『レッド・ファミリー』

本日でGWもお終いである。
家に引きこもると母親が規則正しく飯を食わすもんだからまずいぐらいに太ってしまった(笑)。
間食抜きで一日1.5食ぐらいが丁度良いような気がする。
このところ気が緩んで甘味も結構食べてたので、改めるつもりである。


『Grand Theft Auto Ⅳ』を再開する。
約一年ぶり。
もう一度最初から始めることに。
すでに『V』が出て久しいというのに(笑)。
果たしていつまで続くやら(笑)。
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久々にやったら乗り物酔いをしてしまった(笑)。


マイケル・マン。
マン氏(笑)の映画が今週公開されるのだが。
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マン氏wの『ブラックハット』。
マン氏の映画なのに埼玉県で上映しないどころか東京でも3館ぐらい。
かろうじて池袋でやるようなのでなんとかマン氏の映画を観たいものである。


『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』についてこんな情報があった。
う〜ん、だからと言ってどうなんだろうなあ。
でも観ちゃうかもしれんが(笑)。


『レッド・ファミリー』
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App StoreでHDレンタル。
昨年、宇多丸の評論を聴いたり予告編を観たりで興味があった。
コメディの要素はあるんだけど、明らかに観客を笑わせる笑というよりは当人たちが真剣であればあるほど傍から見てバカげて見えるという種類のものだ。
スタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』にテイストが近いというのは褒めすぎかしらん。
北朝鮮の工作員が四人家族を装って韓国に入国。
記念写真を撮るのを装って韓国の軍事施設の撮影。
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この四人の中で妻役のベクさんがが一番エラくてね(笑)家族四人だけで家の中に入ると他の三人が直立不動になって怒られたりするんだよね(笑)。
軍隊の序列としては当たり前のことなんだろうけど、かなり歳上の祖父役のミョンシクさんや夫役のジェホンさんがベクさんに怒られてシュンとなっちゃうのが、なんというか女性の尻に敷かれた男共という構図にも見えて笑えるポイントになっていた(笑)。
彼らが家族を装いながら家族ではない疑似家族というのがポイントなのだ。
この家族と対になるのが隣人である
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この韓国の一家。
この一家があらゆる部分でダメダメで(笑)。
食物は粗末にする、衣類も平気で捨てる。
捨てるのも平気で隣家に投げ込んだり。
夫と妻はいつもいがみ合い、妻は無神経で自分勝手でサラ金から金を借りちゃうような迂闊な嫁。
息子はひ弱ないじめられっ子で同級生にカネを巻き上げられて殴られちゃうようなヤツ。
まあまあまともなのは祖母ぐらいなものでね。
で、この塀を挟んだ二つの家族が象徴的にも北朝鮮と韓国を模しているわけ。
この二家族が各々の家で食事をするんだけど、
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このシーンがなかなかサスペンスとコメディがないまぜになったもので(笑)。
左側の韓国家族は北朝鮮批判をガンガンするわけ。
この場での会話ってのが他の北朝鮮の工作員によって盗聴されてるもんだから(笑)、右側の北朝鮮家族は韓国家族の批判に同調するわけにもいかないが、擁護してあらぬ疑いを持たれることもさけなければならないというね(笑)。
さらに言えばこの円卓での並び順ってのも結構考えられているのかな。
奥の息子と娘、手前のジジとババ。
この組み合わせはなんとか南北を繋げたいという意思があるものの、それに挟まれた両者夫婦は理屈や立場として硬直化していてお互いに相手が譲歩すれば考えてみてもいいぐらいの感じなんだよね。
よくわからんけど今の韓国もものすごく若い世代と老人の世代は割と柔軟に対応しようという割合が多く、逆のその中間の青年から中年になると社会の中軸で生きている所為かタイトで意思を遂行することに妥協しない割合が多い、ということなのかなと勘ぐってみるのだが。
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他に北朝鮮の工作員のエライ人?。
通称"野うさぎ"と呼ばれるこのオッサン。
このオッサンも潜入工作員としては長いのか、
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宇多丸曰く、"性臭"(笑)がプンプンと匂い立つようなオバさんとそれなりに馴染んでいて(笑)。
このオバさんに捕まったら北の凄腕の工作員もひとたまりもないだろうな、というか(笑)。
なんつーかこういう男と女の関係の前にイデオロギーってのはなにかの歯止めになるのかねえと思う次第(笑)。
このオッさんとオバさんの話は直接的には本筋と関係ないんだけどね。
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この北朝鮮の偽装家族、工作員らしく脱北した家族を暗殺したので、"野うさぎ"から勲章をさずけられるんだけど、このあたりのやりとりもコミカルだった。
このコミカルな要素の本作であるが中盤から終盤にかけて次第に陰惨な状況を呈していく。
はっきり言って最後の方は笑はなし。
この北朝鮮の家族は本当の家族ではない。
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食事時、目上の者より先に箸をつけない、という韓国でもすたれつつあるような慣習を北朝鮮の家族は疑いもなしにやってしまう。
北朝鮮の家族は韓国人としての確固とした拠るべがないために殊更慣習を行うことでしか自信がもてないのだ。
さらに言えばあの資本主義に毒された南の家族はケンカや言い争いが多いが、それぞれが本音で言い合うことが出来ている。
思ったことを言い、たとえそれがひどい言葉であっても発する自由があり、それを周りが肯定したり否定したりする自由もある。
北の工作員の家族はどんなに品行方正に見えても家族の内実は軍隊の階級のそれであり、思ったことも言えず常に自分以外の誰かの視線を気にしている。
韓国人の家族はどんなにいがみ合っても最後の最後にはお互いに心配しあい一緒に戦ってくれる。
本作の北朝鮮の家族は自分たちが如何に嘘の家族であったかを自覚し、最終的には本当に繋がりを持った本当の家族となって終わる。
この最後がさ、本当に泣けるのよ。
北朝鮮の工作員家族は最後に韓国の慣習をなぞるのではなく、韓国の隣人のしょーもない会話を延々とまくしたてるんだよね。
家族というものが自分たちがやってきた真似事とは違うと分かってはいても、結局家族として生きた関係を築けなかった。
本当の家族の会話というのもわからない。
だから覚えている限りの隣人の家族の会話<しょうもない喧嘩腰のの会話>が彼らとしての家族の拠るべだったのだ。
そう考えると本当に切ないよな。
本作、今後App Storeでセル版が出たら買うつもり。
出なければBlu-ray購入。
すっげえ傑作だよな。
と、ここまで絶賛してなんだが宇多丸も指摘していたとおり、結構ずさんな面も多い(笑)。
まず隣家である韓国人家族の声が丸聞こえということは、北朝鮮家族の軍隊式のでかい声も筒抜けじゃねーの(笑)。
まあ、これは北朝鮮側に韓国側の声が聞こえないと物語が進まないということもあるから、まあ目を瞑るよ(笑)。
上映時間も100分と短いことだし。
それよりもオイラが解せないところは最終的に北朝鮮家族の娘だけは助かってることなんだよね。
一番年若い娘が助かったというのはどこか温かみのあるような持って行き方であるけど、この娘、冒頭の暗殺で赤ん坊を殺害してるんだよね。
気分的には結局北の家族は全員殺害され、韓国人家族のいじめられっ子の息子は相手に一人で強く対抗できるようになった、という終わり方で良いと思うんだけどな。
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最後に本作の北朝鮮家族の妻役で班長のベク・スンヘ役のキム·ユミが、キリっとして眼が大きくて好みやわ(笑)。

by 16mm | 2015-05-06 22:57 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)
Commented by chata at 2015-05-12 21:50 x
ゲームの画面酔いよくやります。ドット画なら問題ないのですが・・・w
Commented by 16mm at 2015-05-12 22:53
■re:chataさん
最近ゲーム自体をやってなかった所為もあって結構短時間でも酔いますね(笑)。
ドットが懐かしい(笑)。


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