『その 街のこども 劇場版』

先週土曜日、心療内科。
担当医との面接。
花粉がまっている渦中にあって息苦しさの発作はない旨伝える。
発作を苦しく感じるのは自分の弱さではないという事を再三にわたって言われる。
この辺りも「がんばれ」という言葉を禁句にしている医療の感じが伝わる。
今のところ脳内セロトニンの不足による症状だと判断され、一日三錠のパキシルを飲んでいる。
これはセロトニンを増やすのではなく、セロトニンを生産するところを強化するようなものだとのこと。
つまりある程度薬の効果が軌道にのれば、セロトニンの生産が安定し不足もなくなるということらしい。
薬を飲み始めてどのくらいの期間で軌道にのるかという経験則のデータと患者との対話で判断するものと思われる。
取りあえず今月も維持療法で薬の量は変らず。
ところで、薬や治療の領収書に"精神科"という文字が刻印されている。
なるほど。
これでオイラが殺人やら白昼に全裸で「ユリイカ」と叫んで走り回った時、彼は精神科へ通院中でした、などと報道されるのであろうな(笑)。


先週土曜日、ヘアカット。
担当の女性が今月いっぱいで店を辞めるとのこと。
非常に残念である。


CHROME HEARTS/QUICK CLIP CROSSBALL
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シルバーものが欲しいなと思っていた。
アクセサリーを身につけるタイプではないので、ボールペンかなあ、と思っていたが、それこそ筆記用具を普段あまり使わない。
iPhoneを持ち歩くのに、ベルトにボタンで固定するバリスティックナイロン生地のケースを使っているのだが、デブの所為か(笑)、脇腹で押されて固定しているボタンが必ず外れるのだ(笑)。
なのでカナビラをつけてベルトループに引っ掛けるという事でしのいでいた。
それならカナビラの代わりにキーホルダーで引っ掛けたらどうかと考えた。
最初、"シルバー キーホルダー"で検索したら1万円以下ぐらいで出てきたので、「まあ、こんなもんかな」と気楽にしていた。
で、会社の友人にいくつかシルバーのブランドを教えてもらって"クロムハーツ"で検索したら、前述した1万円ぐらいのキーホルダーと同じようなデザインのものが出てきたではないか(笑)。
しかも、なんか"クロムハーツ"の方がシンプルかつゴツさがオイラのハートを鷲掴み(笑)。
値段は......。
84000円(笑)。
1万円以下のとほぼ同じようなデザインでありながら値段が10倍に跳ね上がっているがな(笑)。
なんで、なんで(笑)。
これがブランド力ってやつなの(笑)。
資本主義ってコワい(笑)。
こんなモンを見ちゃったから、たかがキーホルダー、こんなもんで十分だろうという程度の意識から急に逸脱し、呻吟すること二日間。
件の友人に大宮にクロムハーツを売っているところがあると言われて、取りあえず行ってみたわけだ。
このクロムハーツのキーホルダー、ネットでは売り切れの表示ばかりだったのでどうせサイタマの田舎になどあるわけがないとタカをくくっていたのだ。
......
あったがな(笑)。
ありましたよ(笑)。
めざとい黒尽くめの売り子のおねえさんがすかさずやってきて
「おだししましょうか」
と聞いてきた。
「はい」
と答えたオイラ。
やっちまった(笑)。
オイラ、ショーケースのものを出して貰ったら基本的に買う事にしていたのだ。
「コレ、分割できますか」
で、2年ローンを組んで買いましたよ(笑)。
最終的には11万円ぐらいになるようだけど。
自分にご褒美とかいうけど、最近のオイラはご褒美だらけでさ(笑)。
さらに今年の夏あたりにはデジカメを買う予定なので現金は残しておきたいのよ(笑)。
いやはや。
アクセサリーとも言えなくないが、ネット上で見つけた下の画像
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を見てこの使い込まれ方にシビれたという事もあった。
基本的に磨きはせずに酸化して黒ずむのにまかせようかと思っている。
この慣れないキーホルダーをせめてローンを払っている間は落としませんように(笑)。
そして、11万円分ぐらいのご利益がありますように(笑)。


Sony α NEX-7。
上記の二つのキーホルダーが買った当時の綺麗な状態として画像に残しておこうと、黒い紙袋の中にブツを入れ、それを簡易的なスタジオにする。
向かって右側に白い箱を置いてレフにし、左前から外部ストロボを発光させて撮影。
部屋は真っ暗にするのでストロボの光とその反射のみの白黒世界。
ストロボのシンクロも問題ないよう。
三脚を立ててファインダーで部分拡大してピントを精密に合わせる事ができるのがいい。
マニュアル・フォーカスの使いかってはオリンパスEP-3よりもはるかに良い。
ピントが合っているところが赤くなるのもいい。
ただ撮影の設定をマニュアルにすると暗さに応じてファインダー内の明るさが変化する機能がなくなるのが惜しい。
初めて2400万画素、6000ピクセルの画像を現像しPhotoshopでいじってみたが、特に挙動の重さは感じなかった。
夏にはD800の3600万画素である。
果たしてその巨大な画像を現状のパソコンで運用することができるだろうか。


先週日曜日の情熱大陸で浅野いにおが出ていたので観る。
15分ほどで視聴をやめる。


石黒昇が死去。
名前を知ったのは『超時空要塞マクロス』のムックでの座談。
強い作家性というよりも、総合力で制作の舵取りが上手いひとの様な印象。
なので『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』では連名で河森正治との共同監督の扱い。
当時、若い河森が映画の監督ということで前面に出ていたが、細かい作画や制作の面倒な部分は石黒が受け持ったと思われる。
蛇足だが、アニメ制作の面倒なドロ沼部分に河森を介入させなかった(多分河森もそんな汚れ仕事をやりたがるタイプではないだろうしね)石黒の親心がアダとなり、その後の河森はアドバイザーやスーパーバイザーを名のるだけで、監督としては成功していない。
思えば石黒は『宇宙戦艦ヤマト』の時から黒子であった。
監督クレジットされている松本零士がアニメーションの現場を仕切れる筈が無いので、まったくのお飾り監督。
石黒昇が実質的な監督業を請け負っていたようなものだ。
でも手柄は松本零士に。
松本にしても、自分がいなければ『宇宙戦艦ヤマト』は存在しななんてことを良く言えたもんだ。
オイラが観てきて、面白いな、とか、影響を受けたな、と思える作品の多くに石黒昇は影のように存在していた。
ご冥福をお祈りします。


本日日曜日、ジムに。
ストレッチ。
ランニング・マシン、40分で4.04km。440cal。
プール・ウォーキング、30分。
体重95.35kg。


CUT誌4月号。
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3D公開記念での『タイタニック』特集。
初めて見る写真も多い。
ジェームズ・キャメロンのインタビューやフィルモグラフィーの解説も良かったが、なんといってもカマシまくりの押井守へのキャメロンに関するインタビューが面白かった。


『ベスト・オブ・映画欠席裁判 (文春文庫) [文庫]』
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良書である。
分かり易いし、面白いし、サイコーじゃないですか(笑)。
町山智浩 と 柳下毅一郎の漫才のような掛け合い。
それでいて映画評論、或は、映画評論家というものの存在意義を明確にしている。
所謂一般人は年に10本も映画を観ないだろう。
観たとしてもハズしの少ない話題作に限定される。
いやしくも評論家で少なくとも3ケタの単位で映画を観るのであれば、一般人が観ないような映画も観るべきで、その中からひと粒でも宝を探し出すのが映画評論家としてのつとめである。
大手の映画会社から先生呼ばわりで話題作のみを観て
「涙が止まりません」
とか
「私はこの映画を観る為に生まれてきました」
などと低レベルな印象批評をするなどは評論家の言う事ではない。
そして少なくとも専門レベルではなく、日常レベルの外国語の理解力は必須だなと町山と柳下の掛け合いで思い知った。
二人とも英語できるひとだからね(笑)。
専門レベルでなくていいというのは、せいぜい戸田奈津子程度でいいということ(笑)。
なにせ戸田女史、"北極大陸"なんて訳をするぐらいだから(笑)。
北極に大陸なんてないという専門知識以前の常識や教養がなくても映画字幕ができるんだから(笑)。
ゴミの中からひと粒の宝を見つけ出し、それがどうして宝なのかということの意味付けを最初にするのが評論家の仕事なのだと思う。
オイラにとって信頼出来る町山智浩のような評論家を知っているというだけで、映画を観る事が豊になものになっている。


『3月のライオン 7』
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雑誌が出る度に立ち読みしていても単行本になると新鮮な感動として受け止められる。
前巻で出てきた凶相で悪役にしか思えなかった山崎順慶を愛すべき人物として掘り下げている。
別に悪役のままでも物語上なんも問題もないのに。
羽海野チカは戦う男達に徹底した優しいまなざしで思い入れをする。
その反面、ひなを虐めていた主犯の女子生徒にはまったく容赦なく悪として描写している。
女性作家が同性をきびしく見ざるをえない結果なのかもしれないが、どちらかというと戦わずに高みの見物をしている人間に対する冷淡さというべきなのかもしれない。
若造も中年もジジイも。
このマンガに出てくる戦う男達のなんとも魅力的な事よ。
この作品の一種の神の存在である宗谷などは、戦う事にのみ特化した男として描かれている。
この男の面倒臭さをなんとか理解しようとする作者の想いが伝わる。


『大東京トイボックス (8) 』
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マンガ大賞2012、2位。
惜しいなあ。
1位の荒川弘『銀の匙 Silver Spoon』は読んでないのでなんとも言えんが。
『トイボ』大好きなのですごく残念。
この作品、一応明確な主人公がいたんだけど、巻を追うごとに物語のメインになる登場人物が変わりまくり、増えまくり。
もう本当に群像劇みたいなものですな。
今回の巻はものすごくスリリングだった。
月刊誌連載だからしょうがないけど一年に一冊の単行本。
物語上の時間は2年でひと月ぐらいしか進んでないんでないかい(笑)。
まさに『巨人の星』みたい(笑)。
続きがものすごく楽しみ。
また来年。


芸術新潮 2012年4月号
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何の情報もなく、本屋で見つけたときはまさに衝撃(笑)。
"大友克洋の衝撃"
速攻で買いですがな(笑)。
本文は大友のインタビュー。
評論や解説があり、更に描き下ろしの大友の漫画がある。
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大友の近影なんかもあって無茶苦茶リッチな特集。
現在初の少年誌連載のための作画をしているようだ。
雑誌は分からんが楽しみである。
アニメや実写映画は止めて、もっと漫画を描いてほしい。


『その街のこども 劇場版』
ネタバレあります。
iPod touchで視聴。
本作は昨年の1月30日にライムスター宇多丸が評論している。
この評論が実に見事でこの作品を観た人でも聴いて損はない。
『その街のこども 劇場版』
オイラ自身も宇多丸の評論を昨年聴いて多少の興味は持っていたのだが、それこそそのうち観る機会もあるだろうぐらいであった。
本作はNHKで放映されたTVドラマを再編集し、カットを継ぎ足して劇場版とした。
安直な作りのようであるが、<TV版は未見なのでわからないが>劇場版は劇映画として恥ずかしくないどころか、完成度が高く、野心的で、実験的で、更に感動的なものに仕上がっていた。
で、実は本作についてある時期を境に受け止める感情が微妙に変化したかもしれないと感じた。
宇多丸の評論もその"ある時期"の前なのだ。
そのある時期というのは、言うまでもなく3.11。
東日本大震災である。
そもそも『その街のこども』というドラマが、阪神・淡路大震災から15年ということでの特集ドラマなのだ。
建築会社に勤める男と、コンパニオンをやってる女がふとした切っ掛けで出会い、夜の神戸を歩くというロードムービー。
この男女二人とも15年前に震災で被災したという設定。
まさに"その街のこども"だったのだ。
15年の歳月はあの災厄を人々から遠い存在と認識され始めた頃。
建築会社の社員として安心や耐震を気にかける男は、あの震災が100年に一度のものとして扱われ、そうそう起こり得ない事に対してコストをかけられないと言われ始めた世に対して愕然とする。
100年に一度という感覚は3.11を経験する前のオイラもかなりそう思っていた。
そうそう起こる筈も無い。
起こってほしくない。
願いどころか祈る事も忘れて日々生きてきた。
100年に一度という言葉が3.11を経験した今のオイラには悪い冗談、皮肉にしか感じられない。
3.11前の楽観が嘘のようだ。
偶然とはいえ、この作品は観た時期によって受け止め方に多様性を持たせる事になった。
この作品の男女、森山未來と佐藤江梨子の二人も役柄同様実際に神戸で被災している。
本作の作り自体が虚実ないまぜの境界線のあやふやな不思議な浮遊感が感じられた。
それは撮影そのものがそうで、<スティディ・カムぐらいはもしかしたら使っているかもしれないが>全編ほぼ手持ちカメラでの撮影。
ドラマでありながらノンフィクションのドキュメンタリーのようであり。
更に二人の台詞まわしが全てアドリブのような自然さなのである。
この二人の役者、こんなに上手いのか?演技が。
実際は脚本家がいて上手く構成されているのは言うまでもないのだが、そんな作為をまったく感じさせない。
松本人志が『大日本人』で愚にもつかないフェイク・ドキュメンタリーを装っていたが、比べ物にならないぐらい。
ドキュメンタリー風に見せるドラマがこんなに上手く成立するんだと言う衝撃。
民放のドラマだってそういうことはやらないだろう。
演出的な意味の含め方もずば抜けている。
この辺りは宇多丸の評論を聴いて溜飲がさがったのだが、男女二人が10分交代で荷物の持ちっこをするのであるが、その荷物というものが男女二人がそれぞれに背負っている"肩の荷"になっており、荷物を背負ってもらい、肩の荷のない方が自分の心情を吐露していくという。
物語の展開上、女の方が早く肩の荷が無くなるというのもものすごく示唆にとんだ演出。
明らかに演出なのにそれを感じさせない上手さ。
で、もう完全にネタバレなんだけどこの映画の一つのクライマックスがコレ。
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別れ際、握手をしようと手を差し伸べる男を無視して抱きつく女。
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佐藤江梨子がまたすごく画になって良い顔なんだよな。
彼女最高だね。
苦しんでいる人がいたら手を差し伸べるのではなく、思い切り抱きしめるぐらいの勢いで助け合う。
たぶんこのドラマが災厄にたいする控えめかつ大胆な主張。
この男女、また来年、とか言ってもう二度と会う事はないだろうなという予感をさせる。
さらに作品を通して恋愛関係を持ち込む事もしていない。
このような一期一会の関係であっても、その時は本当にお互いに抱きしめてあげられる。
それが歳月によって風化させないための希望。
すげえよNHK。
この監督『ハゲタカ』の演出もした人らしい。
サントラもあまりにも良すぎてAmazonで注文してしまいました(笑)。
オススメです。


今週は歯の治療。
花粉は終わったのだろうか?
今週も発作がおこりませんように。
by 16mm | 2012-03-25 22:23 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2012-04-04 08:06 x
いやー、クロムハーツってバカ高いんすね。氷室が愛用してるくらいしか知識ないです。氷室の被災地支援はスケールでかいす。

戸田なっちは馬鹿訳だらけなのに、メジャーなハリウッドスターの通訳ポジションにいますよね。あれウザいす。

石黒さんは名前は良くみてました。関係ないですけど昨日深夜に同居人が、TV版マクロスのBlu-ray欲しいと騒ぎ出しましてw
あれ作画最悪なんですよねぇ。4万くらい出す価値があるのかどーか。

大友氏、漫画描いて良かったですね。どとはん長年言い続けてたしw

NHKのやつ、ハゲタカ製作陣ときいて観たくなりもうした(。-_-。)
Commented by 16mm at 2012-04-04 22:01
■re:chataさん
>クロム
高かったっす(笑)。
氷室が愛用してるものとは知らなんだ。
たぶんアクセサリーには食指が動かないのでもう買わないだろうな(笑)。
キーホルダーは気に入ってます(笑)。

>戸棚
ハリウッドの映画監督からは名指しで戸棚をハズしてくれ、という依頼がくることもあるようです。
タランティーノなんて自分の映画で戸棚の通訳をギャグにしてましたよ(笑)。

>マクロス
TV版はまあかなり最悪ですね(笑)。
最悪な作画の資料的価値と笑うためという意味でなら買うのもいいでしょうが、まあ劇場版の『愛おぼえていますか』でいいんじゃないですかね。
TV版でも中盤のクライマックス『愛はながれる』は最高にアガる作画ではありますが。

>大友
大友の新連載は週刊少年サンデーらしいっす(笑)。

>NHK
すごいヤツはどこにでもいるもんだなと
思いました。


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