『追悼:二木真希子』『才原警部の終わらない明日』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』

追悼:二木真希子
二木真希子という名前は世間的に言ったら無名に等しい。
宮崎駿の名前は知っていても、『天空の城 ラピュタ』や『魔女の宅急便』は知っていても、それらの作品の原画を描いたスタッフの名前を知っているなんてのは少々気合の入ったオタクなオイラのような人間ぐらいだろう。
前述した作品も宮崎駿が作ったんだろう、と思っている人も多い。
それは間違いではない。
少なくとも『天空の城 ラピュタ』や『魔女の宅急便』の頃の宮崎駿は全ての原画を見て自分の演出に沿ったものであるかをチェックしていた。
宮崎駿は原画の原図であるレイアウトにするための精密な絵コンテも描いていたから、できた作品は宮崎駿のものだ、と言っても間違いではない。
しかしね、全原画のチェックというのは他の演出家なら絶対誰もできない大変な作業ではあるけど、全部の原画を宮崎駿が描いているわけではない。
宮崎駿自身のために身を粉にする優秀なアニメーターをあちこちから引き抜いて描かせていた。
つまり、優秀なアニメーターがいなければ如何に宮崎駿といえでも名作は作れなかった。
その優秀なアニメーターの一人に二木真希子がいた。
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『天空の城 ラピュタ』のこのカットとか
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『魔女の宅急便』のこの冒頭のカットを印象深く記憶している人は多いのではないか。
これらのカットの原画を描いたのが二木真希子だ。
『天空の城 ラピュタ』の鳩がシータの周りにいるカットというのは確かに構図や画は宮崎駿の絵コンテどおり。
しかし、月刊アニメージュ誌のインタビューだったかと思うが、二木真希子がこの鳩のカットについて語っていた。
ウロ覚えなんだけど、このカットを描くために二木は実際に映画のカットと同じように鳩にエサをやったらしい。
大挙してやってきて自分の身体にまとわりつく鳩は結構がさばって重くて、鳩が爪を立てて身体にしがみ付くも自重でズルズル下がっていき、腕など傷だらけになる、みたいなことを言っていた。
あの『天空の城 ラピュタ』の鳩のシーンをリアルにやるとシータの腕は傷だらけになると(笑)。
シータの腕に傷跡はつけなかったけど、映画になったカットからは鳩の重さというのが絶妙なさじ加減で描かれていた。
更に『魔女の宅急便』の冒頭のカット。
主人公のキキが草むらに寝転がってるカット。
観た誰もが戦慄したであろう。
キキの周りの草がそれぞれに受ける風の力の差や弾力の違いまでも表現して、一定の風が吹いているという統一感の上でバラバラな動きを表現している。
このカット自体は自立する決断をする少女の心象を描いたとい意味ではもちろん素晴らしいのだが、このカットの持つ意味とは別に、これを描いたアニメーターの力量と粘りに戦慄した。
『魔女の宅急便』のムック誌かなにか、宮崎駿と武田鉄矢の対談があって、この冒頭のカットを観た武田鉄矢が
「このカットはぞっとしますね」
ってなことを言い、それを受けて宮崎駿が
「このカットはこれを描いているアニメーターを見てる方がゾッとします」
ということを言っていた。
これらのカットは二木真希子の作画の一部でしかない。
この頃のスタジオ・ジブリってアニメーターを社員化してなかったはずなので、おそらくアニメーターは完全に出来高払いだったと思う。
二木のやったこれらの一枚の原画を描く時間で考えたら支払われてお金というのは驚くほど少なかったろう。
「アニメの画なんてちょちょっと描けるもんでしょ」
なんて言う人間は結構いるけど、まあそういう画を描くということ自体にまったく想像力が働かない人間の言うことは殺意をもって黙殺する。
二木真希子は宮崎駿の想定した画以上のものを描けた非常に数の少ないアニメーターの一人だったのだ。
その画の細やかさで小説『精霊の守り人』シリーズの挿絵を描いた。
オイラは二木が描いた
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『世界の真ん中の木』を持ってるぞ。
これを描くのにもかなり時間がかかったそうだが。
あまりカネの事は言いたくないが、二木はその作業の労力に報いるぐらいの収入があったのであろうか?
アニメーターの賃金問題というものは色々根深いものがあるのは分かる。
おそらく宮崎駿などは作画の手間や労力については誰よりも精通していたはずだ。
それでもアニメーターの賃金体系はどうにもならなかったかもしれない。
映画を作る上での責任やプレッシャーは監督やプロデューサーに強くのしかかるものだから、それなりのおカネをもらって間違いないとも思う。
だからと言って二木のようなアニメーターが満足いくような収入がなかったとしたら、"豚屋"と称した立派な木造事務所を構えた宮崎駿や、恵比寿に"レンガ屋"なんていうおしゃれな事務所を構える鈴木敏夫は「カネ、貰いすぎじゃね?」みたいに思う。
いくら映画のクレジットに名前が列記されていると言っても、記憶される名前は宮崎駿だ。
集団作業であり、宮崎駿は"自分の作品"とは言わず"自分たちの作品"と複数形で言っていても、いちアニメーターの名前は多くの場合記憶されない。
更に言えば、宮崎駿の引退でスタジオ・ジブリは解散。
社員だった人たちはフリーでアニメーターをやっていく人もいれば、別の仕事についた人もいる。
宮崎駿はと言えば、噂だとCGの作家と組んでまだアニメーションを作っているっていうじゃない。
自分の僕(庵野秀明はゲタと言っていた)としてコキつかっていたアニメーター達を自分の都合で解雇して、自分は更に自由な立場でアニメーションを作ってる。
理不尽な言い方だということは承知しているが、恵まれた立場でよかったな、宮崎駿。
すくなくとも二木には宮崎よりも長生きするべきだと思っていた。
宮崎も長生きしていくかぎり自分がコキ使ったスタッフの死を見続けていくという苦行は続く。
スタジオ・ジブリのHPに行っても二木の訃報についてはなにも書かれてなく。
もう無関係の人間だからそういう気の使い方はしなくていいってか?
あまりにも対応が冷たくねえか?
先週、二木真希子の突然の訃報に接し、ゲキうまのアニメーターがせめて生前幸せであった事を願わずにはいられなかった。
衷心より哀悼の意を表します。
合掌。


『中居 香取 炊き出し』
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中居正広がと香取慎吾が地震の被災地である熊本県でボランティア。
文句なしに良い話である。
言い過ぎってことはないと思うので言うが立派である。
本当にコイツら良いやつらだと思う。
ちなみに画像真ん中のゴツイおっさんは映画監督の福澤克雄だな。
この人、TBSの社員の筈なのに......。
普通の勤め人でもやろうと思えばできることなのに、オイラは恥ずかしい。


先週土曜日、岩盤浴、ストレッチ、日光浴。
鼻炎の季節もなんとか乗り越えて、少しづつ体調が改善できそうな感じである。


上下に並んだ画像(笑)。
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偶然にも同じ時期に公開された映画。
映画館の上映表記で、同じように銃を構えた画像が上下に並んでてなんとなくおかしかった(笑)。


DVDのレンタルショップにいたら有線放送で
♪思い切り 思い切り泣いたりぃ〜
っちゅ歌が聞こえてきて、良いなと思い自宅に帰って必死でうろ覚えの歌詞を検索ワードで打ち込んで探したら
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亜波根綾乃の『大きな風』と判明。
iTunesで購入しようにも売ってない(笑)。
AmazonでシングルCD買っちまうか、と思いふとCDラックを見てみたら
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すでにシングルCD持ってた(笑)。
そういえば昔亜波根綾乃の『飛行機雲』にハマっていてその頃買ったんだっけ(笑)。
いまから20年近く前ですよ奥さん(笑)。
ボケてますなあ(笑)。


Star Wars 7 Trailer #2 Reaction mash-up

今更なのだが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の予告編第二弾を観た人の反応というYouTubeを観た。
オイラ、予告編はおろか本編を観ても泣かなかったんだが、この人たちの反応になんかウルっとしてしまったよ、マジに(笑)。
オイラと同じ微笑ましいバカがいっぱいいる、と(笑)。
その中でも
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上段右から2番目の兄ちゃんと(笑)
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下段真ん中のねえちゃんの反応がよかった。
下段のねえちゃんのウルウルにこっちも涙腺が刺激されたよ(笑)。


『GARMWARS ガルム・ウォーズ』
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『GARMWARS ガルム・ウォーズ』が先週金曜日から公開されたが、メインは日本語吹き替え版だと聞いて劇場に行くのは断念。
英語版は全国で5館しか上映せず。
関東ではTOHOシネマズ六本木ヒルズとのことで。
ヒルズと言ったらオイラが今一番行きたくない場所wなので、押井守の映画ごときでわざわざ出向くつもりはない(笑)。
日本語吹き替えなんて誰が言い出したかね。
洋画の吹き替え版というのはもちろんあるけど、それはバジェットの問題。
日本製作の映画にしては金がかかっているとは思うが、それでも貧乏世帯で製作された『GARMWARS ガルム・ウォーズ』。
日本語版製作の予算があったんなら本編に回せばよかったのだ。
だいたい押井守の、しかも実写映画など押井の首を絞めたいと思っている気合の入った人間しか観に行かん(笑)。
そういう人間がオリジナルではない吹き替えの映画を喜ぶとでもおもっておるのか?
鈴木敏夫が無能なくせにまたまた暗躍して、タイトルロゴをピンクのナヨっとしたデザインに変え、メインヴィジュアルを主人公の女性にし。
本来のタイトルであった『GARM WARS The Last Druid 』の『The Last Druid (ザ ラスト ドルイド)』が消えた。
意味不明の『The Last Druid 』を消し女性向けにしようという魂胆なんだろうけど裏目だと思うぞ。
なにをどうしたって押井の映画に関心のない女性客がこの映画を観るとは思えんからな。
絶対ヒットはしないという確信のもと焼け石に水的なことをやって見苦しいね。
もうオイラはDVDレンタルで観ることに。


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週間少年ジャンプの編集"T"というのがでてきたのだが、これって明らかに鳥山明の編集者で有名な鳥嶋和彦だよな。
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Dr.マシリト(笑)。
この人、いろんな意味で悪党だと思っていたのだが、一色まことの件りを読むとかなり面倒見のいい編集者だったと。
かなり意外(笑)。
一色まことが集英社に持ち込んでつながりができた鳥嶋編集。
一色が小学館で連載している作品で行き詰まった時に、こともあろうに集英社の鳥嶋をよんだという。
小学館と集英社は遠からぬ間柄とはいえ、別の雑誌の編集に相談して、なおかつその相談に乗る編集者というのはかなり稀なことではないのか。
他の雑誌に掲載されているとしても、親身になれるというところになんとも言えず度量の深さを感じて感動したよ。
なんだ、鳥嶋和彦、良い奴じゃん(笑)。


おもわせぶりな演出が鼻につく

『シン・ゴジラ』予告編。
音楽は好きなのだが、予告編のほぼ全部が役者の顔相撲な映像。
ゴジラとそのモブシーンの映像はかなりゲンナリしている。
駄作の期待値があがるなあ(笑)。
観に行くけど(笑)。


アサヒカメラ 2016年6月号
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書店で書籍購入。
久々に購入したのは荒木経惟が撮った表紙、だからではなく(笑)。
"その知識、本当に正しいですか? いまさら聞けない カメラ・撮影のこと"
という特集をちゃんと読んでみたくて購入。
その中の
"デジタル専用レンズの実力と使う理由-河田一規"
が非常に興味深かった。
オイラなどはミラーレス機を使っていて、古今新旧のレンズをメーカー関係なしに使用できるのであるが、昨今でているデジタル撮影用に新しく設計しなおされたレンズとはどのあたりが違うのかというのをかなりわかりやすく解説していた。
自分でもデジタルは受光素子に垂直に光が入らないと画質が悪くなるということはわかっていたが、そこからさらに突っ込んだ事が書かれていた。
その他読者投稿の写真も素敵なものが多かったな。
久々に購入してアタリでした(笑)。


『週刊朝日2016年5月27日号』
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dマガジンで閲覧。
表紙のシャア・アズナブルさん(左)とガルマ・ザビさん (笑)。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』のプロモーションのためだろう。
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まさか及川光博とネ申のツーショットが拝めるとは(笑)。
本誌内でこの二人の対談が掲載されているのだが、最初は「安彦先生」と呼んでいた及川が後半「安彦さん」となっているぐらいの見事な舞い上がりっぷりが微笑ましい(笑)。


『宮本から君へ [完全版] 1〜12』
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AmazonでKindle版購入。
一時期週刊モーニング誌を読んでいた時があり、連載の途中から読み始めて連載終了まで読み続けた。
最初の方も後で単行本で読んだ。
一言で言えばすっごく面白くて腑に落ちた漫画だった。
その一方で本作の対極にある『島耕作』シリーズも楽しく読んでいたから節操というものがない(笑)。
しかしね、当時から単行本を購入するなら『宮本から君へ』だよなとは思っていた。
本作の主人公の宮本浩が鬱陶しくで気に入らない、という気持ちも分かる。
激しいタッチの絵柄なので、端正でスッキリした描線が好みの人には当然合わないかもしれん。
オイラだってどちらかといういうと描線は端正な方が好きだ。
しかし本作は勢いだけの画で実は下手くそだというわけではない。
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上の画像ってオイラが好きな画の一つなんだけど、構図と画面の構成力と力感。
コントラストをつけた実に上手い画だ。
自分の好みとはうらはらに抗いがたい魅力的な画だと思う。
だからこそずっと読み続けられ、25年も前の作品でありながらオイラは興味を持続し続けていられた。
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更に言えば本作の主人公の宮本のセリフというのが当時の自分に響いた。
不器用で世渡りも上手くいきそうにない自分(実際今のオイラは上手くいっていないわけだが(笑))がどうやったら多少なりとも自分自身に格好つけられるか、という理屈が描かれていた。
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例えば上のようなセリフ、これをちゃんと覚えていて有事の際には(笑)吃らず噛まずにすらすらと今思いついたアドリブのように横柄な奴に言いたいと思っている(笑)。
今考えると不器用なキャラクターの宮本ってこういうセリフがすらすら出てくるってことは無茶苦茶な教養人で勢いだけの無軌道や奴ではないんではないのと今更ながら気がついたりしてね(笑)。
今回改めて全部を読み直してもやっぱり感動した。
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昔振られた女に対する啖呵の切り方、カッチョいいなと思う。
言ってることはカッコ悪いけどw言ってみたいセリフだよ。
セリフが一つとして古びていない。
世界ってさほど進んでないぞと思う。
本作、最後までの構成も見事でさ、フラれた女、会社の先輩、嫁の昔の男、双方の両親、それらをそれまで出てきたエピソードをクライマックスに向けてひとつひとつケリをつけていってる。
ものすごく考えられた展開だ。
丁寧な作りでもある。
今回全巻購入したのは再読したかったということもあるけど
Kindle版が全巻一冊210円という破格な安さだったということ。
そして銘打っている[完全版]って連載時のカラーページをそのまま使っているということかね。
これはすごくうれしいね。
電書は印刷するわけじゃないんだから、カラーで掲載されたものはカラーで全部載せたって手間はかわらんだろう。
更に言えば最終巻の巻末、後書きの後に
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『はんぶんくらい』っていう宮本たちのその後を描いた作品があるんだよね。
これどの段階で描かれたものかわからんが、オイラは初見だったわけ。
まず冒頭の鉛筆画の温かいタッチの上手さ。
すっごく良い画だ。
内容は子沢山の家庭を築いた宮本の家族たちを描いている。
タイトルの『はんぶんくらい』ってのはおそらく100パーセント非の打ち所のない幸せというものへの猜疑とそれを慎もうという自重のことだとオイラは思っている。
なにもかも上手く行っているということはきっと誰かを不幸にしているって事でもある。
幸せを半分にできれば結果はどうあれそれぐらいなら信じられるかもしれないといことだろう。
それに全ての人間が幸せを半分にするという思想が根付けば、自分の周りから幸せが少しづつ広がっていく。
この少しづつの広がりなら、きっと信用できる。
おそらくそういう事かなとオイラは思った。
とにかくまあオイラにとってはお得な作品であった。


『才原警部の終わらない明日』
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wowowを録画視聴。
堤真一のコメディというのは絶対ハマると思っていた。
映画でも『ALWAYS三丁目の夕日』などでのコメディ演技がすごく良かったからね。
今回このwowowで放映した舞台劇を観たのは堤真一への興味もあったが、演出が『変態仮面』の監督の福田雄一だからということもある。
オイラは映画と違って舞台劇というものをほとんど観劇したことがないので良し悪しは正直わからないのだが、非常に楽しめた。
堤真一に勝地涼。
勝地涼も良い役者だよね。
小池栄子も出てる。
昔アニメーションのアフレコの演技を小池栄子が演じて「ひでえな」と思ったんだが、それからずっと地道に努力してたんだな。
ここ最近の実写映画にでている小池栄子もすごく上手かった。
さらに本作『変態仮面』のミューズであるとことの清水富美加も出てる。
清水富美加って21歳。
この歳でどうどうとしたコメディエンヌを体現できてる。
基本的に本当に演技が上手くてなんでもやれそうな女優だなと思った。
ただ、『変態仮面』の時もそうなんだけど、おそらく極端な潔癖症なのかしらん?
下ネタがマジにきらいだとか。
コメディとして白目をむいたり寄り目にしたりとおかしな顔をするのは厭わないが、下ネタ、マジに嫌いなのかもしれんなあ。
嫌いなものをなんとか演技力でカバーしていたんだと思うのだが、実際に下着を脱ぐ場面などでの硬さというのは色っぽい羞恥心というよりも本当に嫌だなというのが出すぎてしまっているように感じる。
類い稀な演技力でもカバーできない嫌悪というものではないかね。
まだ21歳、だから今後それらも徐々に解消されていくと思うけど。
とにかく非常に面白い舞台だったな。
こういう舞台なら実際に観劇してみたいもんだね。


『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
すいません、ある程度ネタバレあります。
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先週金曜日、109シネマズ菖蒲。
字幕版3DIMAX。
ほぼ一月遅れでやっと鑑賞。
ざっくりとした感想を言えば面白かったですよ。
まあ、この当たりは想定内ですな。
前作の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』からの
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元S.H.I.E.L.Dのエージェントで現CIAのシャロン・カーター役の エミリー・ヴァンキャンプが新たな設定を加味されて登場。
それはともかくオイラ好みのお顔立ちなので嬉しいうれしい(笑)。
オイラは『キャプテン・アメリカ』の一番最初の映画がイマイチのれなかったのだが、2作目の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』から俄然興味が出てきた。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』にしても町山智浩の非常に詳細な物語の解説を含んだ映画評でこのシリーズの見方というものを知ったわけで。
町山の解説は

↑コレで聴いてもらいたい。
単なるコスプレの自警団モノと思ったら大間違い。
この『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』から『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』を経て本作の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』という流れは一貫した政治的なモチーフを暗喩として大量に盛り込んで作られた作品である。
ならべて本作を町山智浩が"映画その他ムダ話"というサイトで評論を売っている。
200円。
まあこの手のものにお金を払いたくない人はどんなに安くても払わないだろうけど、オイラ自信をもって言うが、この評論を200円で聴けるなんて安すぎ。
約一時間ほど本作について解説しているんだが、とにかく情報量がすごい。
政府の国民の監視、ウォーターゲートビル、ニクソン、大統領の陰謀、コンドル、ロバート・レッドフォード、ウィンター・ソルジャー集会、オバマ大統領の無人攻撃機による戦争、コラテラル・ダメージ、アメリカの正義を体現するヒーローがいてもしアメリカの正義そのものが間違っていたら、アメリカの右翼は反政府......etc...
これらのキーワードで関心を持ったら本当に町山の解説を聞くといい。
この町山の解説を聞くまで、本作に対する様々な疑問があったわけよ。
一応『キャプテン・アメリカ』というタイトルがありながら、ソーとハルクを除いたアベンジャーズが総出演なんだよね。
これってさ、この本作って『アベンジャーズ』のシリーズでやるテーマでないの?という疑念があったわけ。
で、アイアンマンのトニー・スタークもかなり重めの役で設定されてるしね。
しかしね、本作って最終的には非常に重たい終わりかたをするわけ。
言ってみれば拭いきれない復讐の話でもあるから。
最後にトニー・スタークがキャプテン・アメリカの持ってる盾を置いていけと言う。
「それは私の父親が作ったものだ」
と、トニーがキャプテンに言う。
盾を置いて立ち去るキャプテン。
盾には星条旗が描かれている。
つまりキャプテン・アメリカはアメリカから降りる事になったという顛末。
このラストの重さは『キャプテン・アメリカ』のものだよな。
『アベンジャーズ』でこのラストは難しいだろう。
『アベンジャーズ』ってのは少なくともヒーローが手を取り合って敵に向かって戦う話で、そこでそれぞれの思いがバラバラでは成立しないからね。
だから本作のテーマは『キャプテン・アメリカ』で正解。
本作のタイトルである『シビル・ウォー』ってのは内戦っていう意味で、いうまでもなく内戦状態になったのは『アベンジャーズ』の内。
そもそも『アベンジャーズ』自体が人種や国家を網羅した多国籍軍みたいなもんだからね。
その中での内戦という意味なんだろうね。
すんごく面白いエンターテインメント作であり、周辺の教養があれば更にディティールを楽しめる。
オススメの映画である。


今週末は心療内科。

by 16mm | 2016-05-22 21:20 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
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Commented by chata at 2016-05-23 23:25 x
大泉さんとレオ様のシンクロっぷりwww
ミッチーの醸し出すガルマ感がすばらしい
この人ライブではシャアの軍服も着てたようなw
Commented by 16mm at 2016-05-24 02:11
■re:chataさん
>大泉さんとレオ様
こういう偶然ってあるんですねえ(笑)。
もっとも銃を構えて役者の顔を写そうとするとアングルって決まったものになるのかもしれません。

>ミッチー
雰囲気からしてガルマですよね(笑)。
稲垣吾郎もガルマっぽいかなあ(笑)。


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