『R100』

先週土曜日、母親の病院の送迎。


本日連休の月曜日岩盤浴に。
岩盤浴、ストレッチ、塩サウナ。
なんとなく岩盤浴の温度が若干下がってるような(笑)。


『失踪日記2 アル中病棟』
読了。
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高密度の画を見てるだけでも贅沢な気分。
今日日ちいさなコマに細かく描く漫画家もそういない。
週刊誌連載ならなおさらだけど。
アルコール中毒のちょっとした啓蒙書と言ってもいいかもしれん。
アルコール中毒というのは完治しない病気である。
ある時からその人にとってアルコールが覚せい剤になっちゃうわけよ。
中毒になっちゃったら今後一切一生呑んじゃいけない。
その辺りを当事者も、そして周りも軽く考えているのが問題。
ちょこっとならいいだろ。
いっぱいだけならいいだろ。
ぜったいダメなわけよ。
今まで好きだったものを一生諦めなければならない過酷な病気。
本書のラストも病院を退院できて、中毒症状がおさまって良かったね、という大団円ではない。
またいつか呑んでしまうかもしれないという不吉さを押し込めたようなラストだった。
でもこのクールさが吾妻ひでおなんだよな。
良書。


『毎日かあさん10 わんこギャル編』
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男の子は当然バカだが、女の子もバカなんですねえ(笑)。
作中の漫画で小さな子供(男子)が
「おかーさーん いいこと思いついちゃった」
と母親に駆け寄ると
「忘れろ」
と即座に言って退ける母親(笑)。
男の子のいいことというのはショーモないことに間違いないからね(笑)。
母親ってのはこういうイライラと楽しさを感じながら育ててるわけやね。
本巻はその他に犬の話が巻末についてて、犬に弱いオイラは涙眼でございました(笑)。


『風に吹かれて』
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読了。
鈴木敏夫が語る半生というべきか。
自分の子供の頃を語るなんてのは初めてなのではないだろうか。
その辺りを語らせたという事ではインタビュワーの渋谷陽一の手腕はたいしたものだと思う。
これまで制作してきた作品の話はなかなか興味深いのだが、この手の語りは話半分以下で読むべきだと常々思っている。
だいたいインタヴューされる方は、自分の都合の悪い事は語りのなかから排除するもんだし。
更にこの本でいえば渋谷陽一があからさまにこたえを誘導するようにしてるしで(笑)。
ただこの手の本は話半分以下、三分の一ぐらいは真実を述べてるように思えるんだよね。
鈴木敏夫が口が滑ったところとか、自分の害のない真実をあかしたりとかね。
そういうのを考えて読むところがこの手の対談本の楽しさなんだな。


『宮崎駿はなぜ引退を決意したのか? [Kindle版]』
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Kindle版で99円で買える。
岡田斗司夫による『風立ちぬ』と宮崎駿をめぐる評論がなかなか刺激的で面白かった。
『風立ちぬ』は宮崎駿が子供の為ではなく、大人のために作った。
大人ならダンテの『神曲』ぐらい一般教養として知っているよね(笑)。
その上で『風立ちぬ』を観てるんだよね(笑)。
という宮崎駿の内面の言葉を岡田斗司夫が解説していた。
嗚呼。
無知だ(笑)。
なんて無知なんだオイラって奴は(笑)。
岡田の解説を読んでオイラの『風立ちぬ』に対する能天気さが恥ずかしくなったよ。
更にこの本(というかデータ?w)、オイラが知ってるなかでは初めて、ジブリという王様は裸だ、と言った。
どういうことかというと、『借りぐらしのアリエッティ』や『コクリコ坂から』のヒットとそれに携わった監督達の実力を否定をした。
米林宏昌や宮崎吾朗が監督した映画は興行収入的にはヒットした。
日本の映画でほぼ新人に等しい監督が興行収入でヒットするなんてことは、まずなかろう。
ではなぜヒットしたか。
岡田はそれを宮崎駿とジブリ・ブランドのがあったからでしかないと言い切ったのだ。
渋谷陽一や鈴木敏夫が米林宏昌や宮崎吾朗を一所懸命もちあげたとて、結局宮崎駿の冠が保険になっているからではないか、と。
宮崎駿や高畑勲の後を継ぐ存在がいるという事を必死になって繕っているが、それはやはり王様は裸だと面と向かって言う奴がいなかっただけのことだ。
みんな薄々は感じている事を鈴木敏夫らは必死に否定するような論陣を張ってるにすぎない。
そこで岡田はジブリの後継は庵野秀明なのではないかと言っている。
まあ、細田守という才能を叩き出したジブリを腕力で押さえつけるとしたら庵野かなあ、と思ったりするが、どうなんだろうね(笑)。
ところでこの本、岡田は分析力はあっても細かい宮崎駿の家族や兄弟についての情報がいい加減だったりするので(たぶん推敲なしの口述だからだとおもう)、資料的な価値はあまりないかもしれないけどね(笑)。
まあ明らかな間違いはとばせばいいので、それを差し引いても岡田斗司夫の分析は面白い。


『風立ちぬ (ロマンアルバム)』
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Amazonで書籍購入。
結構な大判で結構な厚み。
値段もいい(2,730円)。
紙質もいいね。
レイアウトや動画の掲載。
スタッフのインタヴューなんかもあり情報量満載で、オイラなんかだと見てるだけで楽しいんだけど、なんか物足りない。
宮崎駿のインタヴューがないのがその一因かね。
『風立ちぬ』については色々な媒体で語っているからなのかもしれんが、それこそ様々なメディアで使い回された宮崎駿、庵野秀明、松任谷由実の記者会見の文字おこしが掲載されていたのがなんともお茶を濁した感があり不満。


『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』
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書店で書籍購入。
著者のジェーン・スー とは?
知らない人は知らないし、知ってる人もそう多くない女性。
日本人の女性。
自分で大柄と言っているが、実はオイラ結構好み(笑)。
彼女を知ったのは宇多丸のラジオ番組。
女性の化粧についてをぼんくらな男共に啓蒙する特集で舌鋒するどく解説していた。
その話しっぷり、語彙の豊富さとキリリとした感じが素敵であった。
で、その彼女が本を出した。
『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』というタイトル。
『〜あってだな』という語尾が新鮮で面白い。
読んでみたらあ〜た、ちゃんと101個の理由をかいてましたよ。
しかも面白さにまったくブレがなく(笑)。
ジェーン・スー が言うには、本書はやはり女性向けに書いたということらしいが、男が読んでも楽しめたよ(笑)。
男目線で読むと、女性に気を使わせてぼんやり能天気な無責任な男の代表として土下座したくなった(笑)。
なんか女性が口に出さずもこんな事考えているとは。
すまなんだ〜。
ゴm( ̄. ̄)m メ m(─.─)m ン m(_ _)m
女性のプロポーズされない101の理由というのは、逆に男の側から言えば、健気な女性のたかだか101個の行動原理に対して理解を示さず寛容な態度をとれないから結婚できないんだなオイラは、と思ったです(笑)。
とくになるほどと思ったのはトイレの話。
これ読んで、オイラんとこには女性はオカンしかいないけど、洋式便器の便座を必ず下げる様にしはじめたよ(笑)。
ジェーン・スーはこれからもっと出て来る人だと思う。
また本をかいてくれないかなあ。


『R100』
今週日曜日109シネマズ菖蒲。
いや〜、この日曜日は踏んだり蹴ったりでしたわ。
宇多丸の評論で『クロニクル』がどうしても観たくて、都内で1館だけ延長ロードショーしてる新宿シネマカリテに行ったわけよ。
12時に上映開始だからまあ11時ちょっと前につくように行ったわけ。
したらもう入場券なし(笑)。
早朝で完売だとか(笑)。
せっかく新宿まできて諦めきれず、立ち見でもいいからといってもダメだった。
新宿シネマカリテ。
初めて行ったけど小さくて上品な良い映画館みたい。
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オイラまったく知らなかったが、『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』なんて面白そうだな。
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『マラヴィータ』もやるのか。
『クロニクル』は観れなかったけど、良い映画館を見つけられてよかった。
と、その後岩盤浴にでも行けばよかったのだ(笑)。
いや、周りには言ってましたよ。
『R100』観るとか。
『R100』を観る事で男の価値がオマエらより確実に上がるオイラ。
とかね(笑)。
でも本当は観る気なかったのよ(笑)。
だからわざわざ新宿まで行って『クロニクル』を観ようと思ってたんだけどね。
はっきりいえば『ガッチャマン』と同じで『R100』はハナから期待せずに駄作と認識していたわけよ。
こう見えてもオイラ、『しんぼる』以外の松本人志の映画は全部劇場で観てるからね。
グダグダ文句を言いつつもちゃんとカネ出してるわけだから、すくなくともナニかを言う権利ぐらいはあるよな(笑)。
で、『クロニクル』を観れなかった時間潰しのつもりで『R100』を観ましたよ。
せめてものダメージ・コントロールとして溜まったポイントでタダで観ましたけど。
松本人志監督作としては4本目。
最初の『大日本人』に比べたら制作を続けて行くうちにしだいに"映画"らしくなっていきましたよ。
『R100』にしても冒頭の冨永愛のシーンの横移動撮影なんてなかなかカッコよかったよ。
映像のルックもモノクロのようなテイスト、ある種のナニかを狙おうとしていた(笑)ようだしね(笑)。
映画にすらなっていなかった『大日本人』に比べれば映画としてのテイストを監督が掴んできたということなんだろうけど、そうなると前作、前々作同様に普通につまらない駄作の映画になったとしかいいようがない。
更に本作である『R100』、つまらない、くだらない駄作の上に、
「気持ち悪い」
なんだろうこの生理的な嫌悪。
本作SMをモチーフとした作品であるのは予告編から明らかでその辺りはブレがない。
行為による快感を顔のモーフィングと画面に波紋を入れるエフェクトで処理している。
モーフィングした顔が気持ち悪い。
さらに寿司屋で寿司を佐藤江梨子が掌で叩き潰すんだけど、それも気持ち悪い。
やってる事はわかりますよ。
女王様である佐藤江梨子が叩き潰した寿司をうやうやしく食するというのもプレイのひとつということでしょ。
叩き潰された汚らしい感じに映った寿司を食べるというね。
SMがモチーフなんて宣伝文句の"未体験云々"などとは言えないと思うんだが。
それよりもこの松本人志監督はSMについてどれくらいの造詣をお持ちなのだ?
SMプレイが必ずしも性行為の性的な快感と一致するとは思わないけど、本作はまったく性的なイメージも映像もないんだけど。
で、そもそもこのSMプレイが日常のなかで行われ、主従関係があやふやなまま行われる。
ボンテージを着た女王様があらわれたから主従関係がいきなり成立してプレイが始まるってのはアリなのか?
あまりにも性的な部分をスポイルして、単なるバイオレンスになってる。
松本はSMを単に笑いの対象としてしか見ていないのならそういう映画にすればいい。
なんか難しい事を言って所謂"芸術"感を醸し出そうとするところが鼻につく。
クラシックの蘊蓄がその最たるもの。
そんな蘊蓄が台詞として浮きまくっている。
更に最後には主人公の大森南朋の腹がデカくなって妊娠している映像。
なんだこれは。
気色悪い上に気持ちが悪い。
なんのつもりだ?
これが笑えないのはダメだというなら、ダメで結構。
ダメついでに言えば前述した寿司の叩き潰し。
これは本当に不愉快。
食い物を粗末にする描写というのが本当に気分悪い。
この食い物を粗末にして尚かつそれに値するような作品になっていれば潰れた寿司も浮かばれようが。
あ、もしかしたらあの寿司、作り物かもしれないけど。
できればそうあってほしい。
ところで本作、実は劇中劇であるということが中盤で明らかになる。
映画評論家が本作を観てまったくわけがわからないということを言うシーンがあるわけだけど、これは言うまでもなく監督の言い訳なわけだ。
この映画を分からない評論家のちいささよ、ってなもんか(笑)。
毎回松本監督は映画を壊すだのなんだの言ってるが、一度でも映画を組み立ててみろや。
宇多丸曰く、最初から映画に愛された北野武だって、最初は非情にオーソドックスな作りをした上で崩してる。
そもそも映画監督としての素養がない人間がいい加減に映画を作ってるとしか思えない。
映画にも強要にもコンプレックスがあって、それをまったく認めてない人間の映画が本作だ。
松本の映画って芸人松本人志のファンによっても支えられてるかもしれないが、オイラの様にくだらないと思いつつ見ちゃう人間にも支えられているという事を忘れずに。
松本の映画はどーでもいいのだが、イチイチ他人の映画に文句をつけたり貶してるするような傲慢さはひかえるべきだ。
松本が貶している映画でさえ、おそらく映画としての態をなしているはずだから。
評論家がエラそうに映画を貶して、自分で作ったら貶していた映画よりも酷くなった。
オイラを含め、評論家に対する自戒を促す存在として松本人志の映画作品は存在している。
次で五作目。
区切りがいいのであるかもしれないけど、もうここまできたら5作目も観るだろうな(笑)。
とにかく『R100』は不愉快かつ気持ちの悪いナニかでした(笑)。


今週土曜日は歯のメンテナンス。
by 16mm | 2013-10-14 21:04 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2013-10-27 14:39 x
いまの痩せてる岡田斗司夫を見ても、オレってすごいやろオーラを出してる漫画のアレとはあんま結びつきませんw
『R100』鑑賞お疲れサマでした。。。
Commented by 16mm at 2013-10-27 23:34
◼re:chataさん
あのオーラを出してたのは『王立宇宙軍』の時ぐらいなんじゃないですかねえ。
痩せた岡田をデブの江川達也が少々ディスってたことがありましたが(笑)。


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