『カーズ』

毎度同じ事を書くようだが、
"ディズニーにアタリなし ピクサーにハズレなし"
......いや、前者が最近どうなのかは分からんが(笑)『パイレーツ・オブ・カリビアン』面白そうだしね...アニメーションじゃないけど(笑)
『カーズ』、面白かった。



会社の振替休日の月曜日。ピクサーの『カーズ』を観に劇場へ。
朝一番の回というのが日本語吹き替えしかやっておらず(字幕版は午後から)、取りあえずそれでの鑑賞。
他の劇場を見てみても"吹き替え"の表示が多い。ピクサーの映画というのはどうも吹き替えに力を入れてる気がする。『Mr.インクレディブル』もそうだったが、吹き替え版は劇中の英語の文字も可能な限り日本語に直してあるのだ。オリジナルと違和感がないタッチで。
吹き替えが良い悪い、スキキライはあるとしても、この吹き替えのおかげで画面の映像に集中出来る事はたしかである。

たしか『Mr.インクレディブル』の上映時の予告編で今回の『カーズ』がかかっていたが、正直どうもピンとこなかった。
「車の擬人化かあ......」
ってなものだった。妙な不安感があったのを覚えている。
それから一年あいだをあけて本作が完成したわけだが、当時の予告編の映像は本編では使われてないようだ。あの予告編のタッチから予想されるような展開にはなっていない。そういう意味では素直に観る事が出来て良かったと思っている。
車を車としてのフェティシズムの快感曲線にしたがって描きつつも(ボディをなめるようなカメラワークやマフラーが振動する描写など)一般に広く受ける魅力を保てている。
レースシーンは擬人化した車が疾走していても、レーシングタイヤのカスが路面に散り、それが存分にレース場という殺気立った雰囲気をリアルに伝えている。
この映画のテーマにしてもスローライフの提唱であるとか、古き良き時代の濃いコミュニケーションを表現しているわけだが、これを生身の人間が実写でやれば観客の失笑は免れまい。
私を含めて、絵空事のお伽噺の世界の事であるから素直に観て感動出来るのだと思う。
実写でやれば明らかにクサイと言われる事を素直に観たいという気持ちはあるから、この映画やピクサーの諸作に人が集まるのだと思う。
これはピクサーの連中が絵空事としてのアニメーションの表現の有効性を信じている所為か、もはやリアルな人間関係では見る事ができないだろうという諦念を理想として描いているペシミストの集まりか。

しかし、CGのアニメーションが作られそこそこのマーケットはあるにしても、それらの中でもピクサーの作品は、物語、映像、デザインetc...抜きん出ている。
他の作品と使用しているソフトやハードが極端に違うとは思えないのに、観たいという魅力においてまったくケタ違いの差がでるのはどのへんなのだろうか。
CGの絵であり車に目と口がついてる奇怪なキャラクターになぜこんなに感動するのだろうか。
クラッシュしたキングを押すマックイーンにグっときたり、女性が吹き替えなければ性別すらあやしいポルシェが魅力的に女性に見えたり...滝だ、滝の所為でキレイに見えたんだ(笑)

世界観を作り上げ提示する。それがピクサーが興行とアートを両立できている理由かもしれんん。

ちなみにポルシェのサリーって人間にするとどんな感じだろうか。
ドイツ的な生真面目さと、高いトルクで迅速に粘り強く仕事をこなす、オサレな巨乳のオネェちゃんというところであろうか(笑)
by 16mm | 2006-07-03 23:17 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(0)
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