『泣く男』

先週土曜日、心療内科。
減薬してからの状況を話し、それ次第では薬の量を元に戻すこともあるとのこと。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史に歯石をとってもらう。
歯間ブラシやフロストの使い方の勘違いを指摘される。
色々とホホホホホと笑われる(笑)。
治療後に先生からLeicaの雑誌をもらう。
全部英語なのだが、今回は特に自分好みの写真(女性とか車とか)が多かったので非常にうれしい。


本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ、寝湯。
岩盤浴は1時間半。


『電子書籍で1000万円儲かる方法 [Kindle版]』
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読了。
う〜ん、なんつーのかね。
漫画を描いて生活するということへの疑問が頭をもたげてくる。
商業誌に連載して漫画を描くことを仕事にするということは、そのページに割く描く時間、アシスタントなどの人件費、目に見えない読者の嗜好を探って自分の描きたいことを曲げる、etc......。
果てはこのままデジタル技術の進歩で自動的に絵を描けたり、アイデアをだしてくれるソフトの話とか。
まあ半分以上は冗談だとおもうのだけど、冗談だとしても漫画を読むことをなかば生きがいにしているようなオイラからすればくだらない話しだなとしが思えなかった。
絵をコピー機にかけての使い回し、カメラで撮影してきた画像をほぼそのまま背景として貼り付ける。
こんな明らかに手抜きの漫画を少なくともオイラはまったく喜ばないし支持しない。
ちなみに本作の作者であるお二人はそんな手抜きの作画をしているわけではない。
コピー機を使おうが、カメラで撮影した画像を使おうが、3DCGソフトを導入しようが、読者としてのオイラはそこに新しい表現があれば文句なく支持するよ。
ただこれらの新しい表現方法の構築というものは、漫画を描くということをカネに換算した仕事として考えると赤字は必至だ。
漫画家が効率化を模索し始めた瞬間にただでさえ減少傾向にある漫画読みから見放されるだろう。
名前は出したくないが、絵があれだけ上手かった筈なのに、自堕落としか言えない手抜き漫画家の江川達也とかさ。
オイラはあまり読んだこともないし興味もないが、プロと言われている漫画家がこんな塩梅だと、所謂同人誌を描いている作家達の方に魅力を感じざるを得なくなる。
読んだことないのであまり偉そうなことは言えないが、同人作家達はある程度自分の好みや嗜好に忠実に作品を作り、またそれを支持する固定ファンがいると聞く。
生活できてるかどうかは別にしてお金を払って作品を読みたいという読者がいる以上、プロといっても過言ではなかろう。
大友克洋の漫画原稿1ページ分が、総合的に彼の労力などを考えるととても黒字になっているとは思えない。
原稿料以上の絵を描こうという、いや、この言葉は正しくない。
カネなど度外視した絵を描こうという衝動と、その結果である作品に我々読者は驚嘆するのだ。
大友克洋の絵は明らかに効率化や金銭感覚(スクリーントーンを無茶苦茶貼りまくってもんね)とは相容れない。
所謂仕事とは言えないことをしている。
しかし、良い仕事をしさえすればお金は時間がかかっても回収できる。
大友克洋はそれをも証明して、漫画できっちり生活しているのだから。
大友克洋や同人作家の多くは絵を描くということの恍惚であるとか官能性というものにとりつかれ、描くことが好きなんだなと思う。
漫画を仕事とした瞬間にそれは苦行となり、絵を描くことが辛くなり、効率化と手抜きについて考え始める。
本書を読んで、プロの漫画家として生活するということの厳しさは改めて感じ入ったわけだけど、結構尊敬していた二人の漫画家が意外とくだらないことを考えて漫画を描いているのだなと思ってげんなりした。
カネを稼げる仕事を持ちつつ漫画を描くというスタイルが面白い漫画を描く作家ということに今後はなるのかな。


『アオイホノオ(12)[Kindle版]』
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Kindle版購入。
待望でした。
今回はいろいろと物語に動きがあって楽しめた。
ダイコンフィルムの話。
手塚治虫の話。
そして、ホノオくんが漫画を描き切った話とその顛末に感情移入したよ(笑)。
なんだかんだ言いつつ、オイラは島本の情熱は信じてるんだよね(笑)。
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今回このカットが割と好き(笑)。
絶望するホノオくんの表情と留美子wのトボけた自画像の対比が笑えた(笑)。


『海街diary 6 四月になれば彼女は』
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Kindle版購入。
待ってたぞ(笑)。
キャラクターそれぞれが転機を迎えようとしているその前章を本巻でじっくりと描いているl。
このストーリーテリングの巧みさは本当に脱帽ものである。
それぞれのキャラクターがそれぞれにどんな道を選択するかが次巻以降なんだけど、また二年待たねばならぬのね(笑)。
オイラは待つぞ(笑)。
来年は映画にもなるしね。


『凸凹 DEKOBOKO(1) [Kindle版]』
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Kindle版購入。
『赤灯エレジー』や『ケッチン』のきらたかしの新作。
面白い。
連載ペースではなく、単行本になってから続けて読んだ方が面白い作品というのはあるが、きらたかしの作品は単行本が複数巻刊行してからか物語が完結した時に読むのがベストのような気もする。
伏線の張り方が物語が長く続くことを前提にしているので、最初の一巻だけでは唐突に出る伏線と思える内容を把握しきれない。
確実に長編志向の作家だと思う。
しかし、読者としては物語が全部完結したらまとめて単行本を買いますでは、途中で連載打ち切りになることも考えられるので、単行本が出るたびに買うつもりである。
モトクロスのバイク・アクションの作画の力感がすごい。
バイク好きにはたまらんだろうね。
こういう手を抜かない作画に対して読者は感動するのだよ。
本作は珍しく、紙の単行本とKindle版の発売が同時だったのですごく嬉しい。
今後も期待。


『幻の「長くつ下のピッピ」』
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Amazonで書籍購入。
高畑勲、宮崎駿、小田部洋一がメインで『長くつ下のピッピ』をつくるという話は、
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手元にあるこの書籍で知っていた。
『宮崎駿 イメージボード集』には件の『長くつ下のピッピ』のイメージボードも掲載されていたのだ。
で、この『幻の「長くつ下のピッピ」』。
上記の三氏の絵やインタビューなどが載っていて非常に資料的価値が高い。
まだ読み始めて間も無いのだけど、『ピッピ』を作ろうとした彼らの意欲がページからみなぎってくる。
これが頓挫した時のダメージは大きかったろうな。
これらのアイデアがのちに『パンダコパンダ』になり『アルプスの少女ハイジ』になったのだから、転んでもただでは起きない奴らだったのだな(笑)。


『猛き箱舟 上 (集英社文庫) [Kindle版]』
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Kindle版購入。
なんか読みたくなったので衝動的に買ってしまった。
以前これを原作にした漫画を読んだのだけど、絵は描線が端正で上手かったんだけどなんか絵の見せ方が軽くて辟易した覚えがある。
なので漫画はとうの昔に売ってしまい、内容もイマイチ覚えていない。
原作の上巻を読み始めたのだが、主人公の軽さという意味では漫画版は忠実だったように感じたが、原作の持つ空気感というか世界観のドライさはまったく出てなかったと思える。
空気感といえば、この小説、やたらと葉巻はタバコを吸う描写が出てくる(笑)。
禁煙団体や嫌煙団体が目を吊り上げそうだが、オイラは好感がもてたよ(笑)。
作者の船戸与一の作品を読むのは初めてなのだが、書き方がなんとも荒削りっちゅうか(笑)、そこもすごく本作にあってるというかね。
読み進むのが楽しくてしょうがない。
久々に楽しく小説を読んでいる。


『Film Analysis 映画分析入門』
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Amazonで書籍購入。
なかなか魅力的なタイトルとそ装画に惹かれて購入。
映画を分析するための要素を紹介し、それによる分析がかかれている。
要素とは、政治的、ジェンダー的、心理学的、構造主義的、宗教的、etc...。
作者はスタンリー・キューブリックにシンパシーがあって、逆に保守的な(共和党よりというか)映画に関してはやんわりとだが批判している。
特にフランシス・フォード・コッポラについては結構辛辣な批評かもしれない。
コッポラをあまり保守的だとは意識していなかったので、「なるほど」とけっこう勉強にもなった。
さらに言えば、表紙の『時計じかけのオレンジ』別として(『アバター』も多少触れているが)、SFのジャンルが俎上にあげられていないので、作者はあまりSFを好きではないのかなあ、とかね。
こういう本を電書で繰り返し読みたいんだよなあ。


『やまと Yamatoクリエーターズラボ 灰羽連盟 ラッカ』
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天使のモチーフに心惹かれる。
実物見てないからなんとも言えんが、欲しいなと思った。
けどすでに売り切れらしい(笑)。


『Yamato - Creator's Labo #24 statuette PVC Tsukasa Bullet Compact Hog』
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これもなんとなく欲しいなと思いつつ、値段が高いので断念(笑)。


『泣く男』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
久々に劇場に。
『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』か『イコライザー』かで迷って本作に。
おもろかった〜。
本作の監督はイ・ジョンボム。
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『アジョシ』の監督なので期待せずにはいられない(笑)。
とにかくアクションの見せ方と<今まで誰も見たことがないという意味での>フレッシュさがすばらしい。
格闘シーンなんてカットを細かく割ってテンポが早いのにもかかわらず、人物同士の位置関係などを見る側が混乱しないように計算されている。
前作の『アジョシ』の時もそうだったが本作でもアクションの説得力は強い。
説得力のある力強いアクション。
これだけで5億点だね(笑)。
例えば銃撃を車のかげに隠れて防ぐ時でも、銃撃をしている相手から車の下から撃たれないようにタイヤのかげにかくれるようにするとかね。
とにかくアクションのカッコいいこと。
それでいて脚本も結構練られていて、クライマックスの舞台の伏線だとか。
『アジョシ』もそうだったけど、小さな女の子を行動の動機にしているという点もオイラごのみ。
今回は贖罪という意味もあったけど。
これはソフトが出たらじっくり再見したいと思う。

by 16mm | 2014-10-26 23:19 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from soramove at 2014-11-12 09:18
タイトル : 映画「泣く男」 それ程泣かないが、心で泣く
映画「泣く男」★★★★ チャン・ドンゴン、キム・ミニ、 ブライアン・ティー、キム・ジュンソン、 キム・ヒウォン出演 イ・ジョンボム 監督、 116分 2014年10月18日公開 2014,韓国,CJ Entertainment Japan (原題/原作:No Tears for the Dead ) <リンク:人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい← 「『アジョシ』のイ・ジョンボム監督の最新作。 チャン・ドンゴンを主演に迎え、 逃れられない罪を...... more
Commented by chata at 2014-11-09 21:18 x
ホノオくん原作ではどんな終わり方をするのか気になります。
ドラマの島本和彦登場シーンをなんども繰り返しみてます。熱いわ。
そしてそろそろ「でかい、デカイサンタになれ!」の季節ですねw
Commented by 16mm at 2014-11-09 21:54
◼re:chataさん
>デカイサンタ
これ、知らなかったので今調べてみたら...。
アツイw
アツイぞ島本w。


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