『越境者 松田優作』『ホーホケキョ となりの山田くん』

先週、腹を壊す。
理由は分かっているがここで語る事はない(笑)。
そこそこ身体にいいものでも食べ過ぎはいかんという非情にプリミティブな教訓を今更ながら得たという事である(笑)。


CHROME HEARTS/QUICK CLIP CROSSBALL
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先週金曜日に受け取りにいった。
ひと月振りである。
ああ、やっぱあると便利だわ(笑)。
ほいでもってカッチョいい(笑)。
右端の輪っかの部分が千切れかけていたわけだが、ほぼ何事もなかったかの様に溶接され修復されている。
その部分だけピカピカに磨かれてましたな。
売り子のおねえさんに聞くと、やはり修理品は強度的に弱くはなるらしい。
普段使いでは気にすることはないとはいいつつ、壊れた時もほぼ普段使いをしていたようなものだから、今後は意識的に気をつける事にする。
修理費用3000円也。


先週土曜日、岩盤浴、赤外線サウナ、ストレッチ。


面倒な書類関係の提出のまとめを終える。


コリン・ウィルソン
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iPadで本を読む(果たして、iPadで本を読むというのは正しいのであろうかw)のが習慣となり、そうなると電子書籍になっている本がまだまだ圧倒的に少ないと痛感する。
すでに書籍として持っている本でも電子書籍として欲しいと思うのにそれが出ていない。
コリン・ウィルソンの本もそうだ。
コリン・ウィルソンの本を探していたらなんと!コリン・ウィルソン亡くなっているがな。
2013年12月5日に死去。
この人の本は学生時代に読んで衝撃を受けた。
なにに対する衝撃かというと、その博覧強記による幅広い論もさることながら、オカルトをも評論の対象にして至極真面目に研究をしているところが、だ。
外国の文学が苦手なオイラであるが、コリン・ウィルソンには本当に畏敬の念を抱いたいた。
幅広い知識という以前に、深い寛容さがあるように感じた。
今更だがご冥福をお祈りしたい。
合掌。


ClariS
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顔見せをしていない謎のデュオ、ClariS。
『まどマギ』繋がりで結構歌を聴いている。

iTunesで『CLICK』『シルシ』などを購入。


先週からの下痢気味は治ったものの、今度はちょっと便秘気味である(笑)。


『創作人 (玄光社MOOK illustration別冊)』
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書店で書籍購入。
いくら電子書籍の割合が増えたといってもこの手の本はやはり書籍で買いたいと思うもの。
またこういう本と巡り会うというのも本屋にいく意義と醍醐味がある。
寺田克也は勿論知ってる激ウマの猿なイラストレーター、というかオイラからすれば芸術家である。
竹谷隆之という人は所謂造形師。
以前のエントリーでAmazonに予約したケルベロスのフィギュア
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にも関わっている。
この人の名前を知ったのは会社の友人からの情報ではあるが、まあこの人が作った
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ハカイダーなんかを見ればその想像力を形にする力を目の当たりにできるわけで。
彼等の仕事はもっと持ち上げられてしかるべきだと思うのだが。
今現在、ロダンの仕事を目の当たりにしてるのと同じかもしれないんだから。


『越境者 松田優作』
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AmazonでKindle版購入。
松田優作の前妻による"優作本"の二冊目?かな?
最初の『永遠の挑発―松田優作との21年』の方は未読である。
この手の"優作本"なら山口猛の著作が情報量(情報の確度はわからんが)としての読み応えはあった。
身内から出た情報としてのアドバンテージがあるのかどうかは別にして、真新しい情報はあまりない。
ただ松田優作が治療を受けた病院の医師(この人は名前が出ている)と、彼が死を覚悟したあたりから傾倒していたという新興宗教の主(こちらはイニシャルであった)について書かれている部分に読み応えがあった。
医師と新興宗教。
この本を読んだ限りだと両者とも言ってる事がウサンくさいw。
医師の方でいうとガン治療における患者との共通認識を獲得する事の難しさを痛感した。
医師の方はガンに罹り死へのカウントダウンが始まったなら、患者がしたいと思っている事を最大限にサポートしようという気持ちだった。
患者である松田優作が『ブラック・レイン』の撮影で副作用のある薬を極力避けたいという希望を医師は尊重している。
医師としてはこの時点で松田優作が助かる見込みがない事を自覚していたが、当の松田優作は『ブラック・レイン』の撮影が終わり次第治療に専念すれば治る見込みがあると思っていた節がある。
この齟齬により松田優作は『ブラック・レイン』の後に出演した『華麗なる追跡 THE CHASER』というTVドラマに出演して病状が悪化して死期を早めた事に絶望的になり医師にものすごい剣幕で詰め寄ったとか。
両者の認識を合わせる事の困難さを示すエピソードだ。
オイラがこの医者を胡散臭いと思ったのはインタビューに応えて、自分と松田優作は心で繋がっていた云々ということを繰り返し言っているからだ。
オイラからすると松田優作というのが"全知全能"を気取った"無知蒙昧"な人間であるということを、この医師は"心"で見抜けなかったのか?という事になる。
オイラは"心"や"魂"の存在を否定するわけではないが、どちらとも不確かで形として現れないものを理由としてしまうとそれ以上話が核心に到達しない。
言葉にできない、形而上的ななにかがあったから松田優作がその医師に少なからずも信頼を置いたという考えも成り立つが、それまで医者嫌いで通していた彼が、自分の死を確実に自覚した時点で藁にもすがってしまったというのが真相ではないか。
まさしく藁にもすがったという意味では本書の最後に出てくる新興宗教の主。
松田優作以外の人間はおそらくだれもが胡散臭いと思うような宗教だったろう。
本書で書かれている内容を読んでもこんな奴をよく信じたな、ってなぐらいのものである。
本書で松田優作を評して
「優作さんは人を見ているようでみていない」
という言葉が出てくるがまさにそのとおりで。
全知全能を疑わない人間にありがちな、自分の思っている事はすべてを精査した上での事なので間違いはない。
それが分からない人間は無知な人間である。
というような人間だったのであろう松田優作は。
オイラは全知全能と無知蒙昧はイコールとは言わないまでも、ニアイコールでくくれるものだと思っている。
全知全能な人間は自分の見たい、信じたいものしか見ない傾向にあるわけで、それが明らかに傍から見ればアホな事であってもそれに気がつかない。
傍から見て無知無能な事をやっていると思っていてもその自覚がない。
噴飯モノの話で、松田優作が前妻に
「なぐられたお前より殴ったオレの方が痛いんだ」
といってたようだが、ものすごく不愉快なこと言ってくれるよなと。
こういう人間は自分は悪いという事を知っていると他人に思わせつつ、実際はまったくそんな事を思ってないから始末に悪い。
まあそれはそれとして、そんな"全知全能"松田優作だからこそ死の間際にわけのわからん新興宗教にはまってしまったわけだ。
オイラからするとそんな"全知全能"な人間を喰いものにするこの新興宗教の悪辣さというものに我慢ならない。
本書を読めば分かるが、この新興宗教の主には誠実さも謙虚さも感じられない。
本書、松田優作の前妻が書いたという割にはあまり情報量が多くない。
前妻であるという利点もあまりいかし切っていない。
何が言いたいかといえば、なぜ松田優作の再婚相手である松田美由紀にインタビューをしなかったか?
これはオイラの下世話な野次馬根性で読みたいという事もあるが、前妻が再婚相手に対してインタビューすることによって得られる情報というものは確実にあるのだ。
あくまでノンフィクション作家としての矜持があるのなら自分におこった悲劇をも乗り越えることをすべきではないか。
更に言えば、松田優作にその新興宗教を勧めたのは現妻の母親だというではないか。
そのあたりをツッコめるのは前妻である松田美智子しかいないわけなんだから。
自分の立場を最大限に使ってないところに甘さを感じる一冊であった。


『ホーホケキョ となりの山田くん』
wowowでの録画を視聴。
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本作劇場公開時に観に行って、見事に気絶した(笑)。
前日徹夜明けだったという事もあるんだけど、もう断片的な記憶しかないので再見というよりも初見と言った方がいいかもしれん。
で、再見したんだけど、これが面白かった。
観ようと思った切っ掛けは昨年公開された『かぐや姫の物語』。
あの作画の線そのままのようなタッチは本作の流れを組んでいる筈なのでそれを確かめようと思ったのが切っ掛け。
驚くべき事だが、『かぐや姫の物語』で使われたタッチはその14年前の『ホーホケキョ となりの山田くん』でほぼ完成されていたと言っていい。
単純な画のようでいて、これを動かそうとすると現行のアニメーションを作る為の行程では対応できないのはオイラでもわかる。
更に言えば『ホーホケキョ となりの山田くん』の頃のオイラはこのタッチを新鮮だとは思ってもその良さを見る目が備わっていなかった。
ある意味高畑勲は世間より数年先を行っていたのかもしれん。
これを世間の評価に惑わされずにすばらしい作品として受け止めたのは、日本では氏家清一郎。
海外ではMoMA(ニューヨーク近代美術館)。
MoMAでジブリ作品の全作が上映されたことがあったらしく、その時に唯一『ホーホケキョ となりの山田くん』が美術館からの要請で寄贈されたらしい(鈴木敏夫著『風に吹かれて』)。
この『ホーホケキョ となりの山田くん』タッチで映画ができるなら安彦良和の原画を動かしてくれないかなあ、とか(笑)。
安彦に限らず凄腕のアニメーターの原画を(修正や動画を極力いれないで)淡彩で着色してアニメーションにならないものか......。
いや、これは話が違う。
アニメーターのこの手の映像はあくまでも派生モノとしてでてくるのはアリかもしれないが、あくまでも劇映画としての物語の骨格をもったプロットに対して使わなくてはならない手法なのだ。
理由は簡単。
手間と制作費が通常のアニメーションよりかかるので、最初からマニア受け狙いの路線では制作費の回収がままならないから。
『ホーホケキョ となりの山田くん』にしても『かぐや姫の物語』にしても絵柄の新鮮さを抜きにしても物語として魅力的な骨格を作っている。
ただ、これはオイラだけかもしれんが、この絵柄のタッチは映画館のスクリーンでは大きすぎるのではないか。
見た目の情報量が少ないので「映画館に行って映画を観る」というイベント性が希薄に思える。
今回オイラは録画したものをiPadで観たのだが、そのサイズで観たらものすごく心地よく観れた。
画が動き、色が付き、音が出る。
非情にリッチなコミックのような感じに思えた。
電子書籍をずいぶん読んできたせいか、iPadのサイズでこそ力がだせる作品なのではないか。
これは褒め言葉のつもりなのだが、劇場映画を念頭においてつくった製作者にしてみれば歯ぎしりしたくなるような感想だろうね(笑)。
またiPad用の映像作品に長い年月と何十億の制作費を出せる筈もなし。
しかし、このタッチの映像はオイラにとっと魅力的ではあるんだよね。
手書きのタッチを生かしつつ、マスク処理をデジタルでできるような方法の行程が確立されればいいんだけどねえ。
ちょっと歪んだ見方になってしまったかもしれんが、10年以上越しでやっとこ本作の真価を理解できた思いである。


今週土曜日は歯のメンテナンス。

by 16mm | 2014-03-09 21:08 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2014-03-09 23:41 x
竹谷氏といえば仮面ライダーのフィギュアもたくさん作ってますね。
えぇ、たくさん買ってましたw

ジブリの汗まみれプロヂューサー引退ですか。
ゴロ~はなにしてるのかな。えぇ、谷口のほうですw
Commented by 16mm at 2014-03-10 08:34
◼re:chataさん
>竹谷氏
やはり有名な人なんですね。オイラは寡聞にもあまり存じ上げてなかったですけど、作品を見たらまったく目立たない人ではないということはいやというほどわからせられましたがw

悪徳プロデューサー勇退w。
これでジブリもおしまいだねえw。
細田のスタジオと合併か、庵野のスタジオに吸収されるか。
どちらにしても社員化されたアニメスタジオの維持は難しかろう。

いったい谷口氏はどこでどーしているやらw。
誰もが忘れかけている『ガンダムオリジン』の準備を彼が水面下で進めていると信じたいw。


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