『それでもボクはやってない』『トランスフォーマー』

というわけで、帰国して一週間。そんなにキツイ時差ボケは無かったものの、やはり夜中に起きてその後眠れないというのが続いたりした。

先週の木曜日にブログにリンクさせてもらってる偏屈王さんとお酒を飲む。
ちっとも偏屈ではなく物事に肯定的で非常に知性的な方であった。



『それでもボクはやってない』のDVDを購入。通常版である。
感想は劇場での初見と変わらず。
監督の怒りが非常にストレートに伝わる、ある意味結構プライベートな感じがする作品ではないか。
それは監督のコメンタリーを聴いていても感じたことであった。
コメンタリーによると、もたいまさこに関してはほぼ野放し状態であったというが、まあこの演技では口が出し様がないだろう。抑えた演技で実にリアルで心に迫る見事なものだった。
もたいまさこは10年以上前、たけしの番組で奥さん役でコントをしていたので初めて観たのだと思う。同じ時期かもしれんが『やっぱり猫が好き』も観ていた。
なんというか、シリアスな顔でコメディーが出来る希有な人だなというのが第一印象だった。
『それでもボクはやってない』というシリアスな上に非常に重いドラマであるにも関わらず、彼女が出てくると場面が明るくなるような、ホッとするような気分を画面にもたらしてくれる。
映画で自分の息子が手錠をはめられて法廷に出た時、目が合ったもたいの微妙にうなずく演技が実に良かった。

『トランスフォーマー』
先週の木曜にMOVIXさいたまにて。
"Siggraph"の会場、ILMのブースでもメイキングをやっていた。
『エイリアン2』で出て来たパワーローダーを観た時にも思ったのだが、あのペンキの剥げた、油の染みた金属の感じを出したロボットを実写でやられたら、アニメーションでロボットなんてだせないよな、と思ったりした。
が、それから20年。それでもロボットアニメは量産されてきたが(笑)
この『トランスフォーマー』でも同じような気分にさせられた。
あんなにカッコよく戦闘機からロボットに変形されたら『マクロス』なんてアニメで観れないよな、という(笑)
だいたい1〜2秒ぐらいで変形しちゃうんだけど、それが本当にリアルにみえるからね。パーツとパーツが噛み合い、別のギアに繋がってというのがなんとなく分かるもんな。
ところで気になったのが、なぜアメリカ人はロボットであっても唇を動かして喋らそうとするのだろうかという事だ。
"FJORG!"のアニメーション製作の得点項目にも含まれていたのだが、フェイシャル、というか、そこでも口の動きと言葉がシンクロしているかというのに異様にこだわっていたように感じる。
所謂リップシンクロというヤツなのであるが、『ロボコップ』の時もなぜ口の部分だけ生体なのだろうかと疑問に思ったのだが、いまだにオイラのなかでは謎なのである。
日本の戦隊モノやウルトラマンで育ったオイラにしてみれば口が動かない事の違和感などはまったくなく、むしろなぜ人間と違うと思われるものにまで同じように口を動かさねばならないのかと。
まあ、それはともかく、マイケル・ベイのアクションは観ていて気分がよい。
"ごっこ"としての戦争をエンターテイメントとして提示している。なのでリアリティー度外視なのである意味安心して観ていられる。
こういう戦争であればプロデューサーであるもう一人の戦争オタクのスピルバーグも気に入るのではないだろうか。
もしかしたらスピルバーグが監督したらもっと上手く作ったかもしれんが、『プライベート・ライアン』作ってオスカーとったり、映画会社の社長でエラクなったからねえ。そのキャリアが邪魔して、もう『1941』的なオバカ戦争映画は作れまい。
しかし、ジェームズ・キャメロンもそうであるが、スピルバーグも自分の趣味を全面に押し出しつつ、更にビジネス的な成功まで狙う、所謂コミュニケーション不全なオタクとは思えない、獰猛なビジネスマンの顔も持っているからあなどれない(笑)
映画に一つ難癖をつけるなら、主人公のあのガキが女なんぞにうつつを抜かさず、車オタクの機械オタクであったらもっと良かったのになと思う。
女の子を気にしつつも、自分の趣味に埋没しようとするのがオタクだと思うから。


今日はwowowで『ハチクロ』をやっていたので録画した。後日観る事に。
by 16mm | 2007-08-19 23:25 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback(1) | Comments(4)
トラックバックURL : http://rts3.exblog.jp/tb/6758542
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Tracked from 映画や本を淡々と語る at 2007-09-05 11:09
タイトル : それでもボクはやってない
電車内で痴漢に間違われた青年の法廷もの。... more
Commented by 偏屈王 at 2007-08-20 19:10 x
先日は遅くまでお付き合い頂き有難うございました。
16mmさんは文章から推察される通りの、大人で紳士的な方でした。
あと、全然太ってやしませんでした(笑)。
これからも宜しくお願いいたします。
Commented by chata at 2007-08-20 20:00 x
いよいよ映画ハチクロをッ!
原作の高度な笑いは映画版にはなかったけど、あれはあれでアリかなと思いまひた。
Commented by 16mm at 2007-08-20 23:11
■re:偏屈王さん
先日はありがとうございました。非常に楽しかったです。
でも、多分、オイラは脱いだらスゴイんです(笑)
今後ともよろしくお願いします。
Commented by 16mm at 2007-08-20 23:13
■re:chataさん
最初は観る気がなかったんですけど、chataさんが割と褒めていたようなので、ちょっとソソられたのです(笑)
優ちゃんもでてるし、先生役の堺クンはなかなか合ってそうな気がするしね(笑)


<< 『レミーのおいしいレストラン』... Siggraph 2007 終 >>