『スター・ウォーズ-エピソードIII シスの復讐』

まずは軽いツカミから...(笑)

●問い :『ジェダイの帰還』で、ダークサイドになびかないルークに業を煮やして電撃を浴びせる皇帝。
苦しげに電撃を受けるルーク。
「Father,Please!!!」
ルークが父親であるダースベイダーに言ったこの台詞の日本語訳で正しいのを次の三つから選びなさい。

1.「お父さん、助けて!!!」
2.「お父さん、もっと!!!」
3.「お父さん、うれしい!!!」

......

閑話休題(意訳:それはさておき)。

新と旧を結ぶ最後のピースとかミッシングリングとか言われている『スターウォーズ-エピソードIII シスの復讐』を観てきた。
ロードショー公開の2週間前。先々行での鑑賞である。
オモシロかった。
もう話全体の辻褄云々は問わない。だいたい合うわけがないのだから(笑)
実際様々な整合性については、かな〜りグレーゾーンな感じであるのだが、ツッコミどころ満載のソレをツッコンでも野暮ってものだ(笑)

それでも、さすがに内容に関わる事は差し控えるつもりなので、ネタバレ無しでこの映画の周縁についての能書きを少々。




■"a long time ago in a galaxy far , far away... "■
「遠い昔、はるか銀河系の彼方で・・・」 
『スターウォーズ』はこの非常に魅力的な語り口から始まる。
例えば超高性能な望遠鏡があり、それで遠い銀河での出来事を地球にいる我々が今見る事が出来たとしても、それは遥か昔、何千年何万年以上前の光を見ているにすぎない。
今起こっている出来事に見えて、実は遠く過ぎ去った過去の物語であるという宣言である。
秀逸で非常にセンチメンタルな語り口と言えよう。

■ライトセイバーと切断される右手■
に、性的な意味があるのではないかと思っていた。
全部がとは言わないが、『スターウォーズ』では身内に右手を切断されるシチュエーションが多い。
この件に関して書くのに学生の時に読んだフロイドの本とユングの本をあさってみたのだが、見つからなかった。
ヨーロッパでは親が子供のマスターベーションを監視する(禁止する)為に、寝る時には手を布団の上に出させていた、らしい(その部分の記述を探していたのだ)。
子供のくせにライトセイバー(チンチン)を弄ぶのを、父親が手を切り落として去勢するという図式が当てはまるのかなと。
実際ライトセイバー自体にもチンチンのシンボル的な要素があるように感じる。
ルークの最初に持っていたライトセイバーは先端が包皮を被ったようなデザインであった。そしてその後自分で作ったものは先端がむき出しになり大きくくびれていた。前者は子供の、後者は大人になったという暗喩ではないか。
ジェダイのマスタークラスのライトセイバーがみんな先端むき出しなんだよね(笑)要するに子供ではないと。
そう考えると、ジジイのドゥークが持ってるライトセイバーが、ダラリと曲がった感じになっているのは、お歳の所為であろうか(笑)
......
こういう考え方をすると、全ての事象を"性的なもの"でのみ語ろうとするフロイドみたくなってしまいますな(笑)

■デザインは旧三部作の方が好きでしたな■
大好きなXウィングの前身である戦闘機も出てきましたが、相変わらず宇宙空間で翼を6つに展開させてみたり、意味あるのかどーか以前にケレン味溢れる動きに感動しまくりでした(笑)
通商連合がどーとか、関税がどーとか言わずに<そんな話にしようとするから辻褄が合わなくなってくるんだよw>頭をカラッポにしてご都合主義の勧善懲悪で良かったんだよね。

■今回もやはり■
ヨーダは強い&カッコよかった。ヨーダがカッコいいというよりも、ヨーダの動きを作ったアニメーターがスゴイという所ですかね。

■オビ=ワン役のユアン・マクレガーって他の映画の役だと非常にアクの強い個性的な感じがしてたんだけど、殊『スターウォーズ』に関しては強い印象ってないんだよね。あのヒゲが良くないのかな(笑)ユアン・マクレガーにどーも賢人というイメージがはめ込めない。
英語は分からないが、役者達の台詞回しが非常に凡庸に聞こえる。
ナタリー・ポートマンにしても冒頭でた時が非常にブサイクに見えてしまったのはメイクの所為だろうか?後の方にいくに従っていい顔になってたりしているしね。
役柄の為には女優の美しさまで削るようなアミダラのメイクの為、たまにグラビアに載るナタリー・ポートマンがすんごくキレイに見えたりしましたw

■最後に■
ジョージ・ルーカスは6本で一つの物語と言い張るだろうが、好きなエピソード順に並べると
EP4・EP5(同点一位)→EP3→EP6→EP1・EP2(同点最下位)
になる。
『スターウォーズ-エピソードIII シスの復讐』についてはEP1・EP2に比べれば楽しめたと言えるだろう。
今回の映画がEP4へのブリッヂになるので後半かなりアタフタとエピソードを叩き込んだ感あり。
ちなみにシーンとシーンの繋ぎ目の最初のカットがほとんど街だとか惑星の全景なのは、せっかく作ったCGを少しでも本編に反映しようという意図の表れだろうか。
無計画にCGを作り過ぎたか(笑)


これで『スターウォーズ』のシリーズは終りだが、自分としては寂しさはまるで無く、むしろ清々した気分になった。
兎も角ありとあらゆるものに影響を与えた映画であるという事は疑いようのない事実である。
by 16mm | 2005-06-26 22:42 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback(3) | Comments(18)
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Tracked from 太陽がくれた季節 at 2005-07-09 02:49
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Tracked from よろずおしゃべり堂 at 2005-07-28 00:25
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Commented by ちゃた at 2005-06-27 00:26 x
ライト性バーがちんぽこだとは知らなんだ(´д`)

ボクちんの場合は
「S.W.の新作を待ちわびるワクワク感=どう繋がるの?をもう持てない」
ことの寂しさ、といいわけしておきましょうか。
・・・全否定された気分になったので(笑)

決着ついたんで、そりゃスッキリんこですよ。
暇なマニアだけ、辻褄合わないとこをアラ探しすればいいさ(笑)

さて毛伸~びが声のロボッツを観るかどーか・・・
Commented by 16mm at 2005-06-27 08:28
ライトセイバー=チンチン説というのはオイラぐらいしか考えてないか。毎度ネタがシモ絡みで申し訳ないです(笑)

んで、今週は『宇宙戦争』を観る。
それ以降は『亡国イージス』を楽しみにしておこう。
『スターウォーズ』絡みだと展覧会が二箇所で開催されるので、もちろん行くつもりである。
Commented by the_interpreter at 2005-07-05 10:57
ライト性バーか。
言えなくもないけど、棒や筒状のものを陰茎にしちゃったら
高層ビル群の解釈に困るのでは???
Xウィングもそう見えなくもないですが、
「MISHIMA」で三島(緒方拳)がジェット機に体験搭乗した後の
ナレーションの方が納得できる。
旧3部作のストームトゥルーパーのモッコリだって、
モッコリだと思うとそうしか見えないが
動きよさを考えると、スポーツウェアだって
モッコリするほうが機能的だし実用的。

>ちなみにシーンとシーンの繋ぎ目の最初のカットがほとんど街だとか
>惑星の全景なのは、せっかく作ったCGを少しでも本編に反映しようと
>いう意図の表れだろうか。
日本映画の文法では Optional ですが、アメリカ映画の場合、
初めての場所(屋内を含む)を紹介する場合、必ず外観
(Establishment Shot) を入れる、というのが決まりです。
内観や、窓から見えるその風景で想像しろ、という
日本映画やフランス映画とは、文法が異なるのです。
Commented by 16mm at 2005-07-05 21:57
the_interpreterさん、はじめまして。
書き込みありがとうございます。

私は、スポーツウェアだろうと武器であろうと高層ビルを含めた都市のデザインだろうと一見実用性とリアリズムのみで作られたように見えるものさえ、その国の思想、もしくは幼児性が表れるものだと思ってます。
戦闘機で言えばメッサーシュミットなんかは、見るからに空飛ぶチンチンみたいな機体で(笑)スピンナーを付けてますけど、あれをつけると空気抵抗が減るなどと言われてるようですが、摩擦抵抗の方が多いのでないの?という意見もあるようです。
更に戦車のプラモデルは実物より砲を大きくしないと売れないという話を聞いた事があります。
幼児性、というか、男の子は尖ったものや大きいものに熱狂します。
スターウォーズで言えば、共和国のXウィングは尖ってて、帝国のタイファイターは丸っこいデザインですけど、アレが逆だったら人気なかったでしょう。
尖ったものや大きなものへの執着ってのは、非常に子供っぽい力への渇望だと思います。

つづく...
Commented by 16mm at 2005-07-05 21:57
そして 彼の国でやたらと高層のビルが建っているのも、実用云々よりも力の誇示、国力の誇示という側面があると思います。
強さや力強さを象徴する為のデザインは。戦闘機や戦車は言うに及ばず、都市で天高くニョキニョキ伸びる高層ビル郡なんてのはチンチンをシンボリックにしたものと言えるのではないでしょうか。
フロイドのように物事全てを性的に解釈しようとは思いませんが、スポーツウェアのモッコリだって機能的云々よりも相手への威嚇という意味もあるんじゃないかなと思ったりしてます(笑)
ライトセイバーは見るからにチンチンだと思います(笑)
『MISHIMA』観たんですけど、どんなナレーションだったか忘れてしまいました。
あの映画も結構オモシロかったですね。

更につづくw
Commented by 16mm at 2005-07-05 21:58
カットの繋ぎ目についてですが 『EP3』ではそれが結構気になったのは、他のアメリカ映画よりも繋ぎ目の場所紹介が頻繁だったような気がしたからです。
それこそ前後の脈略でオビ=ワンのいるシーンの後に、まったく別の場所にいるアミダラの顔のアップから始まっても観る側が混乱する事もなかろうと思うのです。
今まで他のアメリカ映画を観て『EP3』のように繋ぎ目のカットを意識するような事はなかったので、『EP3』がちょっと多いのかな?と感じたのです。
Commented by the_interpreter at 2005-07-05 22:46
from "MISHIMA"
45,000フィートの上空で 銀色の男根は
裸になった光の中に みごとな平行を保って浮かんだ
私の心は伸びやかで生き生きと思考していた
(中略)
機体の閉ざされた部屋と外の開かれた世界とは
一人の人間の精神と肉体のようなものであった

男根とは自衛隊のジェット戦闘機のことであります。
ということで、チンチン的解釈はそれで正当だとは思いますが、
であれば暗黒面とは、マンコく面の比喩なのでしょうか?
ジャージャービンクスやC-3POのオカマ臭はどう解釈されます?
双子なのに男2人ではなく男女というのも、意味あり????
Commented by the_interpreter at 2005-07-05 22:54
カットの継ぎ目
についてですが、おっしゃるように気になったかもしれません。
(自分は気になりませんでしたが。)
それは、ルーカスが監督としてのスタイルというか
句読点の打ち方の問題ではないでしょうか?
彼のスタイルは、黒澤明に影響されています。
例えば、旧3部作のWIPE処理なんか、制作費と画質を考えたら
しなくてもいいのにしてました。
彼のスタイルであり、こだわりです。省略をしない
Space Opera としての意地というか。
EP4で、チュニジアでロケした時、例のバーだったか
外観を撮り忘れてオリジナルでは静止画でごまかした
苦い経験があるのかもしれません。
『市民ケーン』でもそうですが、外観から中へ入り、
人物の中へ入り外観へ戻る。
それがハリウッドの伝統です。
市川崑の伝統ではありません。
Commented by the_interpreter at 2005-07-05 23:08
『ライト・スタッフ』や『アビエーター』を観ても分かる通り
アメリカ人は速くてよく飛ぶ技術が大好き。
プライベートでは女性がよくても、
仕事やテクノロジーは限りなく「男」を求める。

『アフリカの女王』のポンプ・シーンは
男女の営みを機械で再現。
『アラビアのロレンス』では、ピーター・オトゥールとオマー・シャリフが
壮大なスケールの砂漠で友情に見せかけた同性愛を芸術的に
表現し(監督は超女好きでしたが)ながら、ロレンスの死は
オートバイという男のテクノロジーによってもたらせられた。
『北北西に進路を取れ』のラストカットは、列車がトンネルに入る絵で
挿入を比喩した。
などなど、名作には歌舞伎も真っ青の
奥ゆかしい性表現がたくさんあります。

ジェダイが着るコートのフッドが包皮の意味だとしたって
映画ファンなら受け止めてあげないと。
普段は被っているけど、対決の時は被ってない。
それって、男同士が一戦を交えている比喩?
信長様と蘭丸様の話と同じ?????
Commented by 16mm at 2005-07-05 23:25
この三島由紀夫の台詞って分かり易すぎますね。
この人の小説は好きで結構読んでますけど、この人自身は自分が信じてもいない事にのめり込んじゃって発狂して死んだんだと思います。

>ジャージャービンクスやC-3POのオカマ臭

これは古典的な王様のそばにいる道化のようなものでしょうかね。
よくわかりませんが。

>双子なのに男2人ではなく男女というのも、意味あり????

意味はあると思いますが、よくわかりません。
Commented by 16mm at 2005-07-05 23:37
カットの繋ぎ目については、監督のスタイルであり演出の方法であるといわれれば、そうなのでしょう。
ただ正味2時間チョイの時間しかないのに、映画に無駄なカットなどというものがあって良い訳はないと思ってます。
そう考えると繋ぎ目の場面紹介がちとくど過ぎるかなと感じたのと、そこまでしないと観客は判らないと監督は思っていたのかなと。
『市民ケーン』にしたって『第三の男』にしたって適切な継ぎ方とカットの割方をしていたから自然に観れたんだと思ってます。
Commented by 16mm at 2005-07-05 23:43
キューブリックの『博士の異常な愛情』のオープニングの空中給油をセックスの暗喩だと言われてますが、あの映画全体がセックスの暗喩なわけなので、まあ首尾一貫してますね(笑)
Commented by the_interpreter at 2005-07-06 00:36
無駄か無駄でないかは、好みの問題でもあるでしょう。

ちなみに僕は時間の無駄が大嫌いな人間で
『オペラ座の怪人』は映画も音楽もひどすぎて
1時間未満で退出したくらいですが、
EP3はおもしくてたまらなかったです。
無駄なんか感じなかった。
むしろ、3POやR2の出番が後半少なくて
不満なくらいでした。

いずれにしても、また観ます。
Commented by 16mm at 2005-07-06 06:01
新三部作の3POやR2の印象が旧三部作より希薄なんですよね。
旧作ではある程度この二人の目線で物語が語られていたからでしょうか。
Commented by oh_darling66 at 2005-07-09 03:05

☆16mmさん、

私め、
いよいよ本日夕刻...以降(^^)、
『エピソードIII』を初鑑賞いたします、

先だっては当方の『宇宙戦争』のエントリーにコメントを
頂きありがとうございました!!

いやはや、『宇宙戦争』のインパクトもまだ残る中での
『エピソードIII』の鑑賞、

本作鑑賞後に僕はどうなっていることやら、

冷静さが幾らかでも残っていたら((^^)、また遊びに参ります!

それでは、(ああ、そわそわして来た((^^;)
お休みなさい!
Commented by 16mm at 2005-07-10 22:42
ダーリンさん、どもです。
いやいや、暑いですなああ(笑)
オイラは暑すぎても寒すぎても活動が鈍ります。困ったものです(笑)

『EP3』はもうご覧になったかな?
オイラは長い叙事詩が終わった事に清々しい気分に浸っております。
なんにしても、この映画がありとあらゆるもの(映画でも漫画でも小説でも)に影響を与えた事は確かなのですから。
Commented by ろーそ at 2005-08-30 13:52 x
コメントありがとうございました。

ライトセイバーの件は、深いですね。ぼんやりみていた自分が情けないです。
旧3部作だと、6の評価ってそこまでではない方が多いですね。子供心にエピソード6はイウォークが出てきたりして笑いながら観てたしなぁ・・・
Commented by 16mm at 2005-08-30 23:15
ろーそさん。
こんばんは。わざわざお越し下さり恐縮しております。
ライトセイバーの件は、お恥ずかしい(笑)ちょっとしたネタとして流して下さい(笑)
6は、なんかメロドラマみたいになっちゃったじゃないですか。別にメロドラマが悪いとは言いませんが、なんかイウォークを含めてほのぼのしちゃってましたね(笑)


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