『マッドマックス フューリーロード』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』

Leica M Monochrom
Summaron 3.5cm f/3.5
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α7R ILCE-7R
Makro Planar T* 2/50 ZF.2


先週土曜日、心療内科。
先々月下旬の季節の変わり目あたりで若干発作があってワイパックスで抑えた旨を担当医に報告。
ワイパックス自体は病気を治す為ではなく、対症療法的に発作を即座に抑え込む為のものなのでその対処の仕方で良いとのこと。
病気自体はもうひとつの薬であるパキシルで治していく。
発作が起こってもワイパックスで抑え込めるという自信が大事だと。


先週土曜日、歯のメンテナンス。
いつものように美形で剽軽な歯科衛生士女史に歯石をとってもらう。
左下の歯の沁みについて相談。
まだ左の歯のブラシのあたりが強いとのこと。
電動歯ブラシでも当てる時に無意識に力を入れちゃってるからなあ。
治療後、先生と雑談。


生頼範義 逝去
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世界的と言って過言ではなかろう。
画家の生頼範義が10月27日に逝去された。
病気だったのは伝え聞いていたし、いつかはこうなるだろうなとも思っていたことだったが、現実になればやはり残念でならない。
映画のポスター・アートで言えばドゥルー・ストゥルーザンもいるし、日本にだってすばらしいイラストレーターは多数いる。
多数いるけど生頼範義は本当に無二の存在だった。
どの画からも力というか圧力のある筆を感じられた。
渾身という言葉がどの画からも伝わってきた。
緑色の宇宙の彼方にいるだろう彼のご冥福をお祈りいたします。


Popplet
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iTunes Storeで購入。
考え事をまとめる方法には色々あると思うが、アイデアの断片を脈略なく溜め込んで、ある程度溜まったらそん断片を繋いでいく。
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↑こんな感じに。
使い始めて数日だが、自分には合ってそうな感じ。
とにかく思いついたアイデアを記録して後で取捨選択したり、記録しながら新しいアイデアの断片をつなげたり。
しばらくこの方法で考えをまとめてみようと思う。


『3月のライオン 11』
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AmazonでKindle版購入。
待ちに待っていた11巻。
巻数だけでいったら(連載年数はちがうけど)『ハチミツとクローバー 』を抜いた。
この巻で久々に心がザワつくような悪意との戦いが終わった。
この川本家三姉妹の実の父親の造形が秀逸。
この父親、一言で言えば"恥知らず"な男ということなんだけど、早い話が自分が傷つくのを極端に避け続ける人間なんだよね。
とにかく自分より弱いと思われる(実の娘とか)人間に対しては穏やかな表情で悪意を押し付けてくる。
この父親、自分をカッコウのようだという。
他の鳥の巣に卵を産み落とし自分は去っていって子供の面倒は見ない。
所謂托卵というやつ。
で、この托卵というものが人間の世界でどれほどの不幸を作り出すものかということを、父親と敵対していた桐山零いやというほど自覚している。
両親を亡くし、他人の棋士の家で育てられることとなり、その家の実の子供よりも棋士としての才能を開花させてしまった。
つまりカッコウに托卵された子供がその巣の本当の子供たちを巣からおい落とすということを、図らずも桐山零は人間の社会でやってしまったのだ。
そんな十字架を背負い続ける桐山零の前で、なにやらカッコ良さげにカッコウの托卵の話をする男を許せるはずがないではないか。
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この悪意のリアリティというのはただごとではないね。
本当にこういう人間はいるかもしれないし、いないかもしれない。
エンタテインメントのフィクションの世界で本作の作者は様々な悪意を描き、それと戦う人物を描いてきた。
時には出口のない、答えの見つからない状態で戦いを終えをもしたが、今回の父親との戦いは最後まで実に力強く描き続けられた。
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実の父親の戯言に毅然として立ち向かう姉妹の姿の凛々しいことよ。
何の落ち度もない娘たちが父親を否定しなければならない悲しさ。
逆に言えば親はマジで子供に否定されるようになってはならないのだ。
それでも決断したこの姉妹を読めたことを幸せに思う。


『まんが親(4)』
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AmazonでKindle版購入。
単行本で読むのが楽しくてしょうがない(笑)。
育児漫画って多数でてるけど、一つとして同じものがないから、好きな作家のものだと興味深く読める。
本書のように夫婦で一人娘のことを別々に描いていても、父親と母親、男と女という目線の違いでまったく違った印象になるから不思議だねえ。


『まんが家総進撃 3』
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AmazonでKindle版購入。
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この漫画の歪んだ正論っていうんですか(笑)。
毎度この正論が楽しみで読んでいるんだよね。
上のセリフだって一概に否定できないような気もするし、唐沢もそんなダメ編集の話を書いたりもしてるしね。
漫画家志望者なら誰でももつであろう妄想を拡大して漫画としての面白さに定着させる技量はさすがとしか言いようがない。
ところで
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巻末のイラストでコブが三つになった(笑)。
作者にお子さんが生まれたのでコブが一つ増えたのだろう(笑)。
微笑ましいね。


『俺とねこにゃん(2)(3)』
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AmazonでKindle版購入。
一巻のKindle版を買ってからずっと続巻が出るのをまっていたのだ。
内容は面白いから言うことないのだが、画像が明らかに原画からスキャンニングしたのではなく印刷物からスキャンニングした品質でがっかり。
グラデーションがモアレてる。
こういうのをちゃんとしてくれないかなと版元に思う。
漫画としての画も内容も良いのに残念である。


『マッドマックス フューリーロード』
Blu-ray視聴。
先週に引き続き『マッドマックス フューリーロード』である。
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この上空で炸裂する花火と同じ高度の空撮が新鮮。
フレッシュな映像である。
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"What a lovely day!"(サイコーだ!)
本作の最初の方に来る見せ場。
何もしなくても近いうちに死が訪れるニュークス。
稲妻が嘶く砂嵐の中での命をかけた追跡劇。
大地の怒りのような美しくも激しい場所で命を燃え尽きさせる事ができることの昂揚。
この華々しい祭りのような中で死んでいける自分。
自分の死が特別な場所で実現させることが彼の生きがいだったわけで、そんななかで出た上記のセリフだったわけだ。
リア・ウィンドウに張り付いているマックスがそれを見て「ふざけんな、オレはまだ死なねえ」みたいな感じになってるのが笑える(笑)。
本作のマックスの生への執着というものが最後までブレずにいたな。
この後ニュークスが室内にガソリンを入れ始めて、発炎筒で爆破炎上させようとした瞬間にマックスがその発煙筒を外に放り投げる。
嵐の中その発煙筒が消えて真っ暗になったところで自然とシーンが切り替わるというナイスな演出。
すげえ。
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本作冒頭、アヴァンタイトルのシーン。
マックスがイモータン・ジョーの配下に捕らえられて砦に連行されるんだが、背中に刺青される(笑)。
早い話が"輸血袋"にするための仕様が上記のように刺青でかかれてるんだけど、これが酷い話で逆さまにかいてあるんだよね。
逆さまってどういうことかというと
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輸血用の人間なので足から吊るされるから逆立ちさせた状態で背中に書かれた文字が読めるようになってるわけ(笑)。
自分の仕様なんていうつまんないものを背中一杯に刺青されるのもカッコ悪いのにそれが逆に書かれるなんてものかなり屈辱ではないか(笑)。
こんな有様になりながら心が折れずに生きることへの執着を諦めないマックスというキャラクター自体がオイラにとっての希望のようにも見えたかな。
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とにかく本作、セリフの数がむちゃくちゃ少ない(笑)。
上の画像は逃亡したイモータン・ジョーの妻が上手く危険をやり過ごしたのを見たマックスが僅かにニヤリとして「よくやった」という感じでサムアップしている(笑)。
些細なところなんだけどセリフで「よくやった」とか「グッジョブ」などと言わない(笑)。
トーキーの映画の手法で見事に寡黙なキャラクターというものを表現している。
やっぱすげえや、本作。
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マックスが女だらけのトラックの車内で顔につけられた猿轡をヤスリを使って必死で削ってる様は、汚い男が必死で頭を掻いているようで笑えるよ(笑)。
このシーンもセリフなく車内に隠された銃器を見つけ出して集めていく。
なんども言うがセリフを封印した演出の徹底というのは研究の価値はあるね。
セリフで説明しなくても伝わる演出という。
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炎上しているトラックの炎を消火するために、バンパー部分についているショベルを下げて
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砂を巻き上げて消火(笑)。
この一連の動きの後さらに
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閉じていたエアスクープが開放されて空気を吸い込む音がする。
これって砂埃が運転席まで包んで、中にいるマックスやフュリオサも息を止めてるいたという描写が省ける映像だよな。
わざわざ人間のキャラクターに砂けむりでゲボゲホしているカットを作らなくてもこれで済んじゃう(笑)。
やっぱり監督のジョージ・ミラー、侮れねえや(笑)。
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ジュゼッペ・ヴェルディの『レクイエム 怒りの日』をバックに銃を乱射する武器将軍(笑)。
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その武器将軍を狙撃しようとして残弾4発のうち3発を外すマックス。
その後ろでソワソワと「あたしがやる、あたしにやらせて」という感じのフュリオサ姐さんがカアイイ(笑)。
このカット一瞬フュリオサが笑ってたりするんだよね(笑)。
この後マックスが武器将軍を倒すわけだが、その直接描写はなし。
すっげえ省略。
こんなキャラだちしてて銃器で身体中覆っているヤツをあいてにすごいアクションというか銃撃戦が見せ場になりそうなのにあっさりと外している。
マイケル・ベイなら過剰にさらにアクションを作るんだろうけど(笑)。
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己の乳首を常に触っている人食い男爵(笑)。
このデブがまたゲスなキャラ造形で、サイコーに最低だ(笑)。
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と、まあ色々魅力的な男が出てきたわけだが、やっぱりフュリオサ姐さんが一番カッチョよかったかな。
とにかく観るべきところ、深く考える意義のあるすばらしい作品であることには間違いない。
絶対にお勧めであります。


『機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア』
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先週土曜日、MOVIXさいたま。
ソフト発売前の先行上映。
前回の『ORIGIN I』も行ったのだが、上映の期間の終盤だったため初回限定のBlu-rayが買えなかったのだ。
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これが今回のBlu-ray。
本作を上映している劇場で、尚且つ本作の入場券を持っている人間のみが買えるという結構レアな品物。
オイラ普通に通常販売が前倒しされてるだけで5〜6000円ぐらいで買えるもんだと思ったら、1万円した(笑)。
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これがその中身なのだが、昔のレーザーディスクぐらいの大きさの箱の中に絵コンテやらソフトやら原画のピクチャーブックまで入っている。
これは1万するよなwと納得。
しかも約ひと月ほど早くソフトを手に入れられるわけだし(笑)。
ちなみに上画像の右下にある色紙は限定版の中に入っていたものではなく、劇場に来た人先着でもらえるもののようだ。
劇場で片岡愛之助のニヤけたCMに辟易しながら周りを見回すと、結構大きめの小屋で7割ぐらい入ってたんではないかね。
若いのからオイラぐらいかその上ぐらいのおっさんおばさんが客席を埋めていて盛況だったと思える。
で、映画のデキであるが、これがかなりいい。
観る前はキャスバルとアルテイシアの幼少の話が中心の地味な話かなと思いきや
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キシリアによる兄妹の暗殺の為の襲撃などアクションの見せ場ば過不足なくあり。
さらに白眉だったのが
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モビルスーツの前段であるモビルワーカーの動き。
スローモーションとも思えるようなゆっくりとした動きがすさまじい重量感を出している。
本作冒頭での赤い彗星となったシャアの素早い動きと比べると余計にこのモビルワーカーの重さが感じられる。
アニメーションはゆっくりとした動き、実写でいうところのスローモーションを表現するのが非常にむずかしい、というか、どんなに上手く描こうとしても描線がうねうねしだして完璧な映像表現としては破綻する。
多分本作では3Dモデリングしたモビルワーカーで動きを作っているのだろうが、それでも動きのタイミングというものがあって、気持ちの良いタイミングを探るというのがまた難しいところなのだ。
総監督の安彦良和の『めぐりあい宇宙』での動きをさらにレベルアップしたように感じられる。
さらに作画全体のレベルも高く、
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本作を制作する上でのキモとも言える、安彦良和のキャラ・テイストをかなり忠実に再現していて好感が持てる。
ただ今後原作にもあった"セイラはシャア・アズナブルという名を知っていた"問題(笑)のつじつまはどうするのだろうか?(笑)。
今後『1stガンダム』につながっていく展開としてセイラがシャア・アズナブルという名に反応してないという問題(笑)。
そこは目を瞑るのかしらん?『スターウォーズ』のep1-ep3のように(笑)。
一応絶賛ではあるのだが、少々問題が(笑)。
ハモン役の沢城みゆきはやセイラ役の潘めぐみはよかった。
が、シャアの声と途中チョイとでたアムロの声。
これは正直キツかった(笑)。
オリジナルの声優を使ってくれる嬉しさというのはファンとしてはあるんだけど
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シャアの中の人の池田秀一は65歳。
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アムロの中の人の古谷徹は62歳。
二人ともかなり無理をして幼い声を出そうとしているのがまるわかり。
特にシャア。
声が妙に甘くて気持ち悪い(笑)。
『ORIGIN I』でキャスバルをやった田中真弓がバツグンに良かったので、本作でもギリ田中でやってよかったのではないだろうか?
『ルパン三世』のように声色を真似る芸人を後釜にすえるなんて無様なことは願い下げであるので、オリジナルの声優を配してくれたことは嬉しいと思わなければならないとは思うんだけどねえ。
ただ池田秀一も古谷徹も『1stガンダム』になれば今でもピッタリとハマるはずだとは思うんだけどね。
いっその事さ、

杉田智和にこの年代のシャアとアムロをやってもらうってのはどうか(笑)。
声帯がモツかどうかは別にして(笑)、杉田だったら大御所二人も認めるんじゃないかなと思うんだけど。
というわけで来年春の『III』も楽しみである。

by 16mm | 2015-11-01 21:41 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)
Commented by chata at 2015-11-05 23:31 x
やーほんとシャアとアムロの声が・・・w
しかし作画がすごくネ申テイストでよろしいですねぇ。
ラルさんの打撃も重さが乗ってて痛そうでしたw
Commented by 16mm at 2015-11-07 00:38
■re:chataさん
ほんとシャアとアムロの声がアレでしたね(笑)。
まあだけどいまだにオリジナルの声優さんで声が聴けるというのをありがたいと思うべきなのかなあと思ったり(笑)。
ネ申も今回の作画は満足しているような感じでコメンタリしてましたね。
本当に作画の水準が高かったと思います。
それはそうと、ネ申はなにかっていうとビンで頭を殴る描写が多いような気がします(笑)。


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