑)。
このエンドクレジットは誰も褒めてないんだから、少なくとも映画によってやるやらないを決めろ。
つーかこの監督にとって本作はこんなエンドクレジットをやってもいいような作品だという認識なのね。
というわけで、『ワイルド7』、『さや侍』よりはマシだけど駄作です(笑)。
by 16mm | 2011-12-25 20:58 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)
Commented by chata at 2011-12-29 08:52 x
>左下の奥歯
わたすも同じ状態の無神経ですw

>ルシウス日本滞在
足湯にフル○ンで漬かってたのが最高でしたw

>桂歌丸
ちっちゃいw いつか笑点をナマで観たいものです(・∀・)
Commented by 16mm at 2011-12-29 10:32
■re:chataさん
オイラも歯の無神経化が進んでますがwそれでも定期的な治療のおかげか、まだまだ神経残ってる歯があります。ありがたい事ですw。

>ルシウス
オイラは「まわってみたり、さらに のばしてみたり、もうなんだかわからん」が好きですw。
んでさっちゃんも好きだなあw

>うたまる
ちっちゃいけど、度量の大きな人物でございました。


<< 元旦 『ミッション:インポッシブル ... >>