『モンスター』

『モンスター』と言っても浦沢 直樹の漫画ではない。
シャーリーズ・セロン主演の映画である。
この映画で彼女はオスカー主演女優賞を受賞した。
レンタルDVDで視聴。



公開時話題になっていたがオイラはあまり関心がなかった。シャーリーズ・セロンという女優は知っていたが特に興味を引かなかったのである。
なぜ興味をもったかと言えば、またかと思うが、「ライフ・イズ・コメディ ピーター・セラーズの愛し方」に出ていたからである。
『ライフ・イズ・コメディ ピーター・セラーズの愛し方』に出ていたシャーリーズ・セロンと、今度公開される『イーオン・フラックス』の彼女を見て「まるで別人じゃん」と思った。
俄然、それで興味をもったのだ。
ほいでもって今回視聴した『モンスター』。
体重を10キログラムオーバー増量したとの事だが、それ以上に元の美貌の欠片すら感じさせないブっさいくなメイクで(歯もアレは入れ歯ではなかろうか)、本当に『イーオン・フラックス』のヒトと同じかと眼を疑ったよ、おぢさんは(笑)
ティム・バートン版の『猿の惑星』の猿にティム・ロスがキャスティングされていても、あんだけ着ぐるみ着せられたら中のヒトが誰でも同じじゃんと思うのと同じ。
最近公開された(観てないが)『スタンドアップ』とも違う。
女優で作品ごとにここまで徹底的にイメージを変えるのを他に寡聞にして私は知らない。
本当に着ぐるみを着たような変わりっぷり。中のヒトは本当にシャーリーズ・セロンか(笑)?
ニコール・キッドマンの付け鼻とか、レニー・ゼルウィガーの体重増量等は、彼女らの美しさや可愛らしさを残しつつ、極端なイメージの破壊はしていない。
ある意味女優の極端なイメ−ジの変化は男優以上にリスキーなものであろう。
しかも『モンスター』の役は観る方(少なくともオイラは)感情移入の難しい汚れ役。
ロバート・デ=ニーロ並みの役作り。彼女は役を作るときのメンタルな部分やモチベーションでデ=ニーロと似てるのかもしれない。
役の為なら後先考えない(ほんとに考えてないかは不明)ような訳のわからない情熱に当てられっぱなしの鑑賞であった。

この映画、シャーリーズ・セロンがどれほど役作りをして別人になれるか。更に言えばこれほどの別人になれるというシャーリーズ・セロンのプロモーション映画のような感じである。
彼女がプロデューサーも兼ねている所を見ると、シャーリーズ・セロンのシャーリーズ・セロンによるシャーリーズ・セロンの為の映画と言えるのではないだろうか。
いや、そうとしか言えない。
ただ彼女の存在以外、オイラとしてはまったく感情移入ができなかった作品であった。
シャーリーズ・セロンが演じた役の愚かさや、クリスティーナ・リッチが演じた役の卑怯さは、オイラにも要素として存在するのをいやという程自覚してるので、ただただ暗澹たる気分になるだけであった。
したがってオイラにとってこの映画は"面白い"とか" DVDを買おう"という類いのものではなかった。

兎に角この映画、シャーリーズ・セロン。どこを切ってもシャーリーズ・セロン。

『イーオン・フラックス』も観に行くとしよう。
by 16mm | 2006-02-26 22:16 | 映画・DVDの感想など。 | Comments(0)


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