テリー・ギリアム、丸くなっちゃったか、調子が悪かったか。
普通の娯楽作としてなら楽しめる映画と言えたかもしれないが、ギリアムの映画として期待していくといつもの毒がどうも足りない。
ミレー画の"オフェリア 溺死の女"を模したビジュアルなど凝った画面は相変わらずなのだが。
こちらの期待が大きすぎたか。『バロン』のようなテイストを勝手に想像していたオイラが悪いのかもしれん。
ラストのヒトコトもとってつけた感じが否めない。
よく分からないが、ギリアムの肩を持つとしたら、製作のワインスタイン兄弟の介入でこんなんなった、と解釈した方が良いのかもしれないが。
次作『タイドランド』(もう撮了して完成してるようだ)に期待しよう。
今日、登場人物のメモを取りながら『ロングエンゲージメント』をDVDで再見。
この映画の本年度洋画オレ的ベスト1は揺るぎないな。