『フューリー』『おやこっこ(上)(下)』

マッスルボディは傷つかNight
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いや、DVDとはなんの関係もないのだが(笑)。
先週土曜日、友人夫婦と焼肉を食べる"マッスルボディは傷つかNight"なる催しをしてきたw。
食べて飲んで喋って呑んで食べて喋って笑ってポン(笑)。
楽しい会であった。
傷つかない強靭なボディと傷つきやすいガラスのハートをもった漢(おとこ)たち3人(うち一人は女性なのだがw)が新宿の夜に集い牛を貪り食う(笑)。
恐ろしいことに、このご夫婦一滴もアルコールを入れないのに饒舌にオイラの服装にダメ出し。
ダンナの方は以前はオイラと同じカテゴリーだったにもかかわらず、嫁をもらってからは過去の自分と決別し、いかにオイラの服装がダメなのかを嫁と一緒に攻撃してくる(笑)。
「いちばん売れているものが正義だ。ユニクロは正義だ」
と三人のなかで唯一ビールを飲んでいたオイラの言葉はまったく受け入れてもらえず(笑)。
ずっと二人のサンドバック状態であった(笑)。


本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ、ジェットバス。
少々便秘気味だったのでFIBE-MINIを一本イっとく。


『サイレーン(7) [Kindle版]』
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AmazonでKindle版購入。
待望の最終巻。
切れ味のするどい結末、という風にもとれないことはないが、今までの丁寧な展開を考えると少々雑な収束のような気がしないでもない。
打ち切りだったのだろうか?
特に後半が雑に感じられる。
毎回楽しみにしていた表紙絵も今までの巻に比べて力が入っていない。
デザイナーが代わったのかしらん?
次回作に期待。


『たそがれたかこ(4) [Kindle版]』
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AmazonでKindle版購入。
さすがの安定感。
表紙絵も好きだなあ。
本作、所謂少女漫画を苦手とするオイラのようなオトコに対して、少女漫画のエッセンスを抽出して描いているような気がする。
絵柄は所謂少女漫画ではない。
だいたい少女漫画が苦手な人間は絵柄で挫折するからねえ(笑)。
しかし少女漫画のエッセンスというのは以外とそういうオトコにも受け入れやすいものなのかもしれない。
心象風景によって物語が動いていくという少女漫画のエッセンスは別に抵抗がないもんだと感じた。


『ナナのリテラシー3 [Kindle版]』
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AmazonでKindle版購入。
巻末のあとがきを読んだら、本作打ち切りになったという。
話としては若干胡散臭い方向にいって辟易したのが正直な所。
カネがなくては生きていけないのはわかるんだが、あたりまえなんだが(笑)。
カネがらみで本当にハッピーになるような要素が公開される時って、だいたい公開した側がそれを受け取った側を利用しようとすることがほぼ自明。
結局カネがらみでハッピーになるには他人との格差があってこそだからね。
鈴木みその理屈についてはそのカネがらみではなければ面白く感じられるんだが。
しかし、"カネ"を作品のテーマの一つにしている鈴木みその理屈に対してはオイラはリテラシーが足りないのかもしれん。


『おやこっこ(上)(下) [Kindle版]』
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Amazonで上下巻2冊同時にKindle版購入。
『さよならタマちゃん』の武田一義が連載していたのは知っていたので、単行本化したら絶対買うつもりでいた。
で、思った通りの良作。
"親の因果が子に報う"
"因果"って本来、良い事って意味も悪い事って意味もあるんだけど、ことわざになっちゃうとだいたい悪い意味だよね。
自分の親がダメだから、自分の子供に対してもダメな親にしかなれないという思い込みがいかに傲慢で周りを不幸にする考え方か。
しかしね、子供は夫婦で育てるもの。
夫婦の片割れの一方的な思い込みだけで育つわけではない。
夫婦で育てることによってその負の連鎖を断ち切ることができるかもしれない。
しかし、そんな希望も夫婦の一方が不慮に他界してしまったとしたら。
子供の誕生を喜びつつも、自分の親から受け継いだ負の連鎖と否応なく対峙しなければならなくなる。
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本作はそんな厳しいテーマを三頭身の可愛らしいキャラクターで実に丁寧に描ききっている。
キャラクターも背景も統一感のあるすてきな画。
実に上手いだけでなく描写として手をかけて丁寧に作り上げているのがわかる。
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事故の怪我を描くのに包帯だとかのわかりやすい記号を使わずに、首の固定具だけにするとか。
この頭身で首の固定具を描く困難さを厭わない姿勢は尊敬に価する。
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このおばさん、絶対腰なんて悪いわけないよなというのが話の流れでわかるんだよね。
このおばさんの実父の愛人の骨壷に手を触れたくない。
そんな感情の機微が本作から読み取れる。
これは話の流れをつくる演出のうまさだよね。
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このセリフに至る一連の流れというのが本作のテーマにからむ重要な部分で。
負の連鎖というものに対する解決策にはならないけど、微かな、しかし確実にある一つの希望を表現していた。
ちょっとこのあたりは無茶苦茶感動したんだよね。
うん。
すごくいい。
大きなお世話かもしれんが、本作が一人でも多くの人に届くことを祈ってやまない。


『フューリー』
AmazonでBlu-ray購入。
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"理想は平和だが 歴史は残酷だ"
戦争映画としてはかなり良質なのではないだろうか。
劇場公開時に観てからの再見であるが、キューブリックの『フルメタル・ジャケット』は別格として、オイラの戦争映画ベスト3に入る作品だと思う。
本作、最初から終わりまで"国家"というものを極力排除して、徹頭徹尾前線の兵士のメンタリティのみで描ききられている。
このような構成って珍しいのではないだろうか?
寡聞にしてオイラは本作以外にそのような作品を知らない。
『プライベート・ライアン』だって国旗を映して国家の存在というものを、消極的ながらも、印象付けているからね。
例えばアメリカという国家があって、国民の総意に基づく大義があり、それを犯す国に対して戦う事が国家を守り、家族を守り、自分を守る、というテーゼの戦争映画はいくつもつくられてきた。
それはヴィジュアル的には国旗を映したり、国家の意思決定機関でのやり取りや兵士の家族や恋人との関係を描写したり。
前線の兵士は独りではなく、その一人一人の背後には国家や肉親などの存在を示すということが、ある意味戦争映画の定番だと考えられる。
それは、兵士の背景から国家や家族などを抜いてしまうと、一人の人間の殺人に他ならないからだ。
たとえナチスのSSだろうが、降伏して命乞いをしている者を殺したとしても、それは国家によって許された行いであるという免罪符が必要になる。
本作の舞台は第二次世界大戦のヨーロッパ戦区におけるアメリカの戦車兵の物語であることはわかるのだが、そこにはアメリカ本国にある軍の中枢の描写も、いるであろう家族の描写もない。
大義名分を語ることなく描かれる兵士たちは、下品で情け容赦がない。
正義であるはずのアメリカの兵士の好感すらもてない。
そう思うと『プライベート・ライアン』がリアルだと思っても、敵に対して随分配慮してやさしかったなと思う。
本作は敵が少年兵であっても射殺するからね。
本作の戦車兵には自分の命以上の大義があって、それはもちろん国家などという遠い存在ではない。
一緒に戦車に乗っているクルーの命を守る。
それが彼らのささやかにして最大の大義なのだ。
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敵の大隊が進軍している道で立ち往生した戦車が彼らの家(ホーム)だ。
この壊れた戦車に籠城して敵を迎え撃つということは自分たちの死を意味するのはクルー全員がわかっている。
こんな鉄屑に命をかけるのが戦場のリアルであり狂気であり大義だ。
戦争の狂気を国家という言い訳なしで描いた傑作じゃないかね。
さらに本作の戦車戦がカッチョいいんだわ。
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これを見て「悪魔」というセリフがあったが、その通りの描写。
米軍のシャーマン戦車4両をドイツのティーガー戦車1両が迎え撃つ。
ティーガー戦車1両が3両のシャーマンを撃破するんだよね。
しかもシャーマンの戦車砲の直撃をくらってもビクともしない(笑)。
こりゃ悪魔とも言いたくなるよな。
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で、また米軍の戦車砲が的を外すんだわ(笑)。
地面にあたって砲弾が跳ねるというのは
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宮崎駿の『風の谷のナウシカ』や『雑草ノート』などの諸作で知識としてはしっていたけど、実写で描写されるとさらに真実味が増すよね。
ただひとこと言わせてもらうとブラッド・ピットの役というのがしょうがないとはいえ、先行している『プライベート・ライアン』からの借り物という部分がね(笑)。
戦場では冷静で冷酷な兵士でも実は人を殺すこと仲間が死ぬことの呵責に耐えているインテリというね。
ただの粗暴な軍曹の役をやるというのはスーパースターとして許せない部分で、演技派の役者として複雑な演技をして認められたいといういやらしいw欲求が見え隠れしてはいたが(笑)。
まあしょうがない。
映画全体としては些細な話だ。
通俗的な戦争映画としても楽しめるけど、平和がいいというより、戦争が本当にいやになる。
平時にどんなに魅力的な人柄であっても、戦争に関わった人間の人間性というものがとことん卑しくなる。
それが戦争の怖さだなというね。
傑作である。


今週末は心療内科と歯のメンテナンス。


by 16mm | 2015-03-29 22:33 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2015-03-29 23:08 x
昨夜は超高級お肉をご馳走頂きましてありがとうございました。
会計額を見て瞬間フリーズしたのですが、本当に奢ってもらってよかったのでしょうかw
毎回いつのまにか4時間超えのしゃべり倒し会。内容は、リア充には絶対わからんマニアックさw
楽しかったっす(・∀・)
もらった本ですが、斑目っぽい人物がまた指をやったとこで爆笑w あれはずるいww
Commented by 16mm at 2015-03-30 06:00
■re:chataさん
久しぶりにお二人に会えてすごく嬉しかったです。
お二人の貴重な時間を割いていただいてオイラの呼び出しに応じていただいたことに感謝しております。
和やかに楽しく食事ができて、それでもオイラとしてはまだまだ話し足りない感じではありました(笑)。
ぜひともまたおつきあいください。

大野さんっぽい人の胸のボロリが見えてうれしかった(笑)。


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