シネマランキング2017

大晦日である。


先週金曜日、ヘアカット&ヘアカラー。
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髪の毛をブリーチして分けたらドナルド・トランプに似てると美容室中で大爆笑の巻(笑)。
オイラも調子に乗って顔を作ったんだが、似てるんだか似てないんだか(笑)。
年の終わりに笑いが取れてまんぞくであった。


で、今年もオイラの映画のベスト10を公開する。
因みに今年観た最後の映画は『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』とあいなった。
今年観た映画はDVDやBlu-rayを含めて初見のものは54本。
その中にはTVドラマも入っているという独自ルール(笑)。
再見したものは入っていない。
昨年が35本だったのでかなり増量した模様。
実際面白い映画が多かった気もする。
今年の心残りは『ドリーム』が観れなかったことかな。
来年観れば来年のベストにはるかもしれんな。
で、このベスト10だが、一応今年初見で観たものということで、劇場公開年が今年でないものもランキングに入っていることをお断りしておきます。
したがって資料的価値はまったくない(笑)。

では以下。

●ベスト10
1. 『葛城事件』
2.『龍の歯医者』
3.『メッセージ』
4.『LOGAN/ローガン』
5.『ブレードランナー 2049』
6.『ザ・コンサルタント』
7.『パッセンジャー』
8.『沈黙-サイレンス-』
9.『新感染 ファイナル・エクスプレス』
10.『スポットライト 世紀のスクープ』


●ワースト
『散歩する侵略者』
『ひるね姫〜知らないワタシの物語〜』
『無限の住人』


●選外
『3月のライオン』
『スノーデン』
『本能寺ホテル』
『マッドマックス フューリー・ロード ブラック&クロームエディション』
『愛を読むひと』
『日本アニメ(ーター)見本市資料集Vol.2 「旅のロボからの歩き方?」』
『ラ・ラ・ランド』
『マグニフィセント・セブン』
『サバイバルファミリー』
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』
『モアナと伝説の海』
『ゴースト・イン・ザ・シェル』
『ムーンライト』
『キングコング:髑髏島の巨神』
『スプリット』
『美女と野獣』
『ハクソー・リッジ』
『光』
『パトリオット・デイ』
『カーズ/クロスロード』
『銀魂』
『メアリと魔女の花』
『ライフ』
『ワンダーウーマン』
『藁の楯』
『ベイビー・ドライバー』
『関ヶ原』
『22年目の告白―私が殺人犯です―』
『エイリアン:コヴェナント』
『ダンケルク』
『スキップ・トレース』
『アトミック・ブロンド』
『アウトレイジ 最終章』
『亜人』
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』
『ゲット・アウト』
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
『DESTINY 鎌倉ものがたり』
『鋼の錬金術師』
『おそ松さん』
『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』



●選評
ベストテンなら結構余裕かなと思ったが、やっぱり10個じゃ足りなかった(笑)。
『3月のライオン』『エイリアン:コヴェナント』『ダンケルク』『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』『22年目の告白―私が殺人犯です―』は落とさざるを得なかった。
ワーストは二度と観ねーし、できるならカネ返せと切に願う3本。
ワーストもこの他に『鋼の錬金術師』『DESTINY 鎌倉ものがたり』があるんだが、『DESTINY 鎌倉ものがたり』などは高畑充希がよかったりするので(笑)。


1. 『葛城事件』
一昨年の作品で劇場で観なかった事を非常に後悔している。
死刑制度に対する獄中結婚というものの欺瞞がラストで強烈な印象を植えつけた。
死刑制度反対の人や獄中結婚する人側の言い分もあるだろうけど、オイラはクライマックスの田中麗奈とのやりとりでの三浦友和の言葉に溜飲が下がった。
見事な傑作だと思う。

2.『龍の歯医者』
死を意識することをテーマにおいたような作品。
デザイン、世界観、エンタテインメント、全てにおいて完璧にみえた。
主演女優も非常に魅力的であったのに、おそらく続編は作られないだろうな。

3.『メッセージ』
一種の進化に対する啓示を科学として解明する試み。
もし未来を見通せた場合、悲しい出来事が待ち受けているとわかっていてもその運命を享受できるのか?
その点において、本作は女性を力強い存在として描いている。

4.『LOGAN/ローガン』
トランプ政権下のポピュリズムと荒唐無稽なミュータントが住む世界観。
とてつもない終末感を意識させつつ、ラストで希望を描いている。
この希望の描き方が欺瞞であっても、それにすがりたい気持ちにさせる。
傑作であると思う。

5.『ブレードランナー 2049』
監督が『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。
この監督の作品、他に『ボーダーライン』も観てるけどハズレなし。
今後ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作は無条件に観る事だろう。

6.『ザ・コンサルタント』
本作も劇場で観逃した。
これは主演俳優のベン・アフレックを信頼していなかったからだ(笑)。
提示された要素を最後まで使い切った上で綺麗に風呂敷を畳んでいる。
自閉症をポジティブに捉える一役を担っていると思う。
楽観的かもしれんが、それでもこのような切り口でなおかつエンターテインメントとして成立させているのがすばらしい。

7.『パッセンジャー』
非常に残酷な物語だとも思うが、客観的に見れば二人だけのロマンティックな世界という事になろう。
本当にその二人が愛し合っていたなら、だが。

8.『沈黙-サイレンス-』
内容もさることながら御年75歳になるマーティン・スコセッシが外国の、日本の時代劇を完璧に作った事が衝撃的なことである。
如何にスコセッシがこの遠藤周作の原作に思い入れていたか。
石の世界と泥濘の世界。
湿度を一つのキーにして原作の持つテーマを浮き彫りにする。
本作はスコセッシが日本人に出した宿題としてオイラは何度も観ると思う。

9.『新感染 ファイナル・エクスプレス』
ゾンビもののジャンル映画だとバカにしてたら、最後に感動するとは(笑)。
登場人物たちの性格造形や列車のなかでの攻防など、ものすごく緻密に作られた傑作。

10.『スポットライト 世紀のスクープ』
レビューを読んでの鑑賞だったが、とにかく緊張感のある作品。
これはキリスト教文化圏の話だからという限定したもではない。
子供に対してどんなに優しく穏やかに接しようが大人の存在は高圧的なものを含んでいる。
子供の言ったことと立派な人格者の大人の言ったことのどちらを大人は信じるのか?
それを意識的か無意識的かに利用して悪辣なレイプを子供にしかける人格者な大人。
世界中のどんな社会にでもある恐ろしい話だと思う。


今年もあと僅か。
年末恒例の『紅白』も『ガキ使』もなんとなく観る気がせず。
今、NHKのBSで昼間から黒澤明の5作品をやっていて、それを録画しているところである。
年末年始はそれを観ようかな。

ではみなさん、良いお年を。
来年もよろしくお願いします。

by 16mm | 2017-12-31 19:52 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(2)
Commented by chata at 2017-12-31 21:51 x
来年もよろしくお願いします( ^ω^ )
Commented by 16mm at 2017-12-31 22:03
■re:chataさん
こちらこそ。
良い年の瀬を。


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