『楽園追放 -Expelled from Paradise-』

今年は結構大丈夫だと思っていたが、先週いきなり花粉に反応したオイラ(笑)。
それでも例年に比べてかなり症状が軽いと思う。
日頃の行いが良いのかw。
それともほぼ毎日食べているヨーグルトと蜂蜜が効いているのだろうか。


先週土曜日、心療内科。
とうとう薬が一つに(笑)。
お財布にもかなりやさしくなったが、今年に入って通院するたびに減薬してったのでこのスピード感が速すぎないかと思い担当医に聞いてみると、なるほど医者なりのロジックで投薬を考えていることが理解できた。
今までの薬も結構残っているので不測の事態に対処することは問題ないとも考えられる。
ごくたま〜に体調不良の時に発作が起こる程度ではあるんだけどね。
それでもオイラの症状など世間的に見れば軽い方だ。
鬱の人は本当に気の毒で大変だと思う。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史に歯石をとってもらう。
「わたしはここで一番やさしいわよ。ホホホホホ」
......
と、女史はおっしゃったが、所謂謙遜だらうか(笑)。
治療後先生と雑談で話し込む。
聞きたかったレンズの話。
話を聞くとやっぱり話題にしたレンズが欲しくなる不思議(笑)。


本日日曜日、岩盤浴、ストレッチ、ジェットバス。
風呂場のデッキチェアで爆睡1時間(笑)。


『美麗廃墟 美しく幻想的な廃墟たち』
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本書を見て気味が悪く感じられるという気分もわかる気がする。
オイラが好んでたまに撮影する工場の写真とはまったく違う。
工場の写真というのはある種の"終末の予感"というものがあって、将来"終末"を迎えるだろうけど現在は生きているという躍動感が多少なりともあるものだ。
だから割と安心して見ることができる。
ただ本書にあるような廃墟は違う。
すでに"終末"という彼岸に達した死のイメージが強い。
特に病院だとか学校だとか、過去に生きた証の痕跡があると、それがまだその場所に留まっているような気になる。
が、オイラもそう感じるのだが、それとは別に見ていて心地よい感じにもなる。
これがどういうことなのかわからないが、本書の廃墟が撮影時にライティングされたりして美しく表現されているということがあるのだと思う。
死の場所に新たに生きた者の手が入ることによって美しさを取り戻したり、必要以上に怖がることがないと思わせたり。


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つくづく思うのだが電書のKindleのアプリは購入した本をもうちょっと整理できるようにはできないものか。
現状、ユーザーが"コレクション"というカテゴリーを任意に作って整理する方法しかないのだが。
デフォルトで五十音とかアルファベットとか購入日時で分けられるようにならんものかのお。
それを踏まえた上でユーザーのカテゴリーでの整理がつけられればいいんだけど。
たまたまこのユーザーのカテゴリーに入れてなかった本を読みたい場合に探すのが面倒なんだよなあ。
というのも探すのに苦労するほどKindleで本を買いまくっているからだが。
で、最近は購入しても自分の意に沿わないと端末だけでなく、購入履歴からも抹消してる(笑)。
もったいないけど、今後絶対に読まないと思うものを温存しておくと、本当に読みたい本を探しづらくなるのでね。


『のんちゃんのり弁 全四巻』
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全四巻。
AmazonでKindle版購入。
数十年前の雑誌連載時に読んでいたのだが、どうも結末を思い出せずにいた。
電書で出ているのを機会に読んでみたらなんとこれ未完(笑)。
うわ〜、続き読みてえ(笑)。
作者の入江喜和の産休でのことらしいが、もったいない。
最新作の『たそがれたかこ』に比べると、作風の若さというか、トンがった感じ(なんとなく旦那の新井英樹の持つ熱気にも似ている)が少年漫画のような力感が伴っているよう。
作者自身の若さと力を出し切ろうとする勢い。
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別居中の旦那と壮絶な殴り合いをして血まみれになったかと思えば、
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パジャマをたくし上げて娘を安心させるために胸を口に含ませて抱き締める。
どれも読んでてものすごく熱いバイブスを感じてきて、なんというかいてもたってもいられない衝動というか(笑)。
読んでるオイラにもその熱が伝わってくるんだよね。
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それでいて上の"結婚"に関する部分のクールなセリフに、なんとなく後年の『たそがれたかこ』の萌芽を見るような。
オイラとしては『たそがれたかこ』より本作の方が読みやすく感じた。
それは当時の少年漫画のようなバイブスが本作にはあったように思うから。


『ひとりぼっちの地球侵略(1)』
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AmazonでKindle版購入。
表紙絵と試し読みにて購入意欲が湧いたわけであるが、読んでみたら以外と画も物語もスカスカな印象。
数ページ読んで断念。
自分のアカウントからも抹消。


『009 RE:CYBORG 5巻』
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AmazonでKindle版購入。
本作、既刊も含めてやたらと速く読めてしまうのはなぜ(笑)。
画も上手いしオイラ好みなんだが。
速く読めるのが悪いとは言わんが、他の漫画に比べてコマ数が少ない所為かな。
おそらく次巻でラストになるだろう。
最後まで付き合うつもりではあるけどね。
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この003の画がむちゃくちゃ可愛いと思うぞ。


『働け! ハタラキさん』
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AmazonでKindle版購入。
作者の金平守人の作品が多数電書化されつつあるようなので非常に嬉しい。
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画の上手さ。
目の付け所の確かさ。
信頼できる漢(おとこ)だ(笑)。
もっと金平を(笑)。


『アオイホノオ(13)』
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AmazonでKindle版購入。
『アオイホノオ』も紙の単行本が出てから電書が出るまで間があくなあ。
そういう売り方なのでしょうがないのだろうが。
これでは日本でパンクが根付かないようにw電書が本格的に根付くのにはさらに時間がかかりそうだわい。
で、本巻冒頭
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前巻からの続きを受けて、出版社への投稿漫画の選考を島本和彦はギャグにしていた(笑)。
つまらない投稿作は"落選ダストBOX"に放り投げれらる(笑)。
さらに
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ベテランや売れっ子作家を担当できない新人編集者達が選に漏れた作品を"落選ダストBOX"から漁るという(笑)。
これもギャグとして面白いんだけどね(笑)。
ただ欄外に
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とか
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とかいう注釈がつく。
この注釈も含めてギャグだということも納得できるんだけど、これってマジに否定すればするほどこれと似た様な事を出版社ではやっているように感じてしまうのはオイラだけだろうか(笑)。
島本は頭のいい作家なのでおそらく実際の出来事をうまくカリカチュアしていると読めてしまうんだよね。
編集長が否定すればするほど
「ああ、あの作家の原稿なくしちゃう出版社だからありえるよなあ」
とか
「勝手に吹き出しのセリフを変えちゃうんでしょ、あの出版社は」
とか(笑)。
まあそんなことを想像しながら読めて面白かった。
あとは
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高橋留美子ネタ(笑)。
この後、高橋留美子が押井守の『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』に対して「人間性のちがいです」と捨て台詞をのこして試写会を去ったというのは更に別の話(笑)。


『楽園追放 -Expelled from Paradise-』
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Blu-rayで視聴。
先週からBlu-rayに同梱されていたシナリオや解説本を読みながら三回視聴。
虚淵玄ってすげえ。
まあ『魔法少女まどかマギカ』の手腕からしても相当なもんだと思っていたが、本作で
「う、うめえ。ヤツはモノホンだあ」
と確信しましたわ。
実はこの『楽園追放 -Expelled from Paradise-』は自力で見つけたわけではなく、拙ブログにコメントをくれる友人夫婦が昨年横浜に劇場公開された本作を観に行ったという連絡をくれたことで知った。
当然オイラはなんの情報もなかったので、『ラクエンツイホー』と聞いて、せいぜい友人夫婦の旦那がとうとう家族という楽園を追放されたのかしらん、とほくそ笑んでいたのだが(笑)。
で、レンタル店に行ってTV版でも借りようかしら、と思って行ってみたら、ない(笑)。
まだリリースされてないのか?
オイラは本作のTV版があると本当につい最近まで思い込んでいたのだ(笑)。
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本作、完全オリジナルな劇場公開作(ジブリ映画と違って、Blu-rayなどでの制作費回収を主眼にしていたものではあるが)だったのだ。
すばらしく面白かった。
今年観た作品だったら暫定一位じゃね。
『魔法少女まどかマギカ』で虚淵玄が最終的にダッシュしまくって視聴者の10歩ぐらい先に行って置いてきぼりを食らわした。
それに対して本作は虚淵玄が多少後ろを気にしながら走り続けて、最終的には視聴者の5歩ぐらい先行という感じだろうか。
結構なハードSFの要素を盛り込みつつも、それらによって観る側を完全に置いてきぼりにしないためのテクニックを巧妙に使っている。
『魔法少女まどかマギカ』が押井的であったりエヴァ的であったりの要素が刷り込まれていたように、本作でもマトリックス的、攻殻機動隊的、2001年宇宙の旅的、ブレードランナー的、etc...
物語の中にこの〜〜的という先行したイメージの確立した要素を埋め込むことによって、観る側を物語や世界観で迷子にさせないという効果がある。
本作のテーマの一つである「人間を人間たらしめる定義とは?」だって『ブレードランナー』や『2001年宇宙の旅』、最近で言えば『攻殻機動隊』がそのようなテーマを扱っている。
それらの過去の作品に多少なりとも触れていれば<たとえそれらの作品を完全に理解していなくても>テーマ的に本作がそれらの延長線上にあり違う角度から観ることで得られる理解というものが確実にある。
"われわれはどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか "
本作に出てくる
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↑がフロンティアセッターと呼ばれているロボット。
AIとして独自進化を遂げ自我も発現しているという。
フロンティアセッター自身は自らを人間と規定している。
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↑がディンゴ。
地球の地上、リアルワールドと呼ばれるところに住んでいる人間。
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↑がアンジェラ。
地球と月の間のラグアンジュ・ポイントに位置するスペースコロニー"ディーヴァ"に居住する。
居住するとはいってもこのコロニーにいる人類の98パーセントがデータ化された存在で"ディーヴァ"が作り出して管理している電脳空間で
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楽園だったころの地球そっくりのヴィジュアルの中で生活している。
で、普段は数値化されたパーソナリティなわけだが、アンジェラのように仕事で地球のようなリアルワールドに行くことになると実体となる身体が必要になる。
それがその本人の遺伝子情報で復元された"マテリアルボディ"と呼ばれる有機体のクローンボディになるわけだ。
......
ここまで読んでいる人に伝わっているだろうか(笑)。
オイラの説明云々より本作を観れば一発で理解できるんだけど。
で、フロンティアセッター、ディンゴ、アンジェラと三者とも自らを当然のごとく"人間"だと言い張るわけだ(笑)。
特にフロンティアセッターは人間との対話も成立し、音楽などの文化を楽しめている。
しかし、音楽も漫画も読まない人間が現実にはいる
つまり対話力や文化を楽しむ能力をもって人間と定義することができないといえるのではないだろうか。
ディンゴがラスト近くで星の彼方に旅立つフロンティアセッターに対し、自分を人類の末裔と名乗れと言っている。
このセリフ、実に深いと思う。
"人類"ではなく"人類の末裔"。
フロンティアセッターは前述したように人類との対話の能力と意思をもち、自分の職務に忠実で、文化も解する。
さらに言えば、好戦的ではないが、自分と利害が一致してなおかつ友好的な人間に脅威が及んだ場合、自分の不利を承知しつつもバックアップを厭わない。
それを本作では"仁義"と称していた。
実際にはこんな好ましいパーソナリティを持つ人類というのは、そうそう存在しない。
しかし、人類が共通して抱く好ましい理想ではある。
もし、いつか、人類全体がそんなフロンティアセッターのようなパーソナリティを持つにいたるかもしれない。
ディンゴの言う"人類の末裔"というのはそういう願いや希望のようなものなのかもしれん。
......
ダラダラと能書きをたれてしまった(笑)。
こんな虚淵玄の世界に身を委ねるのも楽しいしけど、通俗文化としてのアニメーションを本作では十分に堪能できる。
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分かりづらいが、後半のアクションでアンジェラと敵対する女性のエージェントが3人でてくるんだけど、それぞれ左からヒルデ トルヴァルト、クリスティン ギラム、ヴェロニカ クリコワ。
このエージェント、シナリオでは単にエージェントA.B.Cだったのだが、それぞにちゃんと役名を付けたのはこれらのキャラクターの声優がそれぞれ三石琴乃、林原めぐみ、高山みなみ、という感涙ものの布陣にできたからだ(笑)。
名の通った実力のある声優にA.B.Cはないもんね(笑)。
ちなみに
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冒頭で出てきたモッコリパンツのナンパ男の声が古谷徹だよ(笑)。
この布陣って製作陣によほどの信頼があったから実現したんじゃないかね。
セルアニメルックのヴィジュアルながら作画ではなく3DCGを使って劇映画を作るという試みは、まだまだ可能性があるね。
メイキングで監督が質感にこだわった旨を解説していたが、オイラとしてはちょっとセルアニメのテイストにこだわりすぎのような気もするんだよね。
解説本読んでからの2回目の視聴をした時に、なるほどアンジェラの髪の色分けなんてかなり質感としても込み入っているので感心はした。
が、まだ動かし方などがこなれていない所為か、アンジェラの長い髪が固いんだよね。
地面に突き刺さるような感じだもん。
これはちょっと見ていて辛かった部分かな。
ショートにした方が良かったとも思う。
ヴィジュアルとしての効果としては押井守がすでにやっているようなことから発展させるのがいいかな。
ところで、
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アンジェラ、可愛いけど、アゴが尖りすぎではないのか(笑)。
これは好みの問題だと思うけど(笑)。
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これも後半のアクションシークエンスのところ。
起動外骨格であるアーハンとそれに付随するコンテナが大気圏内に突入してそのスピードを和らげるためにパラシュートを開く。
そのパラシュートが粉々になって、雪のように、天使の羽毛のように、降ってくる映像。
もう詩のような美しさだよな。
これはある種の意図にもとづいて描かれたものだよな。
カッチョいいよ。
このビジュアルってシナリオに指定がなかったようだから監督の演出なんだろうね。
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すげえぞ水島精二監督。
金髪デブ眼鏡(笑)。
この容姿から才能を取るとオイラにクリソツのような(笑)。
音楽の使い方も実にいい。
音楽が不用意に目立っていた『アップルシード アルファ』とは対極の上手さ。
実に良い映画だった。
SFで世界に勝負できる日も近いという希望が見えてきたなあ。
最後に蛇足であるが、本作の協力にオイラの勤務先の親会社の名前があった。
なにを協力したのかわからんし、会社のエライ方々が本作を理解できるとも思ってないけど、初めて親会社を誇らしく思ったよ(笑)。

by 16mm | 2015-04-05 23:05 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2015-05-12 22:21 x
もっこり役に古谷徹。んーぜいたくだ。ガンダムダブルオーで培った人脈が生きてますねぇ。
谷口が「水島君は営業力が突出してる監督」と褒めてたような曖昧な記憶が。
みかけは金髪のカンニング竹山ですが、確かな実力w
Commented by 16mm at 2015-05-12 22:30
■re:chataさん
>金髪のカンニング竹山
あーあー(笑)。
たしかにカンニング竹山(笑)。
水島監督はスゴいというのは認めるのに吝かではございませんが、ゴロー監督の「営業力」云々というのは皮肉はこもってないのであろうか(笑)。
谷口ゴローの作品を望む。
なんなら押井のいる席にシャラッと座って仕舞えば良い(笑)。


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