『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』再見

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
今週月曜日、109シネマズ菖蒲。
2D字幕で鑑賞。
久々に同じ映画を二度劇場で観ることをしたなあ(笑)。
宇多丸の評論を聴いて、圧倒的にオイラが見逃していた部分があったと気がついて無性に再見したくなったのだ。
Blu-rayリリースを待ってられん(笑)。




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色々やられちゃったのはこのポスター。
ポスター中央下、タイトルロゴのすぐ上のキャプテン・ファズマ(笑)。
ファズマひでお(笑)by町山智浩(笑)。
"オマエどのツラさげてマズ・カナタよりデカくポスターにのってるんだ問題"
オイラはコイツがレイなんではないかと思ったのに(笑)、ポスターの目立つ部分にいるんだもん、絶対大活躍だと思ったら(笑)。
まあアレだ見掛け倒しもいいとこだ(笑)。
元部下であったボンクラ男のフィンに後半
「オレが命令するぞ。ファズマ、オマエに命令する」
なんて言われちゃっていいとこなし(笑)。
そもそもさ
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予告編第一弾でストームトルーパの格好してでてきたコイツ、ジョン・ボイエガ演じるフィンを観て
「だれ?」
とものすごく冷たく思ったのはオイラだけではなかろう(笑)。
コイツが
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オスカー・アイザック演じるポー・ダメロンと会って二秒で仲良しに(笑)。
冒頭部分でのこの二人の交流がなんとも微笑ましく好感が持てた。
『スター・ウォーズ』における新キャラに対するツカミはバッチリだ。
宇多丸も言っていたのであるが今回今までのシリーズで描いていなかった部分へのフォーカスが非常に新鮮だったと言える。
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初見ではストームトルーパのマスクに血の跡をつけることによって、そのトルーパがフィンであるということを示すマークぐらいに思っていたのだが、考えてみたら『スター・ウォーズ』で赤い血を意識的に出したのって初めてだよな。
ナチのような兵装をしたヤラレ役にすぎなかったこれまでのシリーズで、本作はその中の人も赤い血を持つ人間なんだということを観客に意識化させている。
一度目に観た時にはなんとなくスルーしていたわけだが、結構ハードなことをやり始めたんだと思う。
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更に言えばこれまでヤラレメカでしかなかったタイ・ファイターにフィンとポーを乗り込ませ、むちゃくちゃカッコよく描写。
とにかく本作、『スター・ウォーズ』という枠組みというかお約束を踏み外さないようにしつつ新しい事を盛り込んでいる。
この辺りってEP1〜EP3を忸怩たる思いで観ていたJ・J・エイブラムスの思いの発露なのかねえ。
こういうところを付け加えることでオイラたちのような観客の溜飲を下げさせたJ・Jの力量には素直に感心する。
フィンがまた元ストームトルーパなもんだからw世間知らずの一所懸命なボンクラさかげんがすごくいいんだよね。
後半レイがカイロ・レンにつれさらわれていく時に追っかけていくフィン。
シータを奪還するためにティディスの要塞に向かうパズーのような思い詰めた感じがすごく良かったと思う。
こういう情感的なものも今までになかったんではないかな。
ジョージ・ルーカスって人間を演出することにまったく興味がなかったからねえ。
逆に本作のJ・J・エイブラムスは人間を使って情感を盛り上げる演出をちゃんとしてたと思う。
興味がないといえば
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本作のハリソン・フォードの演技(笑)。
この人、映画でメシ食ってるくせに映画自体にまったく興味がない人で(笑)まったく演技をしない人w。
自分が出てさえすれば客は満足するということをちゃんと理解していて、必要以上に役に入れ込まない、というか役者として手抜きをずっとしてきたわけよ(笑)。
これまでの手抜きっぷりが嘘みたいに本作ではものすごく表情豊かでさ、
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予告編でも使われてたけど、ソロとチューバッカが久しぶりにファルコン号に乗った気分を情感豊かに演技していて、観ていてやっぱりなんちゅーか、観ているオイラも懐かしい気分になってホロリとしそうになったよ(笑)。
このファルコン号でのソロ達とのシークエンスってフィンとレイも巻き込んでユーモラスでありながら緊張感のあるアクションもありで、やはり『スター・ウォーズ』としては新鮮な印象だったかな。
本作、本当に生き生きとしたハリソンがみれるよ(笑)。
で、それに引き換え
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レイアと
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ルーク。
端的に言って二人とももっと体を絞るべきだったと思う。
オリジナル・キャストを使ってくれた嬉しさというのはもちろんあるのだが、この二人、ハリソン・フォードと違って俳優としてのキャリアを順調に積み上げてきておらず。
常に衆人環視で鍛えられた物腰で過ごしてきたハリソン・フォードの役者としての緊張感に比べ、キャリー<レイア>フィッシャーとマーク<ルーク>ハミルの見た目も雰囲気もヘタすると映画を壊しかねないぐらいの劣化であったと思う。
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あのハン・ソロが愛した女として出るにはちょっと説得力がないよなあ。
なまじハリソン・フォードが若々しく精悍に見えるから、キャリー・フィッシャーが本当におばあさんに見えてさ、釣り合いが取れてないように見える。
マーク・ハミルのルーク・スカイウォーカーも雰囲気はEP4のベン・ケノービに寄せてはいるけどさ。
アレック・ギネスのベン・ケノービはもっと痩せてたよ。
痩せてて威厳というか緊張感があった。
本作のルークは辛い思いをした割にはデブじゃん(笑)。
なんか見た目に緊張感がやっぱりたりない。
そういう意味でも本作の新キャラクター達、レイ、フィン、ポー、カイロ・レンの4人は実に良かった。
この4人をもっと見たいと思うぐらい。
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本作の悪役であるカイロ・レン。
本作ではEP4のダース・ベイダーのような冷酷な強さというものが見えなかったんだよね。
感情をまったくコントロールできずに本編で2度ほど赤いライト・セイバーで壁付けのコンソールをズタズタにするんだけど、それがさ、町山智浩が言っていたように、母親にオナニーを見られちゃった中学生みたいでさ(笑)。
「ノックして部屋に入ってこいよクソババアアアアアアア」
ってな感じの暴れっぷり。
何事かと駆けつけようとしたストームトルーパが
「やれやれ、触らぬ神に祟りなし」
ってな感じですごすごと退散するところがまたおもしろかったりするんだが(笑)。
カイロ・レンだけではないのだけど、本作の悪役ってどうみても強そうに見えないんだよね。
能力的に未熟な筈のレイやフィンがカイロ・レンと拮抗できたりするぐらいでさ。
EP4だとかEP5のダース・ベイダーのような強さが感じられない。
一応カイロ・レンの上に正体不明のスノークなるダークサイドがいるんだが、これも本作では謎の人物でしかなかったしね。
本作でのカイロ・レンを考えれば今後彼は最終的には死ななければおさまりがつかないとは思うね。
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EP1でライトセイバーが水につかると作動不良を起こすという描写を撮影までして編集でカットされた設定があったのだが、カットしてよかったね。
そうでなければ上の画像のように雨のなかだとか、雪の中だとかでのセイパー戦が成立しなかったもんね。
レンの持つ赤いライトセイバーは不安定な感じでビリビリと躍動するように伸びているのだが、それが雨に打たれているところもまた凄みがあったよな。
このレン騎士団とやらの戦闘は今後出てくると思うが楽しみで仕方ない。
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新キャラの中で最も魅力的であったのはやはりデイジー・リドリー演じるレイだよな。
このマスクといい後ろに担いだ長い棒といい
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まんまナウシカじゃん(笑)。
打ち捨てられたスターデストロイヤーのなかに入っていくレイって、腐海を散策するナウシカのそれだよね(笑)。
言い逃れができねえぞ、J・J・エイブラムス(笑)。
初見ではまったく気にしなかったけど、二度目に観て妙な既視感があるとおもったら(笑)。
まあそれはともかく、
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ほとんど無名に近いデイジー・リドリーのレイ、というか、デイジー・リドリー力がパないっす(笑)。
本当にすばらしい主役っぷりだよな。
芯の強さ、ユーモア、弱さ、優しさ。
BB-8の曲がったアンテナを直してあげる描写で心をもっていかれたよ。
ああ、この女に蹴られてぇ、と(笑)。
砂漠の星でAT−ATの残骸の中で一人で暮らし、旧反乱軍のパイロットのぬいぐるみやヘルメットがあり、空を登っていく宇宙船に外の世界に思いを馳せる。
この説明らしい説明のないセリフのない描写だけでレイという人間に共感がもてちゃう。
すっげえすっげえ。
後半、レイがフォースの使い手だということが明かされる。
スタント・ダブルがいるとしてもデイジー・リドリーのライトセイバーを持つ姿の格好良さ。
このレイという人物、具体的にどういう人間なのかということはほとんど語られない。
ただ類推できるヒントは本作に散見できる。
幼少の頃に家族と引き離されたようだ。
帰ってこない家族を待っている。
フォースの使い手。
レイはカイロ・レンに頭を探られた時に海を思い浮かべた。
本編の最後、レイがレジスタンスの基地に来た瞬間にそれまでスリープモードにあったR2−D2が目覚めてルークのいる場所の地図を見せる。
そして、レイとチューバッカとBB−8はファルコン号に乗ってルークのいる星に向かう。
その星は海が多く島が点在している。
一つの山で降り、迷うことなくルークのところに向かうレイ。
情況証拠だけではあるが、レイがルークと血のつながりのある可能性があるんではないかね。
こんな風に観れば観るほど気がつかなかったディティールが読めたりする。
そういう意味ではまだまだ読み落としている部分は絶対あるよな。
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本作でEP5でルークの右手と一緒になくなったはずのライトセイバーがでてくるのだが、どうしてそれがあるのかの理由は次作に持ち越し(もしかしたら理由が語られてたかなあ?)。
このライトセイバーを構えるフィンやレイがカッコ良くてねえ。
オイラもこのルークのライトセイバーが無性に欲しくなって(笑)。
昔から心躍るガジェットだったし。
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Amazonで扱ってるマスターレプリカの"スター・ウォーズ アナキン・スカイウォーカー FXライトセーバー エピソード3"。
約9万円(笑)。
本当はEP4のルークのライトセイバーが欲しいのだが(設定上同じなのだが微妙に違うらしい)。
このルークの持ってたライトセイバーのデザインが一番好きだな。
たとえ元が
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ストロボのグリップだったとしても(笑)。
本当に買おうかと思った矢先、レビューを読んだら光の点灯が約1000回ほどで寿命と書いてあり、やっぱやめようと諦めました(笑)。
柄の部分だけの映画のプロップのレプリカもあるけど、それはまたバカ高いしね。
でも欲しいなあ(笑)。
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最初の予告編で観た時、ナンジャこりゃ、と思ったBB−8。
これ本編で観たら可愛い可愛い。
現在スマホで動くラジコンを買うという衝動を必死に抑えております(笑)。
R2-D2と違って素早く動けるデザインだからアクションにメリハリがつく。
逃げる時なんてそれこそ"一目散"ってな感じで必死に走ってる感じが可愛いんだな。
こんな単純だ造形で人間の俳優以上の表現力があったと思う。
そもそもさ、レイとフィンを結びつけるきっかけを作ったのはBB-8。
ポーの着ていたジャケットをフィンが着ていて、それをBB-8が気がつく。
「あいつ、ボクのご主人のジャケット着てる」
とピコピコとレイに話して、彼女がフィンを取り押さえることで結びつけたんだから。
演出的にもすごくスムーズな流れを作ってるよな。
とまあ二度目のレビューはこんな感じ。
二度目観ても最初の方のレイとフィンがミレニアム・ファルコンに乗って協力してファースト・オーダーのタイ・ファイターを撃墜するところは気持ちが高揚する。
ファルコン号のディスプレイが旧作と同じなら後半のXウィングでのスターキラー攻略で
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EP4のデススター攻略であったXウィングのコックピットのヘッドレストからニュニュっと出てきた照準装置も出してもらいたかったなあ。
いや、高速飛行中に視界を遮るようなものなんてありえない(笑)ってのはわかるんだが、観ていた時はこれも萌えたし(笑)、なにしろ
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『ガンダム』でもカッコよく真似されていたアレだから(笑)。
と、まあ色々グチグチ書いたが、やっぱ穴はあっても面白かった。
次作では色々楽しみであるが、また誰かが腕を切り落とされるんだろうかね(笑)。
次作が楽しみである。

by 16mm | 2015-12-31 20:51 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2016-01-02 20:26 x
まんまナウシカでしたね。
まさかと思ってたけどパクリかなw

ルークあらためて画像でみたら
まるでホームレスではないですか!アチャー

ライトセイバーがストロボのグリップから作られていたとは!驚きました(;゜0゜)
Commented by 16mm at 2016-01-02 23:31
■re:chataさん
まあパクリとは言わないまでも、引用程度の印象はありますね。
これが印象悪いというわけではないのでいいんですが(笑)。

ルーク、ホームレス(笑)。
ヒドイ。
こんなデブのホームレスはいない(笑)。
しかもマスター・ジェダイっすよ(笑)。

そうオイラを含めた世界中のボンクラが憧れて欲しいと思っているライトセイバーはストロボグリップです(笑)。
お金がなかったEP4。
小道具さんがおそらく急場で作ったんでしょうね(笑)。
まさかこの映画が後年ここまでヒットすると思わなかっただろうから、ヤッツケですね。
ただ小道具さんのヤッツケが以外と良かったりする映画は割とあって、
『ブレードランナー』のブラスターなんかがそうですね。


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