『外事警察 その男に騙されるな』『三島由紀夫と若者たち』『クラッシャージョウ』『ストロベリーナイト』

先週土曜日、母親の病院への送迎。


先週土曜日、かなりの遅れが目立ってきたブライトリングを入院させる。
他のメンテナンスも込み。
退院は二ヶ月後ぐらいだろうな。


先週水曜日、会社で健康診断。
検便での診断も入っていたのだが、採取する時間も気力もなかったのでパス。
カラの容器を何食わぬ顔で提出したら、電話で「容器に便が入ってませんが」と女性職員から言われる。
特にキツイ調子で言われたわけではないのだが、女性に「便」などと言われてしまってオイラのナニかに火がついたw。
「すいません、つまりあなたは私のウンコが欲しいんですか?」
苦笑しながら女性職員
「いや、わたしが欲しいというわけではなくぅ。ああ、今回は見送りという事ですね。わかりました」
ガチャン。
......
間違いなくセクハラであろう(笑)。


これはなんだ?w。

庵野秀明がいる(笑)。


先々週購入した『このショットを見よ ──映画監督が語る名シーンの誕生』をザッピングであらかた読み終える。
自分が期待していたような内容でないのでガックリする。
オイラとしては、そのショットを構成する要素を、レンズの選択、照明、人物の配置、構図、物の置き場所、などを前後のショットと関連づけて理詰めで解説してくれるものだと思っていたのだが、どちらかというと各監督のエモーショナルな解説が多い。
オイラは押井守の『Methods 押井守「パトレイバー2」演出ノート』や『「イノセンス」 METHODS 押井守演出ノート』の様な、例え後付の理屈であろうが、戯言であろうが、ショットそれ自体を感情ではなく"理屈"として知りたいのだ。
それともアレかな、実写の監督はあまり理屈でショットを考えないのだろうか?
監督の感情的なイメージのみでスタッフ間の意思の疎通というものが成立するのだろうか?
それとも押井が単にへ理屈を語っているだけなのだろうか?
すくなくともなぜそのショットが望遠レンズではなく広角レンズなのか。
いや、なぜレンズが35mmではなく30mmでなくてなならないのかという事を理屈としてオイラは知りたいのである。


またも『神戸在住』の話である。
読む度に見る度に、この漫画のコマの動きや、人物の配置などが映画的に感じられる。
映像的な動きと切り取り方に優れた作品である。
それから時間の経過というものを見事に描いている。
そのキーになっているのが主人公の桂の家の隣人の子であるたけい君。
たけい君の登場時には桂に遠慮なく甘え倒している様子が描かれるが、巻を追うごとに桂との距離感を意識しはじめるようになる。
男の子が女の子を意識するということではない。
男の子が小学生に上がる頃というのは、それまでの甘えた態度を恥ずかしく思う年頃なのだ。
巻を追うごとに桂との口数が減っていき、最終巻で
「いってらっしゃい」
という桂に、凛々しくカッコイイ表情で
「いってきます」
と応える。
これが実にいい。
4年という歳月が経ったという事をたけい君の成長を通して表現し、それはその年月で桂も成長しているということを意識させる。
上手いよな。
すげえ作品である。


『西原理恵子の人生画力対決 5』
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山口晃、安彦良和。
敬愛する作家が登場する巻。
二人がサイバラに汚されいく様の笑えることよ(笑)。


『ブラック・ジャック創作(秘)話~手塚治虫の仕事場から~ 2』
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一巻を購入していたので二巻目も。
少々気合いの入った手塚治虫フリークなら知ってるエピソードが多い。
情報としての新鮮味はない。


『ヘンな日本美術史』
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『山口晃 大画面作品集』
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本屋に紫艶の写真集を物色しにいって見つけてしまった山口晃の二冊。
紫艶の写真集はとりやめ(笑)。
山口の二冊購入。
『ヘンな日本美術史』はまだ読んでいない。
『山口晃 大画面作品集』は店頭で中身が見れたので瞬殺で心をもっていかれた(笑)。
軽やかなタッチで端正な描線。
例えが適当かどうかは別にして、メビウスのような印象を受けた。
メビウスがそうであるように、真似し易く真似したくなる描線でありながら、その描線を引くハードルはとてつもなく高い。
西原理恵子が言う様に日本の絵画会の宝だよな。
文章もおもしろい。
高校美術の教師が、画が上手いヤツは文章もちょっとしたものだ、と
この人にSF小説の挿絵だとか描いてもらいたい。


『BLACK MORNING』
Kindleで購入した写真集。
すべてをLEICA M8で赤外線撮影した作品ということで興味を持った。
写真集ならKindle PaperwhiteよりもiPadで見た方がよかろう。
したらこれが酷くガッカリな代物で、やはり赤外線撮影の作品に色がついてちゃ余計だなと感じる。
カメラ自体が赤外線撮影に適していてもカラー撮影になってしまうので、所謂赤外線撮影写真の良さが減じている。
更にわざとらしい周辺光量落ち。
逆光のフレアは多分Photoshopのあのフィルターだろう。
冷やかし半分で撮影者のHPに行ってみたら、本作の前にあたる"Echo of Light"の方がずっと綺麗ですばらしかった。
こっちを写真集としてだしてくれないかなと切に思う。


『[ZENUS] 新しいiPadレザーケース Prestige Vintage Folio W/Signage 本革 Vintage Brown レザーケース 自動スリープ 2段スタンド ハンドホルダー Z976NiPD』
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かようなiPadのカバーをAmazonで購入した。
結構雑に使っても良い様になったと思う(笑)。



『Cinefex No.23 日本版 -キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー- [大型本]』
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Amazonで購入。
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この使用前使用後はどうやって作ったのか?
主演のクリス・エヴァンスはどちらかというと下の画像のようなマッチョな体型らしい。
すると上の画像はもやしっ子の役者にクリス・エヴァンス顔を合成したのか?
それにしては演技の一貫性が保たれてるような気がしたが。
このもやしっ子の映像、所謂モーフィングの応用でクリス・エヴァンスを縮めたものらしいことが分かった。
縮めた時のひ弱さを出す為に、わざと大きめの服をクリス・エヴァンスに着せて撮影し、それを縮めていく事によって大きな服に痩せっぽちの体躯という映像ができると。
なるほど、知識として分かってもなかなか驚くべき映像だな。


本日日曜日、原宿のトイサピエンスに行く。
何年かぶりの原宿。
女の子の多いところ。
駅前はモダンな建物が並ぶ。
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もはや芸術の領域だと思う。
その一方で通俗性もあるから買い手も気軽に買えるのだと思う。
オイラが買いたくても売り切れだったりデカ過ぎたりして諦めざるを得なかったアイアンモンガーやスカーレット・ヨハンソンを手に入れた幸せ者へ(笑)。
それがアートであるという事を努々忘れるでないぞ。
30分ほどヨダレをたらして見つつ、後ろ髪をハゲになるほど引っ張られる思いで退却(笑)。
久しぶりの原宿は1時間に満たない短時間でおしまし(笑)。


本日日曜日。
原宿から山手線を半周して有楽町。
ライカ銀座店サロンで写真展を見る。
ライカS2のシャープな解像力におどろく。
驚いても買える金額のカメラではないが(笑)。


ロバート・メイプルソープ flowers写真展
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2013年2月1日(金)~14日(木)まで西武池袋本店の別館2階=西武ギャラリーでメイプルソープの写真展。
行かなくては。


本日日曜日、vaioでの録画用に2TのUSB3.0の外付けHDを購入。
これで当分容量を心配せんでもいいだろう。


『外事警察 その男に騙されるな』
Blu-ray購入して視聴。
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「思い出したよ。その眼だ。公安がひとを騙す時の眼だ」
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いや〜、もう映像を含めたルックはカッコいいんだけど、物語は陰惨そのもの(笑)。
あの人の良さそうな渡部篤郎に徹底的に騙されまくる物語。
硬質でハードボイルド。
甘さがまったくないんだよね。
相手を命がけで騙すその様。
ものすごくフレッシュ。
TV版の最後で住本が何者かに刺されるわけだけど、状況が違いすぎるのでピンとこなかったが、映画版で刺されるのと同じということでいいのかな?
その辺りでちょっと混乱するが。
国が違えど正義を背負っていると思っていた者同士がお互いに命のやり取りをするほどの緊迫感があるということに衝撃を受けたよw。
韓国の捜査官が(潜入捜査官)日本の公安警察官を刺すってのがイマイチ信じられなくて、あの刺した奴がNIS?とポカーンとしてしまったが、それがその世界のリアルなんだと思うとすごく新鮮な驚きであるな。
公安、コエエエ(笑)。
NHKのドラマ、あなどれねえな。


『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』
レンタルDVDで視聴。
このところハマっている若松孝二の作品。
若松孝二に三島由紀夫という組み合わせはなんとなくクルものがあって期待していた。
で、オイラが知らない間に劇場公開したらしく、知らない間にDVDが出ていたという次第。
作品は期待していた通り面白かった。
コレはマジにそう思っている。
劇映画としてのスキの無さはさすが老練な監督だなと思う。
ただね、本作における三島由紀夫という人物の造形にかんしてはツッコミどころ満載なのだ(笑)。
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まず主演の井浦新が三島由紀夫に似ていない(笑)。
井浦新は端正な二枚目すぎるんだよね(笑)
井浦新は表情で良い演技をしていた。
三島由紀夫って押しの強いブサイク顔だと思う(笑)。
これは多分意図的な配役であろうと考えられる。
若松監督は三島の思想の根底にある病理に関してはまったく興味がなかったのかもしれない。
学生運動の激化による騒乱状態を沈静化させる為には自衛隊が出るというの筋であるという三島の考えは、国家によって否定される。
自衛隊が出動するかわりに法を拡大解釈して警察権力を増大化することになる。
三島は自衛隊の存在自体が違憲であるということを強く認識していた。
だからこそ、学生運動を収めて日本の軍隊としての正式な地位を獲得する事を是としていた。
が、警察権力の増大によって自衛隊が表舞台に出るチャンスが無くなった。
果たして自衛隊は自らの存在を否定する憲法を守るという矛盾に満ちた存在になりさがってしまった。
本作は警察が増大な権力をもった原因を三島事件をからめて表現しようとしている。
若松監督の警察への悪意と憎悪を間接的に表現する手段としてのテーマだったのだと思う。
三島由紀夫自体には実はそれほど関心をはらっていない。
だから三島の同性愛嗜好や分裂病気質の部分も直接的な表現にはおよんでいない。
これが大島渚なら男同士の連帯感をセクシーに描いていただろう。
だが、若松監督は間接的には非常に巧妙に作品に入れ込んではいる。
盾の会の会員の男たちとサウナに入っているシーン。
ロココ調の居間で和服で日本刀を飾っている様。
そもそも劇中の三島が冷静で聡明な人間にしか見えない(笑)。
冷静で聡明な人間が血気盛んな若造の熱意に押し切られる形でやるつもりのなかった事をやらざるを得なかった様に描かれている。
つまりこの映画、昔ながらの任侠映画なんだよね。
熱意だけはある考えの足りない若造の後ろ盾になって勝ち目のない殴り込みにいくというね。
大きな権力に対し、散りながら楔を打ち込む事を美学として描いている。
『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』でもそうだったけど、警察を直接出さずに警察に体する憎悪を表現するというのが巧妙だ。
本作もそう。
いろいろ書いたが、面白い映画であるというのは確かである。


『クラッシャージョウ』
iTunesでのレンタル視聴。
1983年の中学卒業の年に観た映画。
30年振りに観返す。
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当時無茶苦茶傾倒していた安彦良和の初監督作品。
映画館で観るのが楽しみでしょうがなかった事を今でも覚えている。
もう神様みたいなもんだよ。
映画のチラシの顔写真を貼付けた紙に
"安彦良和大明神"
ってかいて拝んでた高校一年の春。
今観ても結構面白かった。
キツイ部分がないわけではないけど、動きのタイミングだとかポーズを止めるタイミングが見事なんだよね。
映画としては長過ぎる、エンディングの歌が唐突に切れる、とか色々とアレなところはあるわけだけど、もう安彦のキャラクターが動くだけで感動的であったよ。
湖川友謙のようにちょっと教えた人間も弟子扱いするのと違い、安彦には直系の弟子なる存在はいない。
安彦などどんなに自分のタッチに似てる人間でも、自分の弟子だなんていわない。
その辺りも湖川なんかとの器の違いだね。
が、独力で安彦のタッチを血肉化し、なにかしら影響を受けた人間は実に多い。
そして主に女性を中心に安彦のデザインを動かせるアニメーターが近年やっと出てきた。
どうやら安彦の模倣子は時代を超えそうだ。
残念ながら安彦に映画を演出するという能力は弱かったが、作画センスについては本当に天才の手腕である。
なによりも30年前の本作がそれを物語っている。


『ストロベリーナイト』
ネタバレあります。
先週土曜日。
109シネマズ菖蒲。
本作はTV版があったわけだが、そっちはまったく観ていない。
大体の概要をwikiで読んで劇場に臨んだ。
これまでも『踊る大捜査戦』や『外事警察』のように先行してTV版が存在するものも、それを未見で劇場版を観て楽しめたということもあり、本作を観に行くことにしたのだ。
それと雨の映画が好きなので楽しみにしていたということもある。
が!!!
駄作(笑)。
まず映画のルックである雨の描写がショボイ。
散水機で雨を降らせているのは分かるが、映像にそれによる奥行きが感じられない。
晴れてる日に無理矢理雨を降らせて天気雨になってるシーンもあり、あらら、となる(笑)。
ほぼ自主映画に近いような『恋の罪』や『ヒミズ』の雨に、フジの大資本が投入されている筈の本作が負けてどうする(笑)。
雨のシーンは全編に渡って『恋の罪』や『ヒミズ』の足下にも及ばない。
物語も劇中半ばで事件の全容というかオチまで語られる。
あまりにもショボイオチだな、と。
これは前振りで、ラストでツイスト(ひねり)があるんだろうな、と思ってたら、半ばに明かされたオチそのまんまが顛末(笑)。
警察による冤罪のもみ消しなんていう新しくもないネタをツイストさせることもなく映画にする神経がわからない。
それから感情移入を絶対的にさせなくてはならない主人公の姫川にまったく共感ができない。
警察官としての正論でしかない正義を振りかざして、警察の冤罪を追求していく。
その中心には現場の捜査員の立場にたって組織の防波堤になった人間もいる。
だからといって冤罪の警察ぐるみのもみ消しを許せない姫川。
その姫川といえば、迂闊にも暴力団の会長と寝ちゃうという醜態を演じる。
警官が暴力団の幹部と肉体関係なんてのの方がもっと許せないんじゃねーの。
「警官も人間」
なんて台詞を出して免罪符にしてるつもりだろうけど、まったく話にならない。
そもそも捜査線上にいる暴力団の会長の顔を知らないということだけでも、姫川のダメさがわかるってもんだ。
更に自分が過去レイプされた傷をおい、それがトラウマになっているような事にもなっているが、それで自分だけが不幸の中心にいると勘違いしてるのが気に入らない。
心の傷を負ってない人間というのがこの世にいるのか?
冤罪の中心にいた警官だって、それが冤罪と分かった時には後悔と葛藤に苛まれて、それこそ何年も傷口から血を流し続けてきたはずなのだ。
姫川という自分をまったく顧みない人間が正義を振りかざすと最終的にどんな事態になるかという顛末ならいいが、本作はその辺りにはまったく言及していないので、姫川の行動を是としているのだろう。
『外事警察』の硬質さの足下にも及ばないヌルさ。
まったく共感できないと思っていた武田鉄矢の演じる刑事の方に共感しちゃったよ(笑)。
どうしてくれるんだ(笑)。
レンタルでTV版を観るつもりだったが、観る気が失せた。
劇場ではなくTVでタダで観るというなら我慢出来る範囲かもしれんが、映画としてのリッチさがないばかりか、物語もユルすぎて。
民放のドラマの映画化はものすごい勢いでツブれていくな(笑)。
その点、NHKのドラマは外しがないね。
by 16mm | 2013-01-28 01:35 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)
Commented by chata at 2013-02-24 23:06 x
米国大将のガリガリは驚きました。違和感ないんですもの。
『外事』視聴しますた。NHKドラマは田中泯さんの出演率高すぎですなw
Commented by 16mm at 2013-02-25 07:44
■re:chataさん
ガリガリとマッチョが別人の役者だと思っていたら、同じ役者をCGで調整していたわけですね。
こういうのはPhotoshopなんかでは普通にやってますけど、動いているムービーでどうやってやるんだという不思議があったものでしたからw。
すごいもんですな。

>田中泯さん
やはり顔つき、皺のつき方が絵になる顔ですよね。


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