『うつうつひでお日記』『黒澤明vs.ハリウッド―『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて』

本汁......本日(本当に最初"本汁(ほんじる)"と打ってしまった(笑))定休日。
午前中いつものようにカメラ屋さんへ遊びに。

吾妻ひでお著『うつうつひでお日記』購入。
やはり面白い。
他人の日記をのぞき見る感覚だろうか。
しかし、どんな秘め事が書かれていようが自分以外の誰かに読ませて面白く思わせるためにはそれ相応のセンスと努力が必要である。
日々のできごとを虚実おりまぜ、その時々の読書日記も加味していて、それがまた興味深かったりする。
オイラのようにただ長いだけの鬱陶しいものではなくwポイントを突いたヒトコトがうならせる。
桂正和も『デスノート』も読む人なのだ。
ハッキリいって大御所の部類であり、いい加減いい歳なのに(笑)
この人の心の渇きというものが感じられる。
そして、この人やはり絵が上手い。ページ4段で背景もキッチリ描く漫画家ってなかなかおるまい(笑)
オリジナリティがあって好感が持てるという絵というのは宝物みたいなもので、吾妻ひでおはそれを控えめながらも持っている。
ファンとしては『失踪日記』の続編としての『アル中』編をフィリップ・K・ディックっぽく作ってくれたらなあと思っている。



田草川 弘著『黒澤明vs.ハリウッド―『トラ・トラ・トラ!』その謎のすべて』
発売してるのは知っていたが、値段も高いのでちょっと敬遠していたのだ。
それがあるブログを読んで俄然欲しくなり購入。
チビリチビリと読み始めている(当方読むの遅いので(笑))
日米開戦。パールハーバーを軸にした日米合作の映画『トラ・トラ・トラ!』。
日本側の監督として黒澤 明が担当し、戦争の本質をまるごと描こうとした意欲作として製作される筈だった。
『虎 虎 虎』は「誤解の積み重ねによる、能力とエネルギーの浪費の記録」
この辺りの経緯は中村真理子の漫画『クロサワ/炎の映画監督・黒澤明伝』で概要程度は知っていた。
漫画には描かれてなかったが、この後黒澤が自殺未遂をする事も......
黒澤を"神"であるとか"天皇"であるとかと祭り上げ、なにより黒澤本人が"神"になろうとしていたのではないかと思っている。
言葉上の問題ではなく、人間が"神"になれる筈がないことは『デスノート』を読めば明らかであろう(笑)
人間は"神"のごとき強靭な存在になるには弱すぎるのだ。
それこそ当時の黒澤は
「言ってもわからぬ馬鹿ばかり...」
と、夜神 月クンのように、謙虚さから遠い存在だったのかもしれん。

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これから本日更新予定の画像の仕上げに入る。
by 16mm | 2006-07-10 14:43 | | Comments(0)


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