『海猿』

押井 守の対談集『立喰師、かく語りき。』を読む。ちょっとした啓蒙書としては非常に面白い。押井の本や映画にある種の知識の啓蒙的な部分が多いので、読むとちょっと尖った思考を頭に詰め込んだ気になるものだ。この種のものはどちらかというと原典をあたるくせをつけておくべきであろうが、やはり楽な知識の入れ込み方になってしまうオイラである。



続編『LIMIT OF LOVE 海猿』の公開前にパート1とも言うべきただのw『海猿』がTVで放映されたいたのを観た。
天才、佐藤秀峰の原作の完成度が高い事。主演がマジックマッシュルーム伊藤である事から、劇場公開時にはまったく食指が動かず、TV放映も観るつもりはなかった。
観ようと思ったのは、拙作のブログにコメントをくれるchataさんが『LIMIT OF LOVE 海猿』を観るとの事なので、「もしかしたらオモシロイのかな」と思って観る気になったという、甚だ消極的な理由からである(笑)
どちらにしても、かな〜り最悪の印象を持ちつつ視聴したのだが、これが面白かった。
所謂原作通りではなく、上手く脚色されていたと思う。
映像もかなり力が入っていたと思う。海中から見た太陽など印象深かった。
役者にしても伊藤英明ナカナカのものであった。見直した、という程ではないが(笑)
お約束とはいえ恋愛の要素は鬱陶しかったが、作ってる方もたぶんその部分には力を入れていないのがなんとなく分かる。伊藤英明と加藤あいのキスシーンなど全体でいえばダレ場の中のシーンのようなものであったと思う。
台詞で「うみざる」と言うシーンで猿の顔をするなど演出的に細かくカットをつないでいる。
どちらかというと天才の原作を秀才が無難に映画にした感じであろうか。
ただこういう指摘は野暮であるが、最終訓練に向かう船から加藤あいを見るシーンは本当に海上から望遠レンズで移動しつつパンするカメラワークだったら良かったのになあと思ったりした。
実際の本編は多分標準レンズぐらいでの移動撮影だろう。
望遠レンズで洋上からの移動撮影は(本当に洋上ではなくてもそれと同じような距離をとって陸地でやってもよかったかもしれない)セットするにも大変だろう。
が、望遠レンズでの移動による背景の速い流れで加藤あいがもっと引き立って見えたろう。
予算の所為にされるかもしれないが、スピルバーグはそう言う所は手を抜かないよなと『太陽の帝国』の爆撃シーンを思い出したりした。

まあ、それはそれとして、クサイなと思いつつ、友情だの根性だのの映画に反応してしまうオイラは相当乾いておるのかもしれん(笑)
by 16mm | 2006-05-07 22:49 | 映画・DVDの感想など。 | Comments(2)
Commented by chata at 2006-05-14 17:25 x
原作を一番最後にみたのは正解でしたわ。おもすれー。
『海猿』を観たのは『踊る』と同じで、単にドラマの続きが観たかっただけでありますw
でもこの手の映画はチケ代を損した気にならんのが救いですね。

σ(゚∀゚はおもしろくない映画も当然観てるので、慎重になってくらさいw
まぁしかし『シベ超』を受け入れた今、大抵の映画はOKですけどね(爆)
Commented by 16mm at 2006-05-14 22:47
■re:chataさん。
chataさんオススメを全部観てるわけでは当然ないのですけど、自分で観るつもりがなかったものを、chataさんがあげてると再考するようにはなりましたね。


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