『アウトレイジ ビヨンド』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q』

先週土曜日、ヘアカット。
オイラの担当美容師が会社から最高位の栄誉を貰ったと嬉しそうに伝えに来てくれた。
「やっと一人前になった感じですぅ」
などと言っているが、彼は少なくともオイラと会った5年前にはすでにスゴ腕だったのだ。
その後美容師として幅を広げる勉強をし、資格をとり、努力を続けて来た。
繰り返しを嫌がらず、積み重ねるぐらいしか人間できないからね。
オイラもこの事は本当に嬉しく思えた。


本日日曜日、岩盤浴とサウナ。
ストレッチ。
運動をまったくしてないわけだがw、体脂肪は多少ナリとも減っている。
筋肉量も増えているようだ。
が、体重は97kg近辺(笑)。
大台になることは絶対に避けなければ(笑)。


毎日朝が眠気との戦い。


ebookjapanで土田世紀の『編集王』を全巻購入。
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現在11巻まで読了。
10年ほど前に単行本を少々読んだ程度。
今回初めて最初から読んでいる。
傑作だ。
面白い。
全てのキャラクター各々の立場に対し、徹底的な相対化がなされている。
読者は漫画家をクリエイターとして、或はアーティストとして特別視するものだ。
一般人たる読者は自分とは違う感性を持つ漫画家に対し、具体的に言えば一般社会のルールの埒外にいる存在として容認してきた。
普通の会社員としては決して許されない行為も、彼等漫画家の個性として許されて来た。
俗にいう漫画家の締め切り破りなんてのは、普通の会社での納期の遅れに等しいわけで絶対に許されることではない。
仕事中の飲酒。
露骨な性差別。
etc...
一般社会では許されないそれらの行為も、漫画家が特別な存在として見られていたからこそ許されていたのだ。
しかし、それも漫画が力を持っていた頃の話だ。
漫画が強力な文化の担い手としてあり得た時代はもうふた昔以上前の話。
その頃なら漫画の編集者はクリエイターの僕として昼夜なく漫画家の為に動き回り、無理を渋々ながらも容認することができた。
世が大量消費の時代に移行すると、その社会に見合う生産性は漫画家個人の能力をアテにするだけでは立ち行かなくなっていった。
漫画家はアシスタントを大量に雇い、週刊誌連載という大量生産の場をしのぎ。
編集者は本来漫画家が出すべきアイデアを提供したりもするようになる。
更に編集者は新たに漫画家を見つけ出しては促成栽培的に雑誌の頁を埋める事に躍起になる。
往々にして大量生産は粗製濫造の質の低下を招く。
編集者は思う。
或は、製版会社の社員や印刷会社の社員も思う。
いったいこんな漫画が自分たちの社会生活や家庭生活を犠牲にする価値のあるものなのだろうか、と。
漫画家に文化の担い手としての力が無くなってくれば、いくら漫画家がクリエイターの苦悩や、作品のアイデアが降りてくる、などというラリった言葉にも辟易もするだろう。
漫画家にアイデアを出せるぐらいの編集者なら、自分のアイデアを形にする為に漫画家に描かせるなんて事も起きる。
そうなれば漫画家などクリエイターでもなんでもない。
我々と同じ単なる生産者でしかない。
普通の会社員と違って社会保険などはないので社会的には最も過酷な労働者になるだろう。
漫画家が好きなものを作って売れていく時代は去り、編集者の力が増大し売れるために漫画家をコントロールしていく時代になっていった。
しかし、そんなクリエイター不在の文化に一般人である読者はありがたがるだろうか?
オイラの与太話が長くなったが、『編集王』は一人の漫画家が実に冷徹な目線で漫画をめぐる状況を描き、それをエンターテイメントとして昇華させた傑作だ。
漫画家が不幸なわけではない。
編集者が悪辣なわけではない。
それぞれにそれぞれの言い分があり、それらを繊細に描いている。
作者の土田世紀はもうこの世にいないんだな。
西原理恵子が言うには、彼はもうずっと以前からアルコール依存症だったらしい。
そういう意味では土田の終わりは既に決まっていた事だったからこそ、これほど繊細な作品が描けたんだとサイバラは言う。
改めてご冥福をお祈りする。


『実録! あるこーる白書』
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読了。
非常に面白かった。
心の病気で苦しんでいる人に読んでもらいたいね。
すごく勇気がでると思う。
この本を読んで西原理恵子の亡夫が非常に悪辣であったことがよく分かる。
漫画に出てくる西原の夫は憎めない気のいいアンちゃんみたいな感じだった。
例えば現代洋子の漫画でも
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割と好ましい人物として描かれていたけど、相手がサイバラ一人になると相当な暴言で彼女を苦しめていたという。
他人の夫婦の事で大きなお世話なのは十分に承知だが、鴨志田氏がガンで早逝したことは結果的に良かったのかな。
この本を読んでると鴨志田氏、生きてたらまたアルコールの再飲酒をしてたと思えるから。
自分に時間がないと知ったからこそ酒を我慢して最後を家族で過ごせたのであって、その後何十年も生きてたらアルコール無しの人生に耐えられなかったんじゃないかね。
なんか普段でも無神経な人のような感じだったようだし。
サイバラは未だに愛憎を夫に対して抱えているようで、それも愛なのかな。


『BLUE GIANT 』
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待っていたぞ石塚真一(笑)。
この作品のためだけにビッグコミック誌を買う。
か、立ち読みするw。
だってこれしか読むに値する作品なかろうよ(笑)。
もうすでに傑作の予感(笑)。
オイラとしては今のところマイフェーバリットなジャズ漫画、細野不二彦の『BLOW UP!』に匹敵できるかが関心あるところ。


『アウトレイジ ビヨンド』
Blu-ray購入して視聴。
前作のただの『アウトレイジ』よりも圧倒的に面白かった。
なので前作のソフトは買っていない(笑)。
なぜ本作が面白かったかと言えば、触れ込み通りに全員悪人でありながら、主人公のビートたけし演じる大友に感情移入がしやすかった所為かもしれない。
大友は悪人は悪人なんだけど、自分の矜持への忠実さが徹底していたからかもしれん。
大友が韓国マフィアの後ろ盾があると言えども関西最大の暴力団・花菱会に対し啖呵を切るアタリがものすごく気持ちよかったかな。
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たけしも言ってたけどこの二人の役者が桐谷健太と新井浩文の一生懸命さが伝わって来て微笑ましい。
たけしと共演できたのが本当に嬉しそうなんだよね。
たけしが好きになりそうな役者だよね。
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メイキングでたけしが好きな役者だと言っていた松重豊。
この人この映画でほぼ唯一の悪党じゃない人なんだけどね(笑)。
この朴訥な感じがいいな。
冒頭で灰皿で殴るシーンのタイミングの取り方なんてお笑いのセンスもありそうだし。
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有名役者を贅沢に使ってる本作。
上は誰あろう『特命係長・只野仁』の高橋克典。
一切台詞なしなんだけど高橋自らの立候補で本作に出演したらしい。
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小日向文世とは直接絡むシーンはなかったけど、下世話に言えば高橋克典とともに二人とも吉田日出子の元オトコというところが感慨深い。
吉田日出子、オイラも好きなので羨ましい奴らである(笑)。
それにしても、暴力団ってイヤだねええ(笑)。


『ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q』
Blu-ray購入して視聴。
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改めて観ても物語の状況がまったく分からない(笑)。
本作に至る部分を意図的にとばしているからなのだが、庵野監督のこと、この辺りを次作で語るかどうかも怪しいところである。
TV版の最終回と同じ様に「おめでとう」で終わる可能性もあるしね(笑)。
押井守とは別の意味で思わせぶりな演出力は相当なものだ。
浦島太郎状態の碇シンジを残して世界の状況は勝手に進み、訳の分からない鳥のような骸骨戦艦がでてくるは。
ミサトはなんか艦長やってるは。
トウジの妹がでてくるは。
で、加持は死んだのか?
アスカとマリは異母姉妹という噂もあったっけ。
そういえば本作の冒頭、アスカが使徒と対峙するシークエンスの台詞の内容とかタイミングが前作の冒頭のマリの状況ににているような気がするんだけど、気のせいか?
CGを作画に効果的に使い映像的な官能性に呆然とする。
冒頭の一連の宇宙でのアクションシーンはとにかく情報量を大量にぶち込んでいる感じ。
ジェットソン(jettison)という言葉が出て来たけど、調べて見たら不要になったブースターなんかを投棄することらしい。
なんかわけがわからんけど、大変な事が起こってるという演出はさすが。
カッコイイ。
後は声優陣のがんばりだね。
碇シンジ役の緒方恵美は聴いてるこっちが息苦しくなるような迫真の演技。
後はサディスティックなスットボケなマリを演じた坂本真綾もすごい。
とにかく、次作を観ない事には理解出来ない事が多すぎる(笑)。
取りあえず、このシリーズが名作になるのか駄作になるのかは次作まで待つ事に。


今週は歯のメンテナンスに。
by 16mm | 2013-05-12 23:41 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(3)
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Commented by chata at 2013-05-15 21:56 x
石塚先生の新作は期待できますねぇ。
映画化までいっちゃってほしいです。

えばQは、ちまたでウワサの作画ミスに目がいっちゃいましたw
Commented by 16mm at 2013-05-15 23:47
■re:chataさん
>新作
またサイン会やってくれないかしらん。
オイラとしてはオリジナル誌でやってもらいたかったけど(笑)。

>Q
作画ミス?
うあ、初耳だ(笑)。
調べて見マッス。
Commented by 16mm at 2013-05-15 23:51
■re:chataさん
首輪か(笑)。
全然分からんかったw。


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