『クロニクル』

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『未来世紀ブラジル』(原題: Brazil)
"Your whole system could be burning and I couldn't do anything without filling out a 27B-6."
「暖房が爆発しかかってる時に"修理伝票27B-6"を書いてられるか」

久々に土日出勤。
しかもデスマーチの聴こえるような状況である(笑)。
本当は三連休出社か泊まり込みでやりたいぐらいなのだが、労働時間の規定でそれができない。
さらに22時以降の残業には部長の許可を得る為の書類提出が義務づけられている。
目の前の仕事をこなすだけで精一杯なのに、同じ会社の人間を納得させる為に書類を書けってってか(笑)。
肥大化したシステムの中心に行くほどその周縁にあるリアリズムから遠のいていき机上でしか現実を認識しなくなる。
『未来世紀ブラジル』は管理社会であるとか官僚主義の恐怖を描いたものであるが、現代の現実は管理社会でありながら、実は誰も管理をしていないという問題が生まれてしまった。
単純に人間が怠惰になっただけなんだけど。

「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。そして最高意志決定の段階では、現実なるものはしばしば存在しない。戦争に負けている時は特にそうだ」
『機動警察パトレイバー 2 the Movie』での台詞がいつも頭をよぎる。


日曜日の休日出勤の後に映画を観に新宿に。
上映前の一時間程を紀伊国屋で時間を潰す。
やはりこの場所は時間を潰しやすいね。



なわけで、休み中にはいつもの岩盤浴とサウナには行けなかった。
今週は残業時間調整で無理矢理定時上がりをするので平日にサウナぐらいは行けるだろう。


先々週の健康診断の結果を受けて、急遽先週月曜日に診療所で診断結果を聞く。
糖尿病が発症しているとのショッキングな事態。
のどの渇きと頻尿はその所為だったか。
地元病院への紹介状をもらった。
いままで崖っぷちでつま先立ちをしていた状態でバランスを保っていたのが、とうとう転落した感じであろうか(笑)。
今のところの恐怖は糖尿病の合併症で失明することだ。
それでも病院に行くのは先延ばしにすることにした。
取りあえず完全に間食を止めた。
んで晩飯も取らない。
全体的に小食に。
水はバナジウムのものを主に一日2リットル飲む。
なんとなくそう決めてしまったらあまり苦にならなくやっている。
まだ初めて一週間しかたってないけど(笑)。
それができるならなぜいままで暴飲暴食が止められなかったか(笑)。
それでもこれで血糖値がどのくらい改善されるかやってみたい。
ちなみに現在の体重が93kg。
一時期より4kgほど減ったわけだが、この調子だともっと減っていくと思われる。
ただ脂肪が燃えているわけではないので、日常で運動をどう取り入れるか。


α7Rも欲しいが、ニコンのもったいつけたなぞの新製品も興味があるところだが、それよりももっと欲しいのが
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コレ
すっげえ。
是非とも商品化してもらいたい。
34,800円ぐらいらしいので絶対買う。
これがあればハッセルが再生できるよ(笑)。
こういう世界をサンダー平山に見せてあげたかったな。


『あしたのジョー大解剖 限定特装版』
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値段(¥ 1,050)の割にはインタビューなどの記事の中身は薄いが(これまでに既出の情報が多い)、付録の梶原一騎「直筆原作原稿」14枚と、最終回の原画を写真製版したところに価値があると思う。
特に原画はちばてつやの筆致や修正の後を見る事ができた。
プロの、超一流の漫画家の原画を見る事ができた幸せ。


『クロニクル』
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今週日曜日、新宿シネマカリテ。
休日出勤の後に観に行く。
新宿シネマカリテ。
初めて観にいった映画館。
スクリーンも小さく、劇場が妙な台形の形をしていて、スクリーンに対して左側の席は見難いかなと思う。
しかし、綺麗で上品な映画館で機会があったらまた行きたいね。
それはともかく『クロニクル』。
切っ掛けはいつものように宇多丸の評論。
なんでも都内で二週間限定の筈が口コミで噂が広がり、いまや全国の主要都市に少ないながらも展開。
新宿シネマカリテでも上映が延長され、オイラが観に行った時も7割ぐらいの入り。
しかもBlu-rayが来月には12月4日には発売。
面白かった。
今年のベストと言ってもいいんじゃないか。
大友克洋の『アキラ』からのインスパイアというよりも『童夢』からの印象の方が近いと思う。
この映画84分だよ。
このランニング・タイムのタイトさが全体のスピード感を生んでいるね。
本作、特別料金とやらで1000円で観れたんだけど、安い。
つーか『R100』が1800円もするというのが納得出来ないのだが(笑)。
松本人志がことあるごとに言い訳がましく「映画を壊す」なんて言っていたが、『クロニクル』みたいな映画を撮れてたら「壊した」と言えてたかもしれんね。
映画的な才能皆無の松本人志と比べるまでもないが、本作『クロニクル』からは製作者達の才気走ったエネルギーが漲っていた。
まず本作は『クローバーフィールド/HAKAISHA』や『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』に共通するホームビデオ風の主観的映像(一人称視点、first-person point of view)っぽいのだが、ちょっと違う。
厳密には主観映像のみではなく、監視カメラの映像やTVの映像や他の撮影者の映像もとりまぜて作られており、ファウンド・フッテージ形式(埋もれていた映像が発見されて公開されたという)というらしい。
さらに『クロニクル』にフレッシュなところは撮影している撮影者が映っているところだ。
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これは撮影している風景が鏡に映っているという事も含まれるが、主人公達が超能力を使いカメラを自分の周りを自在に動かす事ができ、主観映像でありながら三人称視点の映像を作り出している。
カメラが撮影者から自由になることでドキュメンタリー風にあるまじきドラマチックなカメラワークが可能になった。
さらに素人が撮影して編集したというていのため、シーンとシーン、カットとカットの間を省略して表現することを可能にしていた。
例えば主人公達が空を飛ぶ練習をしている最中の映像がいきなり切り替わって空撮になっていたりとか。
この手法とランニングタイムのおかげで観ている間作品の細かいところを観客に気にさせない様にしてる。
例えば冒頭の地中の空間。
あれはなんだったのか?
主人公達3人はどうやって地上に出たのか?
観てる間はまったく気にならないんだよね(笑)。
これ上映時間がもっと長かったり、所謂ちゃんとした劇映画のようなつくりなら、どうして超能力が発現したかなんかの理由も出さなくちゃならない。
だけど本作のような形式なら「よくわかんないけど、超能力が身に付いたんだな」とか、「SFだから」というような理由にもならないような理由で納得出来ちゃう(笑)。
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だからといって作り自体がいい加減なわけではない。
むしろいまなら考えうるどんな映像でも獲得できるわけだけど、観る側もそれはCGだと分かってるなかで如何に映像に説得力をもたせるのか。
たとえば主人公のアンドリューが宙に浮くシーン。
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アンドリューだけではなく、周辺の小石や破片なんかも一所に浮くんだよね。
これ、一見たいした事ないようだけど、浮くのがアンドリューだけでなくその周辺の物質にも影響を与えているという描写が「らしさ」を生んで非情にリアル。
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その直後にくる空中遊泳シーンがまた感動的。
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三人の主人公が開放感に溢れて自由になっている描写が美しい。
10代の屈折や女の子の事、セックスのことを考え、挫折をしたり。
超能力を得て、頂点捕食者を自覚してさえもセックスには失敗するという(笑)。
ただそんな、歳をとったオイラからすれば最初のセックスの失敗なんていう些細なことが引き金となりクライマックスのカタストロフに疾走する。
クライマックスのアンドリューとマットのやりとりなんて『アキラ』の金田と鉄雄みたいだったな(笑)。
実際監督は主演キャストに『アキラ』風が狙いだと言っていたらしいし。
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アンドリューの着てる病衣の感じなんて映画『AKIRA』の鉄雄のそれみたいだし(笑)。
とにかくありとあらゆる意味で感動的な作品であった。
もうすぐBlu-rayもでるしレンタルもされるだろうけど、観てまったく損はない映画。


今週末は母親の通院の送迎。
by 16mm | 2013-11-04 20:38 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)
Commented by chata at 2013-11-10 23:25 x
間食やめるのは当然としても、晩飯抜きはマズイと思います。
炭水化物を抜くだけとかにしたほうが。
食いながらバランスを取らないといけないのが難しいところですね。

あと高血糖の人が急に血糖下げると、体調おかしくなります。
身体中に痛みが走ったり、目がかすんでピント合わなかったり。
まぁ自分の事ですがw 栄養士によると1年くらい経たないと治らんとか。

お互い治療頑張りましょ~
Commented by 16mm at 2013-11-11 08:26
◼re:chataさん
無知の無謀さはいかんなと身にしみました。
気合や思い込みではなく、やはりサイエンスで考えんといかんということですよね。
ただ間食をやめたり血糖値を下げればいいというわけではないというのがやっかいだ。


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