『劇場版 エースをねらえ!』『アニマトリックス』『CODE46』

『劇場版 エースをねらえ!』。DVD購入。
♪青春 それはまぶしい季節
オイラは子供の頃にTVCMでやっていた『劇場版 エースをねらえ!』の歌を覚えていた。
観たいなとは思っていたのだが買うまでもなくレンタルだなと思っていた。
んが、しかし。
レンタルで置いていなかったのと、最近SACの神山健治が絶賛していたので(以前押井守も絶賛していた)購入に踏み切った次第。
面白かった。
まずあの原作コミックの最初から宗方仁の死までを90分で作るという驚異的な構成力に脱帽だ。
破綻無く、そして展開を急いでいる筈なのにその駆け足を観てる間気が付かせない演出力。
これはやはり観てよかった。
出崎統監督という人は宮崎駿や押井守並に語られてしかるべき人だとずっと思っていたのだが、どーも彼らのような劇場作品を作っていないところが、評価的にマイナー傾向なのかもしれない。
しかし作って来た決して作品はマイナーなんてものではなく、『ガンバの冒険』、『家なき子』、『宝島』、『ベルサイユのばら』、『ブラック・ジャック』と、作画の杉野昭夫と共にオイラが子供の頃に観て印象に残ってる作品をたくさん作っているのだから。
TV版の『新 エースをねらえ!』と大きく違う所で言えば、ラスト飛行機に乗る岡ひろみに宗方仁の最後の思い(虫の知らせというやつですな)が伝わらなかった所であろう。
これは監督のコメンタリーを聞くと確信犯であり、その演出法には非常に納得のいくものであった。
劇場版だけで考えれば、TV版と同じにしてしまうと時間が短い分ウェットすぎる印象になっていたかもしれない。
ただTV版については、"思いが伝わる"という表現が長丁場のTVシリーズを観続けた者への思い入れの着地点として提示してくれた感じで良かったとは思う。
ところで、宗方仁が岡ひろみに入れ込んだのを「母親に似ていたから」ってな事を言っていたが、観ていた頃がガキながらオイラは非常に違和感を覚えていたのだ。
絶対「好きな女だから」っていう理由に違いないと思っていたのだ。
そしたら件の神山健治監督もそのように思っていたらしく、「ああ、やっぱりそうだよなあ」と自分のだけがそう考えていたのではないとホっとした(笑)


『アニマトリックス』。wowowでのDVD録画で視聴。
日本のアニメーションの制作者も参加している。
ある意味日本の現状ではできないような作品に仕上げているわけだが、このオムニバス作品のどれも自分の琴線に引っかからない。
本当につまらないのはあるが、抜きん出て面白いのはない。
強いて言えば最初の作品ぐらいだろうか、ちょっと面白かったのは。
作風も前衛的と言えば聞こえは良いかもしれないが、逆にいえば一般的ではないと言える。
なのでオイラのようにまるでノれないヤツもいれば、面白いという人もいるだろう。
オイラにはつまらなかったデス。


『CODE46』。wowowでのDVD録画で視聴。
視聴を始めて、いきなりムムム...と引き込まれた。
現在の上海あたり(違う地域も混じってると思うが)の実景をつかって未来のように見せてるところがスゴイ。
実際の風景がなぜ未来風に見えるのかと考えると、別のシーンでTV電話のようなモバイルのガジェットや指紋で認識させるデータ機器のような今現在存在しない小物を出す事によってそう見えるのだと思った。
ちっともSF的ではない車や家屋を映していても、小物で上手く道具立てすれば作品の中の近未来を観客は信じ込めるのかもしれない。
というわけで冒頭思わずDVD買おうかと思うぐらい思い入れたのだが、物語が進むにつれオイラは置いてきぼりをくいはじめた。
ある程度SFの基礎教養がないとついていけないという事だろうか?
"ウィルス"という設定が出てくるのだが、これがわからない。
その他、近親婚の禁止(インセストタブー)についての設定も絡んでくる<これが多分重要な設定なのだと思うが>のだが、オイラの頭のなかでそれらが今ひとつ結びつかない。
何度か見直せば分かるのかもしれないので、多分また観ると思う。
ドンパチがあるわけでなく地味だが妙な吸引力がある映画だと思う。

ところでどうして多くの東洋人の中に少数の西洋人が混じただけでSFっぽく見えるのだろう(笑)
西洋から観た東洋というのはSFの要素として成立しやすいのかもしれない。
ヤツラには異世界に見えるんだろうな、きっと(笑)
by 16mm | 2005-10-23 22:14 | 映画・DVDの感想など。 | Comments(4)
Commented by chata at 2005-10-24 06:57 x
出崎監督はトミーノも天才とゆってたやうな。
昔のBJをやってたことしか知りませんが。
今のTV版とは関係あるのだろーか?
『ハム太郎』も手掛けてるのか・・・すげぇ!(゚∀゚
Commented by 16mm at 2005-10-24 09:53
chataやん。
出崎監督もトミーノ監督も同じ虫プロ出身ですからねえ。『鉄腕アトム』作ってたみたいだし。
トミーノ監督も出崎監督の事を自著で書いてましたな。

BJはたぶんOVAではないですかえね、出崎監督がやったのは。
今のTV版は手塚先生の息子が神輿監督でやってるようです。
観てませんがw

そそ、『ハム太郎』もやってるんだよね。
褒め言葉としての職人監督としては超一流でしょうな。
Commented by 偏屈王 at 2005-10-30 17:59 x
出崎&杉野コンビといえばやはり「あしたのジョー 2」でしょう!
カーン、カーン、カーンという効果音と共に三回動きを繰り返す(例:三回振り返るなど)、出崎演出が印象的でした(笑)。

えーと、マザコンの男の「母に似ている」は「君が好きだ」とほぼ同じ意味を持ちます(笑)。
宗方仁はマザコンですね。
(断言していいのか?)
Commented by 16mm at 2005-10-30 20:36
偏屈王さんへ。
やっぱマザコンですかね、ジンは(笑)
岡を好きになるってのはロリコンかしら?などとも思いましたが(笑)
いかん。スポーツものをこんな下世話な話題にしてしまっては。
しっかし、どう考えてもアイツら高校生に見えませんやね。いま38歳のオイラから見てもヤツラの方が年上に見えるぞ、藤堂さんお蝶婦人(笑)

オイラも出崎&杉野コンビといえば「あしたのジョー 2」ですかね。
杉野さんの止め絵にシビれてました。


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