"追悼 サンダー平山" 『脳男』

サンダー平山が亡くなっていたとは。
亡くなった時期が2011年の9月ぐらい?だろうか?
1年半以上前?
そんな前に亡くなってなぜ分からなかったのか。
サンダー平山と言っても知らない人は知らないし、知ってる人もそう多くいないと思う。
表舞台から突然消えて3〜4年...4〜5年...5〜6年...?
プロレスラーのような名前だが、プロカメラマン。
自らを"写真機家"と名乗っていた。
写真の専門学校の講師をし、複数のカメラ誌に寄稿し、綺麗なおネェさんにHなポオズをさせて写真を撮っていたカメラマン。
特にCAPA誌で活躍していたかな。
氏は誌面で発売間もないカメラのレビューをしていたが、それも完全に身銭を切ってカメラを購入し、実際にそのカメラを使用して誌面でレビューをしていた。
そのレビューを読んでオイラなど最初に買ったデジカメを決めたりしたものだ。
なのでオイラのなかでは信頼出来る男だったわけ。
サンダー平山を更に好きになった切っ掛けに
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この本を読んだからだ。
カメラの機材をめぐるあれこれ。
カメラと女の子をめぐるあれこれ。
この本を読んで、どんな撮影の時も三脚を使う事にした。
この本を読んで、大口径単焦点への偏愛が始まった。
本のタイトルでもある"FOCAL FAST FIXED"大口径単焦点主義者という言葉の魅力的でカッコいいこと。
ご本人にはサンシャイン60で開催されていた時のカメラ機材展で見かけた事があった。
長髪デブでてんこがハゲ(笑)。
迷彩パンツをはいたオッサンを間違えようがあるまい(笑)。
とまあ、オイラが言うまでもなく売れっ子であったサンダー平山がある時を境に表舞台から消えた。
なにがあったかは憶測の域を出ない。
脳梗塞で動けなくなっていたというのは本当らしいが。
氏の寄稿した文章がとあるメーカーの逆鱗に触れ、
「あのデブ使う出版社は広告引き上げる」
と言ったとか、言わなかったとか。
仮に脳梗塞で動けなくなり、亡くなったとしてもカメラ誌的には有名であった氏の追悼特集などが編まれてもおかしくないのではないか。
特に件のCAPA誌などは。
オイラが氏の亡くなったのを知らなかったのもあまりにも情報が無かったせい。
Wikipediaにもサンダー平山の項目がない。
大げさに言うつもりはないが、氏を記憶から抹消しようとしているような気がしてならない。
別に陰謀論云々ではない。
吹けば飛ぶような中堅のカメラマンに対し、オイラを含めてあまりにも冷たかったのではないだろうか。
で、オイラはここで誓いをたてる。
写真機家サンダー平山をオイラが写真を撮り続ける限り絶対に忘れない。
それから、今後キヤノンの製品は一切買わない。
写真機家 大口径単焦点主義者 サンダー平山に合掌。
ご冥福をお祈りいたします。


先週の木曜日に突然左脚が痛くなりびっこになる。
その後痛みはひいていき、土曜日に岩盤浴に行って完治となる。
痛くなった理由がイマイチわからない。
別に浮腫んだりしてもおらず、一瞬通風の発作かと思いゾっとしたが(笑)。


覚え書き。
アレルギー性鼻炎にハチミツとヨーグルとを一口づつ毎日とる。


『アジアを喰う [Kindle版]』
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すでに紙の本で持っている鈴木みその良書。
紙の本とほぼ同じだと思われるが、奥さんへの献辞が削られているのは作者の照れか(笑)。


『ヴィンランド・サガ(12) [Kindle版]』
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Kindle版でやっとでた(笑)。
去年の11月22日に紙の単行本が出てから二ヶ月チョイというタイムラグでのKindle版の販売。
このぐらいのタイムラグで今後新刊のKindle版がでてくるのかしらん。
まっただけあって本巻、すごくいい。
トルフィンが本当に好ましい主人公の顔になった。
男のバカが女性を不幸にしてるんだな。
今も昔も変わってない。
人の命の重さとは?という問いかけを真正面からしている。
アジア各国の日本に対する戦後の補償問題というのがいつまでたってもケリがつかないのは人命に値段がつけられない、という建前を延々と利用され続けていると言えない事も無い。
命の価値に貴賤がないという一種相対化した考え方というのは理屈では納得出来るものではある。
が、実際には人それぞれによって命の価値を順位づけているということが現実だ。
命の価値の相対化というものはまったくの理想論であり現実的ではない。
なぜなら、人間は感情によって行動を支配されるからだ。
自分の子供の方が他の子供の命よりも尊いと思う。
そんな感情が親の数だけある
死と復讐の連鎖を断つ事の難しさというのはそういうことだろう。
ところで、本作における画的な描写に傷を丁寧に描いている事がある。
身体はもとより指先のアカギレにいたるまでを克明に描いている。
生活する上で、お湯もでなければ保湿クリームも無い時代の話だ。
その傷を描いて、なお魅力的なキャラクターが造形できるかという作者の意気込みを感じる。


『沢木耕太郎 推理ドキュメント 運命の一枚~"戦場"写真 最大の謎に挑む~』
先週の日曜日。
NHKスペシャル。
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ロバート・キャパが撮ったあまりにも有名な写真である"崩れ落ちる兵士"。
この写真が本当に撃たれたところを写したのか?それともヤラセなのか?という問いは結構前からあった。
それをNHKが現存するプリントから山の稜線などで3D空間を作成して撮影場所を割り出して検証。
この検証の結果で言うとキャパがこの写真を撮ることはできないという結論。
この写真自体は演習中にコケた兵士をキャパの恋人であるゲルダが撮ったというものだ。
その結論から導き出されるその後のキャパの生き方が物悲しい。
自分の作品ではなく、更に戦闘中ですらない写真で時代の寵児になってしまった事に対する負い目。
せめてゲルダが撮ったものだという弁明ができればよかったのだろうが、彼女は戦場で死んでいる。
生き残ったキャパは生涯を通じて"崩れ落ちる兵士"が更に本物に見えるような写真を撮り続ける事以外ありえなくなった。
その死に急ぐようなキャパがあったからこそ、ノルマンディー上陸作戦のような後世に戦場のイメージとして刻み込むような作品が撮れたのだろう。
この写真を撮った事で、キャパはやっと本物になれたと安心できたのであろうか?
生涯、安心安住できなかったキャパの物悲しさを感じた。


第17回(2012年)日本インターネット映画大賞結果
ここ毎年投票のお誘いを受けているので、僭越と思いつつも投票させてもらっている。
結果はリンク先で見ていただければと思う。
が、今回、オイラしか票を入れないだろうな、もしかしたら映画と認められず削除されちゃうかも、と思いながら投票した作品がちゃんと載っていた(笑)。
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栄光の『タマフル THE MOVIE~暗黒街の黒い霧~』(笑)。
1点は当然オイラだけの票である(笑)。
これを切らないでくれたスタッフの方に感謝である。


『ベティ・ブルー インテグラル 完全版 (ノーカット完全版)』DVD購入。
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なぜ製作25周年記念 HDリマスター版 ブルーレイが出ているにもかかわらず、それよりも高い(7000円)でDVDを買ったか。
Blu-rayのレビューを読んでたらなんと(笑)、DVDで修正されてなかった"部分"が修正されてしまっているとのこと(笑)。
普通、修正されるというのは改善と同義な事が多いが、この場合、明らかに改悪の部類に入る。
"部分"が安っぽく修正された高画質版を観る気になれない(笑)。
本作はそういう作品なのだから。
今後修正されていないBlu-ray発売を望む。


『アイアン・スカイ 豪華版【初回数量限定生産】Blu-ray』
を購入しようとしたら、限定生産の所為かショップでは購入出来ず。
仕方ないAmazonで買おうとしたら8000円(笑)。
税込み価格6090円が8000円(笑)。
舐めてんのかw。
ボってんじゃねーぞ、ゴルァ(笑)。
しかも海外版と画面の比率が違う。
そもそもBlu-rayが豪華版しか出ないというのはどういうこっちゃ。
字幕翻訳 高橋ヨシキと字幕監修 町山智浩という部分だけは文句ない。
豪華版というなら
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トミノとティモ・ヴオレンソラ監督の対談ぐらいつけろや(笑)。
そういうわけで、Blu-rayが通常版になって画面比率がただされない限り買わんぞ。
作品が面白かっただけにくやしい。


ロバート・メイプルソープ flowers写真展
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先週の土曜日に西武池袋本店の別館2階=西武ギャラリーでのメイプルソープの写真展に行った。
ずっと私淑していた写真家でありながら写真展に行ったのはこれが初めて。
入り口で上の大好きなメイプルソープのポートレートが飾られていて感激した。
花だけの写真展のなかで唯一のポートレート。
いや〜ン、カッコイイイン(笑)。
基本モノクロの展示であるがカラーも少々あり。
花の写真で一番好きなポピーの作品が無かったのが残念だが、今まで写真集にもwebにも載ってなかった作品がたくさんあって見応えは十分。
これで入場料500円は安い。
私見だが、メイプルソープの作品はどんな対象であっても生命感を剥ぎ取った硬質さがあると思う。
物体としてのみの美を突き詰めていいったような。
そんな硬質さとクールさがたまらないんだよね。
色々問題はあると思うが、ぜひとも男女を問わずにヌードの写真展をやってもらいたいものだ。


『Paperman - DISNEY SHORT MOVIE』

会社の同僚にこのムービーの事を教えて貰った時
「16mmの好みではないよ」
と言われた。
オイラもディズニーの短編かぁ。
ピクサーならともかく。
などと思っていたのだ。
いや〜、とんでもねえ(笑)。
ハートをアイアンクローされた感じ(笑)。
全てが好み。
モノクロのルック。
モノクロのなかのパートカラー。
キャラクター・デザイン。
キャラクターの動き。
演技。
物語。
映像。
キャラのデザインや動きが"ディズニーの"という固定観念からすると非常に抑制された感じ。
ディズニーのラインと日本のアニメーションのラインの中間をいっているというか。
それ故にオイラなんかがすんなり入っていけたのだと思う。
これもジョン・ラセターによる新しいラインなんだろうかね。
冒頭の男と女が出会うそのシーンの中の演技がすばらしいのよ。
ふんだんに動きをつけながら大げさにならない抑制された演技。
二人が一目でお互いを意識してる感じが的確にわかる。
表情もデザインも実にすばらしい。
初見では魔法まがいの展開がイマイチかなとおもったけど、観直す度に気にならなくなった。
カネをかけて真面目にアニメーションと向き合うアメリカの製作者が出てきたことで、本格的に日本のアニメーションはヤバくなってくると思う。


映画の予告編でスタジオ・ジブリ新作の2本上映。
宮崎駿監督『風立ちぬ』と高畑勲監督『かぐや姫の物語』。
予告編で何か言うのもなんだが、宮崎駿の方は非常にヤバイ(笑)。
色合いのハッキリした画面は宮崎の仕様なのだから仕方ないにしても、雲が地上に落とす影の動きがうねうねと妙な動きをして「ありゃ?」となる。
こんな気持ちの悪い動き?。
ちょっとどころか非常に不安になる。
逆に高畑監督の方はすごく期待できる。
抑制された色合いのルックと、特に赤ん坊の動きが絶妙。


『脳男』
今週日曜日109シネマズ菖蒲。
予告編にそそられて観に行ったのだが、とんだ駄作である(笑)。
そうなってくるとこの『脳男』というタイトルも気に入らなくなってくる。
後半、病院が爆破されるのだが、何度も爆破されてる割には建物の外観が壊れていってるようになっていない。
最初の壊れていない状態の病院の映像を使い回して何度も爆発を合成してるにすぎないのだが(笑)。
それとね、脳男の扱い。
脳男が無痛症という設定。
痛みを感じないからある意味無敵というのはわからんではないけどさ、後半この脳男、散々車に跳ねられるわけ。
跳ねられ様が轢かれようが痛みはないかもしれんけど、内臓破裂に骨折はしてるだろ(笑)。
『アバター』のナヴィみたいに骨格が天然の炭素繊維で補強されていて簡単に死なないってんだったらわからんでもないけど、単なる地球人でしょ。
何度も轢かれても負傷による機能不全が銃で足を撃たれてびっこを轢いている以外ないというのはどういうこっちゃ(笑)。
こういう描写が映画自体をいい加減なものにするよ。
まったく話にならない。
役者にしても松雪泰子と江口洋介も大味な演技。
演出によるものか役者の力量かわからんが。
そんなかでも二階堂ふみと染谷将太の『ヒミズ』コンビはすばらしいかった。
この二人、今回は一緒のシーンはないんだけど、二人ともこの映画の演技のレベルじゃものたりないんじゃないかな。
二階堂ふみ演じる役なんて『ヒミズ』の茶沢に比べればものすごく楽チンなんじゃねーの。
サイコキラーの役なんて別に難しくもないだろ。
むしろ茶沢のような明るさと暗さを両方破綻無く演じる方が高度だと思う。
染谷将太にしてもまあそんなに難しい役ではなかったろう。
松雪や江口の演技に比べて、二階堂と染谷の演技の力まなさ加減。
それでいて松雪や江口を脇から喰っている。
まあ監督がヘボということですかな。


今週は心療内科。
by 16mm | 2013-02-11 20:55 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(6)
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Commented by chata at 2013-02-24 23:13 x
あらためてヴィンランド通してみました。
そういえば酒飲み坊主はじつわ若かったんだとか思い出してw
続けて3月のライオンも号泣しながら読んだり
兄者やっぱ最高。二階堂くんも泣かせるわーw

そして富野アニメつくらんかいw
Commented by 16mm at 2013-02-25 07:49
■re:chataさん
『ヴィン』の最新刊を読んだら、トルフィンの成長の軌跡をもう一度再読したくなってキンドルで集め始めました。

富野、アニメつくれw。
Commented by ドール at 2013-03-23 04:38 x
自分も昨日、ふと仕事中にかれこれ10年以上前に愛読してたCAPA誌で、見た目と裏腹に絶妙な写真と辛口なサンダー平山が気になり現在夜中に目が覚めて風呂してサンダー平山で検索したら氏のブログにたどり着き死去してたと聞いて驚いたしだいです…
Commented by 16mm at 2013-03-23 20:13
■re:ドールさん
サンダー平山が表舞台から消えてどのくらいになるのか正確なところはわかりませんが、今存命であれば自腹でヒーヒー言いつつカメラを買って使ってレビューをして、そのレビューかなり確度の高い信頼出来るものであったことでしょう。
私がサンダーの文章から得たものの最大のものは、カメラとのつき合い方だったと思います。
そのひとつがどんな短く軽いレンズでも三脚を使うということ。
それは今でも守ってます。
サンダーについてはまったく情報がなくて私も他のブログを検索して知った次第です。
私としてはサンダーをご存知の方がいらっしゃることがすごくうれしいです。
書き込みありがとうございました。
Commented by sava at 2013-06-09 18:42 x
サンダー平山氏のムック本『中古カメラ実用機買い方ガイド』は、クラカメ・中古カメラに関する名著だと思います。
今もリサイクルショップでカメラを物色する時、参考にしています。
氏のその後については、今日初めて知りました。
「写真は答えがいっぱいあるパズルみたいなもの。」
「カメラは写真家にとって絶対的な味方でなければならない。」
Commented by 16mm at 2013-06-09 19:02
■re:savaさん
サンダーの本は見つけたらどんな本でも買おうと思っているのですが、教えていただいたムックは知りませんでした。
本屋であったら即買いですけど、多分ないのでしょうね。
サンダーはとにかくカメラについての造詣が深くて、読んでいて勉強にもなり、その文章は平易にかかれ読み易く面白かった。
本当に、つくづく残念でなりません。


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