『スーパーマン・リターンズ』『ハチミツとクローバー』

気もそぞろな状態で『スーパーマン・リターンズ』を観にさいたま新都心へ。
面白かった。



アメリカ人は、とは言わない。
この映画を楽しみにしていた人たち(含むオイラ)が、いかに絶対的な力強い正義を渇望してるかということである。
たとえそれが青いタイツに赤いパンツを履いた、どう見ても変態さんにしか見えない者であっても(笑)
映画を作った方もそれを気にしてかアップで全身を写したカットは極力控えめにして、全身を写しても引き画か、背後からマントで下半身を隠すように撮っていたように思う。
色もかなり再度を落としてシブめにはしてあったようだが、それでも赤青黄色だからねえ(笑)

マントが聖骸布のようなイメージに見えるのは、救世主のイメージを重ねているのだと思う。
いません。救世主などという者は絶対に存在しません。
いるというヤツは妄想癖のあるヤツか、弱みに付け込むサギ師にちがいありません。

ケビン・スペイシーがいい味出していた。
そう、むしろレックス・ルーサーを主人公にして己の資産と知力で如何にスーパーマンを叩きのめすかという映画が見たい、というか、現代でスーパーマンが現実味を帯びる事はその風体からしてあり得ないわけだから。

しかし、バットマンやスパイダーマンが良くて、スーパーマンが許せないというのは自分の中でちゃんと言葉にできなんだなあ。

それでもまあ、映画は面白かったと思います。
ジョン・ウィリアムズのテーマとオープニングの映像が良かった。できればオープニング映像をクレジット無しで観てみたいなあ。



『ハチミツとクローバー』
コミック9巻まで。
『スーパーマン・リターンズ』を観てても、半分心ここに有らずの状態だった。
『ハチクロ』の所為だ。
言いたい事はいくらでもある。
はぐみと倉持というガキのラブロマンスなどがあったら素敵だろうな、とか......
気楽に思っていたですよ。
したら9巻。
最後に出たよ。
『ミリオンダラー・ベイビー』が。
要するに、人はパンと牛乳のみで生きるにあらずということだ。米だって喰うし味噌汁も飲む。
ただパンと牛乳しかない時に、米と味噌汁喰えなきゃ死ぬという気持ちを分かる人がいるのだろうか?という事である。
......
たとえがワケわかりませんね。
もしかしたら、9巻の最後の頁の一節を『ミリオンダラー・ベイビー』でイーストウッドが言えてたら、結末は変わっていたかなと思ったりした。
神々しいというのはこういうことかもしれん。

9巻はものすごく気を持たせる部分で終わっちゃってる。
『プラネテス』の24話のような終わり方だ(笑)
しかもこの漫画、連載終わっちゃってるらしい。
未収録の4話分で単行本になるのか?いや4話でもなったら買うが。
フライングでも最終話の読んでしまおうと、載ってる掲載誌を探すも、果たせず......

漫画のその部分は映画の製作期間中に描かれたものではないだろうから、おそらく9巻の部分をまったくつかってないだろう。
すると竹本を主役に据えた清々しくも酸っぱい青春ものという部分での映画化だ。

この9巻からの部分を取り込めてない時点で、オイラの映画版に対する興味は失せたね。
オイラのツボなんだ。
命より大切なものが確実に存在するのか?
それに殉ずる事によって初めて見る事ができる美しさと、残酷な風景。
神の世界をヒトが見る為には、ヒトは悪魔にならねば、いや、他人からは悪魔に見えるような事を無意識にしていくのだろう。
なんにしても才能を持った者は悪魔だ。

というわけで、ここまでオイラの妄想が暴走しているわけなので、もうい終わっちゃってはいるがすばらしいラストを期待しとこう。
by 16mm | 2006-08-20 18:38 | 映画・DVDの感想など。 | Comments(5)
Commented by 16mm at 2006-08-21 22:59
途中の話数をすっとばして、『ハチクロ』の最終話が載ってる雑誌を立ち読み。ゴム留めしてあるのを店員に見つからぬよう外しての立ち読みである(笑)
中年のオッサンが少女漫画を読むのに、常識や分別をかけるのはどうなのよ(笑)

取りあえず、非常にあったかな最終回のようでホっとした。
単行本として足りないのは番外編で埋めるようだ。
はやく顛末を読みたいもんである。
Commented by chata at 2006-08-22 00:41 x
やっと観れまちた。あとは『時かけ』か・・・ぐふぅっ!
また出張サービス逝ってきます('A`) ノ
Commented by 16mm at 2006-08-22 08:49
■re:chataさん
オイラはまったく出張のない仕事なので羨ましいなと思いつつも、しょっちゅう出歩かなければならない仕事というのも当事者はキツかろうなと思ったりします。実際大変なんでしょうけどね。

『スーパーマン・リターンズ』オモロかったっすね。
エンドクレジットの"クラーク・ケント夫妻に捧ぐ"にググっときましたな。
Commented by hide at 2006-08-28 20:28 x
16mmさんコメント&TB有難うございます
hide的にはケビン・スペイシーにはもうチョッと切れて頂きたかったです(^_^;)
( ̄▽ ̄人)♪映画は、先代より格段に進歩した先進VFXで十分楽しめましたし、ストーリーはまさに原点回帰でヒーロー物の王道中の王道でしたね。次回作が楽しみです。
Commented by 16mm at 2006-08-28 23:23
■re:hideさん
『スーパーマン』と関係ないですが、hideさんの『UDON』のレビュー読ませていただきました。
小西真奈美につられて行こうかと思いつつも、なんかこの手のローカルネタっぽいものがイマイチ苦手なので、レンタルまで待つ事にします。
夏バテの所為か、どーも映画館に行くのが億劫でしょうがないです(笑)
ユースケに対するコメントは私もhideさんと同じです。


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