『軽蔑』『ピラニア3D』『ヒミズ』『ALWAYS 三丁目の夕日’64』

先週土曜日、心療内科に。
息苦しさの発作の原因である鼻づまりや喉の痰の粘つきが解消されれば、全てまるく治まるのか?という事を聞いてみた。
発作の種である鼻づまりや痰が解消できれば確かに息苦しさの発作は治まるだろう。
が、耳鼻科での検査で鼻づまりで息が出来なくなるほど器官が圧迫されてはいないという事を考えると、やはり神経伝達物質であるセロトニンの不安定さを解消しないと、今度は鼻づまり以外の原因で発作が起こる可能性があるとの事。
現状、痰の粘つきは治まらず、これから花粉の季節となり鼻づまりも本格化してくる事を考えると、今の心療内科の薬の服用は止められん。
いやはや難儀な身体になっちまったもんだ(笑)。
まあ取りあえず薬で発作が治まってるし、原因も分かったので以前よりは気が楽である。


本日日曜日ジムに。
身体が硬く感じる。
ストレッチ、筋トレ、ランニングマシン、プールウォーキング。
本日もストレッチは念入りに。
ランニングマシンは35分で3.7km。
プールのウォーキングを30分。
体重95.55kg。
(笑)。
また増えてるよ(笑)。
間食かw間食の所為なのか(笑)。
晩飯もビールもとらないんだから間食ぐらいよかろうよ(笑)。
以前よりドがすぎて間食してるわけでもないのだが(笑)。
解せねえ(笑)。


『英国王のスピーチ』をDVDレンタル。
30分ほど観始めたのだが面白い。
後は通勤で観よう。


『震災後 こんな時だけど、そろそろ未来の話をしようか』
ネタバレあります。
福井晴敏の新作。
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樋口真嗣の装丁が相変わらずカッコいい。
小説の体裁をとっており、福井作品おなじみ"DAIS(ダイス)"や例の人(笑)なども出てくるが、全体的には3.11東日本大震災で生き残った人間が概ね何を思い、概ねどんな事をしたのかというのを簡潔にまとめた読み物と言える。
個人名の名指しこそしないが、固有名詞として民主党や都知事、総理、などが出てるので記録的な側面は十分にあると思う。
その当時、多くの市井の人間が政治や東電に対しどんな風に思っていたかも書かれているが、この作品の趣旨として犯人探しの個人攻撃はしていない。
この本のサブタイトル"こんな時だけど、そろそろ未来の話をしようか"というのが本作のテーマだ。
物語のクライマックスで語られる未来像を提示する事が、現状"闇"にとらわれようとしている者達へのメッセージになっている。
作中に"無辜の民"という言葉が出てくる。
確かに福井作品のDAIS(ダイス)という組織から見たら、それ以外の人間は罪無き者に見えることだろう。
直訳すれば"罪無き人々"ということだが、そう理解してしまうとこの作品の真意を見誤ってしまうと思う。
"無辜の民"とは"未来への可能性を秘めた若者"と考えるべきではないか。
子を持つ親、生徒を持つ教師、会社で言えば多くの部下を統括する管理職。
それらのある種の力と権力を持つ者達があらゆる意味で具体的な方向性、未来像を提示しないのが問題だということだ。
現状の批判は景気よく言って、それを改善する為の具体策は部下に丸投げしてまるでそれを指導力と勘違いしてる管理職ってのも会社にはいるよね(笑)。
未来は不確定であり、具体策を示すことがどれだけ難しいかという事はわかる。
指し示すという具体的な行動をとって、それがまったく見当違いだったら、それを指し示した権力者の面目は丸つぶれである。
それを恐れて権力者は具体策を自分で指し示そうとはしないものなのだ。
その下の子や部下にしても、具体的な方向性がぼんやりしていれば本来進むべき道を見つけられず、闇の中で迷子になる。
具体的な方向性というのは闇を照らす一点の灯火だ。
その灯火に暖かさと魅力を感じれば、黙っていてもそれに向かって進んで行く。
希望と言う名の獣に歩む力を与える為には、権力者自身が信じた未来の形を具体的に提示することなのだ。
勿論全員がその未来の形を信じる事はなかろう。
だが、その未来像が種となって別方向に枝を伸ばして未来に向かうかもしれない。
未来像を語るという、いい大人がピエロになりかねない事を信念を持ってやりとげたところが本作に清々しさを感じさせた。

「非常の折りだ。民主主義にこだわりすぎると、判断が遅くなって対応を誤るぞ」

「ルールブック以外のことはできんような奴は、プロとは呼べんだろう。自分にプロ意識がないから、現場の自己判断を制限してなんでもコントロール下に置きたがる。口を挟んだかと思うと保留にして、専門家を交えた話し合いで貴重な時間を無駄にするなど愚の骨頂だ。現場はとうに腹を括っている。トップも腹を括ることだ。そうすればすべてが動き出す」


『軽蔑』
ネタバレあります。
iPod touchで視聴。
ハッキリ言おう。
コレはない。
コレはダメ(笑)。
久々に観たどうにもならない駄作(笑)。
原因はただひとつ。
監督がヘボ以下w。
こんな映画をつくるヤツがよく監督やってられる。
更にハッキリ言おう。
この監督ならオイラの方が絶対上手く撮る自信がある(笑)。
長回しで撮影しているのでカット数は結構少ない。
更にロングショットの多用、というかアップカットを思い出したようにチョコチョコインサートしてるだけで基本的にはロングショット。
そのロングショットが一つとして気持ちのいい画になっていない。
どれも微妙にキマリが悪いのだ。
意図してるところは分かるのでその画になってない事が単純にヘタクソに見える。
画作りは撮影監督だろうけど、その画にオッケーを出してカットを割るのは監督の責任であろう。
もうこの監督カットが割れないからタラタラ回してるだけだよね。
長回しでロングショットでの人物配置や動きも本当に印象に残るようなヘタクソさ。
長回しやロングショットが悪いわけではないよ。
そんなのキューブリックの映画では散々やられてるんだから。
しかし、キューブリックの域には行けなくても、最低限の達成ラインというものがあるだろうに。
それすらも分からん監督なのだが。
それから申し訳ないが鈴木杏がミスキャスト。
これは出ちゃった鈴木杏に罪がないかと言えばそうは言えないんだけど。
鈴木杏、ポール・ダンサーの役なんだけどね。
3人ポール・ダンサーが並んで、真ん中が鈴木杏。
両側の二人は外人でスラリとした感じで踊っている。
正直ポッチャリした体型の鈴木杏がこの二人の外人ダンサーより売れっ子には見えない。
これオイラが気がつくぐらいだから監督が気がついてないわけないんだよね。
このポール・ダンスを引き画で単調に撮ってるだけで、アングルでカバーしようという気がまったくない。
鈴木杏の濡れ場も、ただ裸になったのを映像にしましたという程度の体たらく。
少しでも綺麗に撮ろうとかという意思がまったく感じられない。
鈴木杏と高良健吾の若い二人はそれなりにがんばって演技してるが、中堅どころの大森南朋なんて完全に演技をなげてたね(笑)。
くやしいがこの映画、一生懸命やってるとバカを見る。
でもやっぱり主演は一生懸命やらんといけよね。
鈴木杏が不憫だ。
押井守の根拠のない自信で脱がされたひし美 ゆり子と同じぐらい不憫だ(笑)。
つーわけで、この『軽蔑』内容、演出、演技、全てにおいて『さや侍』よりクソと認定。
ああ、鈴木杏のヌードに負けて劇場に脚を運ばなくて良かった。
鈴木杏には別の作品を期待したい。


『ピラニア3D』
ネタバレあります。
iPod touchで視聴。
宇多丸がかなり好意的な評論をし、かなり上位に評価されていたのでそれなりに期待していたのだ。
が、これは劇場で3Dで観るべき映画だったね(笑)。
評論で宇多丸も言ってたけど、やっぱり家庭用の再生装置<再生環境が3Dなら問題ないけど>での視聴では面白さは半分以下。
オイラはそれをiPod touchなんぞで観てるからさらに面白さが分からん(笑)。
ただ、この作品が3Dであり、宇多丸の評論を思い出しながら脳内変換して視聴していて辛うじて面白さが分かったぐらい。
この映画、早い話が
「オッパイ、fu〜!」
「チンコ、fu〜!」
「ゲロ、fu〜!」
フィーバー、フィーバーw。
と、上記が3Dで飛び出すところを喜んで観る映画なのだ(笑)。
こんな低俗な映画に3Dを使うとは、と、ジェームズ・キャメロンが激怒していたらしいが、正直なところ3Dで飛び出すオッパイが観たかったとは思う(笑)。
飛び出すオッパイは3Dの効果として『アバター』以上に成功していたかもしれんな(笑)。
冒頭初老のジジイが船で釣りをしているのだが、そのジジイがリチャード・ドレイファス。
役名もマット・フーパー。
言うまでもなくスピルバーグの『ジョーズ』に出てきた海洋学者だ(笑)。
サメとの戦いに勝ったマット・フーパーもピラニアにあ負けて食い殺されたという(笑)。
更にクリストファー・ロイドが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクのテンションで演技してるのも笑えた(笑)。
その他、様々なコネタがしこまれてるようで、知ってる人間が気がつけばアガルことだろうね。
正直3D体験でこの映画を観ないとただ筋を追って行くだけの話になり、ヘタすると駄作の烙印も押されかねない。
3Dで観てたら少なくとも10倍は面白かったろうな。
ということは、3Dで観ない限り本作の本当の面白さは伝わらないということだ。


『ヒミズ』
最初に書いておきたい事がある。
本作、東日本大震災で瓦礫と化した風景を描写し、被災した家のなかに入って俳優が演技しているシーンがある。
被災地の描写は小規模のスタッフで朝方の2時間程度の撮影。
被災した家は本作のスタッフの家族や親戚の家を好意的に了解を得た上で使っている。
この辺の映像は今の時期非情にセンシティブなものであり、正直オイラも映像を観た時は不謹慎な撮影だなと少々カチンときたのだ。
被災地での撮影に関する事はパンフレットに書かれていたので、逆にパンフレットでその事を知らなければ本作への評価も微妙に変わっていただろう。
芸術の為ならどんな事も許されるという傲慢さはすくなくとも被災地の描写に関する配慮はなされているということである。
この辺りがノイズになって気になってしまうという事で言えば本作の上映は早すぎたのかもしれない。
が、全てを通して観た後なら、この作品こそ今のこの時に力を持ち得る作品だと確信できる。
その事をまず観てない人、観て上記の部分が気になってしまった人に申し上げておきたいと思った。
ネタバレあります。
木曜日、MOVIXさいたまで鑑賞。
地元の映画館ではやらないのだが、上映している映画館で観れて良かった。
どちらかというと低予算の映画で監督の名前も最近こそ多少のメジャー感は出てきたが、印象そのものは地味なのであろう。
もっとも本当に本作が地味かどうか。
ほとんどチョイ役扱いで窪塚洋介、吉高由里子、鈴木杏(鈴木杏はクレジット見るまで存在が分からんかったw)が出ているという贅沢さ。
窪塚はチョイ役というわけではないけどね。
こんな有名どころの俳優が低予算の映画に出てる。
ゼニカネの問題でなく、演者としての衝動に突き動かされたのかもしれない。
本作の監督はそれほどの人物なのだ。
しかし、世間的な認識には本作の主演の二人、染谷将太と二階堂ふみがヴェネチア国際映画祭で最優秀新人俳優賞に当たるマルチェロ・マストロヤンニ賞をW受賞、なんて話題は一般の観客を本作に足を運ばせ得るトピックにはなり得ない。
量産とか多作家という言葉は必ずしも作家に対する褒め言葉にならないものだが、『冷たい熱帯魚』『恋の罪』と矢継ぎ早に良作を量産してきた園子温監督の最新作『ヒミズ』。
いや〜、最高でした。
本年度ベストでもいいかな。
人にもよりけりだろうが、オイラは『冷たい熱帯魚』を最高だとおもってたら『恋の罪』はもっと最高だった。
そして『恋の罪』が最高傑作だと思ってたら、まだ上が来た(笑)。
『恋の罪』より『ヒミズ』はもっと面白かった。
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この二人のツラがまえが実にいい。
マルチェロ・マストロヤンニ賞はダテじゃないね。
園子温定番のパンティモロ見えなんかもあったりしてね(笑)。
二階堂ふみの胸の谷間に代表される包み込むような母性が実に良かった。
本作を観てて思ったのが、ちょうどその時読み終わった福井晴敏の『震災後 こんな時だけど、そろそろ未来の話をしようか』。
大雑把に言えば両方とも生きて未来を作ろうという強烈なまでの意思力によって出来ている作品だと思う。
正直なんというシンクロニシティだと思ったよ。
「ガンバレ」
という言葉で締めくくられる本作。
血の出るような叫びで咆哮する若者二人をみて、コイツらなら未来を今よりもっとマトモなものにしてくれるという希望を感じ、おぢさんのオイラとしてはコイツらの為にすこしでもまともな現在を作らなければという気にさせる。
力強い希望という言葉が実にすがすがしく感じられる。
震災前なら若造の男の方は自殺して終わりになってたかもしれないなとも思った。
とにかく重量級のいい映画であった。
『軽蔑』つくるカネを本作に回せばいいのにな(笑)。
後の感想はDVDを観てからに。


『ALWAYS 三丁目の夕日’64』
ネタバレあります。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
3Dでの鑑賞。
3Dでの演出で一つの方法論を提示したかなと思う。
本作で3Dの効果が際立ったのは覚えているだけで3シーン。
たぶん3つだけだと思う。
一つはアバンタイトルで飛んで行く模型飛行機を追いかけるようにカメラが飛んで行き、最終的には東京タワーの尖塔のところで停まり、映画のタイトルが出る。
動いていた映像が止まることで東京タワーの尖塔がスクリーンから突き出している様をじっくりと観る事が出来た。
二つ目は鈴木オートがロクちゃんの恋人をぶん殴るシーン。
正面からのカメラで鼻血をだした恋人が3Dで飛び出してくる(笑)。
このシークエンスは本作で一番エキサイティングで楽しいところだろう。
三つ目はエンドクレジットで奥から手前に飛んでくる模型飛行機の3D。
この3つ以外は奥行き感的な3Dにはなっているものの、正直鬱陶しい3Dメガネなどつけづに2D上映でもよかったかな、と思ったりした。
ただ、全てのシーンではなく、ピンポイントで3D演出の分かり易いケレンな映像挟み込む事によって3D映画としてのメリハリがついて印象的になるのではないかと思った。
『アバター』はストイックに奥行きの演出に特化して、3D的なケレンを意図的に避けていたと考えられる。
奥行き3Dは見慣れてくると意識レベルでは2Dと変らなく感じてしまう。
しかし、映画のなかで3シーンだけでもいい。
わざとらしくてもケレンな3D映像をインサートするだけで3Dを観たという印象を持つものだと思うのだ。
撮影方法で言うところのトラック・ズームみたいなもので、それは印象的な撮影法でも一つの映画で2度やると下品になるというアレだw。
実際は予算の問題でケレンな映像を3つしか作れなかったのかもしれない(笑)。
同様に日本のアニメーションがディズニー的なフルアニメーションではなく、止め画を印象的することで独自のものを生み出したように、『ALWAYS 三丁目の夕日’64』の3D演出に関しては今後検証に値するのではないかと感じる。
ところで本作の内容であるが、面白いかと言えば面白かった。
ただオイラとしては一般的なことではあるがパート1が一番面白く感じられた。
結局ラストはその当時に見た夕日が未来も変らず綺麗であるようにという、観客の我々からしたらはかない祈りのようなもので終わる為の映画なのだ。
アイロニックな映画であるとも言える。
だからこそその衝撃はパート1に勝るものはないのだと思う。
本作は作家の茶川竜之介がクレジットの最初にきてるので主役なのだと思われるが、このキャラクターにオイラはまったく思い入れができない(笑)。
茶川竜之介がダメなのか演じている吉岡秀隆がイヤなのか(笑)。
たぶんどっちもだろう(笑)。
オイラは鈴木オートのパートで気分が上がり、茶川のパートで下がる(笑)。
茶川パートでも淳之介やヒロミのところは安心してみれるのだが、そこに茶川が加わると気分がダダ下がり(笑)。
結局鈴木オートで上がっても茶川で下がるので結構アップダウンの激しい印象の映画になってしまった(笑)。
面白い映画ではあったが、この東京オリンピックで最後だろうな。
この後、というかこの時期でもすでに公害などの社会問題が表面化してきて、文明の発展が必ずしも人を幸せにしないという事を否応なく突きつけられて行く時代になっていくからね。
by 16mm | 2012-01-22 21:32 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from ソレデ本当ニ最期ニ笑ッテ.. at 2012-03-17 16:10
タイトル : いまいち足りない”モグラ感”…映画『ヒミズ』
友人に誘われて園子温監督の新作です!! 『ヒミズ』 ★★☆☆☆ 「希望に負けた」という気持ちで 『ヒミズ』園子温インタビュー -インタビュー:CINRA.NET via kwout あれ?僕は『紀子の ...... more
Commented by chata at 2012-01-22 22:36 x
Alwaysは予想通りな感じとお見受けしますた。鈴木オートは観たいので、映画館に行かないとw

ヒミズよかったですか。原作の漫画も気になりますね。漫画といえば、明日はヴィンランドの発売日ですね。楽しみでやんすー(^。^)
Commented by 16mm at 2012-01-22 22:52
■re:chataさん
>鈴木オート
今回もやってくれます鈴木オートw。
そして相変わらず小雪と鈴木京香の区別がつきません(笑)。
おぢさんだからですw。

>ヒミズ
面白かったっす。重かったっす。原作マンガとは結構違うらしいです。原作も勿論気になりますが、映画だけでもいいかなとも思ってます。

>発売日
知りませんでした(笑)。いつも情報すいません。
ちなみに『岳』の新刊は来月下旬です(笑)。


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