『レミーのおいしいレストラン』『ベクシル 2077日本鎖国』

休み中にS5プロという一眼デジカメ(デジイチともいうらしいが(笑))を購入し、使い始めている。持った質感も、シャッター音も自分好み。シャッターボタンを押してる最中にシャッターが切れないということもなく(これは極端に連写をしない所為だとも思うが)、電池の持ちもかなりいい(最長で3時間の撮影であるがバッテリー半分しか減ってなかった)。
なによりも結果がすぐ確認できる事のストレスの無さが良い。
んが、しかし。
オイラは1GのCFカードを2枚交互に使い、片方を使ってる最中にエプソンのストレージにバックアップしていくのだが、例えば3G分のデータをストレージからパソコンにコピーしようとすると1時間かかる(笑)
こんなにかかるとは...(笑)



土曜日。MOVIXさいたまにて映画を2本観る。

『レミーのおいしいレストラン』
激オモ(笑)
日本の宮崎や押井が作品を作る上では日本の観客のみをターゲットにし、あわよくば世界の観客に観てもらえればという態度であるが、ピクサーは多分始めから世界視野なのだろう。
それは単純に制作費をペイする為の不可欠な目標であると思われる。
ハリウッドの映画というのはだいたいそのような思想の上に映画を作り、万人にコビた映画を量産し、消費されていく。
ピクサーの映画はその語り口の巧みさがある。観客にコビた予定調和を否定した上で、別の展開を用意している。
更に所謂"ご都合主義"を徹底的に排しているのだ。
『レミー......』でもレミーが髪の毛を引っ張ってリングイニを操る描写など、そこに至る練習風景を手際よくテンポよく見せていく。この描写を挿入することで髪の毛でリングイニを操るというバカバカしさに現実味が増すのである。
アニメーションというのは最初から絵空事であるという部分から始まっているので、物語にリアリティーを持たせるのが至難のワザである。
映画的な美しい嘘はついても、リアリティーのレベルを途中で変えるようなご都合主義は絶対にしない。
それはミヤザキもオシイもそうだし、ピクサーもその点を常に考えているのだろう。
ネズミの目線で観た風景の描写という意味からしても、これは実写では絶対撮れない(実写のレンズ特性のため、あれだけ小さなネズミに近づいて、同じような画面効果は出せない)、3Dアニメーションだから、というよりもピクサーだから作り得たと言っても過言ではなかろう。
印象に残ったのは、レミーが仲間とはぐれて下水道を行く時、上から水が流れ落ちている所に光が射している所がタルコフスキーの『ストーカー』みたいでカッコよかったのと、レミーが初めてパリの街を観た時の描写である。
監督のブラッド・バードの功績も大きいだろう。『アイアン・ジャイアント』『Mr.インクレディブル』と実にすばらしい作品を作っている。
実はジョン・ラセターよりも好きだったりするが(笑)


『ベクシル 2077日本鎖国』
自分から観てアニメーションの方向性が微妙に違う二つの作品を観たわけである。
多分だが、ピクサーの作品は各々のアニメーターが動きを付けていると思われる。
『ベクシル 2077日本鎖国』はモーションキャプチャーを使用し人間の動きをそのままトレースしてトゥーンシェーダーで外側を作っていくというやり方である。
曽利文彦監督のプロデュース作『アップルシード』よりは画的に熟れて来た感じが伺える。
が、常にキャラクターの身体が動いている所為か、服のしわが絶えず微妙に動いているのがたまに鬱陶しく感じられた。
本来ならそのように動いている事がリアリティーに繋がるわけだが、そのようなアニメーションを観てきたわけではないオイラからするとやりすぎの鬱陶しさは否定できない。
ただ、新しい事をやり始めている事は分かるので、この手法は今後に期待したい。
物語は筋として分かりにくい部分もあったが、そこそこ良く作られているとの印象。
"ジャグ"のヴィジュアルを見せられた時は「SFだなあ」と感心したりした。
世界観は自分好みでなかなか好きなのであるが、この監督、メカにあまり官能性を感じないのか、ヘリやバギーの動きがイマイチだった。
それよりも世界観の構築の方に興味がある監督なのかもしれない。
ところでキャラクターであるが、非常に俗な言い方をすればこの手法で描かれたキャラクターに"萌え"る事はあるのだろうか?
別に"萌え"なくても良いのだが(笑)実写の女優に"萌え"という捉え方はあまりしないように、『ベクシル 2077日本鎖国』の女性キャラは所謂"萌え"キャラたりえないのではないか。
オイラはハルヒとベクシルのどっちに"萌え"るかと問われれば、間違いなくハルヒと答えるのだな(笑)
まあ、どうでもいい話であるが。
それから『ピンポン』でも『アップルシード』でも『ベクシル 2077日本鎖国』でも使われているようなアップテンポの音楽というのはオイラの好みではない(笑)
なんとかビート、とか、なんとかミュージックというのであろうが、その手の音楽を使い続けるってことは監督が余程好きなのだろうが(笑)
メカの描写もキャラクターも音楽も今イチ自分の好みでなくて、ではつまらなかったかと言えばさにあらず。
この映画の世界観の構築はなかなかすばらいいと感心した。
むしろ世界観だけの映画だと言っても過言ではないのではないか。
ラストシーンは、力が尽きたか(笑)非常に楽観的な希望を語っておしまい、というのがオシイと言えばオシイ。

でも多分次の監督作も観ると思う(笑)
by 16mm | 2007-08-26 20:30 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback(5) | Comments(0)
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タイトル : 「レミーのおいしいレストラン」
「ああ、綺麗だ・・・!」 映画を観ていて、この言葉を何度思わず漏らしたことか・・・。 今現在、世界最高峰のアニメーションを作るのは間違いなくピクサーだ。 アードマンやジブリですら、ピクサー作品の前では霞んでしまう。 他のアニメーション映画とはステージが1段、いいや2段違う感じだ。 とにかく料理がちゃんとおいしそうなのがすごい。 立ち上る湯気や、とろみや、スパイシーな香りすら感じ取れるような・・・。 ほんの楊枝の先ほどの香草でも、それがローズマリーかディルかちゃんと判るんだよ? なんという繊細さ。...... more
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