『監督不行届』『インターステラー』

先週土曜日、思い立って横浜(笑)。
とりあえずなんか写真を撮りに横浜(笑)。
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みなとみらいの観覧車に乗る。
数が多くないシースルーを選んで乗り込み、わちゃわちゃと写真を撮る。
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α7RにContax 18mm F4 Distagonを付けて。
やっぱりいいレンズだわ〜。
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三脚とカメラ3台(α7R、G2、HASSELBLAD)レンズ5本と大荷物(笑)。
フィルムとの混成で。
帰りに浮島で工場の写真をと思ったものの、慣れない高速の道を間違えて断念。
いつの間にか平和島にいたもんなあ(笑)。


横浜行ってからなんとなく喉が痛いぞ。
風邪か。
薬からビタミンCまで体に流し込む。


今週日曜日、岩盤浴、ストレッチ。


MacintoshのOSをアップグレードしたせいか?
以前いれておいた単語登録がなくなってるw。
"あ"と打てば自分の姓名が出たのにw。
"ぶ"と打てばBlu-rayと出たのに(笑)。
もう一回やり直しかよ〜w。


『BLOW UP!』
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全2巻。
Kindle版購入。
すでに紙の本で持っているのだが、やはり良い本は現状自分が一番読みやすいもので読むべきだと思い電書でも購入だ。
この作品は大好きなので何度も読み返している。
音楽にもジャズにも詳しくはないのだがそんなのは関係無い。
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作者の細野不二彦は傑作の漫画を多く描いていて、それ故に代表作というものが特定できない。
本作は大好きだけど、世間的には『ギャラリーフェイク』の方が知られてるんじゃないか、とかね。
なにかにのめり込んでいく生き様というものに憧れるのは、オイラが普通のサラリーマンでしかないからだろうな。
本作は夢のようなものばかりでなく、それを追いかけることで生じる軋轢や葛藤なども描きこんでいる。
それを振り払って、少しでも遠くに飛ぼうとする者だけが到達する可能性のあるものを描いている傑作だ。
たぶんオイラが死ぬまで読み続けるだろう一冊である。


追悼、高倉健。
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高倉健が11月10日に亡くなった、ということが11月18日に公表された。
オイラは高倉健主演の映画を熱心に観ることはなかった。
出演作で最後まで観ているのは『野性の証明』『ブラック・レイン』。
『南極物語』や『幸せの黄色いハンカチ』などはTVでちょこっと観たぐらい。
オイラの両親など普段映画を観ないのに高倉健が出てるというだけで『あなたへ』を観にいった。
オイラが高倉健出演の映画を熱心に観なかったのは、映画自体がなんとなく想像できてしまうという事につきる。
高倉健が残虐非道な殺人犯の役をやるわけがなし。
容姿をデ=ニーロばりに変えてくるわけでなし。
多くの人が持っているであろう高倉健の印象というものから外れることがないだろうということでオイラにはあまり興味がわかなかったのだ。
同じような理由で吉永小百合の映画も観ることはないんだけど。
ま、それはおいといて、一言いえるのは日本人は、悔しいがオイラも含めて、高倉健が大好きだ。
オイラが高倉健への好感というものは、ビートたけしの虚実を混ぜた高倉健像に寄るところが大きい。
たけしのネタで「漫才師は俳優になれるけど、俳優に漫才はできないだろう」と言われたのに対抗して、田中邦衛とコンビを組もうと電話をした高倉健(笑)。
田中も高倉も無口なのにどうやって漫才をやるんだというのがオチなんだけど(笑)。
オイラなどはたけしのネタから高倉健に対する好感を得ていたと言える。
なんで日本人は高倉健が好きなんだろうか。
"謙虚""不器用""気遣い""男の強さ""男の優しさ"etc......。
ちょっと話はそれるのだが、相撲の横綱に対する"品格"というのがある。
横綱の品格というアレ。
強くても偉ぶらず、はしゃがず、周りに対する気遣いをし。
朝青龍は強かったけど、相撲が強いというだけに特化してはならず。
心技体、すべてにおいて強いことが望まれる。
オイラからすると、強くて有名でカネ持っててウハウハな奴に増長するなというのは持ってない奴の僻みでしかなく、それをことさら強く言う奴に限って心根の貧しさが顔に出てるんだよな(笑)。
で、その幻想ともいえる品格のモデルって高倉健がものの見事に体現していたのではないだろうか。
日本人はそんな高倉健が大好きだというのは、いかに自分たちがそれとは真逆であるかということを言っているようなもの。
高倉健はさほど意識はしていなかったかもしれないが、一般的な日本人が憧れる対象としての"高倉健"を演じ続けていたのではないかな。
そういう意味では最高の名演技であったと言わざるを得ない。
合掌。


今月の11月21日ってどういうわけか本やDVDの発売がむちゃくちゃ重なった。
それでもまだ欲しい本がKindle化されない(笑)。


『応天の門 1巻』
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AmazonでKindle版購入。
内容に対する予備知識なしで購入。
中学高校と古典の成績が悪かったオイラであるが、名前ぐらいは覚えている在原業平と菅原道眞。
この二人がバディを組んで平安の闇を近代的な視点で読み解いていく。
探偵モノというか刑事モノのようなものだな。
古典の中にしかでてこなくて、ワケのわからんw漢字だらけの言葉でw喋ってたと思っていた歴史上の人たちを実在感のある血の通った親しみやすい人物像として構築していて面白く読めた。
作者の灰原 薬の画が好きだということもある。
男の描き方もいいんだけど、女性のなんともいえない淫靡なのに品がある絵柄に惹かれるんだなあ。
SMはオイラの流儀には入ってないんだけどwこの人が描いた責め画を見てみたいなあと思う。


『四十路の悩み 女・三界画報 ダ・ヴィンチブックス』
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AmazonでKindle版購入。
面白い。
性別は違えど同じ四十代で身につまされることが多いね(笑)。
できれば全部カラーで見たかったなあ。
途中からモノクロになっちゃうんだよなあ。
大田垣のカラー画って綺麗でいいんだよね。


『マイボーイ(1)』
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AmazonでKindle版購入。
作者の木村紺って寡作な人みたいだけど、作品によって絵柄がまったく違う。
『神戸在住』と本作の絵柄もまったく違うし。
こんなにもあからさまに絵柄を変える作家ってかなり珍しい。
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ユーモアを交えながらもなかなかに骨太なボクシングを描いていて好感。
無責任にダラダラ続けている『はじめの一歩』などよりはリアルに描いている。


『のりりん(10)』
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AmazonでKindle版購入。
レースのクライマックス。
車体の構造とレースの駆け引きについてが作品のなかで非常によく描けていて、読んでいて惹きつけられた。
一瞬、自転車買おうかなと思った(笑)。
買うお金ないから買わないけどw。
車重の何グラムという単位が勝敗を分けそうなシビアな競技であることが緊張感として伝わってくる。


『不思議な少年(9)』
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AmazonでKindle版購入。
少年でもあり少女に見える時もある不思議なキャラクター。
"神の視点""永遠の命""火の鳥"。
手塚治虫の『火の鳥』の火の鳥は世界を傍観するだけで、歴史のどんな不条理にも批判は挟まなかった。
そういう意味では本当に神の視点で描いた作品と言えるだろう。
山下和美の本作は、登場人物の少年を傍観させているようでいて、歴史の不条理に介入しようとし、多くの場合失敗している。
運命というものに対する不条理に対して少しでも抵抗しようとする意思が見える。
その抵抗がまだ見ぬ未来の不条理を是正できるかもしれないという祈りのようなものか。


『新世紀エヴァンゲリオン(14)』
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AmazonでKindle版購入。
貞本義行版『エヴァ』の最終巻。
映画版の終わりとも違う結末。
庵野秀明のように全てを否定するような物語って楽観的だよなと思う。
それよりもまた元の木阿弥になりかねないとしても現実をある程度肯定して生き方を考える方が難しい。
その答えはでないとしても、だからこそ、貞本版の『エヴァ』は大団円たりえたのではないだろうか。


『庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン [Kindle版]』
『庵野秀明 パラノ・エヴァンゲリオン [Kindle版]』
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AmazonでKindle版購入。
1997年頃が書籍の初版のようで、その頃オイラも紙の本を買った。
多分、それでも読んだのは97年の劇場版を観た後のような気がする。
庵野秀明を考える上で多分現在においても最良の書だと思える。
インタビュワーの竹熊健太郎と大泉実成が庵野に阿ることなく、適切な距離感で語らせている。
庵野を除くスタッフ達の欠席裁判もなかなかの読み応え。
庵野って要するに「かまってちゃん」なんだよね(笑)。
実生活でいたらオイラが一番ムカつくタイプだな(笑)。
自分が孤高だと周りにプレッシャーをかけるくせに、ほっとくと怒るというヤツ(笑)。
まあ面白い作品作ってる人間だからいいんだけどね(笑)。


『3月のライオン』の1巻から3巻がKindle版で108円(笑)。
ソッコー購入(笑)。


『WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ Blu-ray 豪華大木エディション』
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Amazonで予約注文購入。
中身はまだ観ていない。
コメンタリに宇多丸の解説も入っているようなので楽しみである。
それと
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オイラは長澤まさみよりも優香よりも、西田尚美がすきだあああ(笑)。
どんくらい好きかと言うと、今日、ほぼ休眠状態のTwitterで彼女をフォローしてしまったぐらい(笑)。


『TVアニメシリーズ「監督不行届」行き届き DVD-BOX(完全初回生産限定)(豪華加筆版原作コミック付)』
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Amazonで予約購入。
原作がすでに面白いので映像化してつまんなかったら、それはもう映像作った人間がヘボだから(笑)。
本作は面白かった。
画の動きをFLASHアニメ風にしたのもナイスなアイデア。
FLASHアニメ風も本作にマッチしてはいたが、おそらく作画にあまりお金をかけられないという事情もあったのでは?。
本作、登場人物は2人(回によってはナレーター込みで3人の時もある)でも山寺宏一と林原めぐみというゴージャスさ。
更に実際の商品名、歌、キャラクターが一部を除いて全部実名という。
これを実名なしでやっちゃったら本作のキモであるオタクに対するディティールの表現が甘くなってたろうね。
その許諾にお金をかけたのではないかな。
製作者と許諾してくれた方々に感謝だね。
それからオイラが購入したバージョンには、書き下ろしが追加された原作コミックも同梱されてるんだけど、その中に付け加えられていた庵野秀明の文章がものすごくいいんだよ。
本作の原作者であり庵野の嫁であるところの安野モヨコに対するストレートで心情溢れる文章。
通常盤の書籍には、なんだかエラそうで頭良さげなことを語っている庵野の文章が載っているんだけど、それとは雲泥の差。
バカで教養にコンプレックスのあるにもかかわらず、同族のオタクをバカにしてる態度は鼻持ちならなかった庵野秀明だと思っていたけど、原作発行から10年で性格が変わったのか(笑)。
心情溢れ愛溢れた美しい文章。
庵野は現状こんなに良い文章かけるんだから、せめて現状を受け止めて肯定した方がいいんでないの。


『インターステラー』
微妙なネタバレあります(笑)。
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今週日曜日、109シネマズ菖蒲。
iMAX版。
本作に対する事前の知識は劇場でかかっていた予告編のみ。
第一印象はものすごい大風呂敷広げてちゃんと結んでしまえるのだろうか?ということであった。
地球が滅亡しかけている。
どうやら宇宙船で新たな星を目指して人類は移住するらしい。
大雑把な印象だとうこんな感じ。
で、オイラはこの地球が滅亡しかけているということに対する説得力と、登場人物が現代と変わらないような格好をしているのに恒星間飛行(インターステラー)が可能なようなのはどういうことなのか?
60億の人間の移住を別の星系の惑星に委ねる。
その人間の移送プランもさることながら、地球上でさえエボラでエラいことになっているというのに、そんななにがあるかわからん未知の場所に行くというのもどうなの?ってなもんで。
まあ座して死を待つよりも云々カンヌン、ということなのかもしれんが...。
とにかくこの物語の世界観にどんな説得力を持たせているのか、持たせられていないでグダグダになっているのか(笑)。
オイラ結構半笑いで藁ワラみたいな感じで観に行ったですよ(笑)。
もしかしたら三時間近いグダグダが観れるのかも、とワクワクしながら(笑)。
結論を言うと、観ている3時間は引き込まれたよ。
時間が全く気にならないぐらいテンポよく進んで面白かった。
この手の宇宙モノにはありがちの『2001年宇宙の旅』へのオマージュなんかもあって結構オイラなんかはほっぺが緩みっぱなしであった。
監督のクリストファー・ノーランもその辺りは認めてる。
脱線するがスタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』でのディスカバリー号の最初の目的地は土星だったんだよね。
しかし、1960年代の製作時、土星の輪っかを上手く映像化できないという理由でキューブリック挫折(笑)。
んで木星を目的地にしたという事がある。
『2001年宇宙の旅』に関しては木星が目的地であるということは物語的にも合っていると思うので最終的には正解だったと思う。
本作『インターステラー』は土星の近くに別の星系に行ける穴、いわゆるワームホールが出現しているという設定で土星を描写しているところでノーランがキューブリックに一矢報いた感じかな(笑)。
土星のビジュアルを見てそう思った。
さらに言えば劇中に出てくるほぼ直方体なロボットが『2001年宇宙の旅』のモノリスっぽいかな(笑)。
オイラは割とSF好きなので劇中で言ってる内容ななんとなくわかるんだけど、他の人はどーなんだろうか?
少なくとも『トップをねらえ!』を普通に楽しめるようなら本作は結構楽しめるような気がする。
というか、25年も前に日本のアニメ作家は『トップをねらえ!』で『インターステラー』にまつわる多くの要素をすでに扱っていたんだよね。
そういう意味では日本のクリエイターの先端は十分世界と戦える力を持っていると思う。
で、まあそれは置いておいて、本作は父親と娘の泣かせるドラマもあったりで、さすがオスカー候補だわい、本年度ベスト級じゃね、とか思いつつ大満足で劇場を後にした。
が。
(笑)。
宇宙空間の物理学の成果を惜しみなくぶち込んだ設定とそれに基づくビジュアルには文句ないんだけど、当初疑問に思っていた地球が滅亡の危機にあるという部分の説得力が弱い。
砂嵐で作物がダメになっていき、食糧危機になり、宇宙開発の金があるなら食料に回せになり、アポロ計画はアメリカがソ連を経済的に潰すためのブラフで人類は月に行っていないということにされw、砂嵐の影響で肺の病が増加して......。
これだけの描写を見てればなんとなく地球は緩やかに穏やかな死を迎えつつあるのだなと思う。
ただね、その状況下でNASAが秘密裏に活動していて大勢の人間を使って有人宇宙船作ってるんだよ(笑)。
宇宙船を作る。
しかも恒星間飛行が可能な。
そんな大掛かりで精密なものを周りに内緒で作れるのか?
しかも多くの人間が宇宙船の建造に携わっているけど、経済が破綻しかけているその状況下でどうやって多くの人間をまとめ上げて働かせているのだ?
彼らは良心的なボランティアなのか?
その辺りを考えてると、滅亡間際と言いつつ、まだまだまだまだ余裕ぶっこいてんじゃね(笑)と、おぢさんは思っちゃうわけよ(笑)。
以前、アルフォンソ・キュアロンの『トゥモロー・ワールド』を見た時も、子供の生まれない世界という設定にビジュアル的な説得力がなかったのでどうにも物語に入り込めなかった。
子供が生まれないというのはセックスしないからか?
セックスしても子供ができないからか?
映画で描かれる状況というのは子供がいてもいなくても起こってるテロ行為のみで、どうにも子供がいなくなったら醸成された世界観とは思えなかった。
『インターステラー』にしてもハードSFの要素をぶち込んでハードに決め込んでいたと思ったら、最後の結論は、愛と想いは時空を超えて地球を救うという物語に帰結している。
初見ではそれが感動的な愛の物語に思えはしたのだが、よくよく考えてみると単にいろいろ誤魔化して無理やりハッピーエンドに持って行ってないか?というふうに思った。
一瞬でもキューブリックのSFを超えるかなと思ったけど、説明を多くして論理的に観客を丸め込もうとしても『2001年宇宙の旅』にはかなわない。
『2001年宇宙の旅』こそ非言語的な形而上的な、『インターステラー』が最後にやろうとしてできなかったことだから。
Blu-rayは......買わないかなあw。


今週末は心療内科。

by 16mm | 2014-11-24 19:31 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2014-11-29 21:24 x
本日ワテクシも横浜へ『楽園追放』観てきました。
コブチゲン、良かったっすw
Commented by 16mm at 2014-11-29 22:08
◼re:chataさん
オイラは今更であるが『サイコパス』が面白そうだなあとw。
来年劇場をやるようだが予備知識なしで観てみようかしらん。
本日は『寄生獣』と『フューリー』を観てきました。
どっちも今年ベスト級にオモロかったっす。


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