『解夏』

今週土曜は『ローレライ』を観に行くとして、次の土曜日は『ロング・エンゲージメント』である。久しぶりに映画の週イチペースになる。更に一週おいて『アビエイター』も公開される。
DVDも観たいものはあるのだが、一週間レンタルになっていないので我慢しているものもある。『下妻物語』、『リディック』。『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還/エクステンデッド・エディション』などは4時間を超えるので内容的にも時間的にも一日で観るのはキツイ。更にレンタルしたDVDは最低2回は観る貧乏症なので一週間レンタルになってからにすることにする。

『解夏』をDVDレンタルで観た。
タイトルの『げげ』という音が好きになれなくて観るのを躊躇っていたのだ。
なんでもアルファベットやカタカナにすれば良いと言うわけではないが、漢字になると、日本のどうにもならないような暗くて重い土着なものを引きずり初めて鬱陶しくなってくる。私が観ないから、ということもあるが、内容はともかく(観てないから)予備知識なしに『半落ち』なんてタイトルの映画を積極的に観ようとは思わんのである。
案の定というか、劇中で"解夏"の意味を解説していたが、これがなんともわざわざ説明をする為のシーンであるのが見え見えである上に、この"解夏"という言葉が上手く機能しているとは思えなかったのだ。
主人公が失明をするまでを"行"と称し、失明した瞬間にその"行"(恐怖)からは解放される。
解放される日を"解夏"と呼ぶらしい。
眼が見えなくなれば、見えなくなる恐怖はなくなるだろうが、現実的な恐怖というものはそれからも続くのである。
仕事はどうする。親の面倒はetc......。
その辺りを逸らして支えあう男女のラブストーリーというものとしては、そこそこ上手くまとまっていると言えよう。
失明の恐怖を象徴的に夢で表現したり、建物内をやや暗く重く描写するなど映像は工夫してるぢゃん、とエラそうに思ったりした。
自分は、仕事でも趣味でもパソコンを使っているわけで、かなり眼を酷使しているのは間違いないので、失明の恐怖というのは人並み以上にあるので結構身につまされた。
ある意味以前観た『ジョゼと虎と魚たち』との比較をしてしまった。両方とも身体の一部を損傷している人物が主人公であり、『解夏』の方はその相方を生涯支えていこうとし、『ジョゼと虎と魚たち』は途中で支えるのを止めてしまう話と言える。観ているオイラとしては『解夏』の方が楽観的ではあっても映画の終わりにくるハッピーエンドの方が居心地が良かったのは言うまでもない。
が、『ジョゼと虎と魚たち』のように独りで力強く生きていいく決心をする映画の方がある意味前向きかもしれん。
わかりませんけどw

明日はアカデミー賞の発表である。友達と受賞を予想したコバクチをしているのだが、いいかげんスコセッシに取ってもらいたいものだ、監督賞。
by 16mm | 2005-02-27 21:41 | 映画・Blu-ray・DVDの感想など。 | Trackback | Comments(4)
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Commented by 純子 at 2005-02-28 22:37 x
確かにハッピーエンドや納得出来るような終り方はいいですよね。
以前にストーリーと終り方が納得出来ず直後4時間ぐらい塞ぎこんだ映画を観た事があり、その映画はその後何年経っても私の心に鉛の様に住みついていました。
タイトルは忘れてしまったけど(「愛の奇跡」だかなんだか…多分、脳から自動消去されたっぽい)これだけ私にダメージ与えたって事は、ある意味はまったって事なのかなぁ。。。

目をいたわらなきゃとか思いつつもヘビーに16mmさんのとこ見に来ちゃうわけだな(笑)
Commented by 16mm at 2005-02-28 23:31
暗澹たる気分になった映画っちゅうと「ダンサー・イン・ザ・ダーク』だな。良い映画だと思うけど、まあ監督の人の悪さ丸出しのラストカット。買ったDVD、即売ってしまいました(笑)

眼は大事にせんとな。
Commented by 純子 at 2005-02-28 23:46 x
がー。思い出した。「愛の奇跡」じゃなくって、「奇跡の海」だ。

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」注意しとこ。まだ観てなかった。
個人的にはビョーク(だっけ?)の歌はあんま好みじゃない。
演技はわからないけど。

Commented by 16mm at 2005-03-01 08:54
『奇跡の海』。奇しくも件の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の監督と同じラース・フォン・トリアーだったりしますね(笑)『奇跡の海』の方は観てませんけど。
すごく優秀な良い監督だと思うんだけど、ほんとに徹底的な人の悪さというものがオイラにはちょっとキツイので敬遠気味の監督ではあります。
なので『ドッグ・ヴィル』もまだ観てないw


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