『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』

『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』
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今週金曜日、109シネマズ菖蒲。
いや〜w。
ここまでこんなんとは(笑)。
一日(ついたち)の"映画の日"で1100円で観れる日に行って良かった。
まあ1100円なら許せるかな、ギリ(笑)。
いや、面白かったっすよ(笑)。
東京上空に光学迷彩を搭載した攻撃ヘリが飛び回る。
車の走る道路をスレスレの低い高度で光学迷彩を効かせで飛ぶなんてのもカッコ良かった。
燃料の補給であるとか、弾薬の補給であるとかの兵站の描写もしていたのでなかなか手が込んだ感じもいい。
それと冒頭のおそらく中東某国風の描写なんて本当に戦争映画っぽかったな。
中盤の銃撃と白兵のアクションもかなりいい。
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押井守もかなり絶賛していたがカーシャ役の太田莉菜が実にいい(上の画像は本作のものではないけど)。
格闘やガンアクションの様になり方とかロシア語のセリフのらしさ、とか。
まあカッチョいい。
全キャストの中でも抜きん出た存在感だった。
......
で、CGとレイバーの実物大を作って実写映画を作った。
というか作ってみたかったという目的の為に過去のアニメ版を縮小再生産してどうする、ってのがオイラのこの実写シリーズの総括。
この実写版のシリーズは最初のエピソード0だか1だかを観て、ご飯を吹き出す噴飯モノの印象をもって後続のエピソードは観ていない。
本作は押井が実写で東京を舞台にした戦争をでっち上げるのだと思ってそれなりに楽しみにしていたのだよ。
締めくくりの最後は観ておこうというね。
したらねえ、話の流れからセリフに至るまで 『機動警察パトレイバー 2 the Movie』のコピー(笑)。
完コピと言ってもいいぐらいだけど、『機動警察パトレイバー 2 the Movie』ほどのスケール感がでていない。
この実写シリーズを続けて見ていなかった所為もあるようなのだが、
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戦闘ヘリ"AH-88J2改<グレイゴースト>"で東京を戦場にする理由がまったくわからない。
『機動警察パトレイバー 2 the Movie』での首謀者である柘植行人の動機はちゃんと説明もされていたわけだし、だからこそその結末のやるせなさを感じられた。
本作だけ観ていると、後先考えないバカの集団が大掛かりな戦争ごっこをしかけたようにしか見えなんだ(笑)。
柘植行人も政治的な要求もなにもなく、ただ日本を戦争状態にするということのみを目的にしてはいた。
本作の首謀者も柘植行人のシンパであるということをセリフで言っていたわけで、動機は柘植と同じだということを言いたいのかもしれない。
しかしね、特車二課が3代目になるぐらいの年月が経ったこの時代にまったく同じような手段で動乱を演出するというのはあまりに無策すぎないか。
本作の動乱の首謀者は柘植行人の事件から数年経ても日本人はまったく変わっていないと思っているのか?
『機動警察パトレイバー 2 the Movie』が公開されたのは1993年だ。
それから今に至るまで、阪神・淡路大震災があり、アメリカ同時多発テロ事件があり、東日本大震災があった。
国土の荒廃と日本だけが安穏としていられないという緊張感が少なくとも1993年当時よりは、たとえ細やかでであったとしても、国民は意識的になっているはずなのだ。
それなのに本作、1993年と同じようなものをつくってどんだけ考えてないんだ。
押井は1993年と現在の差分をとった映画を作った、などと言っているがとんだ戯言にしか聞こえん。
そもそもさ、押井守なんて『パトレイバー』というコンテンツの製作者の中では一番端っこにいた筈なんだよね。
今回の『パトレイバー』の実写のプロジェクトに当初<ヘッドギア>の名前が入ってなかった。
ゆうきまさみ、出渕裕、高田明美、伊藤和典が立ち上げの主体であった筈なのだ。
押井守はアニメ制作の現場管理的な部分で伊藤和典に誘われたにすぎない。
そうは言いつつも『機動警察パトレイバー the Movie』と『機動警察パトレイバー 2 the Movie』を作った押井の功績は認めるのに吝かではないよ。
実際この二つの映画の良質さは押井の手腕によるところが大きいからね。
だけど少なくともそこには伊藤和典の功績もあるわけだ。
『パトレイバー』という作品の制作の主体でなかった筈の押井が他のヘッドギアのメンツに筋も通さずに今回の実写を制作したということには関してはハタで見ているオイラとしても不愉快極まりないね。
ヘッドギアを入れると迅速に話が纏まらないとか、映画版二つを作った力技は押井自身の功績だということをプロデューサーあたりに吹き込まれたか。
泉野 明 だの後藤田だの。
わざとらしいくだらないネーミングも気に入らない。
こんなわざとらしいネーミングをしておいて泉 野明や後藤警部補などのキャラクターと同じ世界観に今回の実写プロジェクトがあるなんてのは、オイラからすれば悪夢でしかない。
今回のプロジェクトに参加した役者達には何の罪もないんだけどね。
もうこういうプロジェクトはツブすに限るね。
映画というかこのプロジェクトの製作者達は万死に値する。
これは映画もそうだしソフトも買わないことをオススメする(笑)。
押井としては実写ベースで警視庁にミサイル撃ちこんだりできて溜飲が下がったのだろうけど。
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なんかさあ、こんなんのも止めてもらいたいよな。
金の為とはいえ、世界観が台無し。
この一件にしても製作者たちが『パトレイバー』というコンテンツを単なる金のなる木程度にしか見てないということが非常によくわかったわい。

by 16mm | 2015-05-01 23:18 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2015-05-12 21:57 x
カーシャの回だけテレビでやっててみました。コンビニのドンパチおもろかったす。
海月姫のまやや様役がハマりすぎと言われるほど好演してるらしく、そちらも気になります。
Commented by 16mm at 2015-05-12 22:47
■re:chataさん
押井の得意のコンビニネタがあったんですね。
最近知ったんだけど、太田莉菜って松田龍平のカミさんなんだってね。
なんかお似合いな感じがするなあ。


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