『この世界の片隅に』『ボーダーライン』

先週土曜日、銭湯で寝湯、ストレッチ、日光浴。


レディ・ガガ
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ネットで画像を見つけてギョっとなった(笑)。
最初「いやに自然なヴァーチャル・キャラクターを作ったな」と思っていたら(笑)、本人だったと(笑)。
まさか本人が出て"おじぎ"するなんて思わないだろう(笑)。
ものすごく自然に馴染んでいるがな(笑)。
すげえなガガ姐さん。
前から好きだったし、いい人なんだろうなと思っていたけど、ヤツは鉄板だ。
ガガ姐さん、素敵。


『この世界の片隅に: 上・中・下』
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AmazonでKindle版購入。
話題の映画の原作本全3巻。
今週末公開で近場の映画館ではやらないので遠征するつもりである。
オイラとしてはこの映画で『君の名は。』と『シン・ゴジラ』に対するモヤモヤを浄化してもらうつもりである(笑)。
で、映画化に伴って原作本を読んでみた。
作者の こうの史代 の作品を読むのも初めてだ。
......
ナメていたわけではないが、自分の不明を恥じ入るばかり。
戦争漫画というくくりにするには狭すぎるが、戦時下で戦争を体験した庶民を自然な形で描いていると思う。
悪いと言っているわけでは無いが同じ広島と原爆と戦争をテーマにした『はだしのゲン』のようなエキセントリックさがない。
戦争の真っ只中にいても普段の生活は食べるものを心配し、旦那が昔好きだった女性についてウジウジ考える。
それでも戦争の影は日常に他人の死や道路に転がる死体を見る事で否応なく意識させられていく。
通読3回したんだけど、3巻目の戦争が終わるぐらいの部分でキャラクターの心の動きが掴みきれないでいる。
いや、単にオイラの理解不足なだけで読み込めばわかるんだけど。
とにかく本作はすごい。
『はだしのゲン』とともに学校図書に置いておくべきだと思うね。
オイラは こうの史代の別の作品も読みたくなった。
こういう作品を知らずにいた事が恥ずかしいね。


『「この世界の片隅に」公式アートブック』
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書店で書籍購入。
非常に良質な資料的な価値のある本だと思う。
原作者や監督のインタビュー。
原作漫画の原画やアニメーション制作での原画やレイアウトが多い。
非常に読みやすい。
こうの史代の描いた単行本の原画も掲載されているのだが、
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この下巻の表紙、意味ありげに主人公の右手がトリミングされていて、オイラなど非常に意図的なものをかんじたんだけど、実際の原画はちゃんと全身描かれていて右手もちゃんとあるんだよね。
なんかそれを見てホっとしたかな。
そして監督の片渕須直がこの年代で必ず出てくる"もんぺ"について観る側の意識を変えようと言う試みがいい。
要するに誰もカッコ悪くて"もんぺ"なんて履きたがらなかったんだよ、っていうね(笑)。
読み物としては原作者の こうの史代が原作漫画でどのような手法を使って作画していたかが明かされているのが興味深い。
漫画を描くのにその世界観を構築するための手法をかなり貪欲に追求して作られているのがわかった。
例えば物語の進行である話数を境に背景を左手で作画するとか、エンピツ画をコピーして原稿に貼り付けるとか、モノクロで印刷されるにもかかわらず赤い口紅で作画するとか。
こういう事がクリエイティブっていうんじゃないかね。
この作画の表現に対する貪欲さは漫画を描いていた頃の大友克洋に匹敵するんじゃないだろうか。
世界観やキャラクターをより良くより深く表現するために漫画を描く既成の方法からはみ出してでも表現しようというその作者の意思は驚嘆というか畏怖すら感じる。


『この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック』
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書店で書籍購入。
製作者達のインタビュー、アニメーションの原画やレイアウトやキャラクター表などが載っているのだが、なにか読みにくい。
それでもこの本や『「この世界の片隅に」公式アートブック』が有効であるのは、オイラを含めこの1940年代ごろの街並みや風俗を知らないから。
瓶突き精米。
残飯雑炊。
etc...
かつてそういうものがあった。
来年50歳のオイラは今の若い人よりはこの年代、原爆については知っているつもりだけど、それでもオイラのイメージといったら
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『はだしのゲン』しかないんだよね。
もしかしたら今の若い人達は原爆症で髪の毛が抜けたり吐血したり皮膚にシミができたりして死に至って行く、ということも知らないかもしれない。
映画を観終わった後でも原作漫画を読み終わった後でも、興味のある人はこれらのガイドブックでいいから読んでもらいたいと思う。
人によっては、なんで腕にシミができてるんだろうと思う人もいるだろうからね。
更に専門的な事をしりたければ、それをきっかけに知識を得ていけばいいわけだから。
そう言う意味ではオイラにとっても資料的な価値はあると思うのでじっくり読み進めるつもりではいる。


で、今週末、公開される『この世界の片隅に』を観てから絵コンテ集を購入予定。


 Nerf リペイントできるかな?(笑)-06
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まだ終わらない(笑)。
いい加減に終わりたい(笑)。
しかし、配色はほぼこれでお終い。
本当にこれでお終いだよ(笑)。
筆で塗ったら本当にムラだらけ(笑)。
ディティールが丸くなるほどスプレーで何度も塗り直しウンザリ気味である(笑)。
今週末にウェザリングをして行くつもりである。
配色の変更をしなければ、の話だが(笑)。


『ボーダーライン』
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先週のエントリの続きである。
その前に、先週オイラはケイト達が麻薬カルテルのボスのマニュエル・ディアスの兄である
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ギレルモをエルパソ(テキサス州)に引き取りに行く筈が、実際はメキシコのフアレスに向かった、と書いた。
"彼らが向かった先はアメリカ国内のエルパソではなく、国境を越えたメキシコのフアレスだった。"
......
すいません、間違えました。
実際にケイト達はアリゾナ州のルーク空軍基地からテキサス州のエルパソに向かった。
で、エルパソから国境を接しているメキシコに入国したということでした。
いやはや、地理がわからないと恥もかくし作品の理解にも支障をきたすもんだ。
そもそも
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こんな感じの荒涼とした風景の空撮が続くもんだから、てっきりメキシコに向かってるもんだと思っちゃった(笑)。
これだから教養のないヤツはイカんですねえ(笑)。
申し訳ない。
ケイト達がアリゾナ州ルーク空軍基地からテキサス州エルパソ経由でメキシコのフアレスの裁判所にギレルモを引き取りに行く。
軍事情報センターで連邦保安官や麻薬取締局と落ち合いうんだがそのメンツが揃いも揃って
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警察官とは思えないような、つーかみんなアフガン派遣から帰ってきた軍人?らしい(笑)。
本当に荒事専門のヤツらの中で法規遵守でFBIの任務を行ってきた
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ケイトにとっては味方であるこの雰囲気からして不穏だったろう。
ところでこの
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ベニチオ・デル・トロ演じるアレハンドロという謎の男。
メキシコの検察官というインテリでありながら銃器の扱いに長けて荒事もこなし、ガサツかと言えばそうでもなく、上の画像のように自分のジャケットを丁寧に畳む繊細な部分もある。
役者がよく言う"複雑な役"というやつだが、その複雑さを出すのは並大抵のことではない。
今回全編を通してベニチオ・デル・トロの演技が素晴らしいのは、その"複雑"さを表現できるスキルがあると言うことにほかならない。
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ケイト達の車両がメキシコに入国すると、武装したメキシコ警察が先導護衛して隊列を組んでギレルモのいる裁判所に向かう。
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"Welcome to Juárez"
舗装はされているのにところどころ起伏があってその度に車が大きく浮き沈みするメキシコのフアレス(Juárez)。
アメリカの道路では考えられないような、そんなことすらも不穏に感じさせる。
また低音で響く音楽が不穏さを水増ししてくれるし(笑)。
極め付けは上の画像のように高架からぶら下がっている惨殺遺体。
アメリカからたかだか境界線(ボーダーライン)を越えたすぐの場所がアメリカ人からしたら"不思議の国"というか"異世界"に迷い込んだような印象すら受ける。
しかし、これはファンタジーではなく現実。
悪夢のような現実の異世界がケイトの前に現れた。
なんせ
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護衛しているメキシコ警察ですら信用できないような世界だからね(笑)。
ファレスの裁判所からギレルモをアメリカに移送する帰路。
ケイト達の車両のそばを通り過ぎるバイク。
一つ向こうの道路を並走し続けるパトカー。
家並みの屋上を注視するのは狙撃に対する警戒。
とにかく気が休まらない(笑)。
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ケイト達は国境を優先的に通過できたにもかかわらず、すぐに渋滞に巻き込まれる(笑)。
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近くで接する車すべてが疑わしく思えるなか
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むちゃくちゃ不穏なヤツら(笑)が乗ってる車がやってきて、言われるままに銃を手にするケイト。
一応"撃たれるまで撃つな"とか"防御態勢につく許可"がおり、相手が車から降りたら銃を携行したまま降りるという交戦規定らしきものが通達される。
この映画の演出的なすごいところはこれだけ交戦に向けて気分を高めていきながら
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犬が吠えてるカットを挿入して緊張感を更に高めようとすることをしてるんだよね。
犬が吠えてるのは別段交戦とは関係無いけど、犬すらもこの不穏さを感じ取っているという風に見えるように演出されている。
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銃を持ったチンピラ達がドアを開けた瞬間に素早く即応して相手を取り囲むアメリカ人達。
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それでも銃を向けてきた相手に容赦なく銃弾を打ち込んで制圧する。
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エルパソに戻ってきた一行。
民間人と民間車両の混在する真っ只中での銃撃に対して作戦責任者のマットに違法行為だとくってかかるケイト。
マットは取り合わず、これが麻薬組織との現実的な戦い方だと言い放つ。
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移送したギレルモをアレハンドロが拷問にかけて麻薬密輸のための地下トンネルの場所を聞き出す。
更にギレルモをアメリカの手の内に置いておくことで、麻薬カルテル内で"混乱"を起こさせる。
実際ギレルモ不在のなか、フアレスでは麻薬カルテルの小競り合いが勃発していた。
"混乱"が起きればギレルモの弟であるマニュエル・ディアスがメキシコに呼び戻される。
そこから麻薬王であるラスボスのファウスト・アラルコンの居場所がわかる。
これがマットとアレハンドロの狙いだ。

というわけでこのエントリーは更に続く。
本作に関しては色々興味深いので自分の忘備録として書いておくつもりである。

by 16mm | 2016-11-06 21:38 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Comments(2)
Commented by chata at 2016-11-06 22:05 x
なーふのウェザリングを終えた完成形を、はよ目にしたいでありますw
Commented by 16mm at 2016-11-06 22:16
■re:chataさん
オイラはちみちみとマスキングテープを千切っては貼り千切っては貼りの作業を早く終えたいです(笑)。
もう終っていると思いたいw。
まったく延々と終わりませんでした。
プラモ作ってる人がエアブラシで塗る気持ちがすごくわかりました。
筆は難しいねムラなく塗るのは(笑)。


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