『ベティ・ブルー インテグラル完全版』『少林サッカー』『鉄道員』

『ベティ・ブルー/インテグラル』をDVDでレンタルした。これは冬休み中に観た。
名前だけは知っていて観てみたいと思っていたこの映画、約2時間の『/愛と激情の日々』と、今回私が観た3時間チョイの『/インテグラル』がある。
非常に面白い映画であることは間違いない。
主役の二人がほとんど仕事してないのにあまり食うに困らないとか(いい加減な仕事をして職を失っても、都合良く次の仕事が見つかっちゃうあたり)おフランス映画にみられるご都合主義も鼻にはつくがまあ許せる。
内容に共感できるできないは別にしてある種のファンタジーとしてなら理解はできよう。が、ラストシーンに象徴されるように後味が重たい。
それがどうということではないが『カッコーの巣の上で』のラスト(というかそのちょっと前)にも似ていると思う。
一般的にベティの狂気の話のように言われていたが、ヒステリックに叫び狂気の深みにハマっていくベティより、だからこそ気が付きにくい旦那のゾルグの狂気の方が私はこわい。
愛の破綻を恐れ狂気に走るベティ。そしてその恐れをなんとか取り除こうと献身的な旦那のゾルグ。彼は女装し、更には強盗までしてしまう。どう考えても旦那の方が常軌を逸してる。
これが命がけの愛の形であるとするならば、これほど殺気立った状態に本当に男と女の愛がそこにあったのだろうか?オイラは到底信じられなかった。
では、これが力強い愛の形である見れば、オイラのような男は妙に冷静で淡々とした思いしか抱けない事こそ哀しまれるのかもしれない。
内容の他にはカメラワークやカット割も良かった。
●ピアノをトラックで運ぶシーンの広角レンズでパースをつけたまま動いていくところ。
●ロングショットで二人で話してる真ん中に向かってズームしていき画面から二人の顔が切れると、二人が前屈みになって再び画面に入ってくる。
そんな所がお気に入り。
しかしこの映画、最初に上映した時はボカシだらけだったんだろうな。DVDのそれはまったくボカシなし。ポコチンもマンコ(正確にはケであるが)さらし放題。こういう映画にボカシってのは野暮の骨頂だね。


またまた先週後半から風邪をひいた。39度の熱と吐き気。そんな状態だとDVDどころか本も音楽も聴く気にならなかった。
そんな状態なので、TVでやってた映画を久しぶりに観た。
以下その感想。

『少林サッカー』これ馬鹿にしてたけど面白い。バカ映画ではあるけど映画の中で嘘はついていないと思う。この手のものは何でもアリだと思われがちだが、作り手が映画の中での嘘の範囲を厳密に決めなければストーリーが破綻するものなのである。つまり観るに値しないほどのバカ映画になってしまうということだ。
この映画では物質的な貧しさの象徴を靴で表現している。カメラがうまい具合にローアングルになって道行く人の色んな足下を映しだしていた。これだけでも大したものだと思うけど、更に最終的にビンボくさい靴が世界一リッチな靴に見えるようにもっていってる。
ところで主演女優のオネェちゃんが途中化粧して出てくるが、アレはマジなのか?ギャグなのか?イマイチわからんかったよ、おぢさんは(笑)
DVD、欲しくなった(笑)

『鉄道員』これもオモシロかった。
学生時代に元役者から大竹しのぶの演技のスゴサを聞いたのを思い出した。高倉健を前に子供が出来た嬉しさと、その不器用な(笑)旦那に十分甘えさせてもらえない切なさで悲しくなっていくまでの表情の変化は絶品だと思う。
広末も良かったし、意外や志村けんもよかったー。
一番演技へたっぴなのは、やっぱ健さんかな(笑)でも演技力であの存在感はだせんよなー。
by 16mm | 2005-01-12 23:47 | 映画・DVDの感想など。 | Comments(5)
Commented by あんり at 2005-01-13 15:55 x
少林サッカー見てて、カンフーハッスルが見たくなってきた。
先日発表された Mac mini が欲しくなってきた。

てなわけで、あけましておめでとう!(遅)
Commented by 16mm at 2005-01-13 17:54
あんりさん、いらっさーい(笑)
おめでとうございます。
まったく期待してなかった『少林サッカー』がオモロかったので、『カンフーハッスル』も観たくなりました(笑)
壁に手の形の穴があくってのは、ビルから飛び下りて道路に人の形の穴があくようなもんですね(笑)
Commented by 16mm at 2005-01-13 17:55
追記
オレもMac mini 欲しい(笑)
Commented by mlo_olmmlo_olm at 2005-01-13 19:07
少林サッカー、おいらも見たよ~。
これで通算3回は見たなぁ。全部テレビ放送でだけど。
ちょっと大げさな表現のマンガを、まんま実写化したような感じで面白いね~。

カンフーハッスルはCMの「ありえねー」ってのが癇に障る…。
映画はみんなありえないものを楽しむもの(ドキュメンタリーなどは除く)だと思ってるので、この映画は普通ってことがウリか?…って、一人で毒づいてたりしてます(^^;
プロモーションは気に入らないけど、映画自体は観たいなぁ。
Commented by 16mm at 2005-01-13 22:48
『少林サッカー』の要領で『キャプテン翼』を実写化してくれんかのぉ〜(笑)結構イけると思うんだよね。
『カンフーハッスル』なんか余計なプロモーモーション(小川を抱き込んだりしての)で損してるような気がするなあ(笑)


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