『ミルク』

先週土曜日、ヘアカット。
予定を二週間前倒しした。


今年は意外と平気かもと楽観していたら、やはりキたよ花粉症(笑)。
強風で埃やら黄砂やら花粉やらが舞い上がる本日日曜日。
鼻の奥がムズムズし、鼻づまり気味な感じに。
眼も微妙に痒かったりする。


先週は色々眠かった。
土日もかなりウトウトとしていた。


先週はカプセルに一泊。
その時に風呂に15分つかる。
それをやると風呂から上がってもしばらく汗が噴き出し続ける。
これを最低週一回やることを自分に課している。
まあ週一で岩盤浴をやってるのでそれだけでもいい筈なのだが、それだけだと微妙に肩こりになったりするので。
すっかり運動しなくなったが、この風呂やサウナでのストレッチは欠かしていない。


ここひと月ほど仕事がソコソコに忙しい。
ハッキリ言って時間がいくらあっても足りない。
残業時間を制限され、サービス残業すらできない状況下で先週に避難訓練。
10時に地震発生の警報がなり訓練開始。
で、地震が来ている想定でありながら10分ほど職場で待機。
その後ダラダラと上司が点呼を取りにきて更に5分待機。
それから職場から出て同じフロアの(ちなみに3F)広い部屋に移動して30分待機。
なんか知らんが部長職以上の人間がダラダラとホワイトボードに状況を書き込んでいるが、よく分からん(笑)。
その30分立ちっぱなし(笑)。
で、30分後に唐突に終わりましたの放送。
どういう状況下で会社全体がどういう動きをしていたかの説明はまったくなし。
取りあえず訓練は終わったから、おまいら、散れ、と言われた感じ(笑)。
しかし、有意義な訓練ではあった。
なぜなら、会社の避難プログラムで動いたら確実に死ぬなということが分かったから(笑)。
どこの世界に3.11のような地震が来ている時に悠長に会社内で集合していられるんだ。
3.11の教訓をまったくいかしてないおざなりな訓練。
こんなんで忙しい中の1時間を削ったかと思うと(笑)。
バカの誉れ高い社長がヘラヘラしながら見回ってきてマジに殺意を感じたよ(笑)。
冷静に落ち着いて行動しましょう。
そんなのはオイラに関して言えば3.11の頃から覚悟もしてるさ。
会社のなかが30分もダラダラ待機できるほど安全であるなどとはまったく思えん。
冷静に、落ち着いて、速やかに、少なくとも部長職以上の人間よりも速く外にでる(笑)。
オイラは絶対コレだね(笑)。


残念だが『ゼロ・ダーク・サーティ』は劇場で観ることができないだろう。
未見でBlu-rayの購入をするつもりである。


Kindle版『無限の住人』
『ミルク』_c0022635_18523456.jpg
単行本で買っていながら買い進むKindle版(笑)。
ただ意外と忘れている部分が多くて。
例えば万次が江戸城地下で人体実験されている件は細かい部分で結構忘れていたディティールが多かった。
なんとなくKindleの方がじっくり読める感じ。


『数寄です! 3』
『ミルク』_c0022635_19253876.jpg
Amazonで購入。
とうとう本巻で完結。
数寄屋造りの家を建て、そこに住むという計画が達成された。
数寄屋についての知識のないオイラでもこの本を読んで理解ができ、それが魅力的に感じられた。
いいなあ、と。
しっかし銀行ってのは、カネを持ってる年寄りか、カネを持ってそうな漫画家に群がってくるもんなんだねえ(笑)。
世間知らずの漫画家は特に儲けようという気持ちもなく、ただ預けてるだけという感覚だけでありながらいつのまにか大損してしまう。
伊藤理佐の名著『やっちまったよ一戸建て!!』と同じく自分を徹底的にネタにして、カッコつけずに描いているところが好感である。
また、3.11での出来事を記録として残してあるのも意義深い。
3.11を経た上での意識の変化ということも。
エラそうにせず、自分の出来ることを普段と変わらずにやっていくこと。
やはりコレしかないんだよね。


『よつばと! 12』
『ミルク』_c0022635_19405456.jpg
本屋で購入。
11巻から約1年3カ月ぶりとな(笑)。
待たせ過ぎだ(笑)。
丹念な描線は変らずに健在。
冒頭の(たぶん描き下ろしであろう)よつばが雁行を見る短編。
コマ割り、というか、カット割が映画のよう。
子供ってのは自分が大人ではないという自覚があるからなんとか大人が喋るような言葉で話したいと思うんだよね。
だからウロ覚えで大人びた言葉を言って、それが微妙に違っているから笑える。
そうだよな。
『サザエさん』のタラちゃんみたいな喋り方って実際の子供はしないよな(笑)。
オイラもそうだった(笑)。
ほいでもって親戚のジジイに
「子供らしくない」
などと言われたんだよな(笑)。
そんな記憶とともに、世界は自分の知らない輝きがあるんだということを、よつばの目線で感じさせられる。
うん。
待つ甲斐のある作品だよな。


『どくとるマンボウ ユーモア闘病記~作家・北杜夫とその家族』
BSプレミアムで放送。
録画して視聴。
躁鬱病という言葉を初めて知ったのは高校時代で、国語の教師に北杜夫の作品を紹介された時だ。
当時は"うれしい"と"かなしい"が交互にやってくるということが病気だとは思えず、それこそ単なる気分の問題ではないのか?などと思っていたっけ。
自分が現在鬱病の治療薬を飲んでいると北杜夫の事を思い出す。
一時期北杜夫にハマって読みまくっていた時期もあったな。
オイラが他人に「鬱の治療薬を飲んでいるんだぜ」などと言えるのも北杜夫のおかげだな。
いみじくも北杜夫自身が言ってたらしい。
自分が躁鬱病であると公言することで、世の中のそれに苦しんでいる人が楽になるんではないか。
実際鬱の患者に薬を処方するのに
「これは作家の北杜夫も飲んでいる薬ですよ」
というと患者は安心したという。
「キチガイ」
の一言で終わってしまっていたであろうことを、ちゃんと病気として認識させ光をあてたことがどんなに意義深いことか。
そして、芥川賞作家ですらなる病気であるという事が、患者にどれほどの安心感を与えたことか。
北杜夫は恩人であると言って良いだろうね。
この放送では未亡人や娘のインタビューがあって、その部分は非常に面白かったのだが、ドラマパートはつまらなかった。
まず佐野史郎が北杜夫に見えない(笑)。
それとドラマの演出自体が若干のコメディー感を含んでいるんだけど、そうじゃないだろう。
ハタからみたら滑稽にしか見えない事を破産するほど真剣になってしまうという怖さを出すべきではないのか。
これをコメディー演出と演技にすることは、この病気を人ごとに感じてるからとしか言いようが無い。
ああ、そうか。
やはりこの病気は、病気にかかった人間が作るべきだよな。
だから北杜夫の作品は面白かったんだよな。


『ミルク』
wowowでの録画視聴。
『ミルク』_c0022635_21223769.jpg
ハーヴェイ・バーナード・ミルク。
この作品を知るまでまったく知らなかった人物。
アメリカで初めてゲイであることを公言して選ばれた公職者。
それをゲイのガス・ヴァン・サントが監督。
脚本をゲイのダスティン・ランス・ブラックが書き。
ゲイの雰囲気がまったくないショーン・ペンが演じる(笑)。
で、タイトルが『ミルク』(笑)。
不謹慎にも精液的なものを想像してベタだなあと思ったりした(笑)。
本作が主演男優賞と脚本賞のオスカーを取ったぐらいの作品なのできちんと襟を正して視聴した。
面白かった。
このハーヴェイ・ミルクという人はすべての人の幸せをではなく、まったくブレなくゲイの人達の為に活動したんだな。
ある意味その事が軋轢を生んで暗殺されたともいえるのだろうけど。
70年代という今以上にゲイに対して優しくない時代に、少数派で、仲間がいなくて、居場所が無く、肉親すら味方になってくれないマイノリティーであるゲイ達にささやかに居場所をつくる尽力をした。
ゲイであるという部分を除けば、普通の男女のラブストーリーと何らかわりがない。
会ってその場でナンパをし、恋に落ち、一緒に住み、それがずっと続くと疑わない日々があり、嫉妬があり、別れがあり、新しい恋があり...etc...。
彼等が言うところの"ストレート"であるオイラが見ても男同士のキスが眼を背けたくなるような映像にはなっていない。
特に冒頭のショーン・ペン演じるミルクとジェームズ・フランコが演じるスコット・スミスがじゃれあったり写真を撮ったりする所が清々しくも美しい。
『ミルク』_c0022635_2123290.jpg
上の画像は劇中でも挿入されたものだけど、良い顔してるね。
ゲイの監督が本当に美しいものとしての男同士を信じてるからこそできる映像なんだろうね。
ミルクは自分が愛する人間と平和に暮らせるささやかな場所を作りたい為に行動を起こす。
ささやかな生活を確保するだけでも戦わなければいけなかった時代なのだ。
劇中でも映像が挿入されるのだが、そんな彼等の明確な敵が"クイーン・オブ・ゲイ嫌い"のアニタ・ブライアントというオバはん(笑)。
ゲイは異常。
ゲイは病気。
ゲイから子供を守りましょう。
ゲイに公民権なんてもってのほか。
劇中では挿入されていませんが、そんなオバはんがその後どんな目にあったかというと、

いやあ、快心の一撃ですなあ(笑)。
最後に「主よ、彼をお許しください」なんて心にもないことをいっちゃったもんだから泣いちゃいやんの(笑)。
ザマア(笑)。
教師がゲイになったら自分の息子が犯されると思うんだろうね。
とんだ被害妄想だ。
だったら圧倒的に"ストレート"の教師が多いんだから、自分の娘が男性教師に犯されるという想像ははたらかないのかね(笑)。
時代が時代だったからという事もあったろうけど、このオバはん、今に至ってもゲイ嫌い(笑)。
本作の主役を演じたショーン・ペンはすごいね。
『ミルク』_c0022635_2123486.jpg
普段のこの人って
「バカやろ、コノやろ、死ね死ね死ね」
の粗暴な声色のオっさんなんだけど、ミルクを演じてる時は
「ぼくはね、う〜んそうだなぁ、うふ」
みたいな無茶苦茶ソフトな声色なのよ(笑)。
これはオスカーの主演賞とってもおかしくないよね。
もっとも主演賞のときのスピーチで
「同性愛者の共産主義者の皆さん云々」
で始まるアイロニカルな事を言ってたもんね(笑)。
しかし、オイラとしては主演よりもミルクの助手役のクリーヴ・ジョーンズ役のエミール・ハーシュが上手いなと思った。
『スピード・レーサー』の主役とは思えないほどのダサさ(笑)。
『ミルク』_c0022635_21255158.jpg
コレが
『ミルク』_c0022635_21252128.jpg
コレだもんな(笑)。
同一人物とは思えん(笑)。
ゲイ映画として抵抗のある人もいるだろうけど、無茶苦茶良い映画であることは保証します。
by 16mm | 2013-03-10 21:27 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
Commented by chata at 2013-03-18 18:53 x
花粉症、発症してしまったかもしれませぬ。
とりあえず市販のアレグラとかいうやつを飲んでおります。

くしゃみが止まらんだけではなく、頭痛も凄いんすね。しんどいっす~
Commented by 16mm at 2013-03-18 21:52
■re:chataさん
とうとうきましたか(笑)。
笑い事ではありませんね。
花粉症ビギナーだと、それが風邪なのか花粉症なのか分からないかもしれないです。
花粉症も発熱、頭痛、鼻水、鼻づまりetc...があるので。
オイラのように間違っても風邪とアレルギーの薬を同時に飲まない様に(笑)。
間違いなく気絶できますw。
合う合わないがありますが、眠くならない様にしたいなら漢方薬がオススメ。
値段はハりますけど。
経験則で言うと耳鼻科に行っても症状が改善するわけではないですね。
せいぜい点鼻薬がそこそこキくかなというぐらいで。
グッドラック。


<< 『ゼロ・ダーク・サーティ』『ク... 『ジャンゴ 繋がれざる者』 >>