『るろうに剣心』

先週土曜日、母親の通院の送迎。


本日日曜日、ジムに行くつもりだったが、銭湯のサウナに(笑)。
いつものように塩サウナでストレッチとシャドーボクシング。
シャドーボクシングは周りに他人がいない事を確認してだが(笑)。
限界まで(たぶん15分から20分位だと思う)サウナで動いたり座ったりするのを3セット。
意識的に腰のヒネリを加えるように動く。
体重94.80kg。
ジムと銭湯では当然体重計が違うので統一したデータにはならんが、取りあえず落ちているのでヨシとする(笑)。


時期的なものなのかもしれん。
が、このところ喉の痰の滞留があまり気にならなくなっている。
まったくなくなったわけではないのだが、以前程気にならなくなっている。
これはアレルギーの時期的なものなのか?
それとも心療内科でひとつ増やした薬のおかげなのか?
心療内科の薬の所為だとしたら、オイラはある筈もない痰をあると感じて苦しんでいた事になる。
だとすると人間の感覚なんてアテにはならんな。
暫く様子を見てこの状況を判断したい。


『天の血脈(1)』
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装丁のマットな質感と画がマッチしていてナイス。
アフタヌーン誌で断続的に連載しているようだが、なんとか1巻までたどり着いたか(笑)。
日露戦争前の時代の物語。
古代史にはまったく興味もなく明るくもないが、本作のテーマ性には並々ならない興味を引いたのは
本編を読んでの面白さもさることながら、本書巻末の安彦自身の後書き部分の覚悟のようなものに触れた所為でもあるだろう。
安彦が構築する史観を楽しみにしている。
画的にはアクション・シーンの見応えが良い。
『虹色のトロツキー』や『王道の狗』で柔術をモチーフにしてアクションを作って来た安彦。
本作ではスピード感と浮遊感を出す描写によって多少リアリティーが上記2作よりは薄まっているようだが、確かな身体の姿勢描写による官能性は増していると思われる。


ちょっと許し難い本だね。
宣伝になるかもしれんからシカトするのが一番いいんだろうけど。
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当然買ってもいないし読んでもいない。
先週讀賣新聞の朝刊に発売の宣伝告知が大々的に載っていてギョっとなった。
この団体は"文春"や"新潮"憎しで歴史上の有名人を降臨させてよく批判させてる。
オイラ的には件の司馬遼太郎を持ち出して来た時に愕然としたよ。
まだ他界されてから16年。
あらゆる意味で人気と尊敬を集めていた所謂国民作家ともいうべき人物を詐欺に加担させるとはどういう事だ。
不況だからってこんなバカな本の広告を大新聞社が載せるというのもいかがなものか。
表紙に司馬の写真まで使ってる。
肖像権はどーなってんだ。
個人的に私淑している作家を使って、明らかに詐欺に利用してるなんざ許し難い犯罪行為だね。
こんな本を出してる詐欺師は苦しんで死ねばいい。
あ、それから、オイラがこんなこと書いたって物理的にナイフで刺しに来たらダメだよ(笑)。
司馬遼太郎に頼んでオイラを呪い殺すんだったらオッケ(笑)。
司馬遼太郎に殺されるならまあ本望だな。
バカボンに殺されるよりはマシってもんだ(笑)。


トニー・スコット監督が飛び降り自殺。
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常に注目していた監督ではないが、それでもこんな結末は望んでおらん。
自殺の原因は様々に言われているようだがやりきれん話しである。
リドリー・スコットは3人兄弟で、彼の兄がブレードランナーを撮るる前に死んだんだっけ。
ここで弟のトニーが死に、リドリーは兄弟でたった一人になった。
合掌。


キネマ旬報誌での映画の寸評。
『アベンジャーズ』を
「映画になってない」
と酷評していた評論家がいた。
この手の映画を楽しむ術を知らないとはね(笑)。
その点、宇多丸の『アベンジャーズ』の評論は良かった。
本作を宇多丸絶賛。
祭りとしての映画を楽しめた側面と、物語として成立させた手腕を最大限に評価していた。


『るろうに剣心』
ネタバレあります。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
原作漫画は読んだ事がなく。
監督の大友啓史が『ハゲタカ』や『龍馬伝』の演出をしていたので、彼の監督作ならと興味を持っていた。
予告編もなかなか見せる感じだなと期待もしていた。
で、この映画、原作好きな人にはどう映ったのだろうか?
まったくの駄作だとは言わない。
今までオイラが観て来てもっと酷い映画はあるからね(笑)。
ただ、134分がとてつもなく長く感じたよ(笑)。
いっそのこと気絶出来ればとも思ったが、観る前に昼寝をして思いがけずに万全な感じで観てしまったのだ(笑)。
本作、ヴィジュアル自体は『龍馬伝』などを彷彿とさせる逆光とスモークでの彩度の低いルックはオイラの好みであった。
しかしね<一度しか観てないから見間違いかもしれないが>、窓枠から入る太陽光の帯が扇形に広がるってのはどうなのよ(笑)。
そんなことあるわけねーべさ(笑)。
剣心が留置所から出て来て薫が待っているシーンで、彼等の後ろを目障りな感じで歩いて行く人間を配したり。
更に、剣心が自分が殺した侍を雨の中見ているカット。
望遠レンズで捉えた剣心の右側に顔がボケ切れずに写っている女性が映っていたり。
望遠レンズで被写体を捉える事の意味をまったく理解してないようなカット。
映像には絶対に隙がないと思ったら大甘の隙だらけ。
ただ冒頭の鳥羽伏見の戦いのシーンやクライマックスの薫が捕われた森のなかの撮影はカッコよかった。
屋外撮影については文句はないのだが、セット撮影になると途端に甘くなるのはどういうわけか。
それから本作の登場人物の誰一人として感情移入が出来なかった。
感情移入が出来ぬからといって駄作になるわけではない。
キューブリックの映画のように意図的に観客の登場人物への感情移入を配して物語そのものに没入させるという演出もあるからね。
ただ本作はそういう映画ではない。
出てくる登場人物に感情移入する事で、特に幕末に殺人鬼であった剣心を通じて、人を殺すという事の意味、それは快楽であったり空しさであったりもするだろうが、それらを感じ取る事ができなければならないのではないか。
もし原作もそうであったとしたら、多分オイラは原作も受け入れられないかもしれないのが剣心の造形。
修羅のような殺人鬼であった幕末の剣心では読者は感情移入出来ないだろう事を考えて、その後10年という時間を経て丸くなった剣心を物語の中心に据えたと思われる。
本来、暗殺などという短絡思考のテロを犯す人間など魅力のかけらもない筈だ。
オイラとしては、そこからどうあがいて脱却していったかを描写しなければ納得出来ない部分だ。
それを描写しないと、幕末と明治で二重人格の主人公であるとしか思えぬ。
「おろ」
なんていうお茶目な台詞に騙されているが、剣心はオイラからすれば殺人鬼でしかないわけよ。
で、本作で死ぬべきだと思っていた恵。
こいつの図々しまでの鼻持ちならなさ。
自分が携わったアヘン製造での責任というものをなんも理解していない。
恵は死ぬ事によって罪を償って浄化されるべきであった。
そもそも剣心が最後にエラそうに復讐と死の連鎖を断ち切るみたいなことを言うたが、それは彼が自分の大事にしている人間を殺された事がないからだ。
実際、薫が死にそうになった時、相手を剣心は殺そうとしたんだからさ。
道場に来ていたあの生意気なガキも気に入らないし。
劇中、須藤元気と青木崇高が格闘をするシーンがあるんだが、その途中でお互いに休憩して飲んだり食ったりしてるシーンがあって。
命のやり取りをしている場でそんな和んだら戦う意味がなくねーか(笑)。
剣心のクライマックスの戦いが3度もあるというのもウンザリで。
本作での最後の敵は武田観柳にするべきであったのだ。
あの仮面の男の立ち位置がオイラからするとまったく分からないのでいなくても良かったんではないだろうか。
という具合に、原作を読んでいないオイラは結構言いたいほうだいになってしまったわけだが、原作ではもっと繊細にディティールが描かれているかもしれないので『るろうに剣心』という作品のすべてをディスることはできないと思っている。
原作を読んでいた人の感想を聞いてみたいというのが正直なところである。


今週は歯の治療。
by 16mm | 2012-08-26 20:44 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(10)
Commented by chata at 2012-08-27 00:18 x
>それは彼が自分の大事にしている人間を殺された事がないからだ。
いや鋭いですね~原作では剣心の大事な人がなくなっておりますw
実は今回の映画でも出てました。

原作見たら、須藤のキャラは物語の後半で出てくるヤツでしたw
Commented by 16mm at 2012-08-27 01:59
■re:chataさん
wikiを読んで若干その事を知ったので、やはり原作の方が繊細に描いていたんだなと思いました。
原作モノの映画の感想をかくのなら、原作も最低限当らないとダメだなということは宇多丸の評論を聴いていて分かってはいるのですが、なかなかねえ(笑)。

須藤元気の格闘シーンは、映画と別個に観るなら面白かったです(笑)。
Commented by at 2012-10-04 23:24 x
>本作の登場人物の誰一人として感情移入が出来なかった
メッチャ同意です。
原作の超ファンですが、感想はまぁアクションシーンかっこよかったよね~て感じでしょうか。
あ、でもアヌメより100倍はマシですよwOVAは原作レ○プレベルで酷いです。涙出そうになりました。それに比べればだいぶん良かったです。

佐藤健はこの映画を観てさらに好きになりましたが(笑)あの黒コンはどうかと思いました(笑)まぁ現在の剣心の邪気のなさを演出する為だったんでしょうが。豹変するところでは黒コン取ってたかな・・・よく分からなかったけど;

アクションソーンを入れまくる代わりにもう少しキャラクラーを丁寧に描いて欲しかったなぁ。薫チャンが「神谷活心流師範代」ではなく、男に守ってもらうだけのただの娘ッコになってたのも歯がゆかった。そのわりに最後に術を自力で解いちゃうんだから説得力ないし。
なぜか街の人々が急患をどんどん道場に担ぎ込んでくるし・・・・・。アレ?ニセモノのせいで道場の評判ガタ落ちしてるんじゃなかったっけ?とか。
ちなみに武井咲は好きじゃないですww

Commented by at 2012-10-04 23:24 x
弥彦もただの小汚いだけの小僧になってるし佐ノ助もただの喧嘩野郎になってるし。
恵ってこんなキャラだっけ・・・・?ていうか蒼井優はイメージじゃねーし!もっと色っぽいねーちゃんが良かった(笑)

そもそもキャラクター同士の繋がりが薄すぎる上に、昨日知り合って今日戦いました、みたいな時間軸のせいでキャラの行動に説得力がなかったです。
剣心と佐ノ助、たまたま一緒に戦いに行っただけ、みたいになってるやん・・・・・。
ちなみに最後の仮面の男は原作のクライマックスに登場する男です。長い原作を無理矢理2時間に収めようとするから出しちゃったんでしょうね・・・・。
ある程度原作が長い作品は、スクリーンを観ながらキャラの背景を自分の脳内で補填しながら観なければ理解できないのかなぁと思いました。
Commented by at 2012-10-04 23:25 x
すんませんコメント長すぎてエラーがwwwww
まぁ感想の一部を語るとこんな感じっすwwwww
Commented by 16mm at 2012-10-05 04:12
■re:流姐さん
思い入れたっぷりのコメント、ありがとうございます。
姐さんのコメントではじめて佐藤健が黒コンをしていたと知りました(笑)。
普段まったく気にしていな部分でもあったのでまったく分かりませんでした。
なるほど、そう考えると細かく人物造形の為の演出がなされていたんですね。
Commented by 16mm at 2012-10-05 04:13
■re:流姐さん
>そもそもキャラクター同士の繋がりが薄すぎる上に、昨日知り合って今日戦いました、みたいな時間軸のせいでキャラの行動に説得力がなかったです。

この辺りはものすごく同感です。
実は今原作漫画をせっせと読んでいるところなんですけど、長編漫画でじっくりと人間関係を醸成していけるのに対し2時間の枠の映画でそれに説得力を持たせるにはアクションシーンが多すぎるんですよね。
この作品をアクションで成立させることができると踏んでいたのでしょうけど、肝心のアクションでそれほど新しい事もやっていないのも致命的。
冒頭の鳥羽伏見の戦いのシーンやクライマックスの薫が捕われた森のなかの撮影には緊張感があって引きつけられるものが間違いなくあったのだけど、そのトーンで映画を作ると原作の持つ明るさは表現出来なかったろう。
全体が陰惨になっていたろうからね。
Commented by 16mm at 2012-10-05 04:14
■re:流姐さん
しかし、原作を2時間枠の映画で語ろうとすると、幕末の殺人鬼の剣心と「おろ」なんていうおちゃめな剣心の共存は単なる二重人格にしか見えないだろうし。
原作ファンとしては普段ホンニャラとしていて実は強い達人でもある剣心に心惹かれるのだろうけどね。
映画としては掘り下げにくい登場人物と世界観になのだと思う。
オイラとしては、感情移入できないテロリストの剣心が2時間かけて「おろ」と言えるまでになる物語であったなら納得出来たのかもしれないが、それこそ原作レイプになっていたかもしれないし。

とは言いつつ、オイラや姐さんのような感想を言う輩は世間では少数派のようで(笑)。
結構映画はヒットして、尚かつ好意的な意見が多いようです(笑)。
ほっぺの傷の由来をしぼって映画にするってのも良かったんではないかなあ。
まあ詮無いことではありますが。
Commented by at 2012-10-08 00:51 x
すみませんレスにレスとゆー反則(?)をwだってこーゆー話できる人が周りにいないんだものw

なんか全体的に違和感を感じてたものが「陰惨」という言葉でしっくりきた気がします。そうだ、なんかるろ剣なのに陰惨だったんだわ・・・・。作品全体のトーンが竜馬伝と似てるような。これも同じ監督が撮ったからというのがあるからでしょうか?
公式サイトみてたら「これぞチャンバラ映画だ」と絶賛(?)したコメントがありましたが、たしかにキャラクターを描くよりアクションをたくさん入れてチャンバラシーンを入れたほうが外人は喜びそうだもんなぁ~←偏見ww
海外での公開を視野に入れての構成だったのかしら?とかモヤモヤ。

でもまぁ、私としてはあの映画は健君の演技でハート鷲づかみにされたからOKっすwwwwwwwwwwww

原作ファンとしては、あぢまさんが読んでくれてるのがうれしいですw
いつか語りたいものですのぅ~。・・・・手元にないから若干お話忘れてるとこもあるけど(ヲイ)
Commented by 16mm at 2012-10-08 08:48
■re:流姐さん
海外配給を視野に入れとくとチャンバラでのアクションを入れとかなくちゃということはあるのでしょう。
ただ現状、チャンバラですらハリウッドの映画に及ばなくなってるのですがw。
たしかに本作の監督は『龍馬伝』の人なんですけど、オイラ自身は映画のルックは好みではあるのです。
しかし、本作において『龍馬伝』ほどそのルックが徹底されてなかったなと。
佐藤健なら『龍馬伝』の人斬り以蔵役がなかなか良かった。
なので本作で
「おろ」
なんておちゃめな演技も出来るんだと結構衝撃的でした。

なんか思いのほか本作の評判が良さげなので、こんなところでdisってる我々は相当なひねくれ者なのだろうかねえ(笑)。


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