『硫黄島からの手紙』

土曜日。午前中から夕方にかけて会社で内緒で仕事。夕方から友人達と忘年会。
どう考えてもたいして難しい仕事ではないのだが、それができない。shadeでも使っていなかったがポリゴンで形をつくるというのを身につけなければならん。明日もその続きであるがどうやって現在の仕事をクリアするのかという打開策が見えてこない。困ったもんだ。

同じく土曜日。
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上の画像のようなウェポンを購入。単なる携帯電話のケースなのだが一目みてカッコいいと思い購入してしまった。ベルトに通すタイプで結構ブ厚い革で作られている。ベルト通しも大きくルーズに作られているので、以前携帯電話を落とした時のようなベルトにピッタリ密着するタイプのものと違い、オイラの腹のニクの圧力で(笑)ケース自体に余計な負荷がかかって取れてしまうという事もなさそうである。まあ値段も前に買ったものより相当にヨカッタのだが、なによりもこのケースをベルトに通したときの雰囲気が鉄砲のホルスターのように見えてちょっとゾクゾクするのだ(笑)こういうつまらない部分で喜べるのは幼児性というべきものかもしれない。
折角なので携帯電話内に入れておくマイクロSD128Mも購入。携帯で気軽に写真を撮り始めたので、ためておいてパソコンに移す時に使う為である。

本日日曜日。
午前中二週間ぶりにジムに行く。その後映画にいくつもりだったのでランニングは4キロ30分だけと、後は筋トレだけで、風呂に入って1時間30分ぐらいで終了。
電車で20分ほど移動して映画館に行くのだがその間読む本がなかった。3ds-Maxのマニュアルはあったがジムの後では頭に入らなさそうなので、もっと軽めのをと思い......
『ふぞろいな秘密』を購入(笑)さあ笑え(笑)もう買ってしまって読んでる時点でこの本を出したヤツをバカにできないわけなので恥ずかしい話である。ただ読み易いよ。字も大きいし頁あたりの行数がスカスカだし(笑)本当に軽めの本。文体でだいたい本人が書いてないだろうなと思っていたが、本文構成なんていう人の名前が入っている所をみると、まあ口述筆記だな。




『硫黄島からの手紙』の手紙をMOVIXさいたまで鑑賞。
おもしろい。
あらゆる意味で丁寧に作られている。これはもしかしたらアメリカの観客にはウケないかもしれない。
それほどに日本人に向けた映画だと思えたのだ。
日本語が分からないはずのイーストウッドがよくもこんなにも自然な日本の台詞の映画を作れたのものだと感心する。
外国人であるイーストウッドがよくぞ日本映画を撮ってくれた、というぐらい日本人が日本人らしく描かれていた。
内地の描写はなんとなくチープな感じは否めないし、なんか中国と混じってないかwという部分もあるにはあるのだが、全部許容範囲。
しかし画面のトーンなどは明らかに日本の映画人には出せまい。
日本家屋の中の暗さというのを映像で初めて見たのではないだろうか。戦中の家屋のなかというのは結構暗かったのではないかと思っていたからだ。
そういう意味では『武士の一分』の家屋内の描写は『硫黄島からの手紙』の足下にも及ばない。
『父親たちの星条旗』での戦闘シーンでも感じたのだが、効果音に自分としては今まで聴いた事のない演出が加えられていた。早い話が鉄の擦れるような音が混じっていたのだ。それが着弾は発砲のシーンに加えられる事によって迫るような臨場感が感じられた。
それよりなにより日本人の役者の顔が実に良いのだ。
渡辺謙なぞ日本映画にもハリウッドの映画にも出てる筈なのだが今まで見た事もないような顔つきに見えた。
二宮和也なんぞジャニーズで現代的な顔だとしか思えなかったが、この映画ではその時代の人間として見る事ができた。こいつはもしかしたら演技上手いかもしれんとも思った。
が、やはりこれは監督の手腕のおかげだとも言えるのかもしれない。少なくともどの役者もこの映画では今までの出演作の演技から確実に高い位置で演じているように思えたのだ。

『父親たちの星条旗』と今日の『硫黄島からの手紙』見て思ったのは、イーストウッドが自己批判としてきびしくアメリカを総括しているということだ。
この手の映画は必ず、すくなからず日本を悪役に扱うものなのだ。実際日本はそう扱われてもしょうがないことをしていたと思う。
しかしこの連作において日本の悪い面を一切描写せず(作戦の甘さや考えなしに玉砕する様は描写しているが)、とにかく厳しく国家としてのアメリカやその要素としての国民に対してかなり厳しい自戒を求めているように感じられた。
この映画でも、日本の捕虜をただ見張るのが面倒だという理由でアメリカ兵が射殺した描写を挿入しているのだ。
自分の国をここまで冷静に見ているイーストウッドに頭がさがる思いである。
たぶんある種の礼儀として他人の国をとやかく言う前に自分の国の総括をすべきだという考えに基づいているのかもしれない。
だからこの映画の日本人はかなりの部分でニホンジン受けのいいように造形されていると思う。
これで日本人は気を良くしたらイーストウッドの意図を読み違えてる事になるであろう。
むしろ今まで日本は、日本人の戦争をまったく総括してこなかった。
イーストウッドがここまで自国を総括したのであれば、日本人も彼以上厳しい自戒をするべきなのだ。
日本人としてこんな映画を外国人に撮られたということを恥ずかしく思わなければならない。
この映画はそういう映画であると思う。
反戦の映画ではない。戦争について考える切っ掛けを与える映画だと理解した。

イーストウッド。このジジイは本当に名匠だな。
来年のアカデミー賞はなんとかスコセッシにとってもらいたいところだが、なんかまたイーストウッドにもっていかれそうだ。

蛇足だが二宮和也のカミさん役で"nae"という名前の女優が出ていたが、裕木奈江のことか?マルマルとして日本のやさしい女房という感じがでて好演していた。
by 16mm | 2006-12-17 22:48 | 映画・DVDの感想など。 | Comments(4)
Commented by chata at 2006-12-19 01:22 x
G携帯に合うではないですか。シブぃ。
このテのものはオッサン臭いのが大半なので(メーカーの正規品含む)
なかなか良い買い物かと(・∀・)
Commented by 16mm at 2006-12-19 05:16
■re:chata さん
オイラにしては結構良いもの買ったなと自分でも思います(笑)
まあ普段がロクなもの買ってないというか無駄遣いがすぎるというかね(笑)
Commented by 偏屈王 at 2007-01-27 19:23 x
>イーストウッドがここまで自国を総括したのであれば、日本人も彼以上厳しい自戒をするべきなのだ。
>日本人としてこんな映画を外国人に撮られたということを恥ずかしく思わなければならない。
>この映画はそういう映画であると思う。

この部分全く同感です。
アメリカにも日本にも同等に、徹頭徹尾フェアな視点を貫いたイーストウッド監督には脱帽します。

それにしてもスコセッシ監督が本当に可哀想(笑)。
エラい手強いライバル持っちゃったなぁ、と。

Nae=裕木奈江です。パンフレットに載ってました。
Commented by 16mm at 2007-01-27 21:12
■re:偏屈王さん
この『硫黄島からの手紙』って当初メインだった『父親たちの星条旗』より評判が良いらしいのです、アメリカで。
なんとか日本でも、せめてイーストウッドへの答えになるような戦争映画をつくってもらいたいところだが、いろいろややこしい問題がでてきて難しいんだろうな。
だからといってイシハラ某なんてヤツのプロデュースする映画なんぞ観る気もおきませんが。

スコセッシには悪いが、『ディパーデッド』より『硫黄島からの手紙』の方が良かったと思いますね。


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