『そして父になる』

先週土曜日、歯のメンテナンス。
左上の歯(義歯)が取れちゃったので先生に治してもらう。
歯が取れちゃうなんてのは、老いを感じますなあ(笑)。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史が歯の歯石とりをしてくれる。
その後先生との雑談は
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↑コレである(笑)。
オイラはα7Rをカメラ店に注文済み。
フルサイズで3600万画素でnex-7のEマウント継承で22万円なんて夢の様だ(笑)。
これでレンズのバリエーションが増えたが、やはりいまのところHologon 8/16mm T*を改造なしで装着する事は不可能のようだ。
とても使いたいレンズであるのでなんとかしたい。
nex-7も手元においてα7Rと2丁下げでいくつもりである。


本日日曜日、岩盤浴、薬湯、塩サウナ、ストレッチ。


『風に吹かれて』を読んだときに、映画の配給会社である東宝が宮崎駿に興行的な価値と期待値をもったのは『千と千尋の神隠し』が初めてだったらしい。
前作の『もののけ姫』はまったく期待していなかったにも関わらず、当時の邦画の興行収入を記録を塗り替えた結果になった。
『千と千尋の神隠し』の興行的な期待というのも実は『もののけ姫』の半分はいくんじゃね、的なものだったらしい。
ではその当時、宮崎駿ではなく、誰が興行的な期待値をもっていたんだろうか?
『千と千尋の神隠し』の公開は2001年。
黒澤明はいなくなっていたし、『寅さん』も制作されなくなっていた。
伊丹十三もいなくなっていた時。
パッと思い浮かぶ興行的価値をもってるのは宮崎駿だけだと思うんだがなあ。
なんとなく映画会社の漫画映画に対する上から目線を感じるね。


『そして父になる』
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先週土曜日109シネマズ菖蒲。
是枝裕和監督作は初めてだ。
第66回カンヌ国際映画祭 審査員賞受賞ということもあるが、それとともに福山雅治が割と好きだったりするので興味があった。
オイラにとっていえば非情に有益な時間を過ごせた映画であった。
映画のルックが現代劇でありながらSF映画を観てるようなヴィジュアル。
非情にモダンなマンションの造形。
ガラス張りのエレベーター。
田舎を走るレクサスと、高圧線の鉄塔が横切る映像。
撮影もさることながらロケーションの選定がいちいちカッコいい場所を選んでいてオイラとしては眼福きわまりないものであった。
ただどこでもいいから適当にカメラをセットして撮影しました、なんてカットはひとつもない。
さらにそれらが物語の、世界観の、登場人物達の心情を言葉なくして分からせてくれる。
一番印象的だったのは息子と電車に乗って帰って来る尾野真千子のシーン。
子どもの取り違えに巻き込まれ、実の子と思って育てた子が他人の子だったという悲劇。
それでも育てた子供に愛しさを感じて、息子と二人だけでどっかに行っちゃおうか、というシーン。
このシーンの最後が、電車が駅に着き、駅舎の影に入った為か画面全体がシルエットになる。
親子二人がシルエットで表現され、こころもち母親である尾野真千子の方に濃く影が落ちてる感じ。
言いたい事は、明らかに二人で死んじゃおうか、という事を言っている。
映像がものすごく不吉に作られているからね。
すっげえなあ。
こういうことを計算して作っている人もいるんだな。
とにかく全編を通じて画の力強さに圧倒される。
それは言葉によらない情報とを読み取ろうとするオイラの非力なノーミソが一所懸命フル回転してるような(笑)。
情けない事に本作で出てきた伏線をオイラ自身の理解力のなさでまったく回収出来なかった。
この辺りはBlu-rayでの再見でじっくり味わうしかないのだが。
それでもいくつかその映像表現、演出のすごみを理解する事はできた。
例えば上図のポスター・ヴィジュアル。
子供の取り違えに巻き込まれた二つの家族が一所に遊んだ時の記念写真がポスターになっているのだが、本編で使われたのは
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↑コレ。
尾野真千子の前にいる子供。
取り違えられた福山雅治と尾野の子供ではないのだが、福山が微妙に右に身体を倒しているのと同じ様にその子供も右に身体を倒している。
一方のリリー・フランキーと真木よう子のところにいる子供も、実の息子ではないにも関わらずリリー扮する父親と同じ様な感じにふざけている。
このヴィジュアルについては台詞の説明はないのだが、その後何度かこの画像が出て来る。
他人の子であっても愛情をもって育てられた子は育てた者を父親や母親と認識して似て来るものだということを表現している。
これ、言葉に縒る説明がないのでオイラの妄想なのかもしれないけど、たぶん間違いないんでないのかな。
とにかく台詞による説明が極端に少ない分、ボーっと観てたら確実に取りこぼしをおこす映画。
案の定オイラはとりこぼしてるのでBlu-rayでの再見で堪能したいものだ。
ところで『R100』の監督が舞台挨拶でギャグとはいえ
「そして父、Mになる」
なんてこといってたけど、あの監督は本作を観たのかね。
芸人のギャグとしてなら笑えたかもしれんけど、同じ土俵の映画監督として果たして本作を揶揄するような事を言えるもんなのかね。
あの監督の無神経さが際立つ感じであった。


今週はヘアカット。
by 16mm | 2013-10-20 21:11 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2013-10-27 14:44 x
『α7R』かっこえぇッスね。こんなの出るんだ。
『そして父になる』未見ですが、ハリウッドリメイクとの比較も楽しみです。
Commented by 16mm at 2013-10-27 23:37
◼re:chataさん
ニコンもこんどわけのわからんものが出そうです(笑)。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~hu5150/dcl/camera_news/article/nikon/2013/1026_01.html


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