『LOVERS』『シベリア超特急3』

ちょっと古い話になってしまうが、韓国政治家が脱北者問題に関して北京で記者会見した時に妨害した中国公安部。
最低な日本人がいるのは認めよう。なら中国人にだって良い奴はいる。

『LOVERS』をレンタルビデオで観た。レンタルでビデオを借りたのも久しぶりだが、ビデオで日本語吹き替え版<いつもDVDでは吹き替えを観てるとはいえ>を借りたのは初めてだ。レンタル間もないものなのでビデオで日本語吹き替えしか残っていなかったからだが。
チャン・イーモウ監督の作品は『英雄』以来非常に楽しみにしていた部分もあり絢爛でケレン味溢れる映像は娯楽作として非常に楽しめた。
映像を美しく見せる事に長けているというか、その為のアイデアを映像化する才能があるというべきか。
冒頭のチャン・ツィーの踊り(多分顔を殆ど映していないから"ダブル"だと思うが)、竹薮での殺陣、ラストの金城とアンディ・ラウとチャン・ツィーのそれぞれの思いをめぐる戦い。それら全ての戦いが美しく描かれている。
チャン・イーモウの美学というものだろうか。多少の辻褄の合わなさ、飛躍のしすぎには眼をつむっても自分の欲しい心象風景の映像を優先してしまうということなのだと思う。
それにしてもチャン・ツィーは綺麗だねえ。身のこなしに緊張感がある。
予算や時間も当然あって比較はできないが、映画でもTVでも日本人俳優の殺陣の格好悪さ、見せ方のお粗末さではまるで歯が立たない。
映画のストーリーも二転三転して飽きないのだが、朝廷と飛刀門との争いが中途半端になっていたと思う。
なんでも、飛刀門の新党目が演じる予定だった女優さんが本作に出演することなくこの世を去った為、監督は代役は立てずに脚本を修正した結果、公開されたバージョンになったという事らしい。
それでもやはり作品的な違和感は拭えない。
んが、しかし、そんな作品的な欠点でさえ私は「チャン・イーモウ、漢(おとこ)だねえ」と感じてしまうのである(笑)
ケレン味の中に渋い重さがあった『英雄』の方が観た後の満腹感は私にはあった。

中国が日本に対し戦後補償云々を言う度にカリカリして「チベット侵略したのはどこの国だ。こっちはブラピの映画で知ってんだぞ」などと言い返したいのだが、<本当はどういう人間かは知らないし、忸怩たる思いは当然あると思うが>チャン・イーモウみたいな人がちゃんと中国にいるんだなと思うと正直ホッとしたりする。自分の映画の衣装デザインに日本人のデザイナー、ワダエミを起用してるのだから。決して感情的なものでなく才能に国家も歴史も関係ないという感性は、私に最も足りない部分であろうと自覚しているので謙虚に見習いたいと思ってる。


『シベリア超特急3』をビデオ録画したものを観た。TVの録画なのでカットされているかも分からんので正確な感想は言えまい。
評判通りの映画であったので、なんとも言い様がない。たしかに突っ込みどころ満載であった(笑)
しかしそれよりもTV放映前と後に水野晴郎の映画の解説があるのだが、作った本人が自分で解説するってのは、どーかと思うぞ(笑)
●みなさんお待ちかね。
●三田佳子さんは自分の演出意図を的確に捉えて云々
●etc...
カット割れないからちんたら長まわししてたくせに、な〜にが演出意図だ(笑)
水野晴郎さんは自分で映画を撮ってみて、映画製作の難しさというのが身にしみて、今後謙虚な姿勢で映画を評論するんだろうな......と思いきや5作も作ってるところを見ると......(笑)
それでも映画を撮らないということだけで存在している映画監督がいる中でセルフプロデュース(だよね?(笑))で映画を作り続けてるという姿勢は認めるべきであろう。
それが...たとえ........であっても(笑)

たしかに作家・岩井志麻子の演技は泣けた(笑)
それ以上感想が言えない自分にも泣けた(TT
by 16mm | 2005-01-30 21:58 | 映画・DVDの感想など。 | Comments(10)
Commented by ちゃた at 2005-01-30 23:37 x
よく我慢して最期まで観ましたね(´・∀・`)
出演者が売れると経歴からシベ超を抹消する意味がわかってもらえたかな?(笑)

過去の名作で使われた技法を堂々とパク・・・いやオマージュとして使い、今の若者に伝えたいとかなんとか言うてました本人は。
観てるほうは気付きもしないかも(´・∀・`)

でもまぁ、映画を作り続ける姿勢。そこデスヨ!
老人ホームに入るための私財を投げ打って制作費にしてっから(笑)

ダメすぎて応援したくなるのだろうか・・・自分でもようわからん(笑)
いわゆる大物俳優が参加しちゃう心理もそんなとこか?

というわけで今度は2を観ていただきたい(ぇー)
いやマジで2はスゴイ。これが計算ではなく天然なのだからアンビリーバブル(笑)

カンフーハッスルよりありえない殺人トリック。
バイオリンの演奏曲と草笛光子のダンスは3のビギンザビギンより素晴らしいと思うd(。ゝω・)。゚必見?
Commented by 16mm at 2005-01-31 00:56
ちゃたさんへ
早送りもしないでちゃんと観たよw
ちょっとバツゲームかな?コレを観るのはと思ったがw

パク・・・もとい、オマージュされた過去の名作がなんなのか『シベ超3』から読み取れなんだよ(TT
『シベ超5』の予告編をやってたのを観たんだけど、微妙に『レイダース』みたいなシーンがあったような気がしたので、それがオマージュかなと(笑)

三田佳子がでる理由はなんとなく分かるが、なぜ出ちゃった宇津井健(TT
宇津井健が真面目に演技すればするほど浮いてきちゃうような、ベテランころしのキャスティング。
できれば『シベ超6』か『7』か『8』には森繁をキャスティングして日本アカデミー賞を取ってもらいたい。
なに、森繁は元喜劇俳優だから笑いの間は分かるからベストなキャスティングになるであろう(笑)

コレはアレだろうか。博打打ちで、女たらしの最低男が結構母性本能くすぐっちゃう感じで女性が離れられないようなものか(笑)

ここまで来たら最後まで付き合おう。

でも、レンタルするのもコワイのでTV放映を待とう(笑)
ビビリでスマンw
Commented by ちゃた at 2005-01-31 06:25 x
おぉ、即レスthanks(・∀・)

窓に鳥がぶつかって爆弾犯が油断したとこが、ヒッチコックの
『鳥』と『バルカン超特急』へのオマージュらしい・・・気付きませんてw

5は万里の長城からの階段落ち(超美麗CG)が見ものである。

シベ超ファンは広い心の持ち主が多いのかもしれませぬ。
シベ超をいったん受け入れると、顔を真っ赤にして批判してるヤツがアホに思えるからフシギだ(笑)

まぁそれより『ローレライ』ですなd(。ゝω・)。゚
富野由悠季がどこに出てくるのか、まばたきせずに観ようと思ふw
Commented by 16mm at 2005-01-31 08:45
あれが『鳥』のオマージュとな.......

『5』の万里の長城のCGはたしかに超美麗だと思います。美麗すぎて、絵に見えてしまったがw

そうなんだよ、怒ったり腹を立てたら負けなんだよ(笑)
この映画を観たおかげで、『シベ超』以外の駄作とされる映画に優しくなれそうです(笑)

最後に衝撃のニュース!!
富野が『ローレライ』に出てるとな?(笑)
これは瞬きしてる場合ぢゃないね。刮目して観なければw
ジーク・トミノ。ジーク・ハゲw
Commented by ちゃた at 2005-01-31 11:10 x
うむ、あの予告で転げ落ちる様はドリフの舞台を彷彿とさせるw
裏設定を知って、さらに観る側の意識を飛ばす。それがシベ超゚∀゚)・・・。

トミーノは間宮大尉という役で台詞ナシ。
写真みると帽子でハゲ隠してっからわかりにくいッスw

Commented by 16mm at 2005-01-31 13:00
裏設定・・・あるのか、そんなものが(笑)

あの万里の長城の転げ落ちは、『アンタッチャブル』の乳母車階段落ちのパロデ、もといオマージュか。それとも更にさかのぼって『戦艦ポチョムキン』オデッサの階段のパク、もといオマージュかもしれんw
う〜ん、考えただけでも意識が飛びますなw
Commented by ちゃた at 2005-01-31 17:44 x
パク・・・オマージュを裏設定と書いて誤解を生んだようなので訂正しときます。
窓に暗号を書いたのもバルカン超特急ですな。

階段落ちに関しては、どとはんの推測通りのようダス(笑)
http://www.mizunoharuo.com/sibeex5.html#story
Commented by 16mm at 2005-01-31 21:34
むうう、上のURL、やはり自画自賛の解説ですなあ。やはりそういうのを含めて映画に向かってツッコみを入れて楽しむのが正しい鑑賞のしかたかもしれんw 今さら気がついたが(笑)
一人TVで観るより、映画館で大勢の人とその場の空気を共有してこそ楽しめる映画なのかもしれん。
水野さん、よっぽど映画が好きなんだろうね。長屋のご隠居さんが店子にヘタクソな義太夫を聞かせる落語があるけど、そういうことなんだろうなあ。
Commented by ちゃた at 2005-01-31 22:18 x
>映画館で大勢の人とその場の空気を共有

だんだんわかってきたようで(笑)
オールナイトのイベントで一気にシリーズ上映したときは、観客の爆笑で台詞が聴き取れないくらいでした。
そのときはじめて正しいシベ超の楽しみかたを知った・・・(笑)

でも戦争の悲惨さを切々と語る場面で空気の読めないやつが笑ってしまい、
『ほかは笑ってもいいけどここは笑うとこじゃない!ふざけるな!』と監督マジギレしてましたYO(´・∀・`)

まぁ反戦のメッセージに気付かないヤツはただバカにしてればいいさね。
Commented by 16mm at 2005-01-31 22:51
どこにでも困ったちゃんの観客はいるもんだねえ。
そうは言っても反戦の所だけ真面目すぎるんだよなあ。
あの映画なら戦争さえも悪夢のような馬鹿馬鹿しい笑いにもっていってくれたら、オイラは満足したんだけどね。
一億玉砕堪え難きを耐え忍びがたきを忍び、なんて一般人が窮乏してる時に、でっぷり太った軍人が列車に乗って探偵ごっこか、ってな感じなら軍隊に対する強烈な皮肉になったろう。


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