『太陽』

日曜朝帰りで、ダラダラと一日過ごし、本日月曜も休みなのだが、映画とジムに行きたいが為に歯の治療をキャンセルに。
映画もあまり重くないものをと思いつつも『太陽』を観る事に。
題材が題材なだけに誰でもどなたでもとは言わないが、面白かった
一言で言えば、映像は禁欲的。
昭和天皇を肯定的に描いていたと思う。



パンフレットではなく、オフィシャルブックを購入。
それによると、映画のシーンでアルバムの皇后と皇太子の写真にキスをするシーンがあったらしい。
......
すいません、寝てました(笑)。
前半気を失っていて、気がついたらガサツ極まりない米軍がガヤガヤやっているシーンだった。
皇后と皇太子の写真にキスをするというのは観ておきたかったなあ。
この映画で本当に数少ないストレートな愛情表現であったろうから。
この映画女性が出てこないのである。
いや、ラストで桃井かおりが皇后役で出てくるが、二人を描写する関係は母親と子供だ。
この二人のやりとりが非常に自然で微笑ましかった。本当の一般的な夫婦の対話を自然に演じている感じで、さすがにイッセー尾形と桃井かおりである。
女性が出てこないというのは、セクシャルな雰囲気が皆無だったという事である。
皆無だったというのは正しくはない。天皇の葉巻にマッカーサーが自分の葉巻で火をつけるシーンが非常に性的な印象を付加していたと思われる。それが唯一のエロティックな描写。
天皇とマッカーサーのやりとりも、童貞男が百戦錬磨の女に弄ばれてるいるというか......或は、素直に育ったムーミンがひねくれ者のスナフキンに人生の裏を教えられているような(笑)
......
福井晴敏の『Twelve Y.O.』を思い出した。所謂、マッカーサーが言った「日本人の精神年齢は12歳」というやつである。
映画で描写されている米軍の節度と自制を欠いたガサツな態度を見れば、<アメリカが大人であると言い張るなら>そんな下品な大人にはなりたくないぞと思うのである。

物語はほぼ天皇の主観で進み、戦時下の市井の様子は状況として伝わってくる背景程度に留まりつつ、ほとんどが天皇の半径3m以内で起こった出来事が淡々と綴られている感じである。
映像のトーンは非常に暗い、というかシブい。シーンによっては人物の顔も暗くつぶれている。
TVドラマ慣れしていると、単に暗いという印象しかないのかもしれないので、やはり題材とともに映像自体も観る人を選ぶかもしれない。
彩度を落としたトーンに統一するために、白いシャツも若干グレイに染めたとの事。
それから音の演出がこっていると思う。ジリジリとロウソクの燃える音。時計のコチコチとなる音。それらが台詞なく無音のシーンに言葉で表す以上の効果を上げている。
東京の空襲の描写が"魚"をイメージとして使ってるのが良かったが、エンディングの鳥が同じ位置にリピートして出てくる映像といい、あまり気を使ってない所は徹底的に使ってない(笑)
空襲の焼け跡が日本に見えず、チェチェンのように見えてしまったのは、折角天皇を肯定的に好意的に扱ったロシア人監督に対して皮肉に見すぎるだろうか(笑)




今週で、江川達也の『日露戦争物語』が打ち切り。
作者の真意を読めない読者を散々バカにしていたが、漫画で毎週手抜きでしかないようなモノを描いてるヤツにいわれたくないよな。
『BE FREE』は大好きだったが、あれも最後は失速してたしね。
肯定的に言えば、天才特有の飽きっぽさなのかもしれないが、あの『BE FREE』の最初の方のような活力に溢れた漫画がみたいものだ。


近所のツタヤが無くなるそうだ。
これからどこでレンタルすればいいのだろうか。
車でわざわざ借りに行くのもキツイなあ。
by 16mm | 2006-09-04 23:04 | 映画・DVDの感想など。 | Comments(2)
Commented by chata at 2006-09-05 00:50 x
そんなアナタに(・∀・)ノ

ttp://www2.discas.net/cgi-bin/netdvd/s

ちゃんと調べてないので、便利なのかどーかはわかりますぇん(´・∀・`)
Commented by 16mm at 2006-09-05 08:45
■re:chataさん
ほほ〜。こんなサービスがあったとは。
実際は一月に8枚も借りないが、値段的に僅かの差なのでMプランの方がお得かもしれませんね。
車で出向くなら宅配の方がいいかもしれないなあ。
毎度情報どうもです。


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