『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『ヘイトフル・エイト』

My portrait."V8"!!!!!!!!
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α7R ILCE-7R
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50
上の画像、どーしても"V8"が撮りたくて撮ったのだが、難しいねえ(笑)。
当初顔が写らんように親指の方(オイラから見て手前側から)から撮影しようとしていたのだが、最短撮影距離の問題とか手の重なりなどが満足できず、上のような感じになったのである。
これもピントを微妙に変えつつ自分の位置を調整しつつ、手間かかってます(笑)。
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なしてこんな顔を晒しつつ手間暇かけた画像を撮ろうと思ったかといえば、『マッドマックス フューリーロード』が先週行われた第88回米アカデミー賞で6部門を受賞したからだ。
素直にめでたい。
米アカデミーもちょっとは度量のあるところを見せたかったというところか(笑)。
賞狙いで直近で公開された映画ではなく、昨年の5月に公開された映画が6部門受賞だからね、事実上『マッドマックス フューリーロード』の一人勝ちと言っても過言ではあるまい。
編集賞を受賞したのが監督ジョージ・ミラーの奥さんであるマーガレット・シクセル・ミラー。
本作を何度か観直して気がついたのだが、カットの途中のコマを抜いて映像の流れを微妙にジャンプさせてたりするんだよね。
こういう編集もあるのかと感心したりした。
典型的な出かけて行って元の場所に戻ってくるだけのセリフの少ない映画であるんだが、カルトで、芸術的であり、極上の娯楽作でもある。
オスカー受賞を受けて地元の映画館でも1日一回ながら再映されてる。
できれば本作はカンヌだとかベネチアなどで賞を取る方が相応しいと思っていたんだが。
V8!
あと二つ受賞すればV8!でシャレになったんだがなあ(笑)。
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今回レオナルド・ディカプリオも主演男優賞で受賞。
オイラとしては『アビエイター』や『ジャンゴ』でももらっていておかしくないんじゃないかなと思ってたぐらい。
しかし、オイラはwowowでの中継を録画して観るということもしなくなり、結果発表だけで一喜一憂して満足しているアカデミー賞であった。


先週土曜日、心療内科。


『マンガでわかりやすい うつ病の認知行動療法 こころの力を活用する7つのステップ』
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AmazonでKindle版購入。
通っている心療内科の担当医によると、オイラのパニック・ディスオーダーの治療のアプローチとして認知行動療法を適用しているらしい。
で、ものすごーくわかりやすそうな本である本書を選んで読んでみた。
......
んで、なんかものすごーくピンとこない(笑)。
大雑把に言って本書に書かれているのは自分の周囲の他者との関係からくるストレスについての話で、それによって塞ぎ込んだり自己評価を低くして落ち込んだりする人たちの為のアプローチなんだと思う。
自分のことをしっかりと客観的に見えている自身はないのだが、なんだかこのアプローチは見当違いのような気がする。
というのも客観的にどう見えるかはおいておいて、オイラ自身は人間関係でストレスを溜め込んでも塞ぎ込んでも自己評価で落ち込んだりもしていない。
そういう意味では割と図太いとは思っている。
本書を読んで、どうも最近の担当医は認知行動療法をオイラに当てはめて治療のアドバイスなんかをしていたと気がついた。
まあ、それも無理からぬことで、もう数年かかっている治療ではあるが毎回5分程度の診療でオイラの生活習慣なんかを話したことはなく、ひたすら鼻が詰まって窒息の恐怖がでて云々の話しかしてなかったしなあ。
担当医が客観的な事象を基にオイラに対して認知行動療法の治療をしているのかもしれんが、オイラの主観からするとなんか違うとしか思えない。
とりあえず対症療法として認知行動療法を選択しているのではないか?
う〜ん。
さて、どうしたものか。
認知行動療法の本も一冊だけでは十分では無いのでもうちょっと別の本も読んでみようかと思う。


先週土曜日、岩盤浴、ストレッチ。


iPhone4でヤマダ電機のポイントなどを貯めとくアプリをいれていたんだが、アプリが起動しないばかりかiTunesを介してアプリがインストールされない不具合発生中。
iPhone4だからか?


『家族がいなくなった日 ある犯罪被害者家族の記録』
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AmazonでKindle版購入。
作者の父親が殺人事件に巻き込まれて亡くなったことの実話ベースの話。
被害者遺族の感情を主に描写し、彼らがどんな思いをするのかというのを具体的に描いている。
このような特異な状況でありながら自分だって巻き込まれる可能性がある事態に身が引き締まる。
ただこの内容とは別の話になるが、漫画としてはお粗末だと思う。
正直画が上手く描かれているとは思えないし、見せ方や演出がイイとも思えない。
言ってみれば題材だけで読ませる作品でしかない。
なので同じ作者で次作が読みたいとは思えない。


『波よ聞いてくれ(2)』
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AmazonでKindle版購入。
沙村広明のリアルで激ウマな画でギャグを描く。
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もともと沙村は笑いのセンスもズバ抜けてたと思うんだけど、画の上手いヤツは何を描いてもハマるという好例。
物語は様々な伏線と枝葉が増殖中で、現状最終的な着地点どころか数話先の展開すら予想がつかない。
なので他の漫画作品と比べると展開がモタモタしているようにも感じられる。
しかしね、沙村の画力がね、途中で読むのを止めさせない強さがあるんだよな。
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以前いしかわじゅんが
「読者が我慢してくれなくなった」
などとオノレを棚上げした発言をしていたことがあったが、いしかわも沙村の十分の一ほどの画力でもあれば読者どころかオイラも我慢できてたと思うぞ(笑)。


『ナイーヴ 完全版 1&2』
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AmazonでKindle版購入。
まったく初めての作家の本。
一巻の表紙絵が綺麗だなというのとAmazonの評判で購入。
画は女性が魅力的に描かれている反面、男の画がイマイチだなあ。
男の画って純粋に画の話で、内面だとか心情じたいはかなり真に迫ったリアルさがあった。
面白く読めた作品である。
たまに思うのだが、女性作家が描く作品で女性の心情が描かれる部分って男としてどのくらい真に受けていいものなのだろうか?
本作でもね、セックスの持続力に関して女のキャラクターは
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とか言うんですが、これって本当?
それとも早漏の男を気遣ってのセリフ?
これを真に受けて男が
「早漏のオレがイイんだろう」
みたいな事を言ったら
「女をイカせない男なんてサイテー」
って言われそうだし(笑)。
気が休まらないなあ(笑)。


はっきり言おう。
最近老眼が進んでいる(笑)。
パソコンを椅子に座って見るぐらいの距離は問題無い。
つまり仕事には差し支えないのだが、目の近くで本を読んだり車に乗っている時にはそこそこ見えなくなっている。
趣味のカメラを使うにも支障がでてきた。
今のメガネは一応遠近両用なのだが、今度はメガネを二つ用意せなあかんだろうな。
一つはいま使っているメガネフレームにレンズを入れ替えて、フレームとレンズをもう一つ新調だな。
ボーナス後かなあ。


『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
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先週金曜日、109シネマズ菖蒲。
金融だとか金を扱い翻弄される映画だったら『ウォール街』やら『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などを楽しんだクチなので楽しみにしていた。
が。
15分で敗退(笑)。
ブラッド・ピットが出てくる前に劇場を逃げ出した(笑)。
言っておくが本作が駄作だからではない。
"サブプライム""MBS"CDO"etc......
この手の経済用語が聞いたことはあるがまったくわからないオイラには登場人物たちがどんな風に行動して出し抜くのかが理解できず最後までポカ〜ンとなるだろうと思ったのだ。
"リーマン・ブラザーズ"ってどこの黒人のブラザーだ(笑)とか(笑)。
もっと言えば
「"空売り"ってなに?」
というとんでもない己の知識不足教養不足が本作を見ているうちに露呈し始め(笑)。
絶対に本作の物語の仕組みがわからないだろうという自信があった。
おそらおく中学生程度の知識すらないよなオイラ。
ちなみにオイラ、これでも経済学士様である(笑)。


『ヘイトフル・エイト』
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先週土曜日、109シネマズ菖蒲。
クエンティン・タランティーノの映画である。
『ジャンゴ 繋がれざる者』以来の新作。
そしてまたも西部劇。
しかも荒涼とした雪山の中の小屋が舞台だ。
冒頭からゆっくりとしたカメラの動きで雪原の荒涼さをみせていく。
なんかね、冒頭からすっげえ目が釘付けなわけよ。
なんだろうねこの緊張感。
70mmで撮影したとのことであるが、果たしてオイラが観たのはオリジナルと同じ横幅のフォーマットだったかは不明。
ただこの映像なら極端な横長でも映像的にモツような気がするな。
本作167分の映画。
ほぼ3時間の映画だけどまったく長く感じない。
一応のアクションシーンはあるんだけど、基本密室での会話劇。
会話劇でこんなにも緊張感を保つという相変わらずのタランティーノの手腕はすばらしい。
ただ、今までのタランティーノの作品のように物語の本筋とは関係無い内容のセリフ(『レザボア・ドッグス』のように銀行強盗の前にマドンナの歌詞の話を延々としたり)は影を潜め、非常に物語の本筋に沿った暗喩などで構成されている。
セリフと物語の構成がみごとなんだよな。
特に最後に読まれる「エイブラハム・リンカーン大統領からの手紙」。
実はこれ、フェイクなんだけど、これを書いた人物の希望という意味で考えれば物語の最後を締めるのにもってこいな希望に満ちた内容だと思う。
二人の男が死んでいくラストという意味でいえば『レザボア・ドッグス』と同じかもしれんが、二人が立場や偏見を越えることができたような本作の終わり方は、この荒涼とした背景の中で心地よいウエットさだ。
さらに出てくる登場人物たちの情け容赦無い悪党っぷりが、いっそ清々しいね(笑)。
黒人を虐殺した南軍の兵士も、北軍として戦った兵士も、保安官も犯罪者も、本作に出てきた登場人物は全部まとめて最低な人間だったな。
人間に対する恨みというものがそうそう解消されないということをまざまざと見せつけられる。
非常に良い映画だった。
もう一度再見してからきちんと感想をかこう。
Blu-ray購入決定。


今週末は歯の治療。
親知らずを抜くことに(笑)。

by 16mm | 2016-03-06 20:17 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(4)
Commented by パカ助 at 2016-03-07 16:55 x
毎度御馴染のパカ助です。
老眼・・・・ 私もある日気が付きました 「これってもしかして老眼か?」と。
老いる眼と書いて老眼 そうか俺は老いているのかっ(絶句) な感じですが
見ようとするから老眼を自覚するんだ! もう見えない物は見ない! と決めてからは
「老眼? あははは 気のせい気のせい!!」と現実から目を背け
それこそ現実を見る眼が老眼になってます そしてそれは日々進んでる気がします(笑)
ドンマイドンマイ 誰にも見えないんだよ 俺だけじゃない~♪ これが合言葉です!
Commented by 16mm at 2016-03-07 22:53
■re:パカ助さん
非常に心強いお言葉、ありがとうございます(笑)。
なんかですね、ちょっと前までは"老"という文字に非常に抵抗があって、文字通り抵抗しつづけたのですが(笑)。
ただですね、老を、老眼を、受け入れることで私はモデルさんの撮影時に
「ジジイで老眼でメイクの状態が見えないのでちょっと近づくよ」
と、言いつつ、己のハアハアという鼻息がモデルさんにかかるぐらいの近距離に近づける口実ができたと、実はほくそ笑んでいるのですよ(笑)。
なので、ジジイもいいな、合法的に?セクハラできて(笑)。
と、思っている今日この頃です(笑)。
Commented by chata at 2016-03-27 23:23 x
二宮ひかる作品は昔よくみてました。
タイトル思い出せませんが…どの作品も同じ顔のためw
妙にえろくて好きですね。
Commented by 16mm at 2016-03-28 05:56
■re:chataさん
二宮ひかるって結構作品が出てますね。
そうですか、読んでましたか。
したらオイラも更に何冊か読んでみましょう。


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