『21グラム』

自分の前から天使が一人いなくなってしまった。
......
別に失恋の話ではないよ(笑)自分に対するメモです。

そんな自分の生活の機微に呼応しているわけではないが、ここずっと桜 玉吉さんの本を片っ端から買っては読みしている。
不覚にもこの人の絵の上手さを読み始めて分かった次第。

『21グラム』をDVDレンタルで観た。
すごい。傑作。
手持ちカメラ(だと思われる。スティディカムを使って意図的に揺らす事もできるから)と粒子の粗い映像にすっかり引き込まれてしまった。思えばDVD買って売っちゃったけど、ベニチオ・デル・トロが出てた『トラフィック』もそんな荒れた映像だったな。
物語の時間軸が行きつ戻りつし、そのフラッシュバックの様に物語の途中途中で挿入されるエピソードは観ている者に結末の暗さを暗示させ、それを刷り込んでいく。
しかし物語の結末は決して暗いものではなく、かといって明るいものでもなく......が、ある種の「希望」を描いていた、と思う。こう思うの楽観的すぎるであろうか。
役者陣もショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ、シャルロット・ゲーンズブールとある意味超豪華。
ナオミ・ワッツ。セックスシーンがあるから、というわけではないが(多少あるが(笑))、いっぱいいっぱいながらも力演と言えよう。ショーン・ペンとのセックスシーンでは眼の縁に涙を溜めてたように見えたのがすごくリアル。
ベニチオ・デル・トロの子供役の男の子がまた上手い。ベニチオ・デル・トロに頭を張られて立たされる時に後頭部を触る仕草がリアルで自然。役者の層厚さがわかるというものだ。
出ている役者全てが名演。役者の演技に酸欠になるような気分になったのは初めてかもしれん。
しばらくしたらDVD、買っちゃいそう(笑)

DVDを買うと言えば。買おうかどうか迷ってた『12モンキーズ』が3月下旬にレーザーディスクで別売りされてたメイキングを同梱して再発売されるようだ。今まで出ていたのを買わなくてよかった〜(笑)
同じように『マイノリティリポート』も最初に発売されたDVDにはメイキングが付いていたようだが、再販されている今のDVDにはついていないようだ。
今日、最初に発売されたDVDの中古を見つけたのだが......スピルバーグだからなあ、後々メイキングてんこ盛りで更に再販されそうだなと思い買うのを止めた(笑)
by 16mm | 2005-02-20 22:39 | 映画・DVDの感想など。 | Comments(4)
Commented by 純子 at 2005-02-21 23:08 x
>すごい。傑作。
わ~。私も見たくなっちゃった~~。
16mmさんの評価は映画評論家よりあてにしてたりします(笑)


Commented by 16mm at 2005-02-22 08:26
『21グラム』良い映画ですよ。劇場で観なかった事を激しく後悔。たまにこういう後悔をするんだよなあ(笑)
オイラの評価っちゅうても単なるウサばらしの感想なので資料的なカチはまったくないですけどね(笑)ウヒヒw
Commented by mlo_olmmlo_olm at 2005-02-22 09:28
桜玉吉、ファミコンのドラクエ2やってたころ「しあわせのかたち」がマイブームだったなぁ。
それ以外は読んでなかっったりするけど、今はどんなの描いてるのかなぁ。

「21グラム」は「人は死の瞬間21グラム軽くなる」って感じのコピーが印象に残ってて、そのうち見てみたいと思っておりました。
そのうちってのが多いですが…。
「マイノリティリポート」は最初に出たのを買ったけど、メイキング入っとりました。
Commented by 16mm at 2005-02-22 13:11
玉吉先生はギャグのような私小説漫画を描いてます。
桜玉吉: 御緩漫玉日記 (1)等等。
俗な言い方なんだけど「人の不幸は蜜の味」ってな感じで、読み手にカタルシスを与えているっていうんですかね。玉吉先生本人もシャレにならない事態を笑いに変える事でバランスをとってるような......。

『マイノリティリポート』、どうしようかなあ。本編よりメイキングが好きなメイキングマニアなのでw


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