『トータル・リコール』『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』

先週土曜日、心療内科。
前回の診察から一ヶ月の状態報告。
前回から新しい薬を一錠増やしたが、その所為か?以前からあった喉に痰が滞留する感覚が小さくなった。
その旨担当医に伝える。
増やした一錠は今までのとは性質の異なる抗鬱薬だとのこと。
取りあえず同じ量の薬で経過を観察する事に。


先週土曜日、車の六ヶ月点検。
毎度思うのだが、点検が終わって店を出ると、その客が乗った車が視界から見えなくなるまで店員が立ち尽くしているんだよね。
こういう事をする会社、しない会社で客足が左右されると思い込んでいる。
バックミラーを見て
「あら、あの店員さんまだ見送ってる。感心だわぁ」
などということで、その車会社はやらなかった時のリスクを極端に恐れていると思われる。
実際車内で振り返らない限り、ルームミラーを見る運転手しか立ち尽くす店員を見てないんだけど。深々とお辞儀をしてサっと店に消えるというのもスマートなんだと思うが。
商売をするという事は、ありもしない現実をあると思い込んで、先回りしてサービスすることなのだなと改めて思う。
外向きの仕事をやっているわけではないオイラは、対客に対する考えというものが希薄であるなと感じた。


ComicViewer for Mac
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データで貰った漫画を読むのに楽なソフトはないかと探してたらこれに行き着いた。
"しおり"もつけられるし便利だ。
ただこの手のソフトのメニューバーは上より下の方がいいなと思う。
頁を送るボタンを押すだけなのでメニューバーが上でも下でも関係ないと言えばそうなのだが、動画ソフトの多くが早送りや戻しのボタンが画面の下についているので、まあなんとなくそれに慣れている所為だと思うが。


会社の夏休みの期間中、二日間職場にいたことが問題になる。
別に仕事をしていたわけではないし、タイムカードを切ったわけでもない。
が、ゲートパスをつかって入室してるのでその履歴が残っていたのだ。
こちらとしては出勤したのだからカネを払えと言ったわけでもない。
休み中にオイラが出勤していたという履歴があると、労働法だか労働基準法だかに引っかかって会社が"オカミ"におとがめを受けるということなのだろう。
あぶなく二日間休みを取らされるところであった。
オイラとしては私用の3Dを作っていたわけ。
こんなのは別に何年も前から休日に出勤してやっていることなのだが。
「会社の所有機材を私用につかっていいのか」
「無断で会社にいること事態がよくない」
などと、おそろしく下らない正論を言うバカどもに腹を立てつつも引き下がる。
昔っから、具体的に言えばオイラが高校生ぐらいの情報、この手のCG会社の社員は自分の仕事が終わったら、自分の研鑽の為や作品作りを会社ですることを黙認されていた、ということを、オールナイト・ニッポンでビートたけしが言っていた。
オイラとしては大仰にめぐりめぐって会社の利益になるためにやってます、などというつもりはない。
が、少なくとも上司や同僚に否定的な見解を受けるとは思わなんだ。
ほんと中指立てたくなるような気分。
子分がどういう気分でやってるか分かってるなら、なんとか誤摩化すことを考えるのも上司の仕事だろうに。
これからは増々ゲリラ的にならざるをえんだろうな(笑)。


先々週末に負傷した右ひざ、まだ完治せず。
よくはなっているが、まだひざに熱がある。
湿布をしたり、冷水にひざをひたしたり。


明日はかなり汗をかきそうな仕事場で仕事をする。


本日日曜日、ジムに。
膝の状態や、明日月曜日にちょっとハードに身体を動かすので控えめにする。
サウナでストレッチ。
プールでウォーキング30分。
25m×2=50mのクロール。
体重94.70kg。


『トータル・リコール』
ネタバレあります。
DVDレンタル。
iPod touchで視聴。
1990年のポール・バーホーベン版である。
先日上映されたレン・ワイズマン版のリメイクを観て、久しぶりに旧作も観たくなったのだ。
最後に観てから15年以上は経っているいるだろう。
特撮については今の眼で見ると正直キツイ部分もあるのだが、思いのほか面白かった。
つーか20年以上前の映画がこんなにも楽しめるというのは相当なものだろう。
思い違いをしていた部分もあって、例えばシャロン・ストーンは地球で死んだと思ったら、火星で死んだ、とか。
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シャロン・ストーンのアーノルド・シュワルツェネッガーへの執拗なまでの股間へのパンチとキックの攻撃が笑えるw。
エロスとバイオレンス+ユーモアのある作品で、例えばシュワルツェネッガーの投げた発信器をくわえたネズミに右往左往して発砲する悪役の集団だとか(笑)。
更にエスカレーターのシーンで人を盾にしての銃撃シーン。人が撃たれてボロボロになっていく様がなんとなくブラックな笑いを誘ったり。
ポール・バーホーベンは前作である『ロボコップ 』の頃からバイオレンスのなかにユーモアを滑り込ませるのが上手かった。
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この笑顔もね、どう考えてもどう見ても一定の偏見生じさせてしまうオイラに問題があるのか?(笑)。
美術やセットのデザインは古さを感じてしまうのはしょうがないが、本作に出てくるガジェットのデザインとアイデアは今見てもすばらしいと思う。
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理屈も仕組みもわからないが、リアルタイムで自分のホログラフを作り上げる道具。
本来ツッコミどころのようなガジェットなのだが、これに関してはなんとなくこういうもんだと納得してしまうから不思議(笑)。
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鼻の穴から発信器を取り出すガジェットのバカバカしさ(笑)。
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秀逸なのはこのシークエンスのガジェット。
当時の公開時の時にもこのシークエンスが話題になった。
一種の変装のマスクなんだけど、あの耳から飛び出たナニかはナンなのか(笑)。
今観ても理屈とか仕組みがどうとか気にならずに観れるんだよね(笑)。
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ほいでもって顔がパカパカと横に輪切りなりつつまっぷたつに別れてシュワルツェネッガーの顔が現れる。
当時、このシュワルツェネッガーは本物だろうと思っていたら、模型だと知ってべっくりしたっけ(笑)。
当時の新聞や雑誌で、女性の顔が割れてシュワルツェネッガーの顔が出た、なんて惹句があったけど、出て来たのはシュワルツェネッガー本人ではなく、その模型だったわけ(笑)。
このアイデアとビジュアルは今でもスゴイと思う。
リメイク版でもこのシークエンスは出てくるが、今風にデジタルで変装してる風の描写であった。
旧作のこのシークエンスの手間ひまかけたアナログならではのリアルさはデジタル処理した描写映像以上の感動を受けるね。
まさに"アナログならでは"というものだ。
感情的な印象かもしれないが、アナログの手触りというものがリアルに感じられることもあるのだということだね。
デジタルでCGを使えば、いくらでも写実的なリアルをつくれるわけだけど、それを観て感情を揺り動かされるとは限らない。
この辺りはリメイク版は再見して比べてみたい。
リメイク版も面白かったけどね。
それから、オープニングとエンディングのジェリー・ゴールドスミスのスコアは燃えるなあ(笑)。


『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』
ネタバレあります。
先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
相変わらず監督の本広克行の空撮はスゴイ。
日本で一番空撮の上手い監督なんじゃないか。
本作にあっても空撮やヘリコプターがらみのカットはカッコイイ。
それから中盤で青島と恩田が湾岸の見える場所で話すシーンの風景、ロングショットの気持ちいい事よ。
オープニングの映像のカットバックする感じは本作においてもカッコいい。
台詞では青島の
「正義なんてのは胸に秘めとくぐらいがちょうどいいんだよ」
って台詞はよかったな。
押井守フリークの本広監督らしく終盤のクライマックスでは『機動警察パトレイバー 2 the Movie』のエンディング風の男性コーラスの合唱が使われたり。
つくづく『SP THE MOTION PICTURE』の監督は本広がやるべきだったと思う。
まあ、それはそれとして、上記の部分は観ていてニヤリとしたところである。
で。
本作の総合的は感想であるが、駄作だ(笑)。
久々に文字を強調しちゃったけど(笑)。
ご飯ブハーの噴飯モノ、みたいな(笑)。
でも去年観た『ワイルド7』よりはましかもしれんが(笑)。
元凶はどこかと言えば確実にシナリオ。
物語の構成自体が悪すぎる。
それに引きずられる感じで映像の演出もマズくなっていた。
『踊る大捜査線』の映画の魅力というのはいくつもの、登場人物ごとのエピソードを複数立てて、それら複数の軸が終盤に向けて収束していく様に映画としての官能性があった。
例えば第一作の映画で言えば、警視総監の誘拐、猟奇殺人犯、本庁と所轄の対立、ひきこもり少年、煙のでるゴルフボール、青島の不眠、etc......。
所謂ひろげた風呂敷を綺麗にたたんで観客に提示した。
映画の第一作がオイラの『踊る大捜査線』の初体験だっただけに、今でも第一作は大好きだ。
で、映画も回数を重ねるごとに風呂敷のひろげ方、たたみ方が徐々に杜撰になっていき、人によっては映画第二作から駄作の烙印を押してる人もいる。
オイラは前作の三作目まではまあ眼をつぶって楽しめたと言えた。
が、4作目の本作はいけない。
ひろげた風呂敷という意味では青島の古傷の描写がある。
二作目で恩田が撃たれた後遺症に悩み、本作で警察官を辞めるというのが軸になるのだが、それに呼応したかたちで青島の第一作の古傷の後遺症が唐突に出てくる。
二作目、三作目とまったく青島の後遺症が描写されもしないで、本作の終盤は後遺症で足を引きずっている描写に終始する。
あまりにも取って付けたような展開に愕然とする。
湾岸の倉庫街で青島が走り続けるシーン。
走って移動し、時間を置いて切り替わったカットが、前のカットとまったく同じ背景と同じアングル。
走り続けて同じ所に帰って来た、なんというシチュエーションではない。
編集ミスか編集素材が足りないから入れ込んだ感じのカット。
倉庫街を走る青島が犯人潜伏の場所をひとことで言うのだが、それを捜査本部で室井が大真面目な顔で
「バナナ」
というわけよ。
今までかなり明瞭明確を旨としていた室井の指令が「バナナ」w。
いったいこのシーンは笑っていいシーンなのか?w。
更に倉庫にバスが突っ込んでくるシーンには呆れてモノもいえない。
なんだこのいい加減な御都合主義は(笑)。
リアリティのカケラもない。
致命的なのは時間経過の描写。
真下の子供が殺される時間が午前2時だと分かった時点で、残り数分しかなかった筈。
なのにそれからダラダラと青島や捜査本部の描写が続き、どう考えても少なくとも30分は経過してる筈なのよ。
シナリオがちゃんと練れなかったのかね。
でも時間の経過なんて編集で直す事も可能なわけなのに。
登場人物の描写で言えば、今回は真下という人物の最低さが浮き彫りになった。
いや、最低な人間として表立って描かれているわけではない。
6年前の誘拐事件で犯人との交渉を行っていた真下、小池。
そしてその場に居合わせた鳥飼。
本庁の交渉打ち切りを唯々諾々と受け入れた真下。
それに猛然と反発する小池。
本作で小池が真下を軽蔑の眼で見る様はその回想シーンに理由があった。
小池も鳥飼もその6年前の事件を心の傷として持ち続けた事が本作の軸にもなっている。
が、当の真下は6年前の事件など忘れたかの様にお気楽極楽な感じでいた。
そういう意味では真下という人物は本作のラストで辞任する警察庁長官と同じようなメンタルの持ち主であると言って良い。
言うまでもなく真下がそんな設定に取られるのは本意ではないだろう。
が、本作の事件終盤の重さを考えればそう考えざるを得ない。
なんつーか、今までの『踊る大捜査線』が足下から瓦解して行く感じ(笑)。
よくもまあこんな考え無しな物語を作ったもんである。
第三作目でも思ったことだが、いかりや長介の不在というものが相当に大きいのではないかね。
要するに賢者の不在。
物語を転がす要になっていた人間がいなくなったのと、その穴を埋める存在を確立する事ができなかった。
実際映画を作ってみるまでいかりや長介の不在の大きさが分からなかったのだろう。
でも観客であるオイラは三作目を観た時にそう思ったよ。
で、代わりの賢者を室井がやるというのはひとつの手だったのかもしれないけど、まあ、なんですか(笑)。
つまり、側聞で漏れ聞くところによると、青島役の俳優と室井役の俳優の仲が悪くて、お互いに絡める状態ではないという現実的な問題wで頓挫したのかもしれんw。
青島を含めた湾岸署の人間が我を忘れて暴走するなかに重しであるいかりや長介がいて、暴走を止めて現実に引き戻す。
まさに本作はブレーキのきかない夜行バスのようなものだった。
タイトルにある『新たなる希望』というのは、室井が長となって警察機構の刷新を行い、具体的に言えば本庁と所轄の間の溝を埋める可能性を示唆している。
が、青島がいるような所轄に自由奔放にやらせたらどうなるか。
また夜行バスが暴走してくるぞ(笑)。
実際オイラとしてみれば、交通違反だので腹立たしい取り締まりをしてるのは所轄だからさw。
とにかく、本作が『踊る』の最後らしいが、確かにもう作らない方がいいね。
オイラも第三作はDVD買ってないし。
本作も再見するつもりはまったくナシである。


今日は23時から『情熱大陸』で篠山紀信。
明日は早起きしなけりゃならんけど、とりあえず観る。
by 16mm | 2012-09-09 21:29 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
Commented by chata at 2012-09-12 19:40 x
シュワの顔、どーみてもホモセクシャルバイオレンス全米No.ONEでしたね。
T2ではグラサンで誤魔化されたが、よく見たらブサいかもw 火星の外で膨張しても、大気で元に戻ることが良くわかりまんたw

踊る、ダメでしたかー!
破綻してるっぷりがよく伝わりましたw
適当にやるなよなーまったくもー。
ここまで崩壊したんならレンタル待ちですかねぇ。

長さんの俺たちは地べた這い蹲って…のシーン好きです。アレは泣けた。
実際は色々悪いことしてた人みたいですけど(志村けんがゲロってたw)役者、ベーシストとしてはカッチョえぇから許しますw
Commented by 16mm at 2012-09-12 21:51
■re:chataさん
>ホモセクシャルバイオレンス全米No.ONE
ウハハハハw。
ナイスなコピーですなw。
元歌のタイトルを聞く度に思い出しそうですw。
やっぱりソー見えますよねw。
コーヘイゲンとのツーショントで笑ってる感じがなんとも仲睦まじい(笑)。
『コナン・ザ・グレイト』の時はもっと"ブ"でしたよw。
なぜか年を経る事に男前に(本人比)(笑)。
ちなみに一説によると大気圧の関係で顔が膨張する事はないという見解もあるようですw。

>踊る
分かっていただけましたか(笑)。
レンタルでも一週間レンタルになって100円以下で借りられるようになってからが良いと思いますw。
ネタバレついでに言いますけど、この現代で子供の一番好きなものがバナナであるという見解はいかがなものかw。
そりゃ、オイラもバナナは好きですよw。
でも、バナナよりキウイやパイナップルが好きなガキだっているわけじゃんw。
バナナが至高の果物であるなんて気分、いつの時代だよw。
ああ、宇多丸がハスリングでディスる光景が目に浮かぶ(笑)。

たしかにね、長介は相当なワルだったようですね。
その年輪があってこその和久さんだったんだとおもいます。


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